3月13日
これ、なあーんだ?
そう。皆さんご存じ、回転シェルである。
本当に皆さんがご存じかは知らないが既に40年以上の歴史を持つシェルなので
あながちマイナーとも言えない。
回転シェルといってもシェルがゴロゴロ転がるわけではない。
回転するのはカートリッジの方である。
もちろん前後に回転するわけがないのであって、左右に動くのである。
首を振る、といった方がイメージしやすいだろう。
それで何が良いことあるんだ?
どうも音溝に対してカートリッジが正対するということらしい。
らしいとは他人事みたいな言い方だが詳しくないから自信なさげな言い方になる。お許しを。
どこかリニアトラッキングプレーヤーみたいなイメージだが内周歪の低減に効果があるとのことなので
多分合っているのだと思う。
つまりはカートリッジが演奏中にフラフラと右を見たり左を見たり…ではないが
落ち着かない訳で、それでまともな音が出るのか?というのは疑問の一つ。
しかし疑問ばかり掲げるなら聴くな、と言われそうだ。この辺で音を出そうではないか。
3月14日
カートリッジはシュアーM75MB。いきなり MCカートリッジを宛がって装着ミスで針を飛ばしたら目も当てられない。
先達達のレポートを読むとカートリッジも選ぶみたいだし、その意味では75でよいのかどうかはわからない。
だが、やってみたら良かった点もあったので先にそれをご報告。
まず、当然ながら実質カートリッジの高さがかなり高くなったようなことになるのでほどほどの背の高さの物ではないといけない。
もうひとつ。シェル込み総重量がどうしても増える傾向にあるのでその点でも注意が必要。
やってみたらM75は大変都合が良かった。
ところでこの回転シェルはアマチュアの自作品。市販の物とは色々な意味で違う。
回転シェルの場合シェルリード線も細くてカートリッジの首振りを邪魔しない物が必要なのだが
どうもリード線も自作された様。
シェル本体はテクニカの物で、それに穴を開けてアダプターを取り付けるということでご苦労が偲ばれる。
精度が心配されたが、他に比べるものが無いので良くわからない。
ただ、色々やっている内に気づいたのだが、そもそもそんなにあっち向いてホイ、的にカートリッジが盛大に首を振る物では無さそうだ。
その意味ではこれで良いのだろう。
で、音を出す。
3月15日
出すと案外普通の音である。拍子抜け?
ただ、これで良いのかどうか?今一つわからない。
そこで対抗馬を用意する。何かというとヤマハのリニアトラッキングプレーヤーPX2である。
これに別のM75MBを装着。
ヴァーチャルリニアみたいな(違うか?)回転シェル対リニア。面白そうだと思うのは私だけ?
さて、こう言っては失礼だが片やれっきとしたメーカーが作ったリニアトラッキングプレーヤーであり、
片方はアマチュア自作の回転シェルである。
辛辣な結果が出たらどうしよう?と思ったが心配は杞憂に終わった?
回転シェル大活躍。というかリニアトラッキングとは一味違う世界を描いて見せた?
それは例えば前後感であるというか奥行き感とでもいうのか。
これに対してPX2の方はいささかまっ平な世界というかなんというか…である。
ただ、お気づきのようにこれも公平な比較とは言えない。
同じプレーヤーで回転シェルのM75と一般シェルのM75を比較しないと意味はない?
