5月25日



オルトフォンMC-20

これも
があるような無いような存在だ。

実は一本持っているのだが針先チップがカンチレバーに埋没していってしまうという
珍妙な症状で、やがて音は聞けなくなってしまった。

これは困るというか、下手に直そうとすると新たに(と言っても中古だが)買おうとするのと
あんまり変わらなくなってしまう。

実に腹立たしいのだが、この初代
MC-20というのはそれがリリースされた時に中学生、高校生だった
世代にとっては、ちょっぴり
特別な存在なのだ。(という事にしておいてくれ)

何が、ってその
ローインピーダンス(1,5Ω)、低出力電圧(0,07mV)で対応するアンプを悩ませ、
ようやく定着し始めたヘッドアンプのテストなどにもよく使われた難物的カートリッジなのである。

ま、実際にはそんなに扱いにくいという事は無く、ごく当たり前の性能を持つヘッドアンプなら相手が出来る。

オルトフォンと言えば
SPUだが、SL-15、同20を経てたどり着いたこのMC-20は重量7gとSPUの30g超えとは
大変な違い。
もお洒落なブルーで真っ黒なSPUあたりとは随分違う。

一説には
DL-103がSPUの牙城を脅かし始めたので対抗馬として開発したとか。本当だろうか?

このMC-20を設計したのが
中塚さんで、後にZYXを作られることになる。

さて、
人生二本目となるMC-20の音はいかに?


5月26日



(あら?リッツ線?)

音だが、基本的にはもう一本の
MC-20の音が出ていた時と似ている。当たり前だが。

今回はSY-99のMC入力で対応している。以前はPRA-2000だったか。

相変わらずというか、どこか
キュッと引き締まった感じがする。

だらしなく
ない、という事でもあるし奔放さにけるという事でもある。

つくづくこのカートリッジは
オール4、あるいはオール4,5のカートリッジだと思う。

それが悪いとは言わないが、自分の考えを言う前に上司の考えを聞いてくる社員、みたいな感じで
迷った時には出世させたくないタイプと言ったらおわかりいただけるか?
(わかんねーよ、って?)



(初見のシェルです)



…と、ここまで書いてから思ったのだが、なんか自分がつまらない人間になった気がした。

天下のオルトフォン。栄光の
MC-20である。

もっと感動しても良いじゃないか。

少なくとも
高校生の頃だったら座り小便するくらい感動したであろう。

そうした感覚が自分の中から
えてしまったのか。

寂しい奴だとお思いでしょうが、本当に
寂しいヤツになってしまったのかも…

ですね…


5月28日

、というものがある。

縁ある人千里の道を超えて惹きあうもの、とみゆき嬢も歌っていらっしゃる。

これは
でも当てはまる。

縁がいいとか悪いとか 人は時々口にするけど…とさだまさし先生も歌っていた。


僕にとって縁が
ありそうでなさそうなもの。それはVMS-20E(MK2)だ。



20年以上前の日記には登場していた筈で、その頃は手元にあった。

しかしVMS-20
あるあるで、ある時リード線を交換しようとしたらボディが一瞬でバラバラになってしまった。

このカートリッジ、
接着剤が乾いて利かなくなってしまうのである。

唖然としたものの手遅れ。手元には針だけが残った。

それでボディだけを探したりするのだが帯に短したすきに
LONGで程よい値段のが見当たらない。

数年前にはGWのドフ巡りで本体丸ごと適価で買えて喜んでいたら、これも音が出ない。

よっぽど縁がないのであろう。
諦めていたところ、
今回適正価格で出物があったので捕獲。

ジャンクではないからトラブルがあれば返品可能。
今度こそ!の思いである。

VMS-20Eは無印が'
70年代半ばには出ている。
当時
27,000円と安くない。

参考にテクニカ
AT-15Saが25,000円。DL-103Sが27,000円。シュアーV-15Type3が34,500円だった。

輸入品は実勢価格が低かったかもしれないが、それにしても強気な値付けである。

VMSは
MI型の一種だが発電効率が高く、カンチレバーも動きやすい形式だ。

このVMS、ちょっと珍しいことに
COLALのヘッドシェルに取り付けられていた。
ルックスも良いシェルである。




音だが…



5月29日

音だが正統派である中にも奔放さを忘れない、これもやはり良いカートリッジだ。



…と書いていて思うのだが。というかいつも思うのだが、どんなカートリッジも
大抵良いのだ。

バカみたいにあれこれ手を出しても仕方ない、と自分でもわかっている。

普通に音楽を聴くには
一本何かあれば良い。どうしても、というなら二〜三本用意しておけばよい。

ただ、
グレードの違いみたいなものはやっぱりあって、ここ最近四本聴いた中では
SATIN
M7-8Cが頭一つ上に抜けている感じ。

何が違うのかというと、それは
ニュアンスが良く出るとかそうした点だと思っている。

これは見方を変えれば他の三機種の方が
整理が出来ていて音楽を聴くのには好ましいという事になるのかもしれない。



ま、なんでもよろしい。
やっと巡り合えたまともな個体。大切にしたい。


後でボディ後端を
接着剤で固めてしまう予定。

それによって崩壊の危険性を抑え込むのだ。


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