8月1日



どうもCD時代に入って、CD、AD併売時期のディスクに関心が行っているみたいだ。

これなどは有名な一枚なのだろうが初聴き。

とっても良い。
音も良い。

AT-3600もどきのテクニカカートリッジのパフォーマンスにも
かされる。


8月2日



さほどの量のレコードがある訳では無いのだが
それでも、”これ、
最後に聴いたのいつなのよ?”
みたいなのが出て来る。

PANTA 「16人格」。

1984年か。

PANTAと言うと連想せざるを得ない友人が居る。

S、としておこうか。

多分、なのだが
1984年の今日あたり、Sは家に泊まりで来ていたのかな?

いや、それはその
前年1983年の事だったかもしれない。

僕の
大学時代を語る上で欠かせない人物。それがSなのだが
連絡が
途絶えて30年近くになる。

特に何かがあって…という事ではなく、気づいたら行方知れず、みたいな事ってあるけど
Sはそのパターンだろう。

あるいはSの精神が一番揺らいでいたちょうどその頃、
たまたま僕の方も
母が倒れて全てがぶっ飛んで行ってしまっていたという
不幸な偶然があったのが気になるのだが、その時はもうどうしようもなかったのだ。

多分、なのだがSは何らかの
成功を収めていると思う。

ただ、その成功は、Sが昔描いた成功とは異なる物だったのだと勝手に想像している。

僕と出会ってSは
運命を狂わせたとも言えるし
Sもまた僕の
人生を狂わせたとも言える。

正に人間交差点が、30数年前あったのだ。

僕も
還暦が見えてきたし、Sだって同じようなものだ。

途中に、社会人とやらとしての35年を挟んで対峙した時、
僕らは昔のような気持で会えるのだろうか?

…そんな事はやはり
いと思う。
僕らは子供には戻れないのだ。

ただ、本当に笑ってしまうのだが、例えばこの「16人格」を手にした
1984年が、
僕にとっては昨日の事なのだ。

間に歴然と30数年の時間が立ちはだかっているのだが…

この曲を聴くとあの頃の自分に戻れる、なんてものじゃなくて、
この曲を聴くとあの頃の自分と今の自分が
驚く位変わっていないのに
愕然としてしまう。

それはあるいは、
とてつもなく幸せなことなのかもしれない。

ただ、自分のおつむの具合が、心配にもなってしまう今日この頃だったりも
するのだった。


8月4日



どうも
8月になると過去を振り返る習性があるようだ?

なぜなのか?
理由はなんとなくわかっているのだが、それはカット。

さて、行方知れずの人が
もう一人

これもS君か。どうもサ行と縁が深い?

なんというか、人と人というのは仲良くできる時期もあれば
その反対になる時期もある。

こちらのS君とはある時から
仲たがいというか
今一つの感はあった。

でも、ある時期を共に過ごした一人として
記憶から消える事なんて無い。

愛の世代の前に

やがて来る愛の世代の前に、という事だが
あれから30年余。
さて、なにがどう変わったのだろう?

この間最大の進化と言えばインターネットがあり
携帯電話。携帯ツールの革命という物があった。

書いていて思いだしたが、ここに登場する二人のS君の場合
当時
固定電話も無かった(!)

マジで電報が必要だったし、僕の場合バイクで走って行って
所在を確認するというのが当たり前だった。

決して近いとは言えない所だったのだが青春に距離は関係ない。

待ち合わせに
駅の伝言板も活躍したし、
知らない人同士の待ち合わせの目印に雑誌を持って行ったりした時代だった。

それからすると今は隔世の感があるが、それでもこの
二人のSの様に
未だに誰も見つける事が出来ないでいる人間がいるのもある意味凄い。


しかし話しを戻すと
何が変わったのだろう?

何ら変わっていない気がしてならない。

それは変わって居たくないという僕の願望の表れでしかないのだろうが
でも、なにが変わったのだろう?


