11月15日
しかし色々出て来るなぁ〜
我ながら関心するわ…
pioneer MU-31D。
MU-41はかなり前からよっしーの部屋でも時折登場している。
41は完全なベストセラーで当然31の上級機。
PL-41のフォノモーター部だけを独立させたものがMU-41。
つまりMU-31DはPL-31Dのフォノモーター部だけを独立させたもの。
MU41は外周ドライブ。MU31Dは内周ドライブ。
ここで感の良い人は気づいてしまう。
そう、PL-31と言えばPL-31E/TSである。
milonさんが作られるスペシャルプレーヤーの母体はPL-31Eなのである。
変な話しだが一番早くからmilonさんをフォローしていたよっしーが未だで、
pippinさんやshuksさんの方が後からきて?先にスペシャルプレーヤーを入手済みとはこれいかに?
…これいかに、もクソも無い。
要するによっしーが鈍足なだけなのである。
ただ、ご存知変態?よっしーだから、そのままPL-31E/TSをお作り頂いてそれでお終いに
ならない気がしている。
出来たらMU-31Dなんかをチューンして頂き、更に色々遊びたいとかなんとか思うからややこしい。
もっともmilonさんも忙しいので今ではPL-31E/TSも完成品の供給で手一杯だとか
そうでないとか…
さておいて、MU-31Dを見てみよう。
11月16日
さておいて、MU-31Dを見てみよう。
やはり41より31の方がコンパクトであっさりしている。
各部似ているのだがコストの差は感じる所。
軸の部分はそっくり。ただし41の方が一回り大きいユニットを使っているので
41のユニットを31に挿すのは無理。
この軸だが多分これまで一度も開腹されていないと思える。
プライヤー二本使って強引に開けてみると軸は無事でも軸受のところは
なんだかわけのわからない感じになっていた。
41も31もボールベアリングなどは使わず、受けの板みたいなのの上を軸は回る形だ。
物事一長一短だから一概な事は言えないが、ボールベアリングを使ってくれている方が
こうなるとメンテナンスはやりやすい。
果たして手で回しても明らかに抵抗を感じる状態。
では使えないかというと、適当なベルトを掛けてスイッチを入れれば
あっさり回ってしまうのが往年のメイドインジャパンの凄いところである。
音は出てしまうのだ。
音は出る。
その音も決して悪くない。
だったらそれで終わりでも良い?
11月17日
ここで注意書きである。
これから例によって馬鹿な真似をよっしーが始めるが間違っても本家milonさんの
PL-31E/TSに対抗しようなどというお話しではない。
何を隠そうこの後ご本家に泣きつく(笑)準備は万端だ?
ただ、いわゆる民間人レベルでどんなことが出来るか?を探ってみたかった。
幾つになっても子供じみた好奇心が抑えられないよっしーなのだ(恥)
とにかくそう言いう事なのだ、とわかって読んで頂きたい。
↑以上で注釈終わり。
以下日記の続き↓
音は出る。
その音も決して悪くない。
だったらそれで終わりでも良い?
良いかもしれないが超低抵抗スピンドルの存在を知る身としては到底我慢できる話ではない。
PL-31E/TSのスピンドルに比肩、は無理としても多少はなんとかならないか?
戯れにテクニクスSL-25(1年前に手に入れたローコスト機・隠れ名器と信じる)を弄ってみると、やっぱりこのスピンドル及びプラッターの
抵抗なく回る感じは最高である。
試しに、とAT-PL300を弄ってみるとこれも低抵抗である。
では、それらのスピンドルをかっぱらってMU31Dに付けてしまえば?
残念ながらそれらのスピンドルとpioneerのプラッターでは勘合が上手く行かない。
ここでいよいよ重い腰を上げてみる事にした。
なにかというとAIWA PX-E860のスピンドル+pioneerのプラッターのドッキングの夢実現である。
このAIWAの軸。恐らくテクニカのもデノンのもみんな共通だと思うが、恐ろしくチープに見えて
実は優秀であることは一部で知られている。
短く細いスピンドル。
それが倒立型で使われている。
これにSL-25のプラッターを組み合わせて回してみると軽く延々と回り続ける。
テクニカAT-PL300のプラッターでも同様である。
また、これらのプラッターが超軽量というのもあるが、いずれにしても実に理屈に合ったことを
やっているスピンドルである。
では、これをMU-31Dに載せて…
ま、やってみました。
太さ5ミリ程度か。細い。そして短い。
その頂部にボールベアリングが載る形。
シャフトというかプラッターと勘合する部分は上から被せるような形で
そこに乗っかる。
重心位置がプラッター面と面一になるような感覚。
パイオニアのSHローターをイメージして貰えるとよいかも。
*KPの会mizさん更新。皆さんでご覧ください!
