4月23日
チェインジ!
ワン!↓
ツー!!↓
スリー!!!↓
わかるかな?ジローはこうしてキカイダーに変身するのじゃ。
(続く)
4月24日
ortofon。
言うまでも無い名門だ。
そこが新たにリリースしたカートリッジ。
それがこのVNLだ。
しかし凄いネーミングだ。
さすがSPUとかほざいちゃうメーカーである。
それはさて置きこのカートリッジは
いわゆるDJ用である。
だから出力電圧6mVと高出力であり
針圧も標準4gとずっしり重い。
DJ用カートリッジに要求される物は
いわゆるピュアオーディオカートリッジとはちょっと違う。
ピュアオーディオ用カートリッジは言わば
深窓の令嬢であり、丁寧に扱わないと駄目というか
手荒く扱ったら部屋に引き籠って
出て来ては貰えない感じだ。
対してDJ用はコンパニオンドッグとは
異なる野良犬的存在。
逞しくないと生きていけない。
このVNLも見るからにガッチリしている。
だが、そこがさすがORTOFONであって
オッサレーである。
まず色使いが良い。
ポップな感じ。
しかし白と黒と赤しか使っていないところがミソ。
デザインとしてはスクエアな感じでキャラメルみたいだ。
まあ何でも良いが最新のDJカートリッジが
昭和オーディオ本舗に迷い込んだ。
どんな音を聴かせてくれるのだろう。
4月25日
難しい事は後だ。
言い忘れたがこれもFROM limited師匠である。
師匠の手によってばっちりシェルにマウントされているので
アームに取り付けてすぐ聴けます。
余談だがネットの書き込みなど見ていたら
「シェルに取り付けられない形で販売されている」
と、嘆く声の多いこと。
「そこかい!(笑)」と突っ込みたくなるが
顧客層が違うのである。
で、さて盤を載せてプリのボリュームを軽く上げて…
なんてしてみると、まごう事無い
高出力MMの雄たけび…ではないが
シーッ!という感じでノイズが顔をのぞかせる。
ちなみによっしー個人はそんな物は全く気にしない。
アースで変わるかな?とも思ったが
女々しいことはしたくない?のでそのままGO!
さてさて、音は…
しかし男らしいというか
よく盤面擦らないな、と変な所に感心したくなる。
4月26日
音…なのだが、これが困った事にあっさり良い音なのだ。
困る必要は無いのだがDJ用と聞いた途端に
ある種の偏見を持っていたわけで
これこそオーマニの良くない性癖のひとつと言えよう。
それにしてもあまりにも普通に良い。
どっしりと腰が据わり過ぎるくらい座ったサウンドは
これにぞっこんになる人が居てもおかしくない程だ。
一方で、突き抜けるような爽快感とか、それこそ金粉を
散りばめたような…という表現は不得手というか
元から想定外な感じ。
しかしそれが嫌に思えない。
なんというか、一種のナローレンジ感を持っていて
それが嵌るのだ。
ナローレンジ感なんて言葉は無いのだが
ワイドレンジ感という言葉に敢然と対向するよっしーの造語と思って欲しい。
帯域の両端を欲張らずナチュラルにロールオフさせて
その分内声を充実させているサウンド。
これはこれで素晴らしいものだ。
なお、針が三本ついていて
コンプライアンスが各々違う。
なるほど音にもそれはちょっとだけ出て来る。
ただ、大差ない。
それより消耗品である針が三本セットになっている
所が素敵だ。
4月28日
話しは変わるが…
というか、そもそもlimitedさんの手を煩わせたものは他にあったのだった。
だがしかし、そこはさすがよっしーの脱線日記というべきか、そのことはさて置いて
話しは進んでいく。
ただ、次なるネタももとを正せばlimitedさん繋がりなのだが…
AIWA C-80。プリアンプである。
ご覧の通りミニサイズ。
プリがあればメインもある。グライコもチューナーもあったということで
いかにも当時のミニチュアコンポの世界。
ただ、かなりお金の掛かった、今思えば本格的でかつミニチュアというヤツだ。
それは良いが何故手を出した?
そう、このプリにはDSLが付いているのだ。
DSLとはDynamic Super Loudness systemの略称。
だったらDSLSだろうという突っ込みは無しにして頂きたい。
実はこのC-80なんかにはラウドネスもトーンコントロールも別に付いている。
ではDSLは何を?
そう、これは40Hz付近を主にブーストする仕掛けなのだ。
これを積んだ有名な?アンプにAIWA S-A60プリメインがある。
よっしーも手に入れてあるのだが電源入るが音が出ないという症状を直せないで
今日に至っている。
で、S-A60のDSLのブースト量は+15dBなのだが、C-80ではそれが選択式で
+10dBと+20dBが選べるようになっている。
…いや、しかし10でも15でも20でも良いが凄いブースト量である。
しかも40Hzというと、これはもう超低音域といって嘘ではない。
それをそんなに持ち上げてどうするの?
どうでも良いのじゃ。持ち上げられる物は持ち上げたらよろしいある。
ということなのだが、このDSLが真価を発揮するのはやはり小口径スピーカー。
それも密閉が好ましい。
だら下がりにどこまでも伸びてはいるのだが量的に不足する…
そんなパターンこそDSLの出番である。
しかしよっしーの部屋で小口径密閉というと一つしかない。
栗スピーカー。これである。
8cm一発。
幾らなんでも小さい?
ただ、エンクロージャーの強固な作りは他に類を見ないのも確か。
ま、深く考えても始まらない。
CDX-2200→C80→HMA-9500MK2→栗スピーカーという流れでどうよ??
4月29日
どうよ?なのだが、これが恐ろしく雄大なサウンドだ。
8cmフルレンジ一発とは俄かに信じがたい。
栗スピーカーは確かに良いスピーカーだが、ここまでゆったり鳴るとは驚きだ。
音楽再生においていかに最低音域が重要な役割を持っているか痛感出来る一瞬だ。
それは大口径スピーカー等で実現すべきで、ギミックを使って実現するのは
本物ではない、というかもしれない。
しかしオーディオはやはり大いなる遊びでもある。
えへへ、と舌を出して笑う悪戯心も大いにあって良いのだ。
それだけでなく全体に質感も高い。
ただしこの状態に大音量は無理。
DSL効かせて更にトーンコントロールもラウドネスも効かせられるのだが
あっという間にユニットがバタバタ言ってしまう。
過大入力だ。
もう少し楽しむには12cm。16cm。20cmウーファーを擁した頑強なエンクロージャーの
密閉スピーカーが必要。
ただ、小音量でゆったり楽しむというだけであれば現時点で既に目的は果たしたと
言えなくもない?
4月30日
お約束で内部公開。
大変真面目な作りなのがわかると思う。
サイズの割に強力な電源。
各種切り替えは延長ロッドを使って信号経路を
短縮することに務めている。
入力、機能とも豊富で驚くばかり。
なんとフォノはMC入力まである。
とどめがお約束のMIC入力?
なぜにマイク?と思うが需要があったのだろう。
とにかく正攻法のプリである。