6月13日
6月14日
また何か出てきた。
そしてどこか既知感がある…
よっしーの部屋にあるまじきスリムでお洒落な佇まい。
そう、pro-jectのプレーヤーだ。
昨年だったか同じくpro-jectのDEBUT3が降臨。
ボディカラーの白さに惹かれて動作未確認のジャンク扱いを買って帰ってこれが大当たり。
そうしたら今度は黒いのに出くわした。
型番を調べてみたらPRO-JECT1,2である。
こうした商品の素性を間違いなく明らかにするのはなかなか難しいのだが一応見つけた事をそのまま書くと
1995年発売。当時4万円?
4万円?
本当だろうか?
30年前ではあるが果たして4万円で新品のプレーヤーを売ることが出来たのか?
ただ、2011年のエッセンシャルが50,400円だったことを考えると嘘では無さそうだ。
分からないが一応そういう物ということにしておこう。
モーターはシンクロナスモーター。
プラッターはダブルというか小径のインナープラッターにベルトが掛かり、上にメインのプラッターが載る。
この1,2ではそのプラッターが結構な重さである。ちょっと驚く。
スピンドルは細い。ただDEBUT3の方がより華奢に見えるが。
アームはもちろん?ストレートでヘッドシェル部分にオフセットを持たせている。
いわゆるユニバーサルアームとは違うのでカートリッジをほいほい交換して使うのには不向き。
それにしてもスリムな筐体で潔い。
電源スイッチというかモーターのオンオフも例によってボディの下側で左端手前なので知らないと慌てる。
敢えて言うとダストカバーのヒンジのフィーリングがあと一歩。
これは国産のそれとは異なるから仕方ないのかもしれない。
さて、この個体だがジャンクなだけあって当初は困り果てた。
というのも…
6月15日
というのもベルトがうまくプーリーに掛からないのだ。
ベルトが伸びているのかと純正を取り寄せたが症状変わらず。
結局プーリーをこれまた純正で交換してやっと解決。
扱いはデノンマランツになっているのだが、よくぞパーツを持っていてくれている。
これには感激する。
一通りチェックして音を出す。
一番最初はオルトフォンのFF15oで確認音出し。
この時アームのリード線が不必要に長いことに気づくが対処は後にしたい。
次にテクニカAT-3100SとMCを装着。
アンプは907MOS LTDでスピーカーはロジャースLS5/9。
音だが大変元気が良い。青空を突き抜けて成層圏まで届きそうな勢いの良さだ。
これは多分にカートリッジのキャラが効いているのだと思う。
そしてこのプレーヤーはカートリッジ次第。アンプ次第のところが強いと感じる。
それはつまりプレーヤーとして正しい動作をしている、ということだ。
カートリッジ交換は容易でないからジャストフィットの相棒を求めて次から次へとは
出来ないのは困ったところだ。
ただ、音優先で言ったらカートリッジ部分に機械的にも電気的にも接点なんて無いに越したことないなのだから
現方式は正しいのだ。
そしてそのことをはじめ、正しい事を積み重ねているせいだろう。このプレーヤーは音が好い。
重厚長大でも何でもないこのプレーヤーの音が好いということは痛快でもある。
そしてまたこうしたスタンスで更にお値段が高いものも多いのだが、そられと比べて果たして10倍100倍と劣るのかと言えば
そんなこと無さそうだからこれまた気持ち良い。