2月1日





出会い。

僕と
SY-99出会い(実際には出会ってもいないが)があるとしたら
この
週刊FM1979年16号。7/23〜8/5号ということになる。

この号では
長岡先生のお宅に読者を招待、という記事が組まれ
四人のマニアが押し掛けている。

これがいずれも劣らぬハイレベルなマニアで、
何度読み返しても楽しかった。




で、この時の長岡先生のリファレンスが以下の通り。
カートリッジ
MC-1
アーム
EPA-100
フォノモーター
SP-12

そしてプリに
SY-99
メインが
HMA-9500

スピーカーは
D-7初代だ。

見えっこないが上の写真でラック右側の上段に納まっているのが
SY-99。



「さて、BH試聴会。筆者の方のラインナップは
プリを除けば読者と大差ない。

ユニットはすべて市販品であり、特注品は使っていない。
(中略)
筆者もオーディオが
趣味一本だったら、もっともっとスゴイ装置を組んでいたに
違ない。
マルチアンプなんか組むのはわけはない。
倉庫にはディバイダーやアンプがゴロゴロしている。
(中略)
全ての高級機は自宅でテスト済みであり音は確認している。

頂上を見極めることは必要だからだ。

しかし筆者のプレーヤーはいまだに11万円である。

書斎ではBGM用に20万円のフルオートを使っている。
子供も勉強部屋に20万円のプレーヤーを置いている。

それなのにメインは11万円で頑張っているというのは
仕事だからである。

超高級機を並べ、特注品をそろえて悦に入ったとしても
これは
成金趣味であり、一般ユーザーとは完全に断絶してしまい
仕事にならない」


いや、もうこのくだりには惚れ惚れしてしまい
ほとんど暗記してしまうくらい読み返した
18の夏


2月2日

「というようなわけだから
筆者の音と読者の音とはまったく
じでなければいけないのだが
試聴参加の四人の感想ではかなり
うということである。
(中略)
その原因の第一は
部屋だと思う。
(中略)
第二は
プリアンプにSY-99を使っているということだろう。

約50万円のプリだから、これは筆者の
主義にも反するわけで
いずれデンオン
PRA-2000あたりに換えようと思っているが
確かにSY-99の音は
独特、というより本物だ」

…という風に書かれていて、この時のこの一行が、
後年までよっしーを
ることになった。


よっしーはこの
1979年の時点でもオーディオマニアだったと言ってよいと思うが
1976年〜77年ほどの傾倒ぶりからすると一歩後退。

だから
SY-99が登場した瞬間というのは見逃しているのだが
長岡先生が入れた50万円のプリ、ということで
く印象を残した。

それにしてもPRA-2000
あたりに換えよう…って
あたり呼ばわりされているPRA-2000だって20万円もするのに
先生ったら…と、これもまた記憶に残ったというか
残らざるを得なかった。




2月3日

AUREX オーレックスのプリ
SYシリーズ

まず脚光を浴びたのは
SY-77だろう。
1977年。あるいは1976年だったか、の発売。
138,000円

薄型プリ全盛の時代にあって、これも薄型。
ただし寸法のレコードホルダーを目指したりはせず
音質にこだわって、薄型の中にあっては
比較的大きめの筐体を
もっていた。

450W×93H×379D。9,5Kg

参考までにビクター
P-3030は420W×61H×348D 5,8Kg 70,000円
オンキヨー
P-303が450W×83H×370D 7,5Kg 80,000円
ラックス
5C50は442×101H×400D 8,2Kg 160,000円

やはり
価格と重さは比例するのか?と妙なところで感心する。


時代的にMCが浸透していく時期だったからMC対応を始めたプリも少なくなかったが
例えば上記4機種の中では
SY-77だけが純然たる?MMオンリーの対応。

SY-77の寸法を改めて見ていて興味深かったのは
幅が450な点。
SY-99まで、この寸法は
継承されている。
ラックに入れるにはベストなサイズ。
ただし77や88はともかく99はなんとなく幅が寸足らずに見える。

