4月1日



ある日のこと、よっしーの妻に
「お父さん、家には
JBLのスマートスピーカーって
いうのか、これこれ
こーゆのは無いの?」と聞かれたので、
「ある筈ないでしょ、そのタイプは」と答えた。

どうも娘が必要としたらしい。

ネットは便利なもんでポチっとしたらすぐ届く。

娘曰く、
とっても良い音だそうだ。

きっと嘘ではない。

スマホにこうした物でいつでもどこでも音楽を楽しむ。

実に
素晴らしいスタンスだ。

部屋にオーディオセットを設えて、その前にどっかと座って
縛られて音を聴いている段階で時代遅れも甚だしい。

僕もたまには
呪縛から解き放たれたいのだが、さて…


4月4日

名器銘品の誉も高いのに、どうも自宅では
パッとしない物というのを皆さまも一つ二つお持ちではなかろうか?

よっしー的にはエラックの
STS455Eというカートリッジがそれにあたる。

このカートリッジについては過去の日記でも何回も取り上げているし、
なにより世評の確立した名器であるため
そこかしこに情報があるから詳細省略。

ひとつ言えるのはMMの見本みたいな。
それも
古典的MMの見本みたいなカートリッジだということ。

シュアーも良いがやっぱりエラックの455が自分的にMM定番だという声も多い。

それなのに、
ああそれなのによっしーの処では
上手く鳴らない455…

アダルト調…なら良いがあまりに
い音…

なぜなのか?

多分
純正の針が付いている。
一節にはサードパーティーの針の方が元気が出るとかでないとか…

だがそこまで追及するのもなんだかな…

そこで
ひとつ考えた。

いや、大したことじゃないのだが…



GTの会会員名簿を久しぶりに更新。

306さん登録

皆さんでご覧ください。

ブログもございます



4月5日

STS455Eに対しての
秘策

実に単純なことなのだが
シェルを換えてみた。

なんだ、と言われそうだが並のシェルではない

樹脂製。
樹脂製が即ち悪いわけではないが、今回は大きな変化を求めたので
チョイス。

(昨日の写真がそのシェル
装着の図)

とにかくペラペラな感じと軽さを追及。

オーディオマニア的傾向としてはついつい重いものに
走りたくなるのだが、当然ながら軽い方が良いことも多い。

で、結果は?

これは
上手く行ったようだ。

455Eが随分
シャキシャキ鳴るようになった。

…だが、この455。そろそろ
ダンパーが限界みたいだ。

ボディーが盤を擦りそうになる。

無理もない。
45年〜50年前の個体であろう。

もういい加減
余生を穏やかに送らせてください、とカートリッジが
語りかけて来る気がした。

155の針あたりを挿すと元気になるかな…

なんて考えるのはもう止めよう。

455Eよ、
お疲れ様でした。


4月6日



熱心にやっていますよ、仕事じゃなくてオーディオ、ですけど(笑)


さて、
TA-NR1なのだが、よっしーの持ち物ではない。

預かり物である。
だから取扱いは一層慎重に。

というわけで通電時間も
い。

モッタイナイと言われても、よっしーはベンツを下駄代わりに使える器じゃないのだ。


今回ラックから引っ張り出したのを機に
せっせと繋いで鳴らしているが
さすがSONY
渾身の一作というか音の綺麗さは天下一品。
そしていざ本気を出した時の底力はスゴイものがあると実感。


ただし、この個体(ワンペア)の
内一台はどこか調子がなのか?
お預かりした10余年前からなのだが
本来の音量になるまで少々時間が掛かる。

徐々に
左右のバランスは取れていくのだが…

どこか
半田でもいかれているのか?

そもそも大変シンプルな回路で、しかも発熱もよく抑えられている
アンプではあるのだが…


今回は左右アンバランスが
SY-88のせいなのか、
それともやはり
TA-NR1のせいなのかを確かめたくて
HMA-9500をもう一台引っ張り出してみたのだが
やはりNR1が
しい。


4月7日



一つ部屋にスピーカーを
複数置くのは
良くないとされる。

そう聞くと何となく複数置きたくなる私は
やっぱり
天邪鬼です。

いや、そう言いながら聴く時は一々定位置に出して来て…
なんてやっていたのだが
面倒といえば面倒だ。

面倒なことからおさらばしたいお年頃なんです。

ところでロジャースの
に置いたスキャンピーク
GTOスペシャルは
逆立ちしている。

耳の高さにユニット軸を合わせると必然的に
こうなるのだ。


ところが面白いもので音像はどうしても
耳よりも
少し高い位置に現れる。

なぜだろう?