11月20日
しかし、まさしくオーディオ日曜大工の世界である。
PX-860Eのスピンドルを部分的に削ってMU-31Dのプラッターに勘合するようにしたのだが
はじめは地味に180番のペーパーで研磨開始。
しかしこりゃ正に研磨であって切削には程遠い。
途中から思いついてダイソー300円リューターを持ち出した。
削り過ぎも良くないわけだからある段階からは削っては差し込んでみてのカットアンドトライになる。
未だに完ぺきとは言えない。
いかにこの辺が難しいか、だ。
一つだけ幸運だったのはPX-E860の軸をMU-31Dにマウントした際、
結果的に真っ芯を喰うというか、
ドンピシャセンターにスピンドルが収まったこと。
これはちょっとでもずれるとプラッターの外周が外枠を擦ってしまうのだ。
例によって実験用のベース(2×4材を組み合わせただけの酷いもの)に載せては降ろしで検証を繰り返す。
まあ当たり前だが一つ達成するたびに音はまともになっていく。
しかし、そうなって来ると別の問題も浮き彫りになって来る。
うん十年前の進相コンデンサー搭載のACモーターは本来の性能のどれくらいを発揮している?
…そんな事を考えていてももう仕方ないのであっさりDCモーターと交換決定。
11月21日
ここでもオーディオ日曜大工の本領?発揮。
なかなか笑える仕上げになっているが
一応理屈には適っている(はず)。
例えばこのモーター。取り付けネジの為の穴(雌ネジ)は上面に空いているが単純にそこを使えない
場合もある。プラッターとモータープーリーの位置関係(高さ方向)が問題だ。
しかも底面には速度微調節用のドライバーを突っ込むホールが二つ。
つまり下は空けておかないとならない。
そこで汎用モーターホルダーで横方向から固定。
今回こだわったのが
この、どこにでもあって誰でも入手できる物。工作レベルが低くても達成可能なもの
というのがある。
なんか色々言っているけど本当かな?なんて思っている人が試してみても良いか、と
思えるように進めてみた。
…なんて偉そうに言ったが既にこの種の事をせっせと進めている人はネットでも見つける事が出来る。
ドライブは迷わずバッテリー使用。
要するに単一乾電池6本の9Vドライブだ。
これも気に入っている。
貧乏性の僕なんかは大枚はたいてクリーン電源とかを導入する気持ちに、なかなかなれないのである。
幸い春にSR-4040をバッテリードライブ化した時のパックがあるので助かる。
さて、ここまでで音はどうか?
11月22日
*ラジオで三連休とか言っている。
嘘だ。そんなの嘘だ。
どこに転がっているのだ、三連休。
三連勤なら縁はあるが。
さて、ここまでで音はどうか?というと良いものだ。
もちろん、当初の素のままでもそんなに悪くなかったとは思う。
でも、どうもちょっとつまらない。そんな感じから始まる。
弄っているプロセスでは音が軽々と鳴るようになったけど、ちょっと重心上がり過ぎじゃない?
なんて事もおきる。
単純な世界なのだが、軸、プラッター、モーター。その三点がビミョーに絡み合うので
結果としての音を考えると複雑系である。
これを書いている段階で、まだ軸とプラッターの勘合に納得できない所があるし
軸はもっともっとスルスル回って欲しいとか色々ある。
軸に関して言っておくと、どう考えてもmilonさんのPL-31E/TSのような低フリクションにはならない。
あれは究極である。ちょっと触っただけで、放っておくと8分くらい回ってしまう。
今回やっているのは、一般人がその辺に転がっている物でどこまで出来るか?の
実験と思って欲しい。
この、AIWA等に使われている軸も大変興味深く可能性があるのは確かなので
更に部分的に細くするとか、ベアリングのボールを変えてみるとか、オイル、グリスを選定するとか
研究の余地は残っている。
だが、ここで軸に踏み込む前にもう一つ試すべきことが。
なにかというとマグネフロートである。
11月23日
マグネフロート。
磁気反発を利用してプラッターを軽く浮かせる。
それにより軸の付加を低減するのだ。
理屈は良いが具体的にどうする?
オーディオ日曜大工としては
軸側とプラッター裏に反発する向きにマグネットを貼るしかない。
取りあえず実験なので強力な両面テープを利用。
サクッとやるが、実は以前SL-25で試したことがあるのだった。
難しい話しではない、と言いたいが案外手間取る。
難航するのは軸周りもプラッター裏もそう単純な平面ではないからだ。
結論を言うとMU-31Dのプラッター裏中央部分は特にやりにくい。
そこでSL-25のプラッターにお出まし願う。
これで見事に磁気浮遊…
しているのかどうか?今一つわからない。
これは磁力であるとか、それに見合った距離の設定とか、やるならカットアンドトライで
追い込まないと駄目だ。
ただ、本当にクリアランスゼロなら磁石同志が擦れるようになるはずなので
一応目的は達して…
いるのかどうかわからない(笑)
ただ、こうなると軸とプラッターの勘合の詰めの甘さが露呈する感じで
なんとも心もとない。
それでも、トータルで出て来る音はそんなに悪くない(と信じたい?)