卒業をした。
仕事に就いた。

結婚した。
子供が生まれた。

そこからの20年はなるほどあっという間だ。

人として当たり前の事をして歳月が過ぎた。

大変幸せな話しなのは間違いない。

ただ、僕らの何が変わったのだろう?

気力体力が落ちたから難しいだけで
それが無ければ元の様にあの街の飲み屋街で落ち合って、
止めどなく話をして時間が過ぎる。
そして又翌日会う。

そんな事が出来る気がする。

…いや、
だ。

そんな事は起きないのだ。

もう同じことは起きない。再現できない。

だから価値があるのだ。


8月5日



TP-L100と限らずオート機構は色々なセンサーによって支えられている。

これが経年劣化を起こすと困ったことになる。

写真の物は
フォトセンサー

正しくは反射型フォトセンサー。あるいは
フォトリフレクター
呼ばれるもの。

明らかに壊れているとわかれば良いのだが
光ってはいる、というのは大半。

そして取り換えると言っても
そう
都合よく純正と同じ物は無い。

実に悩ましいことだ。


8月6日



一体どれだけの時間が流れたら
この日この時刻の出来事を忘れる事ができるのだろう?

もう限りなく30年に近い歳月が流れたのだが…




さておいてフォトリフレクター

当たり前なのだが
あてずっぽでmatchする物を
ゲットするなんて事は出来ない。

わかっちゃいるけど甘い夢も見る。

とりあえず
振り。

仕方ないのだ。やっぱりああするしかないのか、と
これで一歩進むのだった。

待っていろよ、
TP-L100


8月13日



沢山のものを失ったことだろう

沢山の人と別れた事だろう

大切なことは
心が元気でいること

この事を僕は後悔していない


皆が揃ってまっすぐに進む時
理由はないけど横道に逸れてみる

それで自由になれるとは言わないが

この事を今僕は後悔していない



さて!


8月14日

令和の会合は3か月遅れで開催となった。

15か月ぶりに対峙する
koyamaさんのシステムだが駆動系以外が
様変わりしている。

まず目に入って来るのはスピーカーだがOrtofonの
Kailas7MK2が鎮座。

30cmウーファー×2本、10cmミッドレンジ
25mmソフトドームツィーター。の3Way4ユニット。

(koyamaさんはこれにパイオニア
PT-R4を追加して使用中)

W370×H1,040×D318mm、重量38.5kg。



*画像はkoyamaさんからご提供頂いた↑



ということで有体に言ってしまえば30センチダブルウーファー
がウリのスピーカーということになるのだが
この構成のスピーカー、最近では少数派か。


いや、それ以前に大きな寸法のスピーカー自体が市民権を持っていないからという説はあるが
そう考えると
370mmは良心的。奥行き318mmもありがたい。

何かを置きたい、と思った時、一番不都合なのが深い奥行き。次に横幅。

ゆえに大変
考えられたスピーカーとも言える。
それでいて重量約40kgは重いというか
密度の高さを感じる。

さて置いて、一番の関心事は昨年までのリファレンス、pioneer
S-1EXを蹴落としての今の座ゆえ
それに価する仕事をしてくれるのかどうか?ということになる。

結論をいうと心配ご無用。

実に良く鳴る。

最も
特徴的なのはやはり低音の出方。

、を感じさせる鳴り方はダブルウーファーならではのもの。

時々両肩が、キュっと縮むような、びくっとする
音波の到来を感じる。


30cm二発ということは38cm一発よりも振動板面積は大きくなる。
これが効かない訳がない。

なお、ネットワークがどうなっているのか?今一つ資料不足で断定的な事が言えないが
ややこしい事はあまり言わず、ウーファーが二つ!という感じで鳴らしている物と思われた。

音源は
ハイレゾアナログが主体でどちらも最高音質を保証してくれる。

デジタル系は昨年とそんなに大きく変わっていないしプリアンプ、メインアンプも変わっていない。

ただ、アナログ環境は
変化し続けている。

例えばテクニクス
SL-1200Gが降板してCEC ST-930が君臨。

価格面だけ見るとグレードダウンなのだがkoyamaさんが意味も無くそんな事をするわけがない。

音で選んだらこうなった、ということだ。

で、ST-930は
MCカートリッジ専用でバランス接続実施という点が徹底している。

最初の音を聴いてびっくりしたのだが、そういえばカートリッジは?と見て二度びっくり。


(続く)


