7月9日
7月になってもまだGWのドフツアーの
ネタが終わらないとはこれ如何に?
さて、昨年くらいからなのだが
アナログプレーヤーを買って帰って来るのを控えている。
完全に、出は無いのだが、我ながらいささかやり過ぎの感があり
自主規制を掛けている訳だ。
今回は更に徹底して一台も持ち帰らず終わる(完成体のプレーヤーとしては、だが)
筈だったのだが最後に番狂わせが起きた。
ゲッ!という感じで、これを見かけてしまったら身請けしない訳にはいかない。
ですよね〜…
ということで…
7月12日
DP-EC1。
ダイヤトーンである。
ダイヤトーンの電子決済一号機。
…ではない。ECはエレクトリックコントロールの略称であろう。
発売は1976年というから50年前である。
当時12万円は安くない。
同時期のSL-01が8万円の時代である。
売り物はタイトル通りの電子制御。つまりフルオートプレーヤーなのだ。
なのだが今も昔もオート。フルオートなんていうと音質面で劣る物呼ばわりされている訳で
そこに12万円のプライスをつけて殴りこんで来たのだからチャレンジャーであろう。
重さ11Kgはヘビー級ではないがキャビネット内部がオート機構で占められるオートプレーヤーと言う事を考えると
頑張っているといえる。
なによりEC1のEC1たる所はオート機構とマニュアル部分の分離である。
無接触方式のアーム位置検出機構というのがそれだ。
従来のオート機が、どこかでトーンアームにリンク機能などを持たせ、アームがアームレスト位置にあるとか
最内周まで来たとかを検知していたのに対し大変な進歩と言える。
”音の良いフルオートプレーヤー”として華々しく…かどうかは知らないがデビューをしたのがEC1だ。
モーターは当然DD。ただしクオーツロックではない。
アームパイプがステンレス。これは凄い。ヘッドシェルの締め付けは4方向から絞めつけるタイプで
徹底している。
7月13日
ところで個人的なことだが僕は別冊FMfan14号の石田先生のプレーヤーテスト記事に出て来ていたのが
EC1だと勝手に思い込んでいたのだが、それは後発のEC2(94,000円)だった。

また長岡先生の同誌21号におけるプレーヤーフルテストに出ていたのもEC1と思っていたのがEC1MK2だった。

その割にはEC1初代に対する想いみたいなのはしっかりあった訳で、なんとも間抜けな話しである。
さて、だがしかし、なのだが僕としてはもうドフツアーでアナログプレーヤーを拾う気は無かった。
それは昨年からの傾向で、そろそろそういう事からは卒業しようと思っているのだ。
なのだが今回、かなり終わりに近いところでEC1を見つけてしまったからいけない。
これは拾わない訳にはいかない。
馬鹿につける薬は売り切れているのだなあ…


FMfan12号に発売予告が載り
15号にはマニアへの挑戦状的文句の広告が載っている。
7月14日
なのだが、そのEC1はもう見るも無残な状態でジャンクコーナーの、まさにコーナーに追いやられていた。
元々が貴族然とした佇まいのプレーヤーなのである。
それがもう黄ばみ放題、汚れ放題でこんなところに…
そのまま一緒にお風呂に漬かりたいくらいだがそうも行かず、マジックリンを使っての大掃除となった。
幸いというかヤニコーティングが功を奏して外装は守られている方だった。
曇りガラスみたいだったダストカバーも傷は少なく透明度が高い。




…と良いことづくめの様に見えるがそんなことはない。
やはりオート機能はアウトである。
多少弄ってみたが現時点では深追いしない事にした。(悔しい)
しかたない、マニュアルモードで音を聴こう。
まあ実際にはオートが不調だと極めて扱いにくいプレーヤーなのだが…
音だが…
7月15日
音だがエレガントな見た目に反して?結構元気の良い音だ。
曖昧さを嫌うというか、正義感で一本やりというか
ストレート、直球勝負的なところがある。
逆にいうと狂おしいばかりのニュアンス…なんてのは
ちょっと苦手なのかもしれない。
この音調がどこから来るのか?
あるいはステンレス製で剛体のトーンアームの成せる業か。
まあそこまで単純に考えてしまってはいけない。
このプレーヤーはアームの高さ調整が出来ないとか、フルオートが行き過ぎて、レコードサイズ=回転数と連携して
判断してしまうとか、底板が弱いとか、後継機に比べるとマイナスの点もあるのだが
それら全てを補って余りあるほど見た目が麗しい。
これまで沢山プレーヤーを迎えて来たがエレガントさという点では一位、二位を争うと思う。
惜しむらくはオート機能だが、これはまた改めて、になる。