8月10日

ところでよっしーの部屋のメインアンプは
HMA-9500系のまま固定になってしまっている。

導入のきっかけは、もちろん長岡先生の単なる真似であった。

しかし、仮に気に入らなかったらそれを使い続けることはない。

何度も書いているけど、よっしーの部屋はHMA-9500属との大変
相性が良いみたいなのだ。

HMA-9500は
MOS FET採用アンプ。

FETアンプというだけで音が違う。というのは冗談のような本当の話しだが、
違うからと言って即ち優秀とは限らない。最後は
好みがつきまとう。

長岡先生はSONY
TA-8550と衝撃の出会いをしてからずっとFETアンプ一筋の人だった。
(ごく短期的なことは除く)

ただ、FETアンプだから全部同じ音かというと、もちろんそれは違う。

ヤマハの
B-1、B-2、B-3それぞれ音傾向が可なり違うとされる。
当たり前だろう。

MOSアンプも日立とサンスイ、アキュフェーズ、SONYで全部音が違う。当然だ。

日立同士でもHMA-4500と9500ではまるで違って聴こえる。
これはアンプのランクの違いから、掛かっているお金が全然違うから仕方ないが
違うものは違うということだ。

その辺のことはODAさん(元気かな?)がまとめてくださっているのでご一読を。



8月11日

9500を見ていて思うのは信号経路の
さであったりとか、シンプルに徹した造りのさだ。

これは逆にいうとスピーカーが
一組しか繋げない、とか、パワーメーターが無いとか
利便性とか装飾美に縁がないということになるのだが、特に経年劣化を考えると
余計な物が無いことは
トラブルフリーにも通じる訳で、万歳と言いたくなる。

と同時に、少しは
融通効く子もイイナ、と思ってしまうのが人間の性。

だから…ということではないのだが…





8月12日

突然OTTO
DCP-5500登場。



何がどうした??


これ、検索掛けてもほとんど出てこないのだが
輸出名はPLUS P55と言って
PLUSシリーズの一員として売り出されている。


実に
無名。たまたま知った。


それにしてもルックス
イマイチ



フロントに
LEDがいっぱい。と思うとこれがパワーメーター。


何故かヘッドフォン端子あり。多分プリの方に端子が無かったのだろう。






右に見えるは
スピーカー切り替えスイッチでA、B、A+Bと古典的。かつOFFもある。


あとはパワーメーターの
レンジ切り替えスイッチが付いているが、
高能率スピーカーでイージーリスニングだとLEDは一番下に張り付いたままで動きはしない。

リアに回るとシンプルこの上ない
ワンタッチ式スピーカーターミナル。





何故か
サーキットブレーカー開放スイッチ。
そして
BTLへの切り替えスイッチ。
要するに二台あればBTLも容易ということ。

で、なぜこのアンプかというと実はこのアンプ、終段にパワー
MOS FETを採用している。

それも
2SJ49と2SK134ということで9500とほぼ同じ。



これが片チャンネル二組ということでパラレル動作。
この辺も9500と同じ。

ブロックコンデンサーは
10,000μFの物が片側に二本づつ
電源
トランスも左右独立で大きいものが付いている。

大きい物とは大雑把な言い方だが、例えば9500の電源トランスそれ自体は
DCP-5500の物より大きいにしてもケースには充填剤がいっぱい入っているので
トランス自体の大きさ比べならそんなに絶大な差にはならない筈だ。

そうした事を除いていくと全体のコンストラクションなどに9500
同様の物を感じる訳で
これは興味を持つなと言う方が無理である。

パワーMOSは八つが集められて取り付けられているが、そのヒートシンクも
ヒートパイプ方式と意欲的。

効率の高い放熱器であり、この形式だと左右で冷却差など起きにくいだろう。
ただ、例えば9500などの肉厚のヒートシンクとは違う訳で、そうした諸々が
どれだけ音に出るか?あるいは出ないか?が今回の争点?となる。

さて、その音だが…


8月13日

さて、その
だが…

まず一聴して
MOSアンプの。それも缶MOSの音色がする。

これは凄い。なぜってこのアンプ当時
85,000円だったと訊く。
Lo-D HMA-9500は
23万円だったのだ。

良くぞこの値段でこれだけの物を出せたと思う。

もうひとつ不思議なのが、このアンプ、ほんとんどその
存在を知られていない?