8月15日

最初の音を聴いてびっくりしたのだが、そういえばカートリッジは?と見て二度びっくり。

いや、驚いては失礼だがテクニカの
AT-UL3だ。



↑画像はkoyamaさんご提供



koyamaさんが愛する一品だが基本的には
ミニコンポのプレーヤー付属のカートリッジなのだ。

これがまあ、
実に素晴らしい音で鳴る。

あんまり書くとUL-3の相場に影響が出るといけないが(出ないって?笑)、この音はやはりハイエンドのフォノイコ
Esoteric E-2の支えもあって実現しているので簡単に同じ結果は出ないと思った方が良い。

来客用というMC-L1000も登板するがUL-3があまりに良く鳴った後なので顔色無し?



とどめの
ART-1000がさすがに格の違いみたいな物を見せつけるというか、これまでより更に更に音質向上で
果たしてこれだけの音がテクニカ本社でも出ているかどうか?



何しろアマチュアというのは好きな機材を選んで
時間は掛け放題なので、その点で強い。




という事でもう十分なのだが
右席にはCP-1050MMを付けて待つ。

このONKYO CP-1050もkoyamaさんが永い永いアナログ遍歴の中で巡り合った逸品ということで
珍しく?
不動の地位を確保している。

今回もスペアのCP-1050が用意されていたし、新品があるうちにあと一台ともおっしゃられていた。

これに
EPC-202CなのだがSAS針サファイヤカンチレバーという組み合わせ。



この202Cについてはよっしーも持っているし針もアルミ丸針。アルミ楕円。ボロンと三種類
どれも甲乙つけがたい良い物である事も知っている。

ただ、この日の202Cはちょっと
群を抜いていた。

サファイヤカンチレバーというのもあるがCP-1050及びフォノイコとの相性がよっぽど良いのだろう。

CP-1050については低価格帯のプレーヤーだしマニアのお眼鏡には適わないという見方も有ろう。

こればかりは人それぞれなので判断は各人がする事だ。

ただkoyamaさん宅では
圧倒的存在感を持って鳴っているのは確か。

DENONのOEMだとかアームはテクニクスに端を発するとか色々あるが、どうも
低トルクDDモーターに
妙味があるのか?

ま、古今東西のプレーヤーを使い倒してきたkoyamaさんの
終着駅の一つということで
その力をわかって欲しい。


8月16日

ところでスピーカーが一組しかないなんて事は、ここではあり得ない。

サブというか2ndというか、これが控えという辺りが空恐ろしいがElac330CE-HBが満を持しての登場。


見ただけでハイエンドのかほりがプンプン。
それもそのはず、当時ペアで
60万円弱。
このシリーズはElacの顔、だろう。

顔と言えばこのスピーカー、正面から見るとご覧の通り
小顔なのだが
奥行きは大変深い。



*画像はkoyamaさんご提供↑


知っている人にはどうでも良い事だろうが、見慣れない当方としては結構驚く。
そしてその奥行きを活かし切る
さでバフレフポートが存在。端子はバイワイヤ対応。


それでもトータルとしてはコンパクトスピーカーとしか言いようがないこの躯体から音が出ると
想像はしていても
かされる。


スケール感はコンパクトスピーカーのそれではなく、フロアータイプ級の物。


そして音の
浸透力が凄い。


それは岩に染み入る、というよりももっと直線的な染み入り方という感じで
お国柄を反映させるところもある。

ハイエンドという言葉を連想させる鳴り方で、「どうだ」とスピーカーが得意げな顔をしている?

