6月21日
普段使いの、という言葉がある。
なんだかズルい気もするが、人間いつもいつも一張羅を着て過ごすもんじゃない。
カートリッジ遍歴を繰り返すうちに、気づいたら普段着も増えて、
今日は私を着て頂戴、みたいな声が掛かり捲るような状態。
だから、どれが、と決めるのも難しいのだが
最近とみに頭角を現している?のがこのAT-3600と呼ぶべきかどうかわからない
オンキョーCP-1050付属のカートリッジ。
CP-1050に付いた状態で最初ちょっとだけ聴いてすぐに差し替えてしまったので
ロクに聴いても居なかったのだがある時CP-1050に戻して聴いてみたら
透明でとっても綺麗な音がするではないか。
あれ?と思って別のアームに付けて使ってみたら
やっぱり良い音だ。
買ってきたばかりの中古盤から優秀録音盤まで。
なんだってオーケー。
嘘をつきなさいと言われるかもしれないが嘘ではない。
喜ぶべきなのだろうが素直に喜べない。
複雑な心境。
オーディオマニアってそんなもんだ?
6月22日
追試?シリーズ。
こういうことをやっていると機器が滞留することになるのダ。
テクニクスSL-25。
安定のマイナーぶりでその後検索を続けてもほぼ何も出て来ない。
何でゲットしたんだっけ?と考えたら内周をドライブするベルトドライブだったことと
ボディをちょっと動かしただけでプラッターが回り、しかも延々と周り続ける
その抵抗の少なさ(この時ベルト無し)に興味を持ったからだった。
久しぶりに弄ったが、変わった事は何もしていない。
コンパクトで可愛らしいプレーヤーだが
さすがテクニクスというべきか手抜きが無い。
真面目に作られている。
それは音にも出ているのだが、気になる所を敢えて探せば
音が荒れて聴こえる事が時折あるという点。
薄っぺらくて軽いプラッター。
アームベースが樹脂。
この辺が気になる。
ただ、上記は即ち悪いと限らない。
(ベテランなら説明不要)
経年変化でいうとモーターの進相コンデンサー。
これは正確な値の物に交換するに越したことは無い。
ついでに言うとモーター自体をもう少しグレードの高い物に
換えると良い気がするが、ちょっとやりすぎだろう。
という事でもっと現実的な対策として
結局ちょっと落ち着き気味のカートリッジを使うのが
吉と出た。
高級MCが良いのは当たり前だが、組み合わせとしていかがなものか?と
思うのでテクニカAT-15Eaにたどり着いた。
これは収まりが良かった。
ただ、本当はテクニクスにはテクニクスという事で今は
EPC-270。
すると、多少チャラチャラする。
その辺はシート交換で対処するが
いずれにしても限界はある。
話しは変わる。
最近よく載せる松田聖子。
自慢じゃないが昨年「Silhouette」を拾ってくるまで
聴いたことが無かった。
続いて「Candy」はマスターサウンド盤と通常盤を同じところで
まとめてゲットできたので買ってみた。
録音はこっちの方が遥かにマシだ?
そもそも松田聖子と限らず、当時アイドルというものに
興味が無かった(別に女が嫌いとかそんな事は無い)もんで
この歳になって新鮮に感じる。
なるほどね。
このアルバムで歌われているのは主にその年頃の女の子の心なのだ。
男のファンばかりと思っていたが女性が感情移入できる世界を描いていた。
そこに一緒に入り込める。入り込んだ振りをする。
入り込んだ気になっている男性が横にいると良いのだな。
今頃関心しても仕方ない?
