6月15日
一旦離れて…と思ったVMS-20EMK2改だが
気になるとどうしようもない。
どうにもシェル込み総重量が重すぎな気がして
(エポキシの分重量が増えている)指掛けのところにとめていた錘を外した。
無い方が良さそうだ。
たった0,8gの薄い板なのだがトーンアームの先端に位置する物と
考えるとバカにならない重さである。
そしてシェルのダンプも適量があるということ。
結果、やはり外した方が好い感じだ。
これはエポキシによるカートリッジのボディダンプが
思ったより効いているのかもしれない。
そして、トータルバランスという問題。
いたずらにボディだけ強化しても上手くないのだろう。
まさか同じことをやる人はいないと思うが、やるなら一歩ずつ詰める感じでやることをお勧めする。
ただしVMSの場合は端子板の所をエポキシで強化してしまうのは
必須と思っているので、その箇所だけは大いに推奨したい。
そして…
6月16日
ついに、よっしーもSP盤再生の世界に手を出した?
結果的にはその通りなのだが、特に意図的なものではない。
例えばカートリッジ。
見るとわかるがアントレーのEC-25SP。
これは先だって字面だけで紹介していたもの。
EC-25STの仲間であってSPを想定したMCカートリッジ。
これが来る前にSP盤を一枚買っていた。
ドフで550円って奴だ。
で、その前にだがGWに78回転対応のプレーヤーを買っていた。
STANTONのSTR8-90。
いや、実は78回転を優先して求めたわけじゃないのだが
結果的に78回転=SPを意識するきっかけになっていたのが
このプレーヤー。
役者は全部そろった。
と、なれば再生するのが筋だ。
ついによっしーの部屋でSPが再生されることに。
さて…
6月17日
さて、は良いが改めてSPの盤面を見ると
一見溝が無い?
あれ?これって片面盤?とか訳のわからん事を思うが
よく見るとやはりグルーブはある。
そういう物なのである。
ついでに言うと持った感触がLPともEPとも違う。
しなりが感じられないのだ。ああ、それがSP♪
とか何とか言いながら針を下ろして音を聴く。
おお、一番驚いたのは今回拾ってきたこの盤の程度の良さだ。
ノイジーを予想していたが裏切られた。
そしてもっとカマボコ型の情け容赦ない音を予想していたのだが
それも無かった。
いや、もちろんFレンジは広くない。
だが案外ふっくらした音だ。
いずれにしてもたった一枚の盤ではSPとは、
なんて語る資格は無いのだが、これはもう少しSPを
買って来なくては、と思ってしまう。
それにしても、だが、この盤もまさかMCカートリッジ
→HX-10000→SY99→HMA-9500→SS G7なんてラインナップで
聴かれる日が来るとは思いもしなかっただろうな。
しかもプレーヤーは、俗にいうDJ用なのである。
そのプレーヤーについてはこれから少し説明したい。
6月18日
DJ用と言われるプレーヤーに興味を持ったのはいつの頃からだったか?
忘れてしまったが本当に手に入れたのは昨年出会ったべスタックスの物が一号機だった。
そして今回が二号機でこれはスタントンの物。
スタントンのこのシリーズはバリエーションが多いというかなんというか
よくわからなくなる位だ。
とにかく今回のはSTR8-90。
特徴的なのはアームがストレートアームであるということ。
それもピュアストレートでショートだ。
他には逆回転が可能なこと。
つまりレコードのセンターからスタートして外周へと通常と逆の再生が出来る。
それがどうした、と言われると実はどうかするのだが今日のところは
音の話し。
音だが普通に聴く分には十分十二分。
ただ、逆にいうと飛びっきり優れた…という感じも無い?
どこか一定の音に収斂させてしまうというか、そんなところがある。
低音のある帯域に特色があり、ドンっと響かせるのだがややダルな感じ。
想像だが足であるとかアームベースの所の防振。
これが音を決定しているのではないか。
昨年のべスタックスのプレーヤーにもそんなところがあったが
今回のスタントンの方がより顕著に感じられる。
ある意味これは仕方ないというか、クラブなどで稼働される場合
そうした能力が要求されるはずだ。
いずれにしても本当のところはもう少し付き合ってみないとわからない。
わからないのだが、多分この子の本質は変わらない。
働く車とコンフォート重視の車はそもそも違う。
そういう事だと思う。
6月19日
ということで改めてプレーヤーに目を向ける。
写真だとわかりにくいが質感あと一歩。
もちろんコストからして当然なのだが。
だからといってこれをブチルでダンプとかすると
却って悪くなる気がする。
STANTONと書いてあるマットがやっぱり似合う。
…のだが、さすがに試聴にはJP-501を使う。
ストレートアームでショートアーム。
よく取りざたされるのがそのアームパイプの事なのだが
軸受けとセットで考えないとならない。
いかにもテクニクス風ジンバルが吉か凶か?
それにしてもアームベースにグリグリと高さ調整機構があるなんて
まるで高級機の雰囲気だ。
試しにTAOCの三点支持をやってみる。
なのだが、実は一番音的に好ましい変化が起きたのはカートリッジをM44-7に換えた時だった。
ある意味黄金の組み合わせなのか?
改めて考えさせられた。