4月1日
しまった!
また今年も誰にも嘘をつかないで終わってしまった( ;∀;)
来年こそは忘れないようにしないと…
って、それは義務じゃないし…
4月2日
それで、えーと…オルトフォン2M REDだった。
テープでシェルに取り付けて、曲がった針をピンセットで補正して、
MU-31D/TS+EPA-100のプレーヤーに取り付けてフォノはSY-99内蔵のそれを使う。
これでどうよ?
音だが、なるほど元気が良い。
過渡特性が良いと気づかせる音だ。
さすが末弟とは言え名門一家の一員。
一方でやや腰高に聴こえるともいえる。
歌のピッチが軽く上がったように聴こえる時もある。
ただ、この突き抜けた感じはやはり貴重だ。
なんでもそうだが、足りない所を聞き分けることよりも、美点を注視することが大事。
もう少し丈夫で重さもあるシェルにきちんと取り付けるとまた印象が変わるだろうが
この若さを殺すのも好ましくない。
それにしても、さすが名門。そのポテンシャルや恐るべし、という感じだ。
さすが今の時代のカートリッジだけのことはあると唸ってしまう。
4月3日
だいたい男が細かいことをグチャグチャ言うもんじゃない。
なんだい、一々インピーダンスだとかピコファラッドだとか
ガタガタ言いやがって…
だから、という訳ではないが豪快にベランダの掃除。
なにしろ50年弱の間、ほとんどお手入れらしいことをして
上げたためしがない。
詳しくは書かないが、砂、泥、コケ。こうした物の堆積のスゴイこと。
ケルヒャー大活躍だったが、なにより人間が活躍。
たまにはこうしたダイナミックなことをしないといけないと
反省。
何回かに分けて作業して、やっとOKが出せるレベルまでたどり着いた。
やれやれ…
ところで、その細かい方の話しだが、困ったことに弄ると2Mの音は変わる。
でも目くじら立ててはいけない。
適当に回すくらいで丁度良い。
4月4日
4月5日
テープで貼った状態でも十分なのだが、悔しいからm2,5というネジを取り寄せた。
チタン製である必要はないと思ったが金額、数量との絡みでこれしかなかったのだ。
このヤマハのシェルは手にするとわかるがカートリッジが接触する部分には硬質ゴムがあって、
リジッドとは言い難い構造。
ただ、今回ここまでの結果が良かったのと上部からネジを貫通させる構造であるとか
2Mにとって都合の良い作りであることなどから変更しないでそのまま。
ネジは六角で回すタイプなのでトルクはしっかり掛けやすいが締め過ぎもまた注意。
音がどうとか言う前にネジ止めは安心で気持ちが良い。当たり前だけど。
ここで面白いことが起きた。
というかオーバーハングとか見ていなかったな、と思ってゲージで見てみたら
少しばかり出過ぎ(センタースピンドルから先の方へと針先が行きすぎ)ている感じだったので
修正。
これでなおさら良くなるかと思ったら歪っぽさを感じる。
元の状態に戻したら解決したので安心したが、やはりデリケートなものだ。
結局音を聴いて決めるのが一番というのが結論だが、それは長岡式スライドベース式アームボード
などだから出来ることで、普通は結構厄介だよな、と思った。
4月6日
ところでまた4月8日が来る。
よっしーの部屋は24年目に突入する。
あと一年で四半世紀である。驚くというより呆れてしまう。
これだけ続いた要因はというと、一切なにも考えずに書いているからであろう。それに尽きる。
気負いはまるで無い。好きなことを書いているだけだ。
逆にいうと書かないと物凄いストレスになる。おめでたいことこの上ない。
ネタが尽きないという事に関しては昔も書いているが長岡先生の言葉その通りを実感している。
ネタというのは種と同じ。後生大事に握りしめているとそのままだが、地面に撒けば勝手に増える(増殖)。
なんか書き散らかしていると次なるものが現れるのである。
さて、よっしーの部屋というからには部屋がある訳だが、場所自体は24年変わっていない。
専用リスニングルーム構想も忘れたわけではないのだが、いくつかの理由で今の部屋に鎮座したままになってしまっている。
ひとつには家人から声を掛けられたらすぐに駆け付けられるような位置関係が望ましいということ。
オーディオの敵は家族という説もあるのだが、どこかに籠城してしまって出てこないなんてのは
なんか変な気がする。
もうひとつ、いつの間にか中音量派、小音量派になってしまっていた。
