4月8日

…という訳で本日をもって27年目に突入。
しかし、よく続いている。
自分でいうのも何だが…
なのだが、今日のネットはこの方のことで
埋まっている。
そうか、あれから40年なのか…
僕は社会人2年目で、何の仕事だったか、
どこかの楽屋にいたら同僚が駆けこんで来て
訃報を告げた。
ファンの方には申し訳ないが、僕個人は深いファンとかそういう事では無かった。
それでもビックリしたのだから熱心なファンの方にとってはどれだけの衝撃だったか…
こんなおっさんのサイトが何年目なんて事よりも
若くて美しい女性の事の方が遥かに大切である。
安らかにお眠りください…
4月9日

4月10日
トーンアームなるものに執着するようになったのはいつの頃からだったのだろう?
GT-2000のアームを標準のJ字からピュアストレートのYSA2に差し替えてみた時だろうか?
生意気にもEPA-100は割とさっさと手に入れていた。
その後DV-507だったか。
この辺で実際には十分とも言えるのだが
トーンアームと聞くと常に目が輝く
怪しいおっさんになってしまって久しい。

さて、今回ご登場はオーディオクラフトのAC-3300である。
だがしかし、よっしーはクラフトのアームには疎い。
なんとなくヤヤッコシイ奴、みたいに感じて手を出そうという気にならなかったのだ。
それがなぜ…というとGさんからお借りしたのである。
そう、IKEDAのアームと同時に、だ。
これはもう太っ腹で腹囲1メートル越えみたいなお話しだが
あいにくGさんはそんなにふくよかな方ではない。
…と、わけのわからない与太話しはさておいてクラフトのアームなのだが…
4月11日
クラフトのアームと言えばワンポイントである。そしてオイルダンプ。
まあこの二つはある意味セットで考えられる事が多い。
その昔、別冊FMfan30号のトーンアーム徹底研究(長島達夫先生監修)を
紹介しながら色々なアームについて触れたことがあり
ワンポイントオイルダンプアームについても語ったものだった。
例えばだが、一般人がトーンアームを作ろう、と思った時、
だれでも真っ先に考えるのがワンポイントアームだと思う。
いや、というかジンバルだとか言ったらベアリングどうするの?という事になるし
ナイフエッジとか言われたら笑うしかない気がする。
だがしかし、それとて困難至極。
出来たとしてもまともなトレースは望めない。
何故か、というとトーンアームの軸受回りにローリングモーメントが
加わった時、揺れ続けるという現象から逃げられないからだ。
これを避ける方法は一つではないのだが
オイルダンプをグレイ社が実用化してヒットするに至った。
しかしそれも徐々に姿を消していった。
ひとつにはカートリッジ交換のたびに
アーム全体のバランスをきちんと取り直さないととならない
という面倒臭さやオイル管理の手間とかあった事はユーザーにとっては
マイナスに働く。
。
それを今から50年弱前に蘇らせたメーカー。
それがオーディオクラフトであった。
交換用アームパイプを豊富に用意して、
カウンターウエイトも複数用意。
カートリッジはアームパイプごと交換するプラグイン方式。
軸受け周りも調整し易く設計。
かくしてヒット商品となったのである。


4月12日
さて、無駄に引っ張るわけではないのでもう少しお付き合いを。
今回登場のアームはクラフトのオイルダンプでも
AC-3000ではなく、3300なのである。
なんだ、3000が一割増とは消費税か、と思って貰って構わないのだが
実は3000と3300では随分違うという事が
今回調べていたら分かったのだ。
何が変わったかというと3000のワンポイントに対し
3300は2ピボットサポートサスペンションを採用。
どうした事か、その部分の図解みたいな物が
探しても見つからない。
凄く大雑把に行ってしまうと、サテンのAR-1や、後のヤマハYSA2に
どこか似通った方式だろう。
とにかくピュアワンポイントに比べると扱いが容易になる。
おかげで3300の本体は3000と比べて格段にスッキリしている。

4月13日
そんなわけで、そろそろ使用感の話しに行きたいのだが
本当にやること及び書くことが多い。
実に使い手泣かせのアームでもある。
説明書の入手も難しい。
頼みの綱の海外サイトで発見して一安心。
何しろ慎重にやらないと壊す恐れさえある。
オイルの注入なんて最たるものだ。
オイルダンプなんていうからオイルの海みたいな事を想像しがちだが
その量0,3cc。
微々たるものだ。
それを入れてカップを締めるのだが、その締める量でオイルのダンピング量も変わる。
今回はDL-103にSAECの18gシェルということでハードダンピングとしてみたが
本当にそれで良いかは断言しかねる。
後はラテラルだが、これは偶然にも届けられた状態で上記組み合わせに合っていた。

どうでも良いが常に水準器を手放せないアームでもある。
高さ調整やらインサイドフォースの調整やらを終える頃には真面目に日が暮れる。
正にマニアの為のカートリッジ。
言い忘れたがパイプはS字を選択してカウンターウエイトは重いタイプだ。
やっと音が出て、さて、いかに?

4月14日
本当はまだ触れておきたい事があるのだが
引っ張っていると思われるのもなんだから音の話し。
一言で言ってしまえば良い音がする。
これは当たり前で、全盛期の日本のオーディオの中で
しかも伝統工芸とでもいうべきアナログ分野で地位を確保していた
ブランドが真面目に作り上げた製品が悪い筈無いのである。
僕自身アームがアームがと言っているが
一本一本のアームの違いをブラインドで当てられるかと言われたら
自信はない。
第一組み合わせるカートリッジとの問題があるので
一本で万能という事もあり得ない。
そんな事を承知で言うのだが、AC-3300。
実に真面目で、しかしどこかチャーミングで儚さを感じさせる
アームだと思う。
あるいはSAECのWナイフなんかとは対極と言えるかもしれないのだが
それぞれ良いのである。
クラフトが凄いのは、とにかく徹底して、広く多くのカートリッジに対応できるようにと
考えたところだと思う。
その為のパイプ交換式であり各種ウエイトなのだ。
ただ、それは半面使い勝手という点では複雑であり
七面倒と言われたらそれまででもある。
今回ま
ずはということでS字パイプがチョイスされたのも
その為だ。
この上カートリッジを選んでパイプで悩んで、とやっていたら
音が出るのは更に先だ。
4月16日
ちょっと一休み。
時々、というか定期的に
自分の音に懐疑的になる。
休憩というかリセットタイム。
4月17日
いつの間にか”目指さないオーディオ”に転身?して久しい。
だから多くを望んでいないのだが、時々”これで良いのか?”
というような音が出る(あるいは出たような気がする)事があって
さすに蒼くなってシステムに向かうことがある。
そんな時は少しでも不確定要素を減らしたくてCDを使うのだが
特にリファレンスソフトなど決めずに、例えば今回なんか直前に100円で
買って来た盤を使ってしまったりするのが
我ながらスゴイと思う。
IvoryUは買い直しだが浜崎さんは初めて買った。
20世紀の最後の頃の作品なんだな、と思うと古い。
しかしまともな録音である。

取り敢えず安心出来た。
錯乱して部屋を散らかしてしまったのでこれから
戻すのに一苦労だ。