8月1日
レコードの整理はひとまず終了。
そもそもそんなにある訳じゃあないし。
それでもレコードの取捨選択をするなんて、よっしーも立派になったもんだ。
子供の頃、レコードは幅30cmくらいの所に収まっていた。
いつかはみ出る程レコードを持ってやるんだ、と心に誓っていたのだから
可愛いもんだ。
この手の話は何度もしているが、昔々、音楽を手に入れることは
それはそれは大変だった。
レコード盤なんてのは高嶺の花。
だからFMエアチェックなんてのが流行ったのだ。
それから比べると今は楽勝である。
ただし、それで幸せになったかどうかは知らない。
上のレコードも過去に取り上げていたらごめんなさい。
FOGHAT LIVE。
高校生の時にわざわざ渋谷まで出かけて輸入盤を求めた物。
輸入盤を、という辺りに長岡鉄男の影響が見える。
それにしても当時はこういうジャンルを聴いていたのね、という感じ。
改めて針を降ろすと、懐かしくも素晴らしい。
そしてジャケットも盤質も大変良いのに驚く。
僕は当時からレコードをテープに落として聴くという趣味は無かったので
ガンガン針を降ろしていた筈だが綺麗なものだ。
40年以上前の物が普通に使えるって凄い…
CDは40年もつのだろうか?
案外怪しいものである。
(バックアップが簡単だからもたなくても心配ないが)
8月2日
ついうっかりステレオ誌の1990年、1991年、1992年をまとめて手に入れてしまった。
いや、しかしこれが面白い面白い。
詳しく説明を始めると、それで一か月過ぎてしまうからそれはしない。
自作に対策、続々現れるマニアたち。
なによりザクザク発売される新製品たち。
DATの迷走。カセット最後の躍進。
案外早かったDCCの発表。
挙げていくとキリが無いのだ。
なんて面白いのだろう。
今一度戻りたいあの時代?
そうはいかないのだが、ネットのかけらもない時代、
雑誌は本当に元気だったのだなー。
8月4日
今年もまたこの季節がやって来た。
同じことを延々繰り返せるのは
ある意味幸せなことなのかもしれない。
しかし、よく熱中症になる人が出なかったもんだ。
さて、よっしーの部屋。
ああでもない、こうでもないと色々やっているが
我ながら真面目さに欠けると思う。
世の中には、セッティングが、ケーブルが、電源が、ソフトが…と
日夜研究に勤しむ人もいるのに
よっしーの部屋は不真面目の限り。
内心いつも反省はしている。
…というのは口先だけで、特にこう暑くては何もする気にならない。
ただ、それにしても一応自分の部屋の基準となる音って
なんだったっけ?の確認くらいはすべきだと思った。
DV-AX10→SRA-10S→HMA-9500MK2→G7の音を確認。
取りあえず普通の音がする。
卑下しているのでも自慢しているのでもない。
普通に音が出ている。
それが大事、だ?
8月5日
夏は単なる季節ではない、と書きだすと片岡義男さんになれるのだが
僕はご存じのようにそんな高尚な人ではない。
ただひとつ。夏は早起きする方が良い。
出来たら5時台。4時だと早すぎ。
現実的には6時台か。
夏の妙味は朝、そして夕方から夜にあるのであって
日中は実は割とどうでも良いというか暑いだけだ。
そんな事に気づくのに60年近く掛かってしまったとは情けない。
情けないと言えば最近とみに物忘れが早い。
一瞬前に何を考えていたか覚えていられない。
まあそれは良いことでもあるのだがSY-88なんかメンテするだけして
存在を忘れられかけていたとは可哀想だ。
引っ張り出してみたら良いお点前だ。
フォノもHXと比較してみたが、適当に聴く分には違いなんかわかりっこない。
昨日の続きみたいな話だが、僕のオーディオは近年実にいい加減である。
だから何を聴いても絶賛になってしまう?
不真面目極まりないが、真面目はかなりの確率で不幸に繋がる。
それを考えると適当は大変大事だ。
アナログで良い音を出すのには技が要る、という人も居るが
僕はあまりそう感じない。
適当に針を降ろせば音なんか出るのである。
オーバーハングがどうとか、大変丁寧に解説して下さっている方達とかには
申し訳ないが、取りあえず音が出ることが大事だと思っている。
8月6日
とかなんとか言いながらムキになるとすぐに散らかり出すのが
アナログプレーヤー回りということで…
しかしSL-1200って格好良いな。
手持ちの中でもルックスはベスト5入りをするだろう。
プレーヤーによって、ダストカバーがついていた方が良く見えるものと
外した方が格好良いものとあるのだがSL-1200は間違いなく後者。
といってもよっしーはダストカバー好きなので、無いプレーヤーはちょっと困るのだが。
8月7日
例えばこの季節だから涼しく感じられるような音楽を…
なんて頭がまるでない。
センスがないのである。
で、たまたまPEARL PIERCE。
おお、これはなかなか涼し気ではないか。
それは良いけど、部分的に汚れを感じる盤だ。
確か大昔にレンタル上がりを買ったんじゃないかな?