30cmダブルウーファーを聴いた直後なのだが低音も負けていない。
ある意味恐ろしい事でさえある。


普通はこれがあったらこれがメインの一本で終わりだと思うが、ここではそう簡単に
第一婦人にはなる事が出来ない。

正妻の座を得るのは大変厳しいものだ。


8月17日

ここで
大切なお話し。

Elacはさて置いて、pioneerの
S-1EXからKailas7MK2に乗り換えたり、
SL-1200GからST-930に乗り換えたりしている所にkoyamaさんのスタンスが見え隠れして興味深い。

一般に価格的に高い方へと枝を伸ばすのが正攻法と思われがちだ。

これは
昭和のオーディオ全盛期にグレードアップの刷り込みを受けた人ほど陥る方向だと思う。

それはそれで有ってもちろん間違いのない世界だ。
僕自身物の
価格というのは大切だと思っている。


しかし、それしか進み様が無いというのはいかがなものか?

そうではなく、
自分にとっての面白い物は無いだろうか?と絶えず好奇心を持って行動して
どんどん導き入れてしまうというやり方の方が遥かに
健全なのだとkoyamaさんのオーディオは教えてくれる気がする。


もう一つ、重要なことをお伝えしておくと今年はじめkoyamaさんは
配電盤の中の子ブレーカー
オーディオグレードの物に
交換している。(有資格者にお金を払って作業してもらている)



これが長いオーディオ歴の中でも
屈指の音質向上に繋がったということだ。

恐らく、なのだが顕著に結果が出ていたのがアナログ再生で、
AT-UL3があれほど鳴ったのは
それがあったかららしい。

これはブレーカーを取り換えると1万円のカートリッジが10万円級の仕事をするというのではなく
例えばAT ART1000が真価を発揮しまくる、みたいな所に繋がっていくというお話しだ。
この日の
ART-1000は過去最高の鳴りっぷりを示したいたことを再度申し沿える。





























8月18日

栗東草津
西大津
BBGオーディオ
京都桂
長岡京

福知山
神戸玉津
星陵台
ブックオフ長田
西宮
伊丹池尻
尼崎西
昂揚
箕面

橿原
良品会館
奈良
奈良柏木
奈良法華寺
宇治大久保
寝屋川
門真
南摂津駅前
泉南
和泉
堺新金岡
オーディオ南海


今年もいっぱい回った(僕は助手席で楽を決めていただけ)。

宝船号はいつもにも増して御宝満載になってしまった。

釣果は後程お目に掛けよう。



さて、ここから
サブシステムのご紹介。

と言っても、ここのサブシステムが本当にいわゆるサブで有ったためしがない(笑)

この日も
度肝を抜かれることになるのだがまずはラインアップ紹介。

まずアンプがPanasonicのSU-XR700。
これにPioneer N-30。同DV-800AV。SONY PS-FL1(AT-VMS30EN)。
Technics SL-QL1。B&OのBeccenter5000が繋がりスピーカーが
Pioneer
S-A4SPT-VPという組み合わせ。



で、このS-A4SPT-VPがポイントというか肝となるが型番を読んですぐに、あああれね、と
わかる人はかなり重症な人だ?

そう、パイオニアの
ピュアモルトスピーカーである。
S-A4はその四作目。
2006年当時45,715円税抜き。

どうしてもピュアモルト使用エンクロージャーに目が行くが、ユニットもコンパクトにしてゴージャス。



10cmウーファーにはTADのスピーカーと同様に木材パルプを使用。

エッジにはPioneerブランドの最高峰EXシリーズ同様の
ポリカーボネート系発泡ウレタンを採用。
しかも形状はTAD同様のコルゲーション形状と贅を尽くしている。

ツイーターは
2cmのドームでトータルサイズは154 mm(W)× 246 mm(H)× 213 mm(D)。
重量はわずか
3,7kgということからアダルト向けのお金の掛かったミニチュアスピーカーと思ったら
大間違い。

