7月13日

名器という言葉があるが、一体何をして名器というのか?

この
判定は非常に難しい。

名器扱いされるとオークションで値が上がる。

オークションで高いものが名器なのだ。

これも嘘ではない。

ただ皮肉が効きすぎているので一ひねりしよう。


名器というのは名器と呼ばれるものが名器なのだ。


結論はこれである。

名人というのは多くの人が名人と呼ぶ人が名人なのだ。

名車というのは数多くの人が名車と呼ぶ車が名車なのだ。


以上は
真理だと思う。


得票数は大切だ。



ただ、特にこの国のオーディオ界では、何十年間に渡り凄い勢いで
新製品が発売されたあまり、その
波に呑まれてロクな検証もされないで消えていったものが
実に多いのだ。


その全部はおろか一部だって精査することは叶わないが、
個人の興味としてやれる限りの事はしてみたいと
思っている。


さて、SONY
TTS-2500


今回
絶好調を確認したが、ちょっと前に酷い音を出した事があって
あれは何だったのか?確かめてみなければと思っていた。

その時はアームがSONY
PUA-1500S

今はSAEC
WE-308N

この違いなのか、それとも…?


という事でアーム
換装



いうほど楽では
ない

単売アームを見ると本当にそれぞれ
個性的というか取り付け位置、取り付け穴から納まり方まで
全部が
うと言って良い。

もう少し規格統一しておいてくれたらよかったのだが、そうもいかないのが現実。



WE-308NPUA-1500Sを見比べてみるとシャフトの太さなどWE-308はSAECのローエンドアームの筈だが
実にしっかりできているのがわかる。

それに対するとPUAは見劣りする…のではなく、これが普通と思う細さ。



パッと見ると308の方がコンパクトなのだがそうでもない。

PUA-1500Sは簡単に言うとターンテーブル寄りに設置しないと駄目だ。

アームの
カーブも相当違う。

これも
PUA-1500Sが普通の形なのだ。308は限りなく真っすぐに近い弱S字カーブ。

とにかくアーム一つでもこういう風に異なる。




さておいてSONY TTS-2500ターンテーブルにSONY PUA-1500Sトーンアームの組み合わせ。

ありそうで無い?どちらも市場価格が低目というところは共通?


なにしろ直前までのWE-308Nと組み合わせた音が良かったから、駄目ならダメで
すぐ外そうと思って組み上げ
針を降ろしたのだが音が出て
びっくり


これも又
立派な音である。

そして
腰の据わりという点でこの組み合わせの方が勝るのがすぐわかる。

TTS-2500+WE-308Nの組み合わせだとSP-10+WE-308Nの組み合わせと比較して
重心の低さではSP-10の方が良好な気がしたのだが、TTS-2500+PUA-1500Sだとその辺もクリア。

つまり無敵?さすが同じ
SONY同士

ただ、上空高く音を巻き上げて散らすような感じはWE-308Nとの組み合わせに良さがあるかもしれないので
あまり単純な事は言えない。

何でも良いが良い組み合わせが
又一つ誕生。

冷静に考えると似たような組み合わせでSONYからプレーヤーが出ていた。
PS-2500

恐らく安値で放置されているだろうが、
さて、名器とは…?


7月14日



ユーミンの「
Love Wars

このレコードについては再発リマスタが高音質ということで
以前koyamaさんから拝借している。

確かに高音質。

ただ、それはリマスター盤だからと勝手に決めていた。

ところが先日
通常盤に偶然出会った。

考えてみたら普通だろうがなんだろうがアナログ
最晩年期の物ではないか。

…というだけの理由でゲット。

何の気構えも無く針を降ろしてビックリ。

おいおい、これって普通の盤でも
十二分に凄い音質じゃないの…

なんというか
オーディオ的快楽に繋がる仕掛けというか音がたくさん。

エンジニアはひょっとしてアナログオーディオのマニアだった?