ひとつには、ユニットの位置がほんの少しだけど
耳の位置より高い。

もうひとつは、やっぱりユニットだけが
発音体では無いという事か。

バスレフポートからも音が出ているとか
そんな事では無く、
エンクロージャー全体が
発音
しているのだ。


…と、改めて感じた次第。

でも、結構良い感じで鳴っているのですよ♪


4月8日

このページの
誕生日である。

ということは今日から
23年目に入ったのだ。

暇人倶楽部会長の面目躍如である。

今日音を出してくれている装置達に目をやると
23年前にはこの部屋に居なかった物達ばかりだ。

あ、
EPA-100だけはその前からあった。

そのアームにシュアーの
V-15Type3をつけて、
掛けているのは
松田さんシルエットなのだが
さすがにこのアルバムを自分のオーディオ装置で
流す日が来るとは想像もしなかった。



1981年
発売のアルバムだから、よっしーが大学生

当時はというか
その後長
この人の才能や周りの人たちの才能に
触れないで過ごしてしまったのはちょっと勿体なかったかもしれない。

でも、それは仕方ない。
どんな物にも巡り合うべき
タイミングというものがある。
僕の場合は今がその時だったということか。

ところでこのアルバムは録音が今一つ、みたいな事を以前書いたが
もちろん鳴らし損ねていただけだ。

今宵は何とも美しい音で鳴っている。

良かった。なにも記念すべき日に
音を前に顔を歪ませている事は無い。

もう針を上げたら、後はそっと装置の電源を切ろう。

良い想いだけを心に残した方が良い夜もある。


4月9日



カートリッジだが学生の頃はビクターの
Z1一本。
それっきりしか持っていなかった。

初代Z1Sは、それこそコテンパンに使い倒されて
二本目の
Z1Eにバトンタッチ。

それが
最近はカートリッジがいなーあと思ってはいた。

ざっと50本くらいかな?と適当な事を考えていたが
どうもそれでは納まっていないようで、ちょっと数えてみたら
75本ばかりあった。

ピッタリ正確な数かどうかは分からないが
50本でないことは確か。

もちろんジャンクも含んでだが、そんな事はどうでもよろしい。

ちょっと
多すぎるではないか、というのが感想その一。

そして75とはなんと
半端なのかというのが感想その二。

50まで減らすか。あるいは
キリ良く100まで行くか。

いや、
五本に減らせという声もある。

カートリッジなんて
2〜3本あれば充分実用になる。

学生の頃は一台のプレーヤーと一本のカートリッジが
あるっ切りだったが、それで困ったかというと
困った事は無いのだ。

どこかで間違った気もするがどうにも
しようがない。

今日も今日とてシェルのお尻の
端子をせっせと磨く。

そんなこんなで夜は更ける。


4月10日



もう少し前の事になってしまったが
松村雄策さん訃報が入って来て驚いた。

驚くも何も随分ご無沙汰をしていたわけで
驚く資格も無い。

ただ、そんなにご無沙汰していたのに
亡くなられた事だけはほぼリアルタイムで知ることができたというのも
因縁めいた物を感じる。

松村さんといえば
ロッキンオンであり、
つまり僕個人は勝手に
高校生くらいの時から
知っていて、そのなんとも言えない文体に
惹きつけられたまま今日に至っている。

松村さんの本やレコードについてはこれまでも
触れた事があるのだが、出来損ないのファンである僕は
松村さんの
ファーストアルバムを持っていない事に気づき、
慌てて手に入れた次第。

ジャケ写の松村さんは思いっきり
く、
そして先日ネットで見つけた近年のお姿は、
まぎれもなく”お年寄り”そのものだった。

無理もない。
僕+10なのだ。

今夜もそっと松村さんのレコードをプレーヤーに置いた。

やっぱり
男は男の歌を聴かないとな、と独り言ちては
続いてPANTAのレコードなんかも掛ける。

こうした時、僕の心はつかの間オ
ーディオを忘れる。

例えば松田さんのレコードを掛けて
特に内周の音の劣化と対峙したりしていると
時に鬱々たる気持ちになったりするのだが、
そうした時とは
全く別の時間が流れていく。

それがよい。

男は細かい事をチマチマ言っていてはいけない。

…とかなんとか言いながら明日はまたオーマニに戻ってしまうのだが
今夜はちょっと違うのだ。


4月11日

G7
を鳴らす側のプリをSY-88にしたまま聴いていて
それはそれで良いのだが、いわゆる
はっちゃけた感じが後一息欲しい気がする

軽く悩んだが
PRA-2000二号機を引っ張り出してみる。



この個体はレストアが終わっていない
中途半端君なので考え物えもあるのだが
それでもPRA-2000はPRA-2000の音がする。

僕の
SY-88もそれなりに手は入れた想いのある一台なのだが
根がまじめな感じはどうしてもぬぐい切れない?

さて、どうしたものか?

取りあえず2000
二号機に頑張ってもらってその間に一号機を直すのか

さてまた…??


4月12日



おかしい。もっと切れるはずだ、と行きつく先の
AT-33ML

暑くなり始めた季節には間違いのない選択。

…そして気づく。

というか気づいて居たのだが。

木を見て森を見ず
モード。

必要以上にムキになると陥るスパイラル。

さ、明日からは心機一転…!



4月14日



ああでもない、こうでもないとやっている一方で
いともた易く合格点が出てしまうこともあるわけで、
喜んで良いのかがっくりして良いのかわからなくなる。

でも、きっと喜ぶべきなのだろう。

写真のカートリッジはテクニカの
AT-100ボディにVM750SHシバタ針。

考えてみたら二台のGT-2000Xには、それぞれこの
AT-100
DL-103Dが装着されたまま長いこと弄っていない。

やっぱり年がら年中弄っているよりも
こうして
落ち着けて置いた方が良いのか?

悩むところではある。


4月15日



原点
に帰る?


続きはこちらです

一つ前の日記に戻る

日記のMENUへ

表紙へ