高さ93は、実は同初のモノラルパワーアンプ
SC-77に合わせてのこと。

まあそれこそ目立つところの
ないプリだが音にでるものがあったということで
SYシリーズが評価を得るきっかけとなった。

長岡先生もパイオニアエクスクルーシブ
C3からSY-77にリファレンスをチェンジ。

またパワーアンプもヤマハ
B-1からパイオニアM-25に変更。

短期間だがSY-77+M-25というのが越谷スタンダードとなった。




2月4日



7788へと進化する。

1977年登場。
当時
180,000円

サイズは77とぴったり一緒。

重量は
1Kg増の10,5Kg。

これは電源トランスが
二個になったためと思われる。

77と発売時期は一年くらいしか違わないが
88は
MC対応。ヘッドアンプ搭載だ。

MMへの対応もぬかりなく、インピーダンス、容量とも五段階調整可能。

ただし77にあったトーンコントロールは省略。
シンプルに徹した、一種の
イコライザーアンプである。

ガラエポ基板に
分厚い銅箔、というのは88から始まった。
抵抗類も一見してわかる高級品。

そして新開発の
Vコンマイラーコンデンサー)を徹底使用。

長岡先生をして、雨後の筍のごとく、
いもむしの運動会のごとく、と言わせたのが88だ。

そもそも音の良さで評判になった77を
更に磨き上げたのが88なのだから
これは好評。

だった上に
別冊FMfan16号の集中テストで取り上げられた個体は
新開発のコンデンサー二個入りの試作機で
異次元の音の良さを誇ったようで、
これがそのまま長岡先生のリファレンスに納まってしまったという
おまけつき。

この新開発のコンデンサーというのが
後の
Λコンデンサーのことではないか?
とまことしやかに言われるが
真偽のほどは不明である。

ただ、後に長岡先生の88は
Λ四発入りに改造された筈で
影響でマニアがこぞってΛを探し求めたとか求めなかったとか?

いずれにしても、この88とメインアンプ
HMA-9500の組み合わせが
’77年的リファレンスとなったのは有名なところ。

そして…


2月5日



発売の順で言うと88の
次は99となるのだが
88の系譜を先にここで…

1981年だったか、SY-88はSY-
Λ88にチェンジ。

239,000円

ずいぶんな値上がりに見えるが中味からしたら安い。

そして一見マイナーチェンジだが実際は
別物と考えた方が良い。

450W×93H×386Dの寸法は変わらないが重量は
11Kgとまた増えた。

接点を少なくすることがこの頃のオーレックスの命題?のひとつで
ヘッドアンプとイコライザーアンプの間と
イコライザーアンプとフラットアンプの間にロータリースイッチが入るだけ。

トランス二個から始まる
セパレート電源は88以来のもので更に強化版。

ガラエポの基板で銅箔の厚さは
1000μと300μとオーレックスらしさ炸裂。

しかし何より凄いのは
Λコンデンサーが58個も使われていること。

高額なパーツであり、通常は惜しみながら使うものが
これでもかと、情け容赦なく?注ぎ込まれている。

問題の音だが先代の88とも、また99とも異なるパールトーンとされている。

Λ88について、僕は聞いたことが無いので当時の雑誌情報による物になるが
歪感の無さは驚くほど。なのだがあと一つパッション不足、ということか。

この点各評論家先生の言も揃っているので確かと思いたいが、
例によって貸し出された
個体の問題という説もあるので
本当は使っている人の言葉を聞きたいものだ。

やがてΛ88はΛ88
Uへとチェンジしていくのだが…


2月7日

Λ88は、そして
Λ88A

1981年秋、登場。
265,000円



寸法変わらずだが重量
9Kgと初めてのダイエット?

これは、それまで二基だった電源トランスが
一基になったためと思われる。


変化として
バランスコントロールが通常のヴァリオーム式からスイッチ式になっている。
これも接点の不確かさを減ずるための方策だ。


いたずらにΛコンデンサーを詰め込む?ようなことはせず、
μΛ-Uコンデンサーなどを必要に応じて配置。

何より、
力強さを備えて、88シリーズの。というよりSYシリーズの集大成とでも
言いたくなるようなバランスの良さを作り上げたのが大きい。



この
Λ88Uがいかに高く評価されたかは、それこそ評論家各氏がこぞってリファレンス
迎え入れ、
ベストバイでもトップに推したことからもよくわかる。


さて、だがしかし、ここに一人、Λ88Uをベストとは
しなかった評論家が居た。



そう、長岡鉄男氏である。


誤解しないでいただきたいが
高く評価している。
しかし自身のシステムには…ということだ。



別冊FMfan33号。カートリッジフルテストの冒頭でリファレンスプリについて触れられている。

この時
PRA-2000一号機がダウン。
エポキシ固めの副作用で基板が壊れたようだ。

次期リファレンスをどうするか?ということでいくつかのプリが検討された。

SY-Λ88U。このプリはPRA-2000とP-L10の中間的存在といえる。
どこから見ても問題のない
優等生
中低域の厚みと安定感。音楽の骨組みをしっかりと再生して
じっくりと聴かせるといった点では
PRA-2000上回る。