どうもゼネラルオーディオ的に扱われたのか、いわゆるマニア向けのところに姿を見せていないのでは
ないかと思う。

さて、しかし幾ら価格を超えた力作といっても限界はある。

何かが
りない?それはなにか?

そう。どこか
圧倒的な力感というのに欠ける。

底力にあと一歩欠ける感じなのだ。

この辺が難しいというか、アンプの面白いところというか…である。


さて、面白いのは結構だがこのままは
ちょっと頂けない。

ただ、人間長生きはするもので、直観的に思う所がひとつ。

なにかというと
スピーカーケーブルである。

HMA-9500とG7の間にはクエストの物を使っていたのだが
いつもながら強い意志を持って採用していた訳じゃない。

それをそのままDCP-5500とG7の間にも宛がったのだが、
第六感
”それだ、それ”というので従ってみた。

そこで
5,5キャプタイヤ登場。

あいにく僕はキャプタイヤ信者でも何でもないのだが、困ったり迷ったりした時に
これを使ってみるというのが癖になっている。

だから使ってみた。そしたらビックリ。

そもそもこれくらいの事が出来て当たり前な子なのに
さっきまでは下痢気味で力を入れると困った事になるから
と、手加減していた感じ。

これは大変な変化だが、書いていて
まるで'80年代の雑誌だな、とも思う(笑)


念のためだがケーブルを取り換えてみるまでに何時間も掛けて検証をしている。

お金にもならない事にばかり活き活きと力を注いでいると、よっしーの
妻が怒るはずである。
ごめんなさい。


8月14日



やらないつもりだったが、つい蓋を開けてしまった。




トランスは100mm×100mm×70mm(ケースサイズ)の物が二つ。
86V141VAと記載がある。
ちなみにHMA-9500MK2の物は69X 211VA。

外付けブレーカー3,15Aとも書かれている。




ブロックコンデンサーは63V 10000μFの物が片チャンあたり二本。

ここは現代の物なら同一寸法でもう少し容量の大きい物を
使える気がする。





パーツは巧みに配置されている。



一部パーツは前オーナー様の手により交換済み。



MOS FETはこの基板↑の裏側に配置される。



ヒートパイプ式。

ちなみにこのヒートシンク、フィン一枚一枚は薄くて頼りなさげなのだが
これが
案外鳴かない。
この辺なかなか巧みである。

ちなみに9500のヒートシンクが鳴き
やすいのは知られるところ。




MOS FET
とご対面するには裏板を外さないといけないのだが
ちょっと面倒なのでやめておいた。

片チャン四つ。それが連なって
つ。
居並ぶ姿は可愛らしい。


なお、日記をご覧になられた
Tさんからマッハ
資料をお届け頂いている。

こうした、”
きっと見てくださっている”方の存在があって
この日記は続いている。

もっというと、そう言う方に向けて書いている。


8月15日

ひと休み…



知り合いから
TA-F5000CDP-X5000を預かった。

不具合有りということで診てちょーだい、という訳だ。




CDP-X5000だが、お約束のタクトスイッチお疲れで
ボタン押すが
反応悪し、というヤツだった。

リモコンは行方不明みたいだが26年も経てばそんな事も起きるさ。




右が新品のスイッチで、6mm角という所までは良いが
純正はボタン部分の
突き出しが約2mm。用意した部品は突き出しが1mmくらい
ということで装着時少しだけ工夫が必要。




