5月14日
弾丸ツアーの始まりである。
…の前にkoyamaさんの音を拝聴する。
ナンノさんのお宅からkoyamaさんのお宅へ。
再開を果たしたkoyamaさん、開口一番、「なにしろ僕の前がStudio K'sで緊張していたら
今日はマイクロやトーレンス(ナンノさんのこと)じゃないですか。キンチョーするわあ〜」と
仰られる。
なるほど、お気持ちはわかる。
何だか音のON砲の後に打順が来た人みたいな心境になっても不思議ではない。
ただ、koyamaさんなら大丈夫である。
優劣ではない。描く世界がきっと違う。
一年ぶり、なのだが全然そう思えないくらい馴染み始めているkoyamaさん宅。
いそいそとオーディオルームに入ると居並ぶ装置は昨年と全然違う。様変わりしている。
まず正面に見えるはリファレンススピーカー。
なんとヤマハのNS-5000である。
過去にpioneerのS-1EXまであったお部屋ではあるが5000は価格的にもそれをはるかに凌駕している。
改めてNS-5000。
一見すると名器NS-1000Mの現代版。リファインモデル。
これはわざと踏襲したと思えるが中身は全然違う。
ポイントの多いスピーカーではあるが、ひとつはユニットの素材。
1000Mはベリリウムで名を馳せたが5000ではZYLON(以下ザイロン)という新素材をベース素材として採用。
ベリリウムに匹敵する音速を確保している。
他にも色々あるが、現行品でもありメーカーホームページで十分な情報は得られるのだから省略。
ただしヤマハならではのピアノブラック。鏡面艶出し黒。これは実に美しいし音質にも寄与しているはずだ。
これをドライブするアンプだが…
5月15日
これをドライブするアンプだがエソテリックのF-05プリメイン。
プリメインであっても80万円。
昨夏生産完了モデルだが、ほぼ現行品みたいなものだ。
フルバランスプリ+デュアルモノラル構成+バランス構成メインということで死角なし。
で、まずはアナログ、なのだがプレーヤーがTT-81+WE407/23+CL-P1という鉄板もの。
フォノイコはフェーズメンションのEA-500と、これも垂涎のセパレート型現行品である。お値段55万円。
そしてカートリッジがテクニカのAT-UL3。
これで音を聴くと、どうよ?
音を聴くと…
これはやはり未来志向の音である。
現代的、ではない、もうそうしたところは通り過ぎている気がする。
街の真ん中にはストレートの道路。左右には緩やかな丘陵。点在する住宅。
走る車はガラストップで全方位視界が確保されている。
よく見るとタイヤが無くて少し地面から浮いた状態で進んでいる。
手塚先生が漫画でいち早く見せてくれた世界。それを想像した。
NS-5000の威力とみて間違いないが、これだけの音って、各オーディオフェアーとかで出ているのかな?
よくある話だが、そうしたところで本当の事を見極めるのは難しいものだ。
プレーヤーからアンプ類まで、それらがNS-5000の期待に応えてしっかり仕事をしている。
その結果の音がこれだ。
ワイドレンジ、ハイスピード、ソース次第で広がりも縮みもする音場。
そんな言葉では表現しきれない21世紀的。あるいは22世紀的な音である。
面白いのはカートリッジだけはAT-UL3という普及品というか昔オンキヨーのプレーヤーに付属だった
物というところなのだが、これはkoyamaさんのお気に入りであり、ここ数年リファレンスの座に座り続けている。
その音たるや素晴らしい物だが普通は目を向けない。
こうしたところに隠れ名器を探してしまうところがkoyamaさんなのだ。
と、ビクターのプレーヤーは基本MC担当なのでMMを求めてCP-1050へ。
価格的には控えめなプレーヤーだが、これも知る人ぞ知るというkoyamaさん愛用の一台だ。
そのまま使うとハムを拾う事があるのだがそこは対策済み。
最初はシュアーV-15Type3で、なのだが針がちょっと変わっている。
言わばamazon針とでもいうのだろうか、ごく普通にamazonで5千円くらいで買える交換針。
これが結構行けるということで聴かせていただくと確かに良い。
Type3の針だけでも相当な種類を聴いてきたkoyamaさんお墨付きなのだから間違いない。
実にさわやか系の音がする。MMも良く鳴るのはこれでよくわかる。
koyamaさんに残された課題は、多分とどめになるようなMCカートリッジなのだが
それを選定するのはなかなか難しいことだと思う。金額的にも相応の物になることが想像される。
さてアナログの後はファイル再生で色々お聞かせ頂くが…
5月16日
ファイル再生で色々お聞かせ頂くが見事なものである。
予想通り。いや、予想を上回っている。
ハイレゾが良い、なんていう単純な話ではなくて、例えばCDからリッピングした音源が良い音で鳴る。
また、各種音源の違いが、音場の広さ、深さの違いとなってわかりやすく目の前に提示される形になる。
これも本物ならではと思う。
申し遅れたがDAコンバーターはTEACのUD-505Xである。
ネットワークプレーヤーでありBDプレーヤーでもあるのはSONY UBP-X800MK2。
この辺の物の詳しさとなるとよっしーはkoyamaさんの足元にも及ばない。
他にAVアンプに同じくSONYのSTR-AN1000が。チューナーにトリオKT-9700があるし
カセットの方はDR-1が。MDはYASCAMのMD-801R及び、同MK2がしっかり控えている。
いや、まあそれにしても見事なお点前としか言いようがなかった。
昨年お邪魔させていただいた時にはkoyamaさん、あるいはオーディオ卒業か?とさせ思わせたが
一年足らずで見事に巻き返し?