しかし(前記の)細かい音と
スピード感。音像、音場の三次元的展開といった点では
やはり差があり、カートリッジの差を見つけるといった立体顕微鏡的な能力では
PRA-2000が有利である。


SY-Λ88U10日間使ったが、結局PRA-2000に戻ってしまった」

SY-Λ88Uは、シンプルな回路構成といい、接点の驚異的少なさといい、
超高級パーツの採用といい、厚くて強靭なガラスエポキシ基板といい、
あらゆる点でPRA-2000を
はるかに上回っているのだが、音質面では一長一短の
感じになっているのはなぜか、筆者にもよくわからない。

全くの推測だが、
基板に問題がありそうな気もする。

基板は
厚すぎても良くないのではないか。
また大型の一枚基板というのは全体が共振しやすいので
これが音に影響するのではないか。
細かく切って一枚づつシャーシに固定していく方がいいのではないか。
かなり
非科学的な推測だが今のところそれくらいしか思いつかない。
あるいは
筆者の耳は悪い音に惹かれるのかもしれない


2月8日

…と、77、88、99とリファレンスに使った長岡氏だったが
Λ88
およびΛ88Uはその座に納まらなかった

一方、既に書いたようにその他評論家各氏において
Λ88Uは絶賛。

ステレオ誌'82年3月号の私のベストワンはこれだ、において6人中5人までが
Λ88Uを推した。

この時一人だけSONY
TA-E900を選んだのが長岡先生。

「プリは
多士済々で、ベストワン候補も何機種もあるのだが、逆に考えれば
ベストワンがないともいえる。

ちょっと思いつくものを挙げてみると、古くなったがオーレックス
SY-99
当時としてはアッと驚く50万円。重量は今でもNo1。

しかし中高域のサエはもうひとつ。
これは発売当初からそう感じていたし、原因は
厚すぎる基板。大きすぎるパーツ。
スペース
不足(中身の詰まり過ぎ)にあると考えた。

この考えは今でも変わっていない。
相撲取りでいうと
北の湖。ひょっとすると朝汐、高見山か。

同じオーレックスのS
Y-Λ88Uになると、もう少しバランスがよくなり、
北の湖を少しスマートにしたというか、あるいは
隆の里か」

と、例に寄っての名調子なのだが関取に例えるあたりが上手いというか
テレビ大人の長岡先生が
書斎で大相撲をつけっぱなしにして原稿を書いている姿が
目に浮かぶ。

ちなみに
TA-E900は「正に千代の富士だ。現在の千代の富士よりさらに一回り大きくなった
千代の富士かもしれない」と絶賛。

しかしE900は天板に入出力端子があるという使いにくさ(よっしーは一概にダメだと思わないが)
天板の鳴り。なにより
60万円という価格が引っかかってリファレンスには収まらなかった。


2月9日

さて、ときに
理想のプリアンプというのは存在するのだろうか?

究極のプリアンプを探して…



ロードムービーが撮れそうだ。

人生の伴侶みたいなプリアンプを探す。

これはなかなか
しそうな気がする。



もちろんメインアンプだってスピーカーだって、理想の物を見つけ出すのは簡単ではない。

しかしプリアンプの難しさというのはそれらの難しさとは
一味違うものがあるように思う。



だからキャリアのあるマニアほどこう言うのである。「
プリアンプは難しい…」


さてしかしプリアンプ。


アナログディスク全盛期のそれは、確かに
フォノイコライザーを搭載して
カートリッジの微少信号を増幅するという大きな役割を背負っていた。



だがしかし
1982年にCDが登場して、それがメインソースになって行くと
今度はプリアンプ
不要論さえ出てきた。

プリアンプ大好き人間のよっしーでさえその考えに一部賛成で、
例えばフォノイコの
HX-10000からパッシブボリューム→メインアンプ、という
信号経路の方がベターな気もするのだ。



2月10日

だがしかし、やはり
プリは恋人なのである。

極端に言うと僕レコードプレーヤーとプリアンプだけあって、
他の物がなくて音が出なくても、それだって良いとか言いかねないくらいの
プリ好きだ。

そして今回は
SY-99が来た。

それでSY-99の
はどうなのか?

みんなが一番訊きたいのはそこであって
他の情報はどうでも良かった?

