8月17日

岬というのは曇ったり雨だったりすると演歌の世界になるのは何故なのだろう?
好天に恵まれピンポイントで素敵な場所を見ることが出来たのはガイド役を買って出て頂いたアンパンマンさんの
お陰である。
そう、昨年に続き、よっしーの押しかけオーディオオフ会第二弾!始まりだ。
一年前よりは少しだけスムーズにたどり着くことが出来たアンパンマンさん宅。
相変わらず三部屋全てに装置が配置されている。
だが、ラインナップは微妙に変わる。
まずこちら、パッと見てKEF-104は相変わらず。

だが取り囲むスピーカー群はご新規さま。
例えばKEFの上にある、コンパクトだが物々しさを感じさせるスピーカーはヘコー(heco)
のP4001という物。

1973年頃のスピーカーで、前身にP4000がある。ドイツの製品だ。
サランネット、ではなくて前面を覆うのはパンチングメタルでユニットは窺い知るところによれば
3ユニット。20センチウーファーでツイーターはソフトドーム。
しかしこのスピーカーの情報は極めて少ない。
アンパンマンさん、よく手を出されたな、と思ったが想像するに敬愛する瀬川冬樹先生の評価を参照されたのか?
そうした理屈はさておいて音である。
時間の関係もあってデジタルソースのみで拝聴。
しかしこれは…
8月18日
しかしこれは独特の世界を持っている。
押しが強いというか明瞭というか、色々な事を忽せにはしないという意思を感じる。
…なのだが、正論だけでは世の中通らない事をちゃんとわかった上での物言いだから大人の音だ。
やはりお国柄というのはあるみたいだが何より50年強以前のスピーカーとは絶対に思えない音がする。
続いてはデットン15。

これもまた個性的というかなんというか1975年頃の製品。
240W×530H×230Dとコンパクトな部類なのだが、滅法強烈な低音が出てくる。
聞けば20センチのパッシブラジエター搭載とか。
そこに20センチウーファーと3,8センチドームツイーターが載るわけだ。
押し出しの強さは驚くばかりで、あるいはスピーカーが反動で後ずさっていないか?と思われたほど。
それにしてもディットン、ヘコーと共にルックスなんて考えていない風の作りがまた良い。
ヨーロッパのスピーカーが全部そうだとは言わないが、僕のロジャースLS5/9なんかもネットを外すとかなりのものだ。
とどめにリファレンス的存在のKEF-104を拝聴すると、これはやっぱり既出の二台に比べるとしなやかさに違いがあるというか
標準機になる立ち位置のスピーカーなのだというのが良くわかる。
以上ざっと1970年代組のご紹介。しかしアンパンマンさんは古きばかりを愛する人ではない。
許容範囲はかなり広い。
故に…
8月19日

白い恋人…ならぬ白いスピーカー降臨。KEFのConcert。それも新しい方のConcertだ。
だから正しくはQ Concert Metaとなる。色も白ではなくサテンホワイトと言うべきか。
415H x 210W x 315D mmとコンパクト。一見2Wayだがよく見ると3Wayである。
現行で17万円はくだらないという最新鋭機の音はどうだろう?

音、だがこれはやはり現代的というか生まれてから時間が経っていないスピーカーの音がしている。
カチッと決まって、しかしなんとも心地よい。
そしてワイドレンジを感じさせる。低い方の伸びと厚みはお見事の一言。
ふと見るとどうした訳か(と言っては失礼だが)オンキヨーのスーパーウーファーSL-1がある訳で、
さてはこれの影響かと思って質問したらそんなことは無くてConcert単体で十二分の音がしている。
あらら…恐れ入りました、なのだが、ではSL-1の出番は、というとこれは本当の低域再生であるとか
一種の味付け的役割を果たすという、これぞ本物のスーパーウーファーならではの立ち位置なのだった。
ちなみにこのSL-1は半ジャンク状態の物をアンパンマンさん自らが修復したとかで恐れ入る。
書き遅れたがアンプ(プレーヤー兼レシーバー?)はマランツのMCR-610.
これ単体でデジタルメディアは受け持てるのであとはアナログプレーヤーと言うことでAIWA PX-E860。
いずれにしても見事な鳴りっぷりである。



そしてそのそばに…
8月20日
もうひとつ。そばに控えているのはビクターのウッドコーンスピーカーを擁したコンパクトシステムだ。

これを聴いたらこれだけで十分やれるのでは?と思えてしまう。
「自分はオーディオマニアではないので…」と語るアンパンマンさんらしい選択の一つだと思う。
(誰がマニアではないって?という突っ込みはとりあえず止めて置く。笑)
ここでちょっと補足だが、これらのシステムと別の。
KEF104やヘコー。あるいはデットンを鳴らす駆動系だが
ケンブリッジオーディオのAXA25。プリメインアンプ。
CREEKの4040これは昨年もあったが6060も加わっている。
SONYのMXD-D2。マランツDV-12S2も引き続きの活躍だったことを報告しておく。
以上、昨年同様ツーリングの途中で押しかけての拝聴で、駆け足なことこの上ないが
その点はご了承いただきたい。
ただ、いずれの装置で聴いても、どこか共通のトーンがある。
それは優しさ、であり常識のある接し方であり
必要があれば毅然と向かうという、オーナーさまの生きざまを映すようなもの、
と思って貰えると間違いない。
いつも言うことだけど、音は人を映すのである。
オーディオだけを楽しんだのではなく、先導頂いて地元の名店での豪勢なお料理を堪能。
翌日は観光と大変お世話になってしまった。
もう一ついうとアンパンマンさん自作?のお料理はいつも美味しくて、申し訳ないほどだった。
お暇するのが最後には辛くなるのだが元気でいて又会おうと誓い合って出発。
西へと向かう、よっしー+友人のSの二人だった。
ありがとう。また会いましょう。















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