…いや、今回初めて聞いて大間違いと思っただけで以前から知っていたわけじゃあない。


とにかくレコードラックに収めたら埋没してしまいそうな華奢なスピーカーから
絶対に信じられない音がする。


大抵の場合サブウーファーを捜すだろう。

それくらい
雄大勇壮な音が、この小さなスピーカーから鳴っているのだ。

駆動系の力云々もあるかもしれないが、やはりスピーカーの基礎体力のなせる技だろう。



koyamaさんも「もうバカ高いスピーカー買うのがあほらしく思えます」と語られていたが
無理もございません。これは
凄すぎる。

そしてデザインの光る
B&OBeccenter5000にも触れない訳に行かない。

これはもう見て良し、音良し、コスパ良し、の三冠王。

しかし一番受けるのがデカくて重い
リモコン(笑)

鉄人28号の操縦器よりも大きい、なんて失礼なことを言って後から気づいたが
これは手に持つよりもテーブルの上に置いてお洒落に使う設計だろう。

すぐに気づかない我が身を恥じるばかりだ。




8月21日



現場からは以上でした。

…というほど甘くは
ないのだ、こちらのシステムは…

さて
これは…?



これまたコンパクトなスピーカー。

しかし知る人も少ないナカミチのスピーカー。

それも
SP-4Sというレア物。

なぜこれを?と問えば、
ナカミチ
だから、とシンプルな答えが返って来る。

koyamaさんもまたナカミチに魅せられし一人なのだろう。
なんだかんだ言いながらしょっちゅう出会っている。
ただ、このスピーカーとなると
そうしょっちゅうは出会えない。



パイオニアのS-A4SPT-VPにも驚かされたが、このナカミチ
SP-4Sにも度肝を抜かれた。

 大げさな…と思う人はご自身で手に入れてみるしかない。

というのも、無茶苦茶な大音量を除けば、これを
メインにしてもやっていけそうなクオリティだからだ。


もちろん駆動系の魔法もある。
アンプは伝説の?デジアン
SA-XR50

ブルーレイプレーヤーにヤマハ
BD-A1040

それから
ハイレゾも引っ張って来てある。

音だが超
緻密

レンジも広大で黙って聴かせたら別の大きなスピーカーが
鳴っていると勘違いすること必至。

そして繰り返しだが緻密。本当に
見事

で、アンプをXR50から、なんとシャープの
SD-AT1000という1ビットアンプに
差し替えてみると面白いくらいに音の違いが出るので
二度ビックリ。

この辺はどちらが上というよりも好みや音楽ジャンルで
切り替えて楽しんだら良い感じ。

いや、まあそんなこんなでこの館に入ると
飽きるなんて事は無い。ただ驚く事が続くばかりだ。


そして、僕らは街へ…




8月22日

数えてみると
五度目の大阪で、随分詳しくなった。

大阪
検定3級くらいは受かるかな?という感じ。

大阪と一口に言っても広いものだと痛感。

敷地面積的にはそうでもないのだが
バラエティに富んでいるから広く感じる。

それにしてもkoyamaさんのコンダクターぶりは凄いというか
とっくに完成の域に達しているので地元の案内など朝飯前?