すみません…




SY-99の描く世界は座っただけでウン万円の、
高級クラブのそれだ。
(もちろんよっしーはそんな所行ったことはない)


間違いのない物をお届けする、という気概に満ちている。

最高のサービスを提供して当たり前です、とアンプが語っている。



外すということを知らないのでは、と思う。



そこが良いけどそこが
たらしい気もする。



これを基準とすると、今までは
居酒屋オーディオだった気さえする。

居酒屋オーディオ!

我ながらうまい言い方だ。


しかし勝手だが、やはり
それはそれで良いものなのだ。


極上のサービスを受けるわけではない。
しかしそこに憧れの女性と座って、
差し向かいで呑んだり食べたりとという楽しさは
高級店でのプロ相手の時間とは意味が違う。

どっちが良いのかは人によって違うだろうし、
ケースバイケースとしか言いようがない。



そんなわけで、よっしー的には、「
今日は銀座だな」と思えばSY-99を。
そしてそうではない気分の時にはその他のプリを使うことになりそうだ。

なんとも
贅沢な…


2月11日

SY-99の音、だが当初は実は
LINE入力の方が
「いい音」、と感じやすいところがあった。

では
フォノはイマイチ?


…仮にそうだとしてもフォノイコは別で受けてSY-99に入れるのもあり。

例えば
HX-10000→SY-99、みたいな感じだ。


…しかし書いていて自分で具合が悪くなりかけた。
あまりに贅沢というもんだよ、それは。よっしー君。

せっかくプリがフォノイコを搭載しているのだから
それはそれで
かしたい。



色々やっている内に、それは当方の
使いこなしの問題だったことが
判明してきて一安心?

いや、一安心している場合じゃない。恥ずかしがれ(汗)

SY-99の
さのひとつは大変なハイゲインであるということ。

故にMCカートリッジもMM入力で使えてしまう。

そして
SN比がいかなる場合でもれているので
そんな使い方をしても何をしても描く世界が崩れることがない。


もうひとつ。ボリュームが
極小音量まで綺麗に絞って使えるようになっているのも強味。


しかし、SY-99のフォノの使いこなしに関しては
まだちょっと
課題が残る感じ。

ま、あんまり一気にやるもんじゃない。

楽しみは
取っておくことも大事。





SY-99のダイナミックテスト

いつもお力添え頂ているTさんにまたもやご提供いただいてしまった。

ありがとうございます♪


2月14日



PRA-2000
にしてみた。

やはりこれにはこれの
さがある。


2月15日

ふとロジャース
LS5/9を鳴らしてみたくなった。

PRA-2000に差し替えてあったのでそのまま使う。

するとこれが何ともパッと
しない音だ。


装置のせいではない。日頃の管理が悪いというか
プリもスピーカーも
休眠明けである。


…と、理解を示すものの、
我慢に限界がある。

ロジャースの下にスペーサーを入れてみたりするが
この場合は
焼け石に水

とにかくこのスピーカー、鳴らない、となると
本当に表面を
なぞるだけの音しか出さなくなる。

やぁ〜めた、と思ったのだがプリを
SY-99に換えてみたらどうなるか?と
悪戯心が起きた。




結果だが、これはちょっとPRA-2000には気の毒な結果となった。



ドライブ力という言葉は、よくパワーアンプに使われるが
この場合は
プリのドライブ力がまるで違うというべきか。

一発でロジャースが
叩き起こされた。
これには驚く。

思い出したがSY-99は大変な
ハイゲインなのだった。


同じくハイゲインで多血症のプリに
カウンターポイント
SA3があるが、あれとはまた違う
ドライブ力だ。


ある程度回転を上げてからクラッチミート、ではなくて
ポンっと
走り出した瞬間から物も言わずに平然とフル加速。

SY-99はそんな感じなのだ。

これには参った。



それにしても
機器は寝かせてはいけない。

色々なことをやりながら
6時間以上経過した時の音は
鳴らし始めとは別物。

まああんまりこういう事は歓迎したくないのだが…
(無駄に電気代がかかる訳でして)


2月16日



なんだ、値段の高いヤツの方が良かったのか、なんて言われそうだ。

展開としては
当たり前過ぎてつまらない?