早々たる作詞陣。作曲陣。
売れるものというのはこうして作られる。
納得なのであった。
あ、カートリッジをEPC-270から207に換えたら換えただけの事はある。
やっぱり優れたプレーヤーだ。SL-25。
6月23日
物事と言うのはある程度まで行かないと終わらないものだ。
そこそこの所でSL-25は終わり、の筈だったが
毒食らわばMC迄ということで一気にヤマハMC-2000改まで登板。
悪いわけは無いがいかにもやり過ぎの感がある。
結局AT-F3に落ち着いた(落ち着かせた?)。
とにかく立派なサウンドである。
6月24日
実はこちらのネタを心待ちにされているという方も数名いらっしゃる。
↑RD50のブレーキ。キャリパー。マスター共バラバラの図。
簡単に書いているけど簡単じゃないのよ…
もっと難しかったのがこちら↑Z400FXのブレーキマスターの蓋のネジが無事に開いたの図。
このネジ緩めるだけで何週間か掛けている。
無事に開くかどうかでその後のモチベーションがまるで違うのである。
一応書いて置くとショックドライバーとか特殊なものは一切使わない。
とどめに効いたのは物凄くでっかいハンマーである。
ドライバーはごく普通の貫通ドライバー。
でも、やっぱりコツみたいなのはある。
ラスペネは必須。
6月25日
お帰りっ!
6月27日
お一人10万円もらえると喜んでいたら冷蔵庫が壊れて
全て飛んで行ったと語られた方がいた。
昔は冷蔵庫なんて一回買えば20年は普通に使えたとのこと。
わかる気がする。
正直新しい物ほど寿命が短い。
それだけ無駄なくモノづくりが出来ているということか?
過剰品質からグローバルスタンダードへ。
よっしーの部屋でも新しい物ほど故障する。
T-4070なんてよっしーの部屋的には最新型みたいなものだが
DSP基板交換の憂き目に遭ってしまった。
もっとも当方の使い方に問題があるのかもしれない。
それと、面白いもんで一度直したら急にいとおしさが深まった。
そんな物なのだ。
これから益々活躍してもらおう(^^♪
さてしかし…
当初予想よりは時間が掛かりそうだ…
6月29日
テクニクスSP-10。
世界初のダイレクトドライブターンテーブル。
…なんて話は今更しても仕方ないので
(多分後で改めて触れる)
取りあえず修理の話し。
この個体、電気は付きますがそれ以上は未確認という
なかなか絶妙な但し書き付きの出物だった。
もしかしてスイッチの不良くらいであっさり回るか?と思ったが
さすがに甘かった。
こんな時まず気になるのは弄られていないか?だ。
動かない→修理しようとした→途中で投げた。
これがもっとも厄介だ。
見てみるとネジの紛失が多い。
これは…と嫌な予感がしたがカバーを剥いでみると
中は弄られた形跡が無い。
せめてもの救いだ。
改めて調べてみるとモーター基板に15Vは正しく来ている。
ということはDDモーター裏の丸い基板自体が怪しいということになる。
この基板の半田が、実に納得いかない状態なのだが
これが最初からなのか?それとも最近弄られた末なのかは不明。
ひっくり返して部品面を見ると、どうみても最初からのパーツの
オンパレード。
つまり手は下されなかったということか。
ここで5年前の僕だったらまっしぐらに部品を買いに走っただろう。
しかし歳月は人を育てる。
闇雲に動く前にやることがある、ということで
多少迷ったがその基板の半田を全部やり直した。
何分大らかとしか言いようがない基板なので仕事は楽。
ただし動く保証はなし。
さあ、どうなる??
6月30日
なななーんと…
制御基板の全半田やり直しだけでSP-10は復活してしまったではあ〜りませんか♪
これはかなりラッキーなお話し。
しかし調べてみるとMK1の故障は修復させやすいのだ。
というか壊れる要素がMK2、MK3と比べると大変少ない。
パーツの劣化は絶対にあるだろうが後継のMK2、MK3と比べると致命的な報告は数えるほどだ。
つくづく思うのはシンプルな物の丈夫さだ。
なるほどMK2やMK3。あるいはその他の後継派生機種と比べるとノーコントロールか?と言いたくなる位
ただ回っているだけのDD?
だが、だからこそ良いのかもしれない。
ちんけな制御。
反面モーターの作り込みは凄いもので良く話題にされる。
確かにこれを見て他のテクニクスDDのそれを観ると、どうしても見劣りしてしまう。
それくらい輝いている。
過剰品質の一種だろうが、制御が後の物ほど進んでいなかったので素材のクオリティで勝負するしかなかったのが
吉と出た良い例だろう。
もちろんMK2、MK3も素晴らしいターンテーブルだが、どちからというと電子制御の燃料噴射という感じ。
対するMK1は間違いなくキャブレター車だろう。