11月19日

11月22日
人と物の縁、みたいな事についてはこのサイトで
過去にも書いたことがある。
多分MC-20の時だったかな?

僕とこのCDプレーヤーとも縁があるようで無かった。
初めて見たのは25年ちょっと前だったか。
とあるお宅で見かけて、”なんだ、このプレーヤーは?”と思ったのが出会いか。
それから数年経って別のお宅でも見かけたのだが両方ともオーディオマニアとか
そういうお家では無いから面白い。
なんだ、オマエはCD34を知らないでオーディオをやってきたのか?と
思われるかもしれないのだが、丁度その頃、オーディオから離れ始めてしまっていたのだ。
所謂すれ違いである。
そのすれ違いが延々続いたのが僕とCD34の関係と思って貰うと良い。
11月23日
今更だがCD34とはどんなプレーヤーだったのか?
登場は1985年。昭和60年だから40年前だ。
…というよりCD登場の三年後に生まれて、ハードの普及に、SONY D-50と共に
大変な貢献をした機種である。
お値段59,800円。先日来見えているSONY CDP-101が168,000円だったのだから大変な価格ダウンである。
と言ってもデジタル機器は進化が早いから性能も三分の一なんてことは無い。
さてや、この頃おびただしい数のCDプレーヤーが市場に溢れたのだがその中でCD34ばかりが名を残したのは何故か?
一つには当時から言われていたように、この59,800円があからさまの戦略価格だったからというのがある。
ベルギー産のこのプレーヤーは本来10万円くらいじゃないと割に合わないだろうと噂された。
それが本当かどうか知らないが十分な宣伝材料になっただろう。
しかしそれだけであれば当時はともかく40年後の今日、一部であっても愛好家が居る理由にはならない。
そう。中身に特色があったのだ。
まずピックアップ部分。CDM-1というスイングアームメカ。
アルミダイキャスト製で実に立派な作り込みだ。
デジタルフィルター(Zフィルターと呼ばれる)を採用。
これは4倍オーバーサンプリングのデジタルフィルター+3次ベッセルローパスフィルターの組み合わせ。
DAC部分にはフィリップスのTDA1540を採用。これを左右独立で使用。
とどめに16bitではなく敢えて14bitで使用。
更にアルミダイキャストのシャーシで総重量7Kg。
何分にも320W×90H×300Dというコンパクトサイズだから相当なものだ。
…と言うことなのだが40年前のCDプレーヤーが本当に令和7年の今日本当に役に立つのか?

11月24日
なのだが実は今回登場のCD34はノーマルではない。
最大のポイントはNOS基板の追加である。
ノンオーバーサンプリング。
では、オーバーサンプリングとは何だ?
CDのサンプリング周波数は44,1kHz。
1秒間を44,100本に分割する感覚。
元々の信号が20kHzまで入っていたとすると44,1kHzとの信号の差、和として
24,1〜64,1kHzの信号が作られ、
更に44,1kHzの高周波88,2kHz、132kHzについても同じような信号が作られる、
という訳で20kHz以上をカットするフィルターの登場となる。
このフィルターだが急峻に働かせると音質劣化の原因ということで
今度はサンプリング周波数を倍の88,2kHzで行うと含まれる高周波は大変高い周波数にシフトする
のでフィルターの効かせ方が楽になる。2倍のオーバーサンプリングだ。
更にこれを4倍の176,4kHzにしてしまえばフィルターは不要…とまではいかなくても簡易なフィルターで済む。
8倍、16倍としていくとその点ではどんどん良くなる…はずだがまあそう簡単ではないのはご想像の通り。
CD34では4倍オーバーサンプリングである。
NOSでは発想は逆。
オーバーサンプリングはしない。フィルターは簡単な物を使用。
音に悪いのではないか?という見方もあるが、いや、この方が良いのだという考え方もある。
理屈はさておいて音はどうだろう?

11月25日
改造CD34の背面にはNOSとノーマルの切り替えスイッチが付いているから切り替えは容易。
(ちなみに直出しのピンケーブルは、やはり普通のピンアウトに換えて貰っている)
NOSで聴くCD34の音はどうよ?
荒れて聴くに堪えない音でも出やしないか?
…というのは杞憂に終わる。
NOSだが一言でいうと音が活きている。
気のせいかと思ったのだが、明らかに透明感高く聴いていて楽しいのである。
改造されたプレーヤーを手にしたから新規機能の音に惹かれるのは当たり前という説もあるだろう。
nosではない方。つまり普通にCD34としての音はどうなのだろう?と言えば十分良い音である。
ソフトによってはそちらの方が好ましいと思えることもあった。
何でもよいのである。何しろスイッチ一つで切り替えられるので気分で使い分ければよい。
11月27日
本当は悲しんではいけないのかもしれない。
自分たちより明らかに寿命の短い生き物を
迎えて暮らすという事は、ほぼ確実に別れを経験することを意味するからだ。
ただ、今回あまりにもその去り方が見事過ぎて
遺された僕らは言葉も無い。
突然死、っていうのかな…
トイプードルのウメ。
先代のコーギーのルーと異なりオーディオ部屋は
魔窟と認識していたためか全く入って来なかった。
故に日記への登場は極めて少ない。
元保護犬。家に来たのが2017年の11月27日だったので今日を迎えていたら
八年ということだった。
本当の年齢はわからないのだが
美しく綺麗なまま、瞬足で、昨夜虹の橋を渡っていってしまった。
多頭飼いで、後輩のローズという、これまた保護犬の
トイプードルは元気に居てくれている。
だが、何匹居ようとも、失ったその子の穴を埋めるものには
ならないという厳しい現実に直面している。
ウメには感謝しかない。(もちろんルーにもローズにも)
だから泣いている場合じゃないと思う。
贈るのはありがとう、の言葉であり、
涙では無い。
…はずだ…