5月18日
突然どうした?
本当にどしたんでしょうね?
SOULNOTE A-0降臨。
といっても例によって借り物であり僕自身はこの様に新しい物はさっぱりわからない。
冗談抜きのお話しだ。
調べてみたらSOULNOTE 10周年記念モデルということで恐ろしく新しい。
見るからに高級そうなフェイスにたじろぐが、お値段実売が10万円くらいということで驚く。
これは20〜30万円級の面構えだ。
それで、本当になんだかわからない状態だったのだが調べたところによるとプリメイン。
だが、これは大変な多機能。詳しくは後で触れたい。
取りあえずプリメインとしておいて、パワーは10W×2。
…これは絶対ただ者ではない。
今時パワーなんて幾らだって引っ張り出せる。
それなのに10Wというのは狙いがあるわけだ。
案の定狙ってシングルプッシュプルにしている。
石をずらりと並べるのとは違う良さがそこにはあるのだ。
底を見るとスパイクピンが生えている。
三本で内ひとつは電源トランス直下にあって振動を逃がしている。
いわゆるメカニカルグランドアースである。
謳い文句のひとつに”シャーシダンプによる音の濁りを廃し、
活き活きとした魂の音を獲得しているます”というのを見つけたのだが
実はこれ、一通りの拝聴が終わってから気づいたところで、なるほどね…と
頷いたものだった。
5月19日
高級感溢れるフロントパネル。
左のつまみがが入力切替。
その更に左の小さなスイッチがプリアウトのオン・オフ。
右はボリューム。
で、その更に右にある小さなスイッチがゲインダウン。
ヘッドフォン端子あり。
リアが面白い。
この写真で向かって左に入力端子四系統。
真ん中にスピーカー端子。
右にプリアウト二系統。
入力1、2はバランス受け。
スピーカー端子はギロチンタイプとでもいうのだろうが。
ごっついケーブルから細いのまでガッチリ咥えて操作性もよし。
なぜかプリアウト二つ。
この辺にこのアンプの謎めきがある。
5月21日
なにはともあれ、プリメインとして聴こうではないか。
ちなみにスピーカーは大型代表G7。
中型?代表Rogers LS5/9。
小型ニューフェイス?MARANZ LS-5Vと各種取り揃えた。
主たる音源はこの時代に?CD。
それでどうよ?
あれこれ聴いたがドライブ力があるというか
大人しく教室の隅でじっとしているタイプではない。
転校して来て初日にクラスの奴らと肩組んで歩くくらいの事はやりそうだ。
カラッとした性格でじめじめやウジウジとは程遠い?
すこしハスキーボイス調で、「うちね、うちね」と
真剣に話しかけて来る女の子を想像させる。
と、ここでバランス入力が気になって来る…
5月22日
バランス入力。
これだけのアンプにあるバランス入力だから
送り込む信号もピュアバランスにしたい。
となると、やはりNEC CD-10しかない。
このCDにはバランスアウトがあるのだが
DACの段階で正相と逆相を作っているピュアバランス端子?だ。
ここからA-0のバランス入力に接続。
これでどうよ?
…これはパワーモリモリ。
こうなってくるとA-0が10W級のアンプだなんて誰も信じないだろう。
ただ、僕の部屋だとちょっとパワフルすぎる?
鳴り方の調整が難しい。
そもそもこのやり方だと音圧が上がっている。
それでもなんでも、CD-10のバランスアウトが活かせて
とっても幸せな気分。
…ということでプリメインとしての活用も続けたいのだが
プリアンプとしても活躍可能と思うと先を急ぎたくなる。
今度はA-0をプリとして、メインはHMA-9500MK2。
スピーカーはG7に絞った。
これで聴くと、このアンプの音がプリとして使っても
プリメインとして使っても不変なのがわかる。
支配力はかなり強い。
で、入力がデジタルだけだと詰らない、と思い始め…
5月23日
デジタルだけでは…ということでHX-10000を繋いでみた。
つまりアナログレコードを聴こうという目論み。
プレーヤーはMU31D/TS+WE-308Nでカートリッジは
ZYX。
さて、いかが?と思うがやはり基本的な路線?は
変わらず。
どうあってもこのアンプはこのアンプの音を主張してくる。
当たり前と言えば当たり前だが。
それで良い…。だが少々腹が立つ?
なんとか違う世界も描かせてみたい。
そこで禁断のプリアンプ挿入。
つまりA-0をメインアンプとして使うわけだ。
ただ、この使い方が正しいかはビミョー。
とりあえず、ということでPRA-2000を接続。
比較し易いということでHX-10000をPRA-2000に繋いで
後は同じラインナップでのアナログ試聴。
これはさすがに変化を感じる。
当たり前であろう。
ただ、それが本当に良い方向への変化なのか?と考えると
ちょっと迷ってしまう。
ここで改めてスピーカー交換。
A-0がG7を鳴らしあぐねるなんて事は無いのだが
どうもミートポイントがずれている気がしてならない。
なんとういか、もう少しカッチリした感じのスピーカーが合うのではないか?
もう一つ。スピーカーのインピーダンスは8Ωが
ギャランティされているのだが我が家には案外8Ω君が居ない。
よく見るとナカミチSP-4Sのみが8Ω。
さっそく繋いでみるが、皮肉なことに合わないのを感じる。
かくなる上は…
5月24日
かくなる上は、ということでマランツLS-5V投入。
このスピーカーについては後に改めて語りたいと思うが
今はA-0のお話し。
LS-5Vも6ΩでありA-0にベストマッチとはいかないが
とにかく試したかった。
結果、音調としてはこちらの方が合う。
ただ、当然ながら低音不足。
いよいよ悪乗りということでプリにAIWA C80を投入して
DSLオン。
これはトータルバランスという意味では良かった。
ただ、こうなるとA-0を拝聴しているのかどうか
分からなくなってしまっている。
ここまでやらずに手短なインプレとして置けばよいのだが
性分としてそれでは気が済まないのだ。ごめんなさい。
まとめるとA-0の魅力はその穢れの無い純粋な音なのだが
コントロールセンターとでも言いたくなるような多機能ぶりに心惹かれる。
プリメインとしてスピーカー一組を繋いでシンプルに使うのも良いが
二組あるプリアウトにそれぞれパワーアンプを繋いで置けば
その先に最低でも二組のスピーカーシステムが繋げるのだから
大変な発展性を持つ事になる。
次に四つあるインプットには、ダイレクトにCDやネットワークプレーヤーを
繋ぐのもオーケーだしフォノイコを経由してアナログもオーケー。
とどめに(これは推奨されないだろうが)プリを用いて
A-0をメインアンプ風にも使えるとなると
可能性無限大である。
ということでこのご時世に比較的現実的な
お値段で入門者向きにも見えるが実は既にたくさんの
機器を抱えるベテランにも訴えかける物があるという憎い造りのアンプ
それがA-0だ。
最後に二点。
豊富な入力を活かして…は良いが
操作時は必ず右手をボリュームに当てて
常に一旦ゼロボリュームにすること。
同時に左手をセレクターつまみに添えて置いて
チェンジ。
これをルーティンにしないと万一の時
フルボリュームをスピーカーかメインアンプに送り込んで
大事故に繋がる。
後は脚なのだが、何だかここの受け方で想像以上に音が変わる?
三点支持の、特に奥の一本んは電源トランス直下ということで
なかなか手を入れにくい場所に存在するが
面倒がらずにちゃんと設置させる事だと思った。
、以上、長くなりましたがよっしーの部屋らしからなぬ?
最新鋭機ご来訪記でありました。