それは良いがディスプレイに何も表示されないというおまけ付きで
これは困ったな、と思ったら流石ネット時代。

この基板↑にある
27オームのヒューズ抵抗が切れるらしい。

交換したら一発で治ってしまった。

かねてよりよく覗かせて頂くブログ様でもあり
ひとこと御礼を書こうかと思ったら
同じブログのメンバーで無いと書けない。

なるほど…




これで完了

少しCDの読み込みに甘さを感じるが、パーツの供給は無いので
命のある内に大切に使って上げて欲しい。

アンプはとレブルが効かないということだったが
これは”そんなもん”みたいだ。
無罪

何しろバスの効きが顕著だから、
”あれ?”って思うのも無理はない。




G7をも悠々と鳴らすが、行き方としてちょっと違う気がしたので
アイワ
S-A60をどけて代わりに入れてみる。

フォノもあるじゃん、と思って
AT-PL300USBを繋いで
LS-5Vを鳴らしてみたら、これが好い音(^^♪

真面目に良い音、という意味では
F5000に軍配が上がる。

バスの大幅ブーストも出来るので小型スピーカーにも良い。




最後に留めネジが気になったのできに入った。

スタイリッシュな機器なだけにこの辺は気になる。


無事に返却が出来て良かったのでありました。まる。


8月16日

色々な事が重なった上に
長雨ということで
こんな夏も珍しい。

冷夏ということであれば
2003年以来ではないか?



そんなこんなで気運も上がらず、工作欲なども今一つ。


そんな中、
LS-5V用にスタンド製作。



いや、これを工作とかスタンドとか言ってはいけない。

ペットネームを付けた。題してOBUTUである。

散々使い倒した
2×4材の端材。

片側四本。
中には泥が付いたままの物もある。
悪天でサンダー掛ける気もしなかった。

それを
荷造り紐で結んだだけ。

史上最も
見苦しい工作。

こんな事をするヤツも居ないだろう、の意味を持ってアップする。

しかし
LS-5Vい。

床に置いても不思議と
音像は高めに出る。

だからこれくらい持ち上げたら十分。

もちろん理想は耳と同じ高さなのだが
それをやると視覚的に落ち着かない。

そうした思いっ切り我儘な事情で酷い目に遭うスピーカーは
実に
可哀想である。


8月17日

猛暑から一転、肌寒い位の日が続いたが
そろそろ
暑さが戻って来ることだろう。



この夏一番のヒットは、やはりこの静音ファン

pippinさんのお導きで導入したが
これ一つで安心して電源を入れて置ける。

冷やし過ぎは音に良くないという説もあるが
アンプもエンジンも過熱して良い事は無い。



そして夏はやっぱり水仕事をしたくなる季節だ。

レコードクリーニングはもう生活の一部でもある。

OYAGレコードクリーナーを垂らしてシステマでお掃除。

ほどほどの所でOYAGレコードクリーニングクロスでふき取る。

稀にクロスを切らすことがあるが、そんな時は
ショップタオルが代用になる。
(ショップタオルもpippinさんからのお奨めだ)

その後は乾燥なんて言わないでとにかく一回針を通す。
(びしょびしょでは駄目よ)

この時テクニカの
針圧3〜3,5gの針が大変塩梅が良い。

ただ、針が変わるとそれまで拾わなかったノイズを拾うこともある。

そうしたら
再び三度上記を繰り返す。

それで大抵オーケーになる。

一応レコードクリーニングに興味を持って25年余。
お陰様で
終着駅にたどり着いたようだ。


8月21日

暑い暑いと言いながら、8月もここ位まで来ると
陰りを帯びてくるというか
秋の訪れの予感がしてくる。

それは朝夕の
雲の形だったり、太陽は依然頑張って照り付けるのだが
吹く風がその努力を少しづつ無にして行くとか
そんな事から感じるものだろう。

子供の頃はそれに気づくことが
でたまらなかった。

学校も大好きな能天気な小学生だったから
夏休みが終わるという事に、そんなに深い悲しみは覚えなかったのだが
夏が過ぎ行くことには
憤慨していた。

もちろん、一小学生のそんな憤りに関係なく
季節は巡っていくのだったが…




色々写り込んでしまっているが、使っているのは
AT-PL300USBS-A60。そしてLS-5Vのみ。

アイワの電源だけ入れれば後はプレーヤーのスタートボタンを
押すだけ。

もうそれくらいしかやる気にならない(笑)



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