6月12日
音場型スピーカーというものに関心というか
憧れを持ったのはこの時↑が初めてだった気がする。
こういうのも後から出てコストは少し抑えられていたなー。
こんなのもあった。
憧れ感は強いのだが実際に作ったという人は少ない。
音場型はどうしたってユニット数が増える。
ブルジョワ向けであって一般大衆向けではない?のである。
故になかなか自分では作るに至らず今日に至っているのだが、しかし…
6月13日
自分では作りそうで作れない。
そんな音場型スピーカーを作りましたよ、という情報を得て
GTOさん宅を強襲。
すると、有った!音場型スピーカー。
(いや、だから出来たって言ってんだろう。笑)
有りそうで無い、音場型スピーカー。
無い筈で、まずユニットが沢山要る。
今回の作例で片側にウーファー四つ、ツイーター四つである。
ステレオだから×2で八つと八つで計16個。
これが普通のフルレンジ一発のスピーカーならユニット二つで完結。
その8倍を使うのだから、これは思い切らないと作れない。
次に手間が大変。
当然16個の穴あけが必要。
更に凝った穴あけとなると…
そして、ですよ、ユニットの取り付けネジと来たらウーファーが4×8で
ツイーターが3×8なんだから
総計で56個締めなくちゃいけない。
もう一ついうと、ケーブルの端末処理。結線も通常の4倍…では済まない
大変さなのだ。
どうだ?音場型なんて作る気無くなっただろう?
…って、変な凄みを入れてどーする?(笑)
でも、まあ聴くのは簡単だが作るのは本当に大変。
拝観料ならぬ拝聴料を徴収した方が良い。
え?前振りはいいから早く音の話しをしろ?
どーもスミマセン。
音だが実に雄大ですそ野の広がりを感じさせる物。
さすがにウーファー合計8つは伊達じゃない。
言い忘れたがエンクロージャーはGTOさんお家芸の
ダブルバスレフ。
四つのツイーターがそこに可憐に音を載せる感じで
思わず「上手い!」と拍手したくなるような音だ。
音場型としてどうなのか?というと
奇をてらったところが全く感じられないナチュラルサウンド。
それにしてもこんな風にうまく行くものだろうか?と思っていたら
GTOさん、なんとR-14(上の写真あり)の昔から音場型を作って
お使いだったと(汗)
なるほど…と頷いた、よっしーだった。
6月14日
ところで音場型スピーカーだと奇抜な音がするのでは?と思う向きも多い。
かくゆう僕もその一人だ。
しかしそんな事は無い、ということも知っている。
積極的に不思議な音場を作ったりしたい場合は複数あるユニットの一部の接続を
逆相にしたりしてマトリックススピーカー的使い方をする手もある。
その辺は考え方次第であり、設計思想に関わるお話しになる。
ちなみに長岡先生の作品を見ると音場型とマトリックスは一つジャンルにまとめて
紹介されている(図面集など)のが普通だ。
両者は地続きと思っても良いのだろう。
GTOさんの今回の作品は正統派というか正攻法というか、四面を平等に取り扱い
ユニットの取り付け高さなども一定。
特にウーファーはこれをやることにより互いに反作用効果を持つようになる。
その結果が、先に記したような実に雄大な音の世界という事になる。
申し遅れたがユニットは2014年ステレオ誌付録だったフォステクスの8cmウーファーと
ドームツイーターのセット。
この日は(流れで)CDをこのスピーカーで主に。
そしてアナログ音源を主にリファレンスのバックロードでお聞かせ頂いた。
CDプレーヤーはPD-T01でアンプはA-UK3U。アナログはPL-50でカートリッジは
EPC-205C-UX。これが新型音場型スピーカーを鳴らす装置。
リファレンスバックロードはPL-70にSPU。SL-01に中電の新作が。
それらは合研のフォノイコおよびメジャグランのBS6Hに導かれてAURA。そしてThomanのS-75mk2へと信号は流れている。
ここからいわゆるGTOワールド?が始まるのだがとにかく、とにかく音楽愛が深い。
深い、深い、深い。日本海溝よりも深い。
冗談抜きでそう言っても過言ではないほどだ。
6月15日
前回は大変遠慮してしまった事もあって、今回は拝聴したソフトは全部撮影申し上げた。
ソフト紹介といってもよっしーの知識ではお写真を挙げるのが精一杯だ。
あるいはそれで良いのかもしれない。
生兵法は大怪我の基というではないか。
入手容易なものから困難な物まで、もう本当に色々。
↑の森高さんなんかは希少な部類(帯付き、程度良し、という意味も含め)。
PL-70にはSPU。
前回もご紹介の通り、GTOさんご自身、「まさか自分が…」のSPUだったのだが
実質メインとなっているから名器は凄い。
聴かせて頂くとわかるのだが、どこかに秘密の媚薬を持っているかのような
カートリッジだ。
なんだって上手に料理するからお持ちあそばせ、と囁くかの様。
6月16日
ジャケも音楽も素晴らしいの一言↑
いしだあゆみさんでバックがティンパンアレイの面々↑
カラーレコードの美しさはアナログ盤ならでは?↑
内容に文句はないが、このジャケットの写真って??という一枚(笑)↑
さっくり撮影を済ませた感、無きにしも非ず。
そこがまた良い。
こちらは新譜といって良いレコード。
大変な美人さんのお写真なのでそれだけでも買って良し?
