10月25日
*最初に大切なことを書いて置く。
この後とあるスピーカーユニットを実験箱に入れて
遊んでみるが、このユニットに関しては既に
正式な箱の製作が予定されているのである。
まさに暫定政権?
さてしかし短命に終わるとは限らないが…
ところで今回の主役となるスピーカーユニットだが
スキャンピークス10cm。
正式名称を10F/8422-03という。
なんともとてつもなく長い名称のユニットである。
これはステレオ誌付録ユニットの創世記の物ということで
改めて調べたら2012年8月号に付随の物だった。
なんと9年前の物なのか!
改めて時の流れに驚いてしまう。
2012年って…と振り返ると個人的にはなかなか大変な時期だった。
なにがどう、って思い出すと腹立たしい事が浮かんで来るので止めておこう。
そんな中でもこうした物を買うことだけは欠かさなかった自分を褒めてやりたい。
さてしかし、可愛そうにこのユニット、以来まともに使われることは無かった。
付録ユニットあるあるであろう。
推奨ボックスまで買ってしまってお金で解決、なら良いが
自作しようとなるとそれなりに敷居が高い。
実はこのユニットを使ったスピーカーの音の良さは今年GTOさん宅で体験済み。
おいおい、こんな優秀な物を寝かしていたのかよ、と我が身を恥じたものだった。
実はGTOさんにご助言頂いて某エンクロージャー製作の予定になっているのだが
その前に一つ遊んでみたいと思った。
(これが冒頭の但し書きの意味)
なにかというと、少し前にドフで拾ってきた他作?箱へのマウントである。
10cmユニット用バスレフエンクロージャー。
当初は今年発売のオンキヨーユニットを装着していたが相性今一つと感じて
オンキヨーユニットは自作エンクロージャーに戻してしまっていた。
哀れ他作箱はユニット無しの空き家に。正に巣箱にもならない状態に置かれた。
そこでこの箱にスキャンピークス10cmを付けると…と誰だって気づくが事はそう簡単ではない。
というのも10F/8422-03というのは10cmと言いながら実際は9cmに近い、ちょっと小さい10cmなのだ。
だからサブバッフルを作る必要がある。これもなかなか面倒な話しだ。
まあそれくらいはやむを得ないのだが…
(続く)
10月26日
いやいややるとろくなことが無い。
なんだってそうだ。
ああ大変だ大変だ、と言いながらやるからサブバッフルもろくなことにならない。
我ながらその出来の悪さに神経が行ってしまい、音なんか聴いちゃいない。
…なのだがしばらく経つと、これは変である。
なにが変なのかというと音が良いのだ。
いや、良くて結構なのだが何分にも見た目が酷い。
そこのギャップが大きすぎて素直な気持ちになれない。
それにもその内慣れて来ると、これはかなり良い音だ。
何というか、実に仕事が丁寧だ。
それも、これ見よがしの高分解能とかそんなのとは違う。
やるべきことは全部やってあるというか、拾うべき音は全部拾っている。
それを、”どうだ!”と言って提示してくるのではなく、ごく自然に
実に当たり前のように見させてくれるのだ。
こういうのを本物という。
特に見えていないふりをしていながら、その実スルッとマルっとお見通し(古っ!)なのである。
どんと来い、超常現象なのだ。(何が?)
能率は高くないが、これくらいで良い気もする。適度にアンプのボリュームを上げて使える。
加えて耐入力も結構ある。
大変扱い易いのも美点だ。
10月27日
ひとやすみ。
自分の人生をこの先振り返って後悔しそうならことがあるとしたら
映画を観なかったことでは無かろうかと思う。
なんとも映像というのは支配力が強いので
時間持ちでないと駄目な気がしている。
もうひとつ。
オーディオシステムと映像システムの融合というのは
自分のなかでは大変難しいことなので
よっしーの部屋に映像を持ち込む気にどうしても成れない。
とかなんとかグダグダ言っているから、さっぱり映像に接する機会が無いのだ。
長岡先生は’70年代の時点で「これからはビデオの時代だよ」と言っていた。
オーディオには早々に飽きていたのでは?と想像してしまう。
方舟を作る時も「映画を観るんだ」と言っていた訳で
オーディオをやるんだ、とは言っていない。
ま、僕自身はこの後も映像には浸らないと思うのだが
日々色々聴いては詰まらない日記を書いている我が身は
果たしてこれで良いのか?疑問に思わないでもない。
さてだがしかし…
どうにもオチの無い話しだが
一度書いて置きたかったのでご了承いただきたい。
10月28日
幸せだと書く事が少ない?
いや、別にそうと限ったものでも無いが。
しかしスキャンピークス10cm。恐るべき実力の持ち主である。
と、そればっかり言ってもなんだから駆動系のお話し。
もちろんAIWA S-A60で充分良く鳴るのだが
ふと思って同じくアイワのプリS-C80を出してみた。
となるとメインアンプが必要なのでOTTO DCP-5500に接続。
思いっ切り狭い所に押し込んでいるが今の季節ならではのお話し。
C80はメンテも必要だし不完全な状態と思ってこれまでそんなに使っていなかった。
しかし今回スキャンピークスからこれだけの音がしているとなると
そう見くびったものでもないという事になる。
そして更に上流にある送り出しの機器は
NEC CD-10だったりするので驚くしかない。
スピーカーユニット以外は恐るべきロートル揃い。
でも、結果ですよね…と呟いてしまう。
10月29日
あんまり月が綺麗だから…
ではなくてスキャンピークス10cmの音が良いものだから
そのまま聴いている。
どうせなら、とアンプを907モスリミに替えてみた。
当たり前のように品位は上がる。
ただ、本質的な美点は昨日までと変わらない。
つまり音の良さはアンプ任せではなく
このスピーカー自身が持ち合わせているものだということが
確認できたわけだ。
ただ、ひとつだけ、どうしても引っかかるのは低音で、
モスリミのラウドネスを入れてトーンコントロールで
バスを目いっぱいブーストしても、
AIWAでDSLをオンにしたようにはならないのだ。
もちろん日中であってある程度音量を上げられるとなれば
そんな事を気にしなくて良いのだが、僕としては夜間、
気にならない程度の小音量で聴いて良い感じを
狙っている。
そうなるとDSL無敵となってしまう。
こればかりは仕方ない。
10月30日
これはしかし酷い事になって来た。
昨日日記を書いてアップしたつもりがしていなかった?
出先でスマホから覗いてビックリ。
これはいよいよ焼きが回って来たか。
やたら朝早く目が覚めるものだから夜油断すると
すぐうたた寝してしまう。
しかもここへ来てグッと冷え込んで来た。
よっしーの部屋にはよろしくないシーズン到来だ。
そんなこんなで先ほど目が覚めたが?
夢では無かった様でS-A60でスキャンピークスは
綺麗に鳴る。
良かった。
そして寒い。
そして眠い…
10月31日
一部でフルレンジを天空に向けるセッティングが
評判になっているとかいないとか…
ま、よー知らんけど試すのに一円も掛からない。
で、単に横倒しにしただけでどうにかなるもんじゃないみたいで
色々細かい調整が必要だとも訊く。
その辺はよっしーの不得手な分野なのだが
得られる成果としてはスピーカーを無視して
拡がる音場とかそいうのがあるらしい。
ま、その辺は追い追い…と思っていたら別の気づきがあった。
いや、中坊かよ、って言われそうだけど
スピーカーの位置を床に近づけた時の低音の豊かさが
半端なかったのだ。
そこで急遽床置き実施。
おお、好いじゃないか。
ベースのうねる様が時に見える様だ。
これはこれで良いのである(^^♪