7月1日
それにしても。それにしても面妖な…
あるいは奇怪なルックスである。
僕は初代ウルトラマンに出てきたブルトンという四次元怪獣を思い浮かべてしまう。
人によっては拒否反応を示しそうな外観。
一方で見るものを唸らせるところがある。
冒険企画が、よくぞ通ったものである。
さて、それは良いが経過年数35年となるとエッジは逝っている。
幸いゴムエッジが売られているので楽勝だが、
取りあえずウーファーのエッジがダメになっている状態での音も聴く。
良くも悪くもオリジナルだからだ。
するとこれが悪くない。
張り替えてこれより劣化させてはいけない。
ちょっと緊張。
ま、サクッと張り替えて再度試聴。
AST S1のあったところに入れ替えでAST SC30を設置。
アンプもカートリッジもそのまま。
実はカートリッジがS1用というのは問題を感じる。
かといってSC30用カートリッジというのは存在しない。
これはもうガタガタ言っても始まらない。
男は黙ってAST?
いよいよ本格的な音出しだが…
ウーハーユニットはこの頃のASTスピーカーに共通の
デッカイマグネットを背負ったもの。
コイルなどもそれなりの物が…
更にチューンするなら手を出す人もいるのだろうが
今回はそこまでは考えない。
7月2日
AST-SC30の音だが充分に優秀である。
特に音場感という点でS1をも少し上回る感じ。
これは一見特異に見えるプロポーションが、実は点音源に近いものだから
実現しているのかもしれない。
ガチンコの対決ではS1の方が有利な気もするがSC30も優れたスピーカーなのは
間違いなし。
実は最初、どこか納得しかねる音だったので片側エッジ張り直しを修正した。
そうしたことも効いたのか、音は良くなった。
ちなみにスピーカーのエッジなんかも素材や形状の正確さ。
そして接着の技量で随分音に違いが出るはずだ。
だから要注意。なのだが、それもあんまり言っているとオーディオは楽しめなくなる。
第一今回のケースではSC30用のASTカートリッジは存在しないからS1用のカートリッジで鳴らしている。
この時点でいい加減なオーディオなのである。
7月4日
更に聞くとSC30の方が超低音の領域は出ているかもしれない。
これはS1用カートリッジを宛がった故の独自カーブの出現なのかもしれないから
何とも言えない。またそれだけでSC30を優れたスピーカーというつもりもない。
ただ、超低音。低音というのが音楽を聴く上で重要な要素なのは今も昔も変わらない。
単に30Hzが出る。40Hzが出るというお話ではないのだ。
不思議と高い方の艶にも影響するし、誠に音というのは謎である。
AST(現YST)というのはスゴイ低音を出してやろうという意気込みの中生まれたのだろうが
結果として全域に渡り優れた音を出すスピーカーづくりに繋がっていたのだと思う。
商品としての成り立ちの難しさからパワードスーパーウーファーという形でばかり
生き残ることになったのは必然でもあるが残念でもあった。
7月6日
実は少し前から腰が痛かった。
というか脚も含めて右側が痛かった。
原因は姿勢の悪さと認識したが
認識しただけで直るほど世の中甘くない。
随分時間が掛かって、やっと峠を超えた感じ。
身体のどこかが痛いと、やっぱりオーディオという気にならないし
更新も遠ざかる。
身体あってのオーディオ。健康あってのよっしーの部屋なのだ。
ところでASTスピーカーを一般のアンプで鳴らすとどうなるか?
過去にもやったことはあるが、あれから20年近く経つし
環境も違う。
というか別にある程度鳴るのはわかっている。
今回試してみたかったのはAIWA S A60でDSLをONにして
ASTスピーカーを鳴らすとどうなるか?ということ。
結論をいうと正しい組み合わせを凌駕する超低音が聴ける。
…というか、凌駕しすぎである(笑)
あまりにアンバランス。すぐ止めてしまった。
DSLはやめて普通にラウドネスオン。
これで充分である。
ただし残念ながらトータルのクオリティで
S A60とC2X+AST A10では差がありすぎる。
そちらの方が気になって仕方ない。
見方を変えるとAST-SC30にはそれだけのポテンシャルがあるということか。
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