今回は仕方ないとお許しくだされ。

それよりも機器がなかなか
まらず、
調子が出てくるまで
時間が掛かって仕方ない。

まあ夏になれば
くて困る訳で、
人間っていうのは
勝手な物だ。


2月17日

さてしかし、その時点でのロジャースはちょっと
男らしすぎるというか、はっきり言うと
どこかガサツな音だった。

これはきっと
あれだな、と思ってスピーカーケーブル交換。

何をどう使って、なんて事はいちいち書かないが
出てくるのは20年前と変わらないケーブルだ。

勢いで
バイワイヤー。

こういうことをして音がちっとも変わ
らない時もあれば
ころっと変わ
時もある。

後者の体験をすると、いわゆる
電線病に罹患することがあるのだが
僕は幸い貧乏性なので罹りたくとも罹れないのだが
今回の音の変化はスピーカーケーブルとしては久しぶりのもの。

急に音の高級さが増した。

ただ、ちょっと増しすぎてソフトフォーカス?

いえいいえ、暫くそのまま使わないと…

ああ、
めんどくさい。

それがオーディオなのだが…


2月18日

それにしても…と思って、デジタルプレーヤーから
SY-99に繋ぐケーブルを換えてみるなど柄にもないことをしたが
気になる点は解決せず。


これってもしかしたら
プレーヤー自体に問題
(トラブルでなくても余程相性が合わないなど)
があるのか?と思い至った。


この時実は大変大変久しぶりにSONY
DVP-S9000ES
使っていたのだ。





なんでそんなことをしていたのか?というと
日頃主に使っているパイオニア
DV-AX10がコントロールエラーみたいな
ことを数回起こしていたからだった。

だがしかし、こうなると
DV-AX10で音を確認していみない
訳にはいかない。

念のためDV-AX10の電源ケーブルを一回抜いて挿しなおす。
一種のリセットのつもりだがさて…


これで音が出ると、
あっという間に日頃よっしーの部屋で
聴ける音が戻って来た。

それはまあ当たり前と言われたら当たり前なのだが…

AX10から聴ける音は、やはり
落ち着いている。

今となってはこれも古い器材だが、やっぱりトータルで
DVP-S9000ESを
いでいると思う。

考えてみれば
50万円対20万円である。
差がなければ困ってしまう。

どうも今月の日記は、結局値段の高い物の方が
良い結果を出すという詰まらない展開に終始してしまっている
気がするが仕方ない。

そしてAX10もDVP-S9000ESも、
どこか挙動のおかしいところがあるのも
現実。

当たり前と言えば当たり前なのだもう少しの間頑張ってほしい。


2月19日



で、
ディスクプレーヤー探訪の旅に出そうになったがさすがに冷静になった。

そう。もう
ファイル再生の時代なのである。

そこで
T-4070を通してのハイレゾ他を聴く。

これはもう流石バッチリの
安定感である。


ちなみに、だが僕はアナログ大好き人間ではあるが
機器の入れ替えやらちょっとした調整をした後は
基本
デジタルでチェックをするのが習わし。

不確定要素少なく安定している。
それにはやはりデジタル
優位だと思うからだ。

SY-99もハイレゾ喰わされて、「なんじゃこりゃ?」と
叫んだとか叫ばないとか…

1979年。そこにはハイレゾどころかCDも市場には無かったのだった。


2月20日

ファイル再生
が上手くいったので安心してアナログの確認に入る。

考えてみると変かもしれない。

ファイル再生で充分なのに、何で
今更レコードに針を落とすのだろう?

しかし、どうしようもない。

その行為自体に大変な
安らぎを覚えてしまう自分がいるのだから。





今月の日記の主役SY-99のはずなのに
案外ご尊顔を晒せないで居た?

今後気温の
上昇に伴い、静音ファンの使用は必須。

ひとつ面白のが
メーターで、これは不調かな?と思っていたのだが
もしかしたら
自然治癒かな。


2月21日



今宵はフォノをもっと楽しんで…と
思っていたら
急に寒さがぶり返した。

冷え切った環境でアナログ盤に針を降ろすことは
とっても罪深いことに思われたので方針変更。

やはりデジタルのディスクが掛けられないのは不便ということで
急遽ヤマハ
CDX-2200に登板願った。

1986年製というのはCDプレーヤーの中でも結構い。

そんなんで良いんか?と訊かれたら、結構良いと答えるしかないだろう。
色々言い出したら
キリがない

それに我が家では組み合わされる装置達も
SY-99(1979年)HMA-9500(1977年)SS-G7(1976)とオールドファッションも
良いところ。

それからしたらCDX-2200の1986年なんてのは
ルーキーみたいなもんだ。

しかしこれだけ寒いと機器も調子を出さない内にタイムアウトになってしまう。

春よ、来い!