エロい。ではなく色っぽい↑
ジャケは飾っておきたい気がする。
どこの海岸?
なにも知らなければその辺の女子大生の
デビューアルバムっぽくさえ見える↑
いつ見てもくつろぎ切ったジャケット↑
前回行方不明だった三田さんのディスクはっけーん(^^♪
どうしてか、収録されている「わたしは雫」をよっしーは知っている。
何故だ?何故しっているんだ??
中電のカートリッジ。
これがもう大変実直な音で驚く。
これ一本でも充分賄える実力。
ただし会議でもどこでも本音をあっさり口に出すので
時に上司が困ってしまう社員みたいなところもある。
それはSPUと対比すると良く分かる。
SPUは、やはりその場に合わせた物の言い方をする
大人なカートリッジだ。
どちらが上、ではなく好みと考え方なのだろう。
6月17日
有名どころもあるが、かなりレアな物も出て来るわけで
そこが楽しい。
アナログレコードの外袋(ビニール)も、こうした店名入りは
こうなると貴重品になってくる。
残念な事に実に数多くのお店が廃業してしまっているのだが、
さすがに時代の流れでやむを得ない。
良き時代を反映する音楽でありジャケットデザインである。
同じ時代を生きて来た者同士、「あの人は今」みたいな
話しも出て来る。
このジャケットも飾りたいなぁ〜…
そんなこんなで今回もご紹介としては駆け足になってしまう部分もあるが
それはもうご容赦頂きたい。
それにしても相変わらずの美しい音色であった。
その秘密はどこに?
なにか一箇所で決まる話しでは無いが、例えばツイーター。
メインのバックロードに載るツイーターはヤマハJA-0506初代。
これはやはり鈴の音のような美音の持ち主で
貢献している事間違いなし。
なにかとフォステクスのユニットの音にばかり気が行くものだが
実際聴いているのはその上にちょこんと乗っかったツイーターの音だったりするから
オーディオは面白くも恐ろしい。
ま、それもそれとて使用者の料理の腕によるのは言うまでも無いが。
そうそう。料理と言えばお菓子作りの腕前もGTOさんは一流。
オーディオともどこか通じるところがある趣味なのか?
食べる専門のよっしーではその辺はわからないが…
やはり器用でいらっしゃる、と思っていたら自作のステンドグラスまでご紹介頂いた。
器用な方はどこまでも器用なのだと痛感。
よっしーには到底及ばない世界である。
さて、しかしGTOさん宅にはその後新たなるアイテムが降臨されたとか…
従来通りのサウンドを拝聴出来るラストチャンスということで
今回はお邪魔して来たのだが、その音は更なる進化をしてしまったようだ。
ソフトの増殖も留まるところを知らず、人生を音楽に捧げた感があるが
良い音を、という執念と両立できる人はあまり居ないのだ。
GTOさんお仕事がひと段落したら、私設コミュニティFM局など立ち上げられてはいかがか?
名付けてFM GTO。
…いや、本当に成り立つと思うのだがどうだろう?
世のため人のためにもご検討頂きたいと真剣に思いながら
帰路についたよっしーなのでありました(^^♪
お邪魔しました〜