仮に関東にkoyamaさんにお越し頂く事があっても
案内はkoyamaさんにしてもらった方が良いのでは?とさえ感じる。

ということですっかりお世話になりました。Part5というところ。

音についてはスピーカーさま総入れ替え(ではないのだが)
みたいなノリで
四回くらいパンチを食らった気がする。

オーディオには
理屈も大切だが、実践はそれに勝るかも。

よし!次はこれを試してみよう、と次々に攻略してしまう
koyamaさんのオーディオからは一種のエナジーが
溢れるというかこぼれんばかりだ。


少しだけコンパクトなドフ巡りの旅が終わり
少し寂しい気持ちのままよっしーは
地元へ…

そして…







8月23日

はい、こちらへ戻りましたら今度は
関東の師匠から
お声を掛けて頂きまして、またしても…

「よっしー君かな?
わしじゃわしじゃよ」

…とは言われないのだが
limitedさんから連絡を頂いた。

なんでもテクニクスのプリ、
A6ったら音が激変して
L46が信じられないような鳴りっぷりをしめしているとか何とか…

これは確かめないわけにはいかない、ということではせ参じた、
それは真夏の暑い一日のことであった…




テクニクス
SU-A6

1980年発売。当時10万円。

あの頃はオーディオに活気があったのでこのような物が
このような価格帯で売られていたが、今となると夢のような話しである。

重さ
5,5kg
目方で音質を計りたいむきには向かないプリアンプである。

当日中を開けて貰って見たわけでは無いが
基板は大雑把に二枚。

信号はそこをパパーっと駆け抜けていってしまう。

これはメリットでもある(デメリットももちろんある)。

コンパクトにまとめるということで
OPアンプを幾つか搭載。

今回limitedさんはそこにメスを入れて楽しむ他に
各ステージごとの電源がどうちゃらとよっしーには理解しきれない
ような点にメスを入れていた。

ま、そういった事があっさり出来てしまうところに電気の
専門家の凄さがあるのだ。

問題はその音の変化だが…



8月24日

理屈はさておいて、新生?
SU A6の音や如何に?



これが凄いもので
L46が良く鳴る。


この場合の良く鳴る、というのは景気よく鳴り響くというのとはちょっと意味合いが違う。

よっしー曰く、「
後面開放になったかの如く鳴りますね」。

そう。スピーカーというのは一般にユニットが何らかの
背圧を感じながら鳴っているもの。

それは必要な物ではあるのだが閉塞感にも繋がるわけだ。

しかし、それが普通。


それが今回ここでは
解けている。

人によっては情報量が多い、と表現するかもしれない。

僕の感覚では演奏者が楽器に入力したその結果が
正確に再現されているような感じだ。


名付ければ
limitedチューン、という事になるのだろうが電気がわかっているだけではなく、
同時に
音楽がわかっていないと出来ない世界だ。

OPアンプにしても、ただ高いのを使いました、という話じゃなくて、
ひとつひとつ
挿しては聞いての繰り返しで決定している。

良い素材(A6)に良い板さんが愛情を込めるとこうなるのだが誰にも同じ事が出来る訳じゃない。


…以上は
ハイレゾでの感想でここからはハイグレードなアナログの話し…に行くはずが
ついうっかりよっしーが楽しいジャンルのレコード見つけてはしゃいでしまったものだから
ちょっと
違う方向へと転がってしまった。

申し訳ない。

しかし昭和のアイドルたちが、これはまた別の意味でよく歌い上げてくれた。

それから令和の今となるとアナログレコードの価値は帯があるかどうかなんて段階も更に超えて
ビニールの
外袋に今は亡き名店?達のロゴが入っているかどうか?なんてところまで及んでいる事が
よくわかったりした。


8月25日

そんなこんなで途中からよっしーが
脱線させてしまった。
申し訳ない。


最後に
TC-K666ESの無事なお姿など拝見してフィナーレ。



777でも555でもなく、666。
通称
ダミアンくん(笑)

これまた凄い
実力だ。



アドレスをかましても良いが、
単体で使ってももちろん超美音。

途中で市販ミュージックテープ。それも失礼ながらかなりの年代物を掛けて頂いたが
物凄く良い音で鳴るのでぶったまげた。



どうもミュージックテープなんていうのは音質的には大したことないと勝手に思い込んでいた節がある。
これは
反省

そんなこんなで
あっという間にお暇する時間が来てしまう。

お礼を申し上げて支度などしていると…

「ああ、
チミチミ。何か忘れていないかな?ほら、これを持って行って勉強してきなさい」

…とは言われなかったが手にはしっかり
カートリッジ他が…

こ、これって師匠の大切なヤツじゃありませんか。

さすが大物は細かい事言わないのである。

感服しつつ帰路についたよっしーであった。



ところで技術的解説が到底足りないのであって
その辺はlimitedさんのブログへ飛んで行ってごらん頂くのが吉なのだ。



8月26日



Ortfon
MC-10MK2

1980年頃には出ていたのではないか?

