10月2日
い、いや、それは無い。
そんなことは無い。
私はその沼には堕ちない…
シングル盤沼…(-_-;)
*ビニールも取らず、反射の多い写真でごめんなさい。
ここで話しは変わるのだが9/30の日記に書いた通り
(書いたよな?)現在ロジャースLS5/9を鳴らすアンプは
サンスイの907MOS LTDなのだが、プリメインとして使える一方で
メインアンプとしても使っているわけだ。
しかもメインインは二系統あるので一つにSY99からの信号を入れて
もう一方にはSY88からの信号を入れている。
スイッチ一つで切り替え可能なのでこりゃ快適。
…なのだが真面目に両者を聴き比べして居なかった事に気づいた。
そこでやってみると面白い。
超簡単に言ってしまうと99だと低音過多というか
プリの押しの強さにロジャースが負ける感じ。
多少弄ってみたのだが制御が難しい。
やはり907MOSはロジャースに最適ではないのかな?
なんて失礼な事を思って暗い気持ちになったが、ここでSY88に切り替え。
そんなに変わらないのでないか?と思ったが見事に変わって
ロジャースさんは美人になった?
いや、冗談ではないのである。
なんでこうなる?というと簡単にいうとSY99の低音が
量、押し共に尋常ではないからだ。
SS-G7ですら、プリのこの押しに負けている感があるのだから
無理もない話しである。
プリに合わせてスピーカーを決めるというのも変な話しだが
現実問題そうしないと上手く行かないこともあるのだ。
だがしかし、例えばSY88が907MOS+ロジャースに対して
ベストなプリか?というのは断定しかねる。
ま、その辺は今後のお楽しみということで…
10月3日
SL-1300。
なかなか思う様には行かない…
悔しい…
10月4日
いや、ホンマに…
これ、わかるかな?
底板外して下にもぐって動作確認の図。
まあ30年余前は毎晩車の下に潜ってはいましたが…
10月5日
SL-1300。どうやらオート機構は直せたようだ。
と言ってもやることは大したことではない。
ひたすら古いグリス除去。
こう書くと簡単なのだが言うは易く行うは難しである。
一番正しいやり方は全パーツを取り外して洗浄すること。
良い時代で、海外サイトからマニュアルも落とせる。
だから果敢に分解に挑むのも良し。
だが、避けた方が良い、と僕は判断した。
Cクリップを外して…、おっと!ボールベアリングが転がり落ちたぞ?
なんて事がざらにある。
元に戻せなくなる可能性大。
だから、と分解しないで洗浄となると、これまた厄介なのだ。
今回はそれゆえ躓いた。
オートリピートを掛けていないのに繰り返し演奏してしまう。
三日くらい悩んだが、結局洗浄不備と思ってトータル10回目くらいの
分解と洗浄。
どうやら直ったようだ。
しかしこの個体には別の問題があり…
10月6日
次はこちらなのだが、これまたなかなか手間が掛かる…
10月7日
このプレーヤーにはオート機構の不具合の他に二つ問題があった。
一つがアームのカウンターウエイトが抜けてしまうこと。
これはアームの側にある”おさえ”みたいな部品が破損してしまっていることによる。
物は試しとSL-1700のアームを手に入れてみたが
そう都合よく互換性がある筈もない。
あれこれ策を講じたが、とりあえずはアームのシャフト側に薄くテープを貼って解決。
いつか落ち着いてやろう。
もう一つは音が片側無くなってしまうという珍現象。
結論をいうとケーブル丸ごと交換でやっと解決したようだ。
ということで左右ちゃんと音が出るという最低条件はクリアー出来てやれやれ。
あとはピッチコントロールの所の洗浄くらいか?