いわゆるポピュラーミュージックの高音質盤として
マニア必聴、となる。


7月15日



オーディオ的にみてこの盤がどうかいな?と思うのだが
ジャケットのやれ方というか、年季の入り具合。
良い感じの草臥れ加減に惚れて手にしてしまった。

盤の方も良い感じに汚れが堆積しているのがわかったので
オヤッグでお掃除。


7月16日



ソフトはオーディオマニアの共通言語的役割も持つ。

このソフトがどう鳴っている、みたいなところで
見知らぬ者同士が共通認識を持ったり反発しあったり…

ということで
有名な盤、みたいなのも持って置くべし、となる。


7月17日



逆にあまり人が持っていなさそうなのも欲しいのが一般的マニア。

これは四季のレコードなのだが東京マリンババンドの演奏で
つまり
マリンバアンサンブルによる「四季」。

セブンシーズレコードというところから推して知るべしだが
DCマイク使用。

台のマリンバをメインは本のマイクで(テラークみたい?)録り、
本がアンビエンス。
本をバスマリンバ用に立てて録っている。

ま、ワンポイントをちょっと強化した感じか。




音だが、空間とか本物の残響とかを得るためには
こうしたレコードじゃないとダメだよなーと思わせるもの。

録音は1980年12月25日、26日。
石橋メモリアルホール。

発売は当然1981年だろう。

ジャケットも魅力的な一枚。


7月19日



プレーヤーを
えれば。あるいはトーンアームをえれば。
カートリッジを
えれば天地のような音が待っている…


さすがにベテランになると。言い換えるとある程度の歳になると、そんな風には思わなくなる。

める、とも言うし、る、とも言う。

変化の幅にアタリが付けられるということで、それは良いことだ。

本当に雑誌とカタログの中でだけでしかものを考えられない年代では
どこかに
とんでもなく違う世界が待っていると思ってしまうこともしばしば。

少なくとも僕なんかはそうだった。

じゃあ全部同じですか?と言ったらそんな事あるはずがない。

全部違う。
ちょっとづつ。

そのちょっと、をどれくらい大きく見るかで判断は変わって来る。


久々にマイクロ
MD-800。アームはSAEC WE-506/30

これも少し前に
った、と言ったら叱られそうな土台に乗っている。

元々はsigmaのケースに入っていたが、あれはとにかく大きすぎる。

なんとかしなくては…と思って
緊急避難的に作ったのが今の土台だ。
(5月だったかに作ったと思う)

しかし、凄い。オール
端材

白状しろ。酷い音だろう?と訊かれたら、そうです、としか答えられないな、と思いながら組み上げたのだが
音は、すみません、
極めてまともなんです(汗)

…と言うか、聴けば聴くほどに
い音だ?

音を描く線が少し彫が深く確かなものになる。

それがどれのせいかはわからない。

ちなみにカートリッジは
DL-103SLをチョイス。


7月20日

安定感
という単語があって、これはもう受け止め方で良い事ともそうでもない事とも
言える難しい言葉だ。


ただ、今のMB-800+WE506/30+DL-103SLの音を聴くと、「安定感があるなー」と呟いてしまう。

つまり
重心が一段下がり、ずっしりと安産型

そうか、安産型と言えば良いのか?いや、今の時代セクハラか?




7月21日



パッと見てあまりにも盤質いので
買ってみた一枚。

思ったよりは綺麗だったがB面半分くらいにノイズが付いて回る。

根性入れて繰り返しのクリーニングをすれば
かなりの線まで行けるのはわかるが
なかなかめんどくさい。

トータルでは
普通の一枚。


7月22日



ネタにつまってソフトネタ?

そのように解釈して頂きたい。

…というか、最近猛烈に
いのはなぜ?


ま、一巡してTTS-2500+PUA-1500S+AT-33ML。

うん、良い感じだ。

レコードは
HEARTのMAGAZINE。

こうした物も活き活きと、
実に楽しそうに演奏するのも
この組み合わせの特色の一つかもしれない。


7月24日

四連休
ってなに?それって美味しいの?