当時
28,000円

ライバルひしめく価格帯に投入された一本。

前作
MC-10との価格差3,000円なのだが中身は大幅に良くなったと
当時からMK1ユーザーが訊いたら卒倒しそうなことを言わせていたハイコストパフォーマンス機?

MK1のアルミ合金パイプカンチレバー。接合ダイヤ楕円針。シングルダンパーに対して
MK2ではクローム仕上げアルミ合金パイプ。0,1×0,2角柱楕円無垢ダイヤ。
そして
セレクティブダンピング機構採用。

このセレクティブダンピング機構というのは先代では最高級の
MC30にしか採用されていない。
MC20でもMK2になって初めて採用されたという手の掛かる仕掛け。

そんなこんなでMC10MK2はどう考えてもお買い


…というような事は後から調べて理解したことで、基本的にはすぐ音を出してしまうのが
よっしー流?

ぱっと聴いてその段階でいていたのでした。

どう驚くといって、これはもう
宮殿とか貴族の世界だと思った。

ニ〇リのカーテン。イ〇アの組み立て家具のお部屋のはずがいきなり格調高いお部屋に
ヘンシーン

…そんな感じだ。



ひとつひとつが丁寧に丁寧に扱われる世界。
およそよっしーには相応しくない?
すみません、その通りです。

この辺で色々調べ始めるわけだが、その中にはややヤング向けというかポピュラー向け的な事が
書かれていたのだが、ここで聴く限りはそんな風には感じ
ない。およそ万能な感じがする。

と、ここでlimitedさんから別の物も預かって来た事を思い出した。

それは…



8月27日



SONY HA-T10

トランスである。

それにしてもミニマムサイズ。
アンプのMM入力にこれを挿して、そのお尻に
フォノケーブルを挿して使う形。

発売が
1982年だから驚く。
なんとCD発売の年である。

今年はこれを繰り返し言うが、
1982年をもって世の中が一気にデジタルというか
CDに行くとはみんな思っていなかったのだ。

これもその証拠の一品か。

何事にもおいても
超弩級が好きな人には
全く向かない。
威張りが効かないからである。

しかし、俺はこんな
凄いMC昇圧トランスを持っている、と意気込んでも
女の子には全くもてない。

持てるのはむしろ
HA-T10みたいなのを
ズボンのポケットからやおら取り出して
彼女のアンプの後ろに挿して、粋がることも無く
あっさり昇圧をしてしまう彼氏の方である。

…って、そんなシチュエーション、あったのか?昔にしても??
い!)

ま、つまり知的生産階級向けなのがこういった製品だ。

これの音が良いとは聞いていて、実は今回のドフ巡りでも
一度見かけたのだがあまりにも値段が折り合わなかったので
華麗に
スルーしたのであった。

ま、とにかく格好いい。
はいつだってHA-T10みたいなのを二本、
ポケットに忍ばせているくらいが
である。


さておいて、Ortfon
MC-10MK2の信号をHA-T10に導いて、
音はどうよ?


あ、ちなみにそれまではPRA-2000のPhono3。つまり内蔵ヘッドアンプ使用で
聴いていた。
往々にしてヘッドアンプだろうがトランスだろうがあんまり違いを
感じない事もある。


ところが今回は
結構違った。

面白いのだがヘッドアンプとトランス経由の比較で、
なんというか
力の入れ処が異なったりするではないか。

力む箇所が違うのだ。

へ?そこ推しですかい?
みたいな事が結構あった。


総じて言うとHA-T10経由の方が
コントラスト強めになる。


それを好むという人もいるだろうが
ヘッドアンプの方が良いという人が居てもおかしくない。

考えようでは
二つの音を楽しめるわけで
実に素敵な晩夏を過ごせるってもんです♪


8月28日

続いてこちら。



10と来れば次は
20である?