これは大変良いことで、大体の場合でっかい音を出そうとするから防音だ、専用だとなるのだ。
それには大変な努力と投資が必要となるが、音量下げるだけならアンプのボリュームを左回しに
ちょっとひねるだけで誰にだって出来る。
生と同じ音量で聴くのが演奏者に対する礼儀という見方もあるのだが、
そもそも音量を絞って、いつでも好きに再生できるところにオーディオの意味があると思っている。
4月7日
装置の紹介なんかするといかにもオーディオサイト(死語)っぽくなるのだが
片っ端から、となるとちょっと手に負えないからやめておく。
現在一番よく使っているもの、という事でご紹介するとスピーカーはSONY SS-G7。
遠方のマニアの方がとある民家で発見して送ってくださったもの。
そろそろ7〜8年のお付き合いになるのだが、その良さが本当の意味でわかったのはつい最近かもしれない。
メインアンプはLo-D HMA-9500。
複数あるのだが現用はMK1の後期型。
この部屋はMOSアンプに獲りつかれてしまっているのでどうにもならない。
この個体は2000年春にサウンドクリエイトに転がっていた故障品をやまもとさんが見つけて教えてくれたもの。
当時はまだ日立で修理もしてくれていた。懐かしい…
プリアンプはAUREX SY-99。
この部屋では新参者だが発売は1979年。
非常に珍しく、自分の意志で探して求めたオーディオ製品。
優れたプリが欲しかったのではなく、化け物プリが欲しくて手に入れた。
ただ、やっぱり当時定価50万は伊達ではなくて、本領を発揮し始めたら他の物の出番が無くなった。
デジタルプレーヤー関係はこだわりが無いので気分で使うが最近はSONY DVP-S9000ES。
速い話がDVDプレーヤーでなのだが充分な音がする。
デザインというか操作に応じてアクリルパネル越しに文字が浮かび上がるのは凄く格好良いと思う。
アナログプレーヤーはMU-31D/TSと呼ばれる、PIONEER MU31Dの軸を超低抵抗化して
DCモーターによるバッテリードライブとしたもの。
トーンアームは交換自在だが今はEPA-100が載っている。
もう一つはGT-2000+WE407/23でこちらはYAMAHA HX-10000に繋いでからSY-99に送っている。
深い意味は無い。
カートリッジは気づいたら80本くらいになってしまった。
これも気分で使う。
今は何がついているのかな?と思うと片方はここ数日取り上げているORTFON 2M REDで、
もう一つはAT-33E初代であった。
さて、目下最大の悩みは、音がどうとか装置がどうとかという話ではない。
一体いつまでこの生活を続けてしまうのか?という危惧というか恐れというか。
それこそが問題だ。
他にもやることはあるだろう、と言いたくなる。
いや、大したことではない、もう少し映像もみたらどうか、とか、楽器の習得でもしたらどうか?
というレベルの話である。
あ、バイクのこともあった。
そうした色々のことを考えるとオーディオは障壁であり、このページを書くのも有害なのだが
さて今更性癖は治るものなのか…
4月8日
名実ともに24年目入りです。
またよろしくお願いいたします。
さて、しかしオーディオを再会したのが1993年くらいのこと。
それからホームぺージをアップするまでに7年くらいの
期間があった。
その間のことについても過去に書いていると思うのだけど
その頃というのは子供たちも小さくて、
とにかく(今も有るとも言えないが)金がなかった。
雑誌の個人売買で無料で差し上げます、なんてのを探しては
譲ってもらっていたあの頃…
ソフトも買えたもんじゃなかったが、やっとこ買っていた気がする。
そんな中の二枚。
1995年頃の作品か?
しかしいつ聴いてもスゴイと思わせる、「ロックンロール県庁所在地」。
泣けるよな、の「気分爽快」。
多分一番好きな「夏の日」。
第二就職を歌ったのであろう佳曲、「STEP BY STRP〜彼の人生〜」。
…僕はCDにはなぜか冷たい人なもので、要らないとなると実にあっさり捨ててしまう。
だから30年近くを生き延びたこのアルバムなんか希少な部類だ。
で、なんで今頃このアルバムについて書いているかというと、
これが今の拙宅では実に綺麗な音で聴こえるからなのだ。
結構驚いている。
これもSY-99マジックなのか?
あるいは…