4月10日

少し肌寒く。しかし良く晴れた日のことであった。






そういえば初めての北海道ツーリングの帰り道。

ラストの想い出は、ひた走ったこの
6号線だったな、なんて思ったりもした。



そして
ロメパパさん宅急襲。

急襲…といってももちろん事前に予告済みだが
僕が仕事からそのまま流れて…みたいな感じだったから
無理を言ってしまった。




「アンタ、来た以上はパパの音おぼえて帰って精進するのヨ」

と、
リナ姫の目が語っている…

はい、しっかり精進させていただきました…




あれは去年の1月も終わろうという頃でしたね。
あろうことが泊りがけで押し掛けまして…


で、ロメパパさんは悪戯に機器を入れ替えたりする人ではないので
ラインナップも
安定

ラックの中の変化というとユニバーサルプレーヤーが
お知り合いのところに
嫁いだことくらいか。



リファレンスは40年近く連れ添った1000M

こちらの音はもう
安定している。
リファレンス=
定規、みたいなものなのだから
こうした在り方がまっとうなのだ。

そしてこの音は
1000Mに対してある種の誤解を持っている人は
必ず聞く
べし、というだけの音を出している。

それはプロによる
メンテナンスの効果もあろうし、
ロメパパさん秘密の?
チューンナップによるところも大きいだろう。

だが一番肝心なのは、相手の能力を信じて
打ち込む姿勢だと思っている。

自分はこれから好い音を出す、という決意みたいなもの。

それ無くしてこの音は出ない。

ただしパラノイア的に打ち込んでも
モンスターみたいな音が出るだけだ。

自然
に、根気強く、丹念に連れ添うスタンス。
そうした人の出す音はやっぱり
ナチュラル精緻で、それでいて奔放だと
わからせてくれる。

そして今回その1000Mの
に鎮座するのは…


4月11日

このコンパクトスピーカーは、というとご存じ、
DALIMENUETである。(以下、ダリのメヌエットと表記)。

こちらは
12センチウーファーと2,8センチソフトドームによる2Way。

250H×150W×230Dで重量4キログラム。

この位置に、この前は
WharfedaleDIAMOND225RWが来たこともあったけど
今はこちら。



これが音が
い。

1000Mと比べるとスケール感こそ違うが、どこか似ているようにも思える。

これはオーナーが好みの方向にチューンすると大抵そうなる
現象だから驚かないが、
では全く同じになるかというとそんなことは無く、これは
ソースによって
あっちにこっちにと切り替えると実に楽しいだろうな、と思わせるし、
実際
リモコン付きセレクターでやりたい放題状態なのだ。

この音の良さの秘密は何よ?というと、やはり機器との
丁寧なお付き合いと、
それを挙げたい。

スピーカー
スタンドは値段的にはリーズナブルな物らしいが、空洞だった支柱部分には
砂利その他が充填されている。
この辺はスタンダードなやり方だとして、スピーカー
ケーブルなども吟味されている。

実は1000Mにも充分
選び抜かれた物が宛がわれていて、そうしたマメさが無いと
この音は出ないのだと痛感。

スピーカーだけでなくて
GT-2000にもPL31E/TSにもこまごまと気が配らている。
任せる所は
プロに委ねるが、例えばCDX-2020のトレー開閉不良なんかはご自身
直された。
やり始めるとメカ屋の魂が妥協を許さなくなる?





カートリッジの
リード線はもちろん?モスビンさん制作の物だが選択には、
それはそれは手間暇をかけておられる。
繰り返しになるがマメでないとダメなのだ。


この日は主にダリ メヌエットで
色々なソースをお聴かせ頂いたが、それは素晴らしかった。








何がどう聴こえたなんて説明は不要。良いものは良い。

音は人、なのだ。
その人が
たりいたりべたりなんだりした物の集大成がその人の音となって出てくる。

ちゃんとした人はちゃんとした音を出す。というか出てしまう。



とどめにPL-31E/TSについていた
カートリッジのアップ。

なによ?ってヤマハの
MC-1000なのだがカンチレバーかけつぎ品

しかしいくら拡大しても繋いだなんてわからない。



ま、
ある方(名は伏せる)の手による仕事なので、そりゃそーなる。

僕のMC-2000も
いつかボロンカンチレバーをどこかから拾ってきて、
その人にかけつぎをやってもらおう♪

ということで結局長時間居座ってしまった。

また今度お邪魔させてください。
ありがとうございました。



4月12日



精進します…」が口先だけではいけないと思って
(という訳ではないのだが)2Mを外してヤマハ
MC-2000を付けてみた。

ロメパパさんのところではMC-1000。こちらでは2000。

一見差が付きそうだが、そう単純なものじゃない。

両者が発売された頃より、
1000の方が2000より力感があって良いとする
声もあった。

それはさておいて僕の2000は正確にはMC-2000


カンチレバーやチップが
アルミの物に換えられている。

恐らく元のボロン君は崩壊してしまったのだろう。

一概にアルミが悪いとは思えない。
あるいはもともとの2000より
音に力が出ている可能性もある。

ま、この改造品で悩むのは針圧だ。

元の設定は1g前後なのだが、この個体ではもう少しかけた方がよさそうだ。

で、
最初は適当に?聴いていたのだがその内色々気になった。

まず
SY-99のMMで受けていたのはMC受けにチェンジ。

さすが99というべきか、MC-2000みたいな
低出力でもMM受けで使えなくもない。

ただ、流石に素直に
MC入力を使った方が、これは良い。

そしてやっぱり
オーバーハング調整。

しつこいが長岡式
スライドアームベースは便利この上ない。

適正な位置に持っていくとやっぱり音は良くなる。

だがしかし、こうしたことをすることが果たして精進になっているのか?

本当は
疑問なのだ。

ま、いいか。
僕のオーディオは
そんなもんなのだ。


4月13日

それにしてもORTFON
2Mみたいな現行品を相手にしていると
楽しいのはネット上にたくさんインプレッションが。
それも、ある同時性を持って転がっていて、それを眺めることが出来ることだ。

まず、皆さん表現が
上手い。

これはメールだSNSだと文章を書く生活が
定着していることと無関係ではあるまい。

そしてインプレッションは様々で、僕個人の感想と
るものもあれば
更に絶賛みたいなものまでいろいろ出てくるがこれは当たり前。

少々眉唾物と思えるものも出てくるが、
そもそもが書評とか映画の評と一緒で当てに
なるような、ならないような…

と思って読むのがちょうどよい。

ちなみに僕個人は書評とかをあてにして買った本でよい目を見たことはあまりない。

ま、とにかく今みんなが手にしているものと同じものを
俺も持っているというのはこんな風にしいものなのだな、
と変なところに
いている。

対して
MC-2000なんかだとそうは行かない。

驚け、ネットで見てもほとんどインプレッションが見当たら
ない

ひとつにはそれだけ高価だったことと、
現在も生存している物がほぼ無いことに起因するだろう。

それで、まあ2Mの
4倍も5倍も良いのか?と訊かれたらそんなことはない。

それでは同じかというと、これは随分違う。

たとえカンチレバーが別物の改造2000であっても
2Mとは棲む世界が
うのだ。


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