裾野に向かったと見せかけて一転頂上に旗を立てた感じ。
やはり一旦嵌った沼から抜け出すことは無いのだと安心したのはよっしー。
ただ、ここまで来てしまうとこの先は大変だと思う。
なにしろ頂点を極めた感じだから狙うなら更なる高みばかりということになる。
あるいはビンテージオーディオの方に舵を切るという手もあるがkoyamaさんはその道を選ばない。
よし、では腰を上げてその更なる高みにつながる物を探そうではないか、ということで僕らは車に乗り込む。
今年は北陸を目指す。少しでも経済活性化にお役に立てばという意味もある。
5月19日
おう、よう来たな、ワレ。
…っちゅーか、よう懲りもせず毎年来るわな。
…とは仰られていない筈の太陽の塔。
ごちそうさまでした!
オーディオのことばっかり考えている
悪いおっさんはおらん〜
…いや、なまはげじゃないし。恐竜だし。
富山ブラック=喉乾く(;^ω^)
ラジカセにもDSL搭載機があったとは…
知らんかった…
モーニング♪
高すぎるわ、アホ!
待った。
しかし待たせるだけの事はある店であった。
宿の飯(夜)
宿の飯(朝)
45年ぶり?
甘味も食べるよ。
koyamaさんの道の選び方が良いのは確かだが
それにしても不気味に道が空いていた?この連休。
これも美味しかったヨン♪
えっへん
…ではなくて、うっふん。うっふんプリン。
北摂(ほくせつ)のマダムがお他所のお宅に及ばれした際に
手土産にお求めになられる逸品。
奈良の鹿公園って48年ぶりくらい?
ちなみこれ↑は牛肉でして鹿肉ではありません。
新駅。
ひかり、と言えば普通はこっち。
誰?カートリッジを先に思い浮かべた人は?
(俺だけ?)
5月20日
楽しかった日々から既に二週間以上経っているのか…
早いな…
人によっては東京大阪なんて毎日出張で往復しているものなのだろうけど
僕にとっては冒険ものの距離だ。
だいぶ慣れてきたとは言え大阪で電車に乗るなんて成ると
ドキドキする。
日常に戻って自分のテリトリーをウロウロしていると安心極まりないが
今こうしている間にも、かの地でmakoが。ナンノさんが。
そしてkoyamaさんが生活されていると思うと不思議な気がする。
外国でもないのだけどね…
その後ナンノさんとはMJの何とかフェアーでお目に掛かれたので
嬉しかったなあ。
今日はナンノさんがアウエーなんだと思ったらお気の毒にも感じた。
またアナログオーディオなんたらでお会い出来たらと思います。
さて、話しを戻そう。
今年は北陸を目指した
。少しでも経済活性化にお役に立てばという意味もある。
駆け巡った総走行距離数は800キロでは済まないだろう。
といってもよっしーは助手席専門なので運転はすべてkoyamaさん。申し訳ない気持ちになる。
ハードオフ
富山掛尾店
富山中川原店
富山豊田店
富山新高岡店
金沢諸江店
金沢寺地店
野々市店
小松東店
鯖江店
福井南店
福井北店
滋賀長浜店
栗東草津店
西大津店
京都BBGオーディオ
奈良柏木店
橿原店
八尾南店
八尾萱振店
門真店
南摂津店
箕面店
よく移動し、よく食べて、よく話した日々だった。
話すのが9割方オーディオの事というのがいつもながらスゴイ。
何しろ目覚めた瞬間から寝落ちする寸前までオーディオの事を話しているのである。
真似しようとしても真似できまい。できたとしても偉くもなんともない。
ハードオフ巡りなんて言ってもどこで何が待っているかわからない。
間違ったらボウズ(釣果無し)なんてこともあり得る。
自宅から出ずにネットで買っていた方が楽だしお金も掛からない?
それは正論だがドラマは無い。男はロマンを求めて旅に出るのである。
旅に出るのである、は良いが出られる僕らは幸せである。
それどころで無い人もいる。
あるいはフラフラと出かけてしまう人を陰で支える役回りの人もいる。
それを忘れることは無い。
「こんな夢のような事ばかりしていて良いのだろうか?」
という思いもある。
だが、人生今しかないのである。
未来は約束されていない。動くなら今この時しかない。
今回、よっしーの場合は贅沢にも
koyamaさんと落ち合う前に三日大阪京都で過ごしている。
各方位に無理も申し上げた。
勝手ながら会うにしても未来の保証はない。
makoと、昔は毎日会えた。
だが、今それは無理だ。
色々な思いがあって押しかけた。
「満開の桜や 色づく山の紅葉を
この先一体何度 見ることになるだろう」
という歌詞が似合うお年頃に僕たちはなってしまった。
さて、お前の思いはもう良い。ここはオーディオのページ。
何が釣れたか?そろそろ発表しろという声が聞こえてきそうだ。
書き手の体力の問題もあり、途中で一時停止。頓挫とか色々考えられるので
予めご了承いただきたい。