1月1日
老人の朝は早い。
日の出の二時間前くらいから起きている。
初日の出なんか楽勝で見られる。
その二時間をどうするか?ということで
久しぶりにFMなんか聴いてみた。
時間帯が時間帯だからか、さほどの番組では
無かったが、それでもしばらくぶりのFMには感動がある。
日の出の時刻というのは水平線から太陽が顔を覗かせたら、
みたいな感じで決められているのだろう。
そのだいぶ前から空は明るくなるのだか寒くてずっとは出ていられない。
その内かみさんが降りて来て、録画してあった紅白を観始めた。
これがなかなか良い。
紅白は録画しておいて元旦朝に観るのが正解。
というか起きていられなくなった。
情けない話である。
1月2日
キリ良く12月でこの話題は終わらせたかったのだが、ちょっと年越し。
告白すると12月中盤、家族揃って体調を壊した。
それの余波と思ってほしい。
さて、二年分のダイナミックテストを読んでみて思ったのは
巷で言うほど、快刀乱麻の叩き切り放題などではないということ。
むしろ曖昧であと一つわからない、なんてことも多い。
これは当然のことでもあるのだが、ちょっと解説。
まず、人による感覚の違いという問題。
これについてもこの頃から触れられていて、
後年も解決には至らず、打開策として
音質云々に触れることは減らし、その製品の作りなどについて
深い解説をするようになって行った。
丹念に作られた製品は時間を掛けて使いこなせばきっと良い音がする、
という一つの確信に支えられたスタンスである。
それと別に製品のばらつきとか予告なしの改良の問題があった。
これはラジオ技術を読むとわかるのだが
先生のところにはとにかく試作機が日常的に持ち込まれていた。
ダイナミックテストで取り上げられるものにも試作機というか
市販前の個体も多く、それを基準にして断定をしてしまうのは
極めてリスキーということがある。
加えて予告なしの改良という物が付きまとう。
文字通りの改良もあれば、市販開始と同時に始まるコストダウン部隊の
暗躍なんてのもある。
別に悪い事では無く、とにかく製品というのは売り出されたらそのまま、
なんてことは少ないということだ。
とにかく色々なことを考えて書かないとロクなことにならない。
それが評論の世界だということ。
なんでも感じたまま書けばよいというのは一般人の世界であり
職業人の世界は違う。
1月4日
自分のオーディオをやっていない、なんてことはないのだけれど、
昨年夏以来、どこかでオーディオから遠ざかろうとしている
己が居る。
もっと前から、「取りあえず音が出ていること。
それが一番大事だ」なんてスタンスになっているのだが
その方向性がより強くなっているというべきなのか…
さておいてカートリッジも80本近くになってきた。
いつか洒落でフルテスト、なんてのも面白いなと思うのだが
体力が追い付かない。
そんな事よりも、我が家では新顔であり、
生まれたのはかなり昔というカートリッジ。
テクニカAT-6のOEMだが、しばらくぶりに聴いてみたら
やはり良い。
10点満点で何点?なんてやると高得点は難しいタイプだが
そんなことはどうでもよいと思わせるのが
このカートリッジの良いところか。
はるか昔にこのような物が生まれていたということに
どうしても感動せざるを得ない。
1月6日
RD50。スイッチ類も修理が必要。
それは良いがよく見るとギボシが金メッキタイプ?
ヤマハさん、変なところに金かけ過ぎ?
1月7日
…なんか作ろうかという気になっている…
多分…
そんな大した工作でもないし…
1月8日
これを工作と言ったら本当の工作をしている人に
怒られる。
何をやっているかというとAIWA PX-E860の
フォノイコ部分の単体使用である。
うまく行ったら近所の若い衆に上げようと思って
始めたのだが、たったこれだけでも簡単ではない。
言い方を変えるとと楽しめる。
やることは入力端子を付けることだけなのだが
写真にあるような適当極まりないやり方だと問題が出てくる。
なにかというと、ノイズである。
もちろんバラック状態でのチェックなので
シールド不足とか色々あるが、要するとフォノイコみたいな
微小信号を扱うところには気配りが要るの。
二枚目の写真でも不十分だが
入力は短く。そして電源は引き離して
(床に置いて)いる。
こんな事をやるだけでも、相当時間が掛かってしまうところが
素人の悲しさだ。
取りあえず音は?というと普通に良い。
普通に良い、とはまるで若者言葉だが、
ごちゃごや言わなければこれで充分
いけてしまうという意味。
それは良いけど、これ本当に形になるのか??
1月9日
二十歳の皆さんおめでとうございます。
キカイダーみたいで格好よいだろう。
…と思ったがどうもイマイチ。
世の中そんなに甘くない。
1月11日
缶は百均で買ってきた。
センターポンチなど持っていないので
釘で代用。
マスキングテープを貼ってその上で穴の位置決め。
穴を六つ開けるだけ。
書くと一行だが、これが大変。
幸い手持ちの道具で済ませられたが
本当ならステップドリルなんか欲しくなるはず。
薄くても鉄板は鉄板なのだ。
吝嗇の本領発揮で手持ちの物で何とか済ませようとする。
というのも、下手にお金掛けると、ドフで拾える
安いフォノイコの価格を超えてしまうからだ。
それではこの場合は意味が無いのだ。
ただ、やはりジャック類は買った。
断腸の思いである。
1月12日
今宵はあちこちで掛かっているのではないか?
合掌…
1月13日
1月16日
どうも話しがまとまらないというか
伏線の回収が出来ていないというか。
もうひとつ。
こんなこと↑をしていると、よっしーは電気に詳しい、
みたいに勘違いする人が出てくるが
そんなことはまるでない。
今回も笑ってしまうようなことが続出。
その辺は今後発表?するかもしれない。
取りあえず音は出ている。
それがなにより大切なことである。
1月17日
またこの日が来た。
世の中全体としては阪神淡路大震災であり、
さかのぼること更にその数年前に我が家に激震が走った日だった。
30年以上の歳月が流れても、忘れられないことというのはある。
話しは変わりフォノイコ。
しかしフォノイコなんて偉そうに言っても
アイワPX-E860に内臓されているものを外に引っ張り出しただけの物だ。
しかし、充分な音がする。
目が悪いのもあってよく見えないのだが中心にあるのは
ひとつのオペアンプ。
PX-E800ではTA-7325pが使われているので
あるいは同じかもしれない。
なんであれオペアンプひとつで主だった動作はさせてしまう
というのは、特にこのような場合大変理にかなっていると思う。
もちろんマニアのハートにはディスクリートの方が響く。
合研のフォノイコなんか、とってもコンパクトなのに
ディスクリート。
頭が下がってしまう。
フォノイコなんか、どれもやっていることは大差ないはず。
それなのに永遠に結論が出ないのかというくらい
高額商品が生まれてくる。
やはりマニアの世界?
わかるのだが、ひねくれものとしては
反発したくなる。
今回の物も、だから手を染めたという側面がある。
現状は半完成もよいところで、これから詰めていくのだが
一旦この話題からは離れようと思う。
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