思った以上に楽しませてくれた個体だった。
10月8日
ちゃんと音が出るようになりました。
オート機能がちゃんと働くようになりました。
…書いたら二行だが実際は大変なもんである。
7日分の日記を書いた後にまたケーブル交換。
(きちんと仕上げた)
そしてほんの僅かのグリスをメカに塗布。
…と来て、まだやり残したことがあったのに気づいた。
それは何かというとピッチコントロールボリュームの洗浄だ。
SL-1300と限らず。またテクニクスと限らず、この種のボリュームが付いている
プレーヤーは要注意である。
ピッチコントロールを弄ったらいつまで経ってもストロボが止まらない、
なんてのはこの部品が接触不良になっていると思ってほぼ間違い無い。
そこで洗浄、なのだが隙間から潤滑剤を吹き込んで
シャフトをぐりぐりしてセルフクリーニング効果に期待するので十分。
ここまでやって、やれやれ…と底板をねじ止めして音を聴いてびっくり。
それまでもテストのため散々動かして音も聴くのだが
どこかもっさりした感じが付き纏って、これはこうした音のプレーヤーと
思い込んでいたのが霧が晴れた様に鮮やかな音を奏でる。
嘘ではない。
この辺がレコードプレーヤーの恐ろしい所だ。
別にここを洗浄する前だって普通に音は出ていたのだ。
だがしかし、悪さをしていたのだな、やっぱり。
経年のDDプレーヤーの電子部品を交換したら音がシャキっと蘇ったなんて話しは
たまに訊くが嘘ではないのだ。
見方を変えると本来の性能を発揮していないプレーヤーも
たくさん在るのかもしれない事になる。
このあとシートをJP-501に換えてテクニカのスタビを載せたら
僅かであっても音質向上。
苦労が報われて良かった良かった♪
それにしてもオーディオっていうのは面白くも厳しいものである。
10月9日
それにしても、なのだがSL-1300の音でどうにも引っかかるのは
ボテっとした低音だ。
これを厚みと見る向もあろうが、ちょっとそれは違うんじゃないか?と思う。
カートリッジを交換しても、シートをあれこれ換えても一貫してついて回る物だから
これはプレーヤー由来の物ということになる。すなわち厄介である。
しかしその原因については、最初から予想が付いていた。
何かというと脚である。
もっと言うとその脚=インシュレーターが取り付けられているアンダーカバー。
これごと問題があると僕は思う。
もっとも、SL-1300に限った事ではなく、ある価格帯までのプレーヤーはこの種の作り方をされている。
つまり樹脂のアンダーカバーがあって、そこに脚が付けられているという構造だ。
すなわち全部駄目ということでもなく、例えばビクターJL-B37Rなんかは立派なカバーを持っていた。
しかし大抵の場合はそのアンダーカバー自体がコンプライアンスを持ってしまっているのが現実だ。
一番良いのはそのアンダーカバーを外してしまって、四隅に硬質の(と限らないが)何かを挟みこんでしまう事だが
そこまでやるのはやり過ぎだし非現実的だということで薄い木材を三点に挟んで、せめて付属のインシュレーターを
浮かしてみることにした。
するとこれが正解で、ずいぶん音の動きが軽くなった。
もちろんこれがベストな使い方とは思わないが今回の場合は有効だったということ。
10月11日
それにしてもだが極端である。
いや、気温のお話し。
先日までクーラーが必須だったのが今では暖房必須である。
暑すぎるのも音に良くないが逆もまた好ましくない。
機器の温まる速度が遅いから、どうも上手くない。
オーバーヒートは静音ファンのお陰で怖く無くなったが
冷えすぎの機材を短時間で温める術というのは案外ない。
良い時というのは短い。
嘆いてもどうにもならない。
また付き合い方を考えなければならない季節の到来だ。
10月12日
オーディオに目覚めた頃、受信できるFM曲は二局だけだった。
(地方ではNHK一曲だけだったと言われると言葉も無いが)
アメリカではチューナーの針一本分動かすだけで次の局になる、
なんて読んでは羨ましく思ったものだ。
時は流れて今やインターネットという物を利用して無限とも言える局を
受信?出来る。
それも良いのか悪いのかだが選択肢が多いのは良しとしよう。
それこそ世界中のラジオが聴けるのが、国内のローカルラジオが又面白い。
そして有難い時代と思ってしまう。
何故って大昔なら屋根に13素子アンテナ建ててローテーターで回しても
受信不可能だった物が苦も無く聴けるのだから…
そして気づいたのだが音質も悪くは無い。
それなのによっしーの部屋の日頃はと言えば
回る回るよプラッター♪みたいな感じでひたすらアナログレコード再生である。
ちょっと反省したがたぶんその場限りの反省だろうな
きっと…