…って感じで、もういい加減にしたいのだが
そうもいかず…

それでもたまには休みたいということで
本当だったらオーディオのお仲間の所へお邪魔したり、
お越し頂いたりをしたいのだが
コロナとは
別に疲れて気持ちが向かわないとは
情けないお話しである。




まあ一日も休まないという訳じゃないので
気分転換
令夫人からの
圧力に負けての庭の手入れ。

あんまり生産性のある仕事とも思えないのだが
四の五の言ってもどうにもならない。

切っては捨て、切っては捨て、なのだが
僕が使う道具はほぼこれだけ、の
手引きノコギリ。

草を刈るには
カマ、も良いのだが歯はノコギリ刃が絶対に良い。

しなって
逃げる相手に食いついて無理やり切断というのは
ノコギリ刃で無ければできない。

よって愛用はこれ一本。

蚊に食われないように長袖長ズボンは当然で
ヨットパーカーのフードまで被るから
連続作業時間には限界がある。

ま、常に部屋にいてオーディオだけ、というよりは
健康的かもしれない。


7月25日



あまりに不健全な毎日、ということで玄関からは外へ出ようシリーズ?

CB50なのだが少し前にリアタイやが
パンクしたまま放置状態だった。

リアばかりよくパンクする。

まあフロントが立てた釘がリアタイヤに刺さるというのは
古来より
常識なのでそれは良い。

しかし、どうも空気の抜け方に違和感あり。

それもあって手を付けなかったのだが開けてビックリ。

パンクというよりチューブの
破損だ。

正直最近のチューブの質が落ちていると思うのがひとつ。

あとは僕のネジの締め方が甘かったか?

いずれにしてもただ今チューブ調達中。




7月26日



シリーズ、あの頃聴かなった物を聴いてみましょう。

…という訳でも無いのだが、まずジャケットが目を惹いた。

これは間違いなく
1979年のかほりがすると思ったらビンゴだった。

知る人は普通に知っているのだろう、山口百恵さんのアルバム。

僕は
生まれて初めて買いました。



表ジャケットだけなら買わなかったかもしれないが
裏ジャケの、この百恵さんのお写真にはやられた。

まったくもってフツーのショット。
なのだが実にかっこう良いのである。
ぶったまげた。




いたるところに1979年臭さが漂っていて、
このブックレットもサイコーだ。

中身はもちろん文句無し。

ギターが
青山徹なのには驚いたがハマショーも一曲書いている。
ああ、愛奴。二人の夏。

録音も安全なものだ。


7月27日



もうこういう事からはしたつもりだったのだけど
やっぱり
シートっていうのも大切なのかな。

というかこの場合標準のシートがあんまり
ぎるから、という説もあります。

JP-501が良いのだがプラッターの
がビミョーに邪魔。

こうした事態に直面すると、プラッターはとことん
が一番、と思ってしまう。

そこでオンキョー
CP-1050から拝借するとほぼジャストフィット。

音も標準よりは断然良い。


7月28日



こっそり直して報告しようと目論んだが
そうは問屋が卸さない。

こいつはやっぱり
難物だ…


7月29日



なんというか、人間の悪癖みたいなのは生涯変わらないのかもしれないと思った。

言っておくが仕事を人に振ることが出来ないなんて事は無い。

仕事は仕事である。

ところが一旦
道楽となると話は違う。

不具合というのは自分でなんとか出来ないと気が済まないのだ。

損得とは別の問題だが、限りある時間の使い方という点では最悪だろう。

これが、お決まりの故障で実は誰でも解決できます。
ええ、2SC458を取り換えていけば何とかなるんです、
なんて道が決まっているとまだ良いのだが
修理の実例成功例が
、なんてのは本当にしい。

それでもネットで回路図やマニュアルを拾えるだけ良い時代なのだが
海外モデルと国内モデルで
いがあったりするから
その謎を解くだけで
大変なのじゃ。


7月30日

…なんというか、ほら、自分がミスしたとか
なんだとかだったら諦めるし考えもするけど、
これ、どー考えても
じゃね?って感じで最後のネジ一本だけ
カラカラ空回りするってどーゆーこと?

思いっ切り
モチベーション落ちて、もう寝ます。


7月31日

一晩置くという事も大事なのだ。

落ち着いて、前夜空回りだった
ネジを抜く。

よし。

患部(と思っている)を引っ張り出す。




フォトインタラプタ
というのも難物だ。

光っている。しかしその
光量が足りているのか??

ここからが問題となって来る。


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