とにもかくにも日曜大工はこれで終了。
然るべき筋、にMU-31Dは送られるのでありました♪
11月24日
閑話休題。
軸だ、モーターだ、ベルトだと言ってみても
ターンテーブルだけで音が出るわけではない。
アーム…はSAEC WE-308Nに固定しておいた。
どこか固定しておかないと訳がわからなくなる。
カートリッジ…もそんな訳で10も20も使うわけでは無いが
ここは何種類かは使う。
主にMM。
理由はというと、こうした実験的な事をやっている時は
思わぬ事故みたいな手違いも予測されるので
万一針を飛ばしてもリカバリーできるMMに頼ることになる。
だが、たまにはMCも使わないと判断を誤るということで
終盤に登場したのがヤマハMC-2000。
ただ、この個体はアルミカンチレバーに交換されている
いわゆる改造品だ。
オリジナルの推奨針圧1gに対して重めの針圧がベターというのが
春頃の結論だった。
だが、それは正しかったのか?と何故かこのタイミングで思った。
物は試しで針圧1gで使ってみたら…
なんときちんとトレースする?
理由はというと良く分からない。
このように良く分からない事がオーディオではちょくちょく起こる。
特にアナログでは起きる。
理由はどうでもよろしい。
この改造MC-2000。尻上がりに更に良くなっている気がする。
オリジナルのボロンカンチレバーでなければ価値が無いと
思う人もいるだろうが、音の点ではいかがなものだろう?
なによりも、そのボロンカンチレバー。
何もしなくてもある日突然ボロンと(洒落ではない)
逝ってしまう事があるので今から心の準備をされて置いた方がよろしい。
ま、いつか金が出来たら僕のMC-2000も
再びボロンカンチレバーでかけつぎしてもらうのも
一考か?
このように執念深い奴に嫁ぐと、
死んでも蘇生させられて生きている限りこき使われるのである。
可哀想な。
いや、幸せなカートリッジ達である。
11月26日
MU-31DとMU-41が両方存在したのだから
ちょっと比べてみた。
全体像としては価格の違いがあるから
MU-41の方が有利。
特にモーターなんかは立派さが違う。
しかしそれはさておいてもっとマニアックな?
所を眺めてみよう。
スピンドル部分。
左が31D。右が41。
左の31Dの方がケースが長く軸も長い。
ただ、41の方がケースが太い。
この角度からの方がその違いがわかり易い。
話しは違うがCB50JX。
何か月ぶりかでリアホイールを装着。
チューブが割けてパンクしたのを修理したのは
良かったがそのまま放置で
哀れバイクはタイヤ無しの刑…
いよいよつけようとしたら腕が落ちたもので
エライ時間が掛かった。
この個体とも10年の付き合いになるので
もうちょっと真面目に扱って綺麗にしたいと思わなくもないのだが
やり出すと気違いのようにやってしまう性格なもので
距離を置いていた。
しかし、そろそろ綺麗綺麗にしてあげても良いのではないか?
…いや、オマエいい加減にFXとCB750Fをなんとかしろよと
お叱りが舞い込むの必至。
いかがした物か??
*ルックスは400FXよりも。CB750Fよりも
CB-50JXの方が良いと思うのは自分だけだろうか?
11月27日
次男の留守を守る長兄の図?
普通は逆か?
ま、そんなことはどーでもよろしい。
pioneerMU41。
手に入れたのが2003年のはずだから17年経つのか?
驚いてしまう。
ドフの某店のオープニングの頃に行ってゲットした。
いや、MU41だなんて知らなかったのだが
アーム二本ついてキャビネットに納まって3,000円なら、
そりゃ買うわな。
そんな訳で特段の思い込みも無かったのだが結構活躍してもらった。
その後押入れ待機扱いになったりもしたのだが
数年前から又ちょくちょく顔を出すようになった。
ちょうどmilonさんのブログをトレースし始めたのが
その頃だったと思う。
当時ベルトドライブ機は、このMU41一台だけだった。
だからこれを教材として、軸が…とか、
進相コンデンサーが…とかわかったような事もした。
ある時は軸とプラッターだけ抽出して
それをAIWAから外したDCモーターでドライブしたりもした。
この先どうなるかわからないが、今は取りあえず
本来の形に戻されている。
聴くに専念して余計な事はしたくない、という方は別にして、
なにかやってみたい。実験してみたい、という人には
こうしたベルトドライブターンテーブルは格好の素材となると思う。
…というか、僕がそうだった。
これなんかホーローの抵抗が断線したりとかも
自分で繋いで直したりと思い出がいっぱい。
僕にもできる事が、これを読んでいる皆さんに
出来ないはずがない。
ただひとつ気を付けるとしたら
割と男らしく100Vが思いっきり来ていたりするので
なめて掛かると電気ショックくらいは頂ける。
気を付けながら遊びたいものだ。