…と決まった訳じゃないが
MC-20MK2登場。

大人気だった先代MC-20の後を継ぐということで大変だったろう。

少なくとも
1980年には出ていた。

初代の特徴的な
ブルーから、アダルトチックなシルバーメタリックへ変更。
ただし形はいわゆる
亀の甲型でボディは樹脂。
生産効率の良さそうな作りである。

MC-20も、このMK2になった時
セレクティブダンピング機構を採用。
中身は先代の30寄りになった。

結果、プライスも当時で
53,000円と安くはなくなった。

問題は
MC-10MK2とのいなのだが構成上はよくわからない。

もちろん全く同じなわけは無いが、
28,000円と53,000円の
はどこにあるのだろうか?と
目を凝らしたくなるのだ。

…というのも、音を聴いた後からの呟きであって
実際には先に音を聴いてしまっている。

さてその
だが…


8月29日

音だが、”
ニュアンスの鬼”。

久々にこの単語を使いたくなった。

この言葉の発祥は?と手繰ると
ZYXだ。

そういえばZYXとMC-20は特別な関係にある。

だから、ということではなく本当に七色の変化球ならぬ
48色。いや、
96色の変化球的表現力である。


滅多に呑めないが
高級なお酒を口に含んだ時の感じ。
それを彷彿させる。

のど越し爽やか!と、そこを強調するのとは世界が違う。

こちらもPRA-2000の
ヘッドアンプ直と、SONYのトランス経由と両方聴いたが
やはりそれぞれの良さがあって楽しめる。

倍楽しめる高級カートリッジとは素晴らしいではないか。

ただ、今回の場合先に
MC-10MK2を拝聴したのがMC-20MK2には
不利だった面がある。

20が10に劣るなんて事はないのだが、MK2対決の場合
MC-10MK2の
頑張りが素晴らしく、MC-20MK2がちょっと割を食う感じがある。

それだけMC-10MK2が素晴らしいということなのだが
ここでMC-10MK2は
2万8千円でMC-20MK2は5万3千円だという
情報が余計なバイアスを掛ける。

つまり、「えー、だったらMC-10MK2
大健闘じゃん」、と
苦労話が好きな日本人は思いがちなのだ。

想像をたくましくしてしまえば、20の方はMK2にする際
ちょっと価格を盛ってみた。

対して10の方はお客様感謝の奉仕価格。
先代MC-20無印にも配慮した値付け=MC-10MK2
みたいな図式があったのではないか?

ま、40年も経つと
外野は想像し放題だ。
お許しを。

いずれにしても名門の名は伊達ではない。

大いなる反省会を居酒屋あたりでしたいもんだと
思うのであった。


8月30日

8月もあっという間だった…

…のは良いが、オーディオ日記に、ちょっとだけ
駆け足感が出ている気がする。


これはいけない。

ちょっと
クールダウンをしないと…

少しだけゆっくりと…



MC-20MK2だがこうしたソースが又似合うんだなー。


8月31日

この8月31日が、僕が小学生の頃のよっしー家において
限りなく唯一に近いお出かけの日であり、
行く先は市営プールだったという話は以前もしている。

あるいは何度もしている?

8月は僕にとって
特別な月だし、
8月31日と言うのは更に
特別な日だった。


8月の日記は少々
駆け足になってしまった感があるのだが
では、と納得するまで書いていたら更に凄い事になってしまう。

割愛した写真に至っては山の様なので
ちょっとだけアップ。




こういうのとか…↑



こういうのとか…↑



堀さんは歌が歌えるところまで快復されて
本当に良かった♪、とか↑




やっぱり秋葉原のあたりの実店舗にいかないと
得られない快楽もあるとか…↑



で、SU-C1010のバッテリー(非純正品)を上手い事繋ぐための
コネクター連鎖を作ったりとか…↑



電源関係だけに試験は欠かせないということでランニングテストには
ハイレゾを用いるのだが、これが苦も無くハイクオリティで
頭にくる?とか(笑)↑




大阪方面でのワンショット。

今年の夏の
は、早々に秋の気配を映し出しつつ、
しかし急に入れ替わって夏空とか
とにかく
印象的な夏であり、
真夏のドフ巡りであったとか…↑

…なにもかもが
かしい…

”夏は冬に憧れて 冬は夏に帰りたい

あの頃の事今では素敵にみえる…”


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