それは百も承知の上でのお楽しみ企画と思ってほしい。
追記すると日によりソフトにより、やはりPX2に普通のシェル付きM75MBの方が良いな、と思わせる物も出てきた。
一番引っかかるのは、このお手製回転シェルは果たして回転シェル本来の動作をしているのか?という点。
あるいはベアリングなど入れて、ほいほいと首を振るかのようにすべきか?悩むところではある。
3月16日
今回のシェルとのわずかばかりの経験を持って回転シェルについて語るのは
間違いだと思う。
それでも、カートリッジをシェルから遮断するかのような構造には意味を感じる。
フラフラしていてまともな音がするわけなかろー、というかもしれないが、
過去においてアナログプレーヤーを宙吊りしてみたら案外良い音だった、
みたいな経験からすると、やりもしないで、「はずだ」「べきだ」と言っても仕方ないと思う。
…以上だがこういう事をやっていると案外疲れる。
落ち着きたくてDL-103Sに戻ってみた。プレーヤーはGT-2000+WE407/23でSY−99のMCにダイレクトに入れる。
予想はしていたが、ここ数日聴いていた音とは別物である。正攻法の強さを感じる。
ただ、だからと言って色々な研究や探求をバカにしてはいけない。
やるならやるでひたすら打ち込まないといけない。僕みたいのは半端と言える。
3月17日
気分転換…
3月18日
いや、嫌いじゃない。だから最初は良いのだが
日がな一日古いアニソンばかり聴いていると
それはそれで疲れてくる。
勝手を言ってすみません。
ところでプリのSY-99。
気づいたら我が家に来て一年経ったか。
壊れていたら困るな。また壊れたら困るな、と思っていたが
どうやらここまで無事だった。
メーターに不具合がある感じだったが自然治癒したみたい。
僕はあんまり自分で積極的にオーディオ装置を求めた事が無い。
もちろん例外はあって、例えばGT-2000は生産完了と訊いて
泡を食って注文した。
MC-L1000やHMA-9500MK2は必死に追い求めた。
SY‐99も、その例外組の一つだ。
単体としては一番お金を払ったかもしれない。
昭和オーディオ本舗として一度は経験しないと、みたいな
思いがあった。
音はどうですか?と言われたら「良いんじゃないですかね?」
みたいな。まるで他人事みたいな答え方になってしまう。
というのも我が家に居並ぶ20万円台中盤組だってそんな極端に
劣る物じゃないよ、という想いがひとつにはある。
それと、そんな大昔の。でっかい大砲積んだ戦艦みたいなの使って
良い訳ないじゃない、とか思われていたら嫌だからあんまり大騒ぎしないようにしている。
だが、やはり音は良い。
当時価格20何万とはどうしても違う。
さすが50万円である。
違いは量であり厚みであるとか色々なところに出てくる。
特に力強さは、なんていうか横綱相撲的な世界だ。
フォノも力強さにおいてPRA-2000にも、
あるいはHX-10000にも差をつけるかもしれない。
HXの持ち味というのはちょっと違うところにある。
多機能、は言い過ぎだが必要にして十分な機能を持っている。
それはやはり助かるのだ。
願わくば壊れないで居て欲しい。
それだけである。
3月20日
GTO Special Day!
3月21日
GTO Specialで予習して?DJ GTO3の爆音DJ Nightへ。
シティポップス特集であった。
それにしてもGTOさんももちろんなのだがご参加皆さんの
詳しいこと詳しいこと…
驚くばかりである。
GTOさんお疲れ様でした。
だから、という訳でもないが太田裕美さん。
SL5って、なるほどジャストジャケットサイズなのね、
と変な納得をしつつ聴いている。
3月22日
漠然とした日々。それもまた由。
ごちゃごちゃ写った写真だけ見れば、何が今日のお題かわからないだろう。
画の中で一番小さいスピーカー、
リアリスティック7が主役である。
たまには鳴らさないと、と思い鳴らすが、まあ見事に低音不足。
当たり前である。それを問う方がおかしい。
そこで伝家の宝刀DSL…も良いが今回はプリ、SY-99の
トーンコントロール最大ブーストでやってみた。
結果、低音感みたいなのは得られる。
ドンっと出すならAIWA S A60でDSLオンだが
さすがにトータルでのクオリティでは
SY-99+HMA-9500の方が上回る。当たり前だが。
色々考えると、結局適宜サブウーファーを併用して鳴らすのが良いのだな、多分。
3月25日
DP-3000+WE506/30のプレーヤーに初期型DL-103を使ってみる、の図。
スピーカーはG7だしメインアンプはHMA-9500だし、という辺りは共通なのだが
プリはSY-99からPRA-2000に替わる。
2000と99の違いをWE-506/30が埋める感じでなかなか興味深い。
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