2月22日



SY-99だがプリアウトを三つ持っている。

1は常時繋がっている。

23はセレクトした時だけ繋がるコンデンサーアウト。

ということは1に何も繋がず2と3と
それぞれ別のパワーアンプ
繋げば2系統のスピーカーを切り替えて鳴らすことが出来る。

99は音質優先と言いながらも88よりは機能を盛っているのだが
それも良い。

ヤマハに
C-1という40万円のプリがあったが
あそこまで行くと盛り
過ぎの感がある。


さてさて、新しいプリが来て大はしゃぎ?

…とならない所が
年寄りの嫌らしいところだ。
どこか冷静な目で見ているからかわいくない。


事細かには書かないがひっかる所というのは散見する。

これは
SY-99だから、ということでなく、
何であれ新たなる物を導入した時には
付いて回るところだ。


一気に途中を省略して現状をお伝えすると
AU-α907i-MOS LTDのパワー部に繋いでいる。

華やぎ、という点ではこの組み合わせ、なかなか良い。

考えてみたら907MOSのMOSは
東芝のMOS

相性が良くて当たり前?


2月24日



これを聴きたくなったんだ。


2月25日

なんで又
ぽんせんべいなんだ、という話しは後に譲ろう。

そのぽんせいべいを鳴らすアンプは
SY-99+AUα907iMOS LTDのパワー部だった。

それはやはり
綺麗な音だった。
同じ組み合わせでG7を鳴らした時と同じく、である。

それはそれで
い音だ。

だが、今のよっしーは何となくなのだが
飢餓状態なのだ。

くっそー腹が減って堪らないぜ、と言っている人間には
懐石料理よりはラーメン、チャーハン、ギョーザであろう。

それと同じ?心境と言ってわかってもらえるか?

まさか、と思って性懲りもなく9500に繋ぐ。




すると、これはもう第一音からして
世界が違う。

チャーハン!と座ってすぐに言ったらマッハのスピードで
厨房から
チャーハンがぶっ飛んで目の前に来た。

そんな感じだ。

実にパリッと鳴る。



しかし一方で
喜べない自分もいる。

一体いつになったら、この部屋は9500の呪いから
解き放たれるのだろう?

魅入られた、と言っても良いのかもしれない。

もういい加減卒業したいのだが、一周廻ってすぐ戻ってきてしまう。

念のために言っておくがサンスイのMOSが日立HMAに劣るとか
そんなことではない。

907MOSを。
東芝のMOSをより良く鳴らす組み合わせはまた別にあるのだろう。

そして、いくら907OSが優秀であっても、今回などあくまでも
パワーアンプダイレクトとして907のボリューム(全開だが)も通しての音で、
SY-99のボリュームと、
二重にボリュームを通過するという点もよろしくない。

907MOSには気の毒な使い方だった。ごめん。


しかしどうしても
9500なのかという思いもするのだが…


2月26日



SY-99だが、とにかくボリュームが使い易い。

早朝深夜でもオーディオ装置に灯を入れよう、という気になる。

それはグンと
音量を絞ったところから実用になるからだ。

何しろ
1979年のプリだから、約10年後に始まった
超高級ボリュームのプリへの搭載には間に合っていないが、
比較しても
使い易さでは負けない気がする。


2月27日



それにしたって、なんで又ぽんせんべい?と思われるかもしれないが
それについては
やはり又後日。

取りあえずツイーター
交換

パイオニアのS-180Dだかに付いていたリボンを外して
JBL075へ。



それは良いのだが管理が悪いから接触不良発生。

そこでアッテネーターの
裏ブタを開けてケイグでクリーニング。

これで解決。


2月28日



久しぶりPRA-2000を使ってみた。
SY-99からPRA-2000へ。


音だが、
なるほどこれは人気があったのがあらためて良くわかった。

実に若々しくて
ピチピチと音が飛び回る感がある。

SY-99の方はやはり落ち着きがあるというか無暗にはしゃいだりはしないのだ。

何より異なるのはやはり低音で
SY-99は低音出過ぎである。

凄いといえば凄いが全体に大変太い音という印象になる。

この音作りは、あるいは
NS-1000Mであるとか、往年の598スピーカー達みたいに
ともすると低音が出し
ずらいスピーカーにこそ必要なのかもしれない。



それにしても世の中
理屈通りにはならないというか、
PRA-2000は基板は
いしコネクターはたくさん使われているしということで
論理上はSY-99の圧勝になる筈なのだが、一概にそうとも
言い切れないところが
オーディオの面白いところである。




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