記憶の彼方ではあるが。
かと言って真面目にクリーニングするのも面倒だなー。
適当に掛けている内に針で掃除出来てしまうくらいだと良いのだが…
ところでSL-1200のトーンアーム。
やっぱりこの人、なんとなく謎が多い?
初代にMK2以降のアームが載っていたりすると格好良いと思うし、
あるいはG-940なんかマウントしてしまうのも悪くないと思うが
取りあえずはやりません。
8月8日
まあこんな事徹夜でやるもんじゃないし。
…というか、昔々だったら徹夜はともかく2時3時くらいまで一心不乱でやれたよな
何事も。
そう考えると、今は起きて寝るだけが生活目標になりつつある。
なんだかなー。
8月9日
本当にさしたる数があるわけじゃないのに、「お、こんなのあったね」なんて事があるから
困ってしまう。
上のアルバムは、さすがに存在を忘れていたわけじゃないけど
随分長い事針を降ろしていなかった。
さすがリトナー 様他一流ミュージシャンはダイレクトディスクだからと言って
腕が縮むなんて事は無いのだな。改めて驚嘆。
何を残すか選手権をやっているこの夏だが
ほんと、レコードなんてのは数が勝負ではなくて
繰り返し聴ける物を残すことが大事みたい。
それと、余談だけど録音評とか書評みたいなもの。
これはもう当てになると思わないのが吉。
それでも書評よりも録音評の方がまだマシな気がするのは
私だけ?
8月11日
少し前にガラスクリーナーでのレコードクリーニングを試してみた。
効果は大きいのだが、そういう物に限って副作用もあるから
経過観察が大事。
この種の事をやって困るのが、いつまで経っても
針先に音溝から出て来る汚れが付くというパターンだ。
そういうのは本当に困る。
結果をいうとガラスクリーナーではそういった事は起こらなかったようだ。
有望なクリーニング方法の一つなのかもしれない。
8月17日
まずお詫び。
人並みに夏休みはあったわけだから
こんな機会にオーディオ仲間でもお招きして…
という気持ちもあったのだが実現に至らず。
この暑さがもろもろのやる気を喪失させたとお考えください。
しかし考え直せば別に互いの家で会うばかりでなく
色々な交流の仕方もあったと反省しきり。
…と言いながら、本当にこの男、一年中よくオーディオの事ばかり
考えているな、と、これも反省。
他にも色々な過ごし方はある。
まあオーディオに向かうには不向きな季節なのも確かで
ゴロゴロと転がって「科捜研の女」や「相棒」三昧なんかもしてみた。
スマホで朗読を聞くなんてのも乙な物だ。
すくなくともアンプに灯を入れて、なんてよりよっぽどまとも。
事程左様に反省の種は尽きない。
「おとうさん、アナタは間違っているワン」
…言われなくてもわかっています…
8月18日
そろそろもう少しは立派な大人になろうと思う。
生活態度を見直そう。
ということで予告めいた物だけおいて本日は終了。
8月20日
SP-10MK2にWE-506/30を組み合わせて、しばらく快適に聴いていたが
その内SP-10MK2がダウン。
やはりオーバーホールしないと駄目だ。
これは当たり前。
今度はMU-41を引っ張り出してG-940を組み合わせてみた。
色々あったのだが大幅に省略しておく。
音だがやはり開放的で良い点もいっぱいある。
ただ、どうしても引っかかるところがあって消えない。
そこでGT-2000+WE407/23+P31-PB1で聴いてみる、の図。
さすがに安定している。
8月21日
結局何をやっていたんだっけ?
そうそう。グレースG-940をちゃんと使って上げたい、みたいなのが
端緒だったのだ。
ただ、SP-10MK2がやっぱりダメで
MU-41を持ち出したけどあと一歩納得がいかず、
それでGT-2000+WE407/23なんか使ってみたりしたんだった。
とにかくあまりの暑さに朦朧としているもんでどーにもならん。
結論めいたことをいうとMU-41の軸受。
ここに問題が起きていた様で、それを正したらやっと納得できた。
よっしーも随分立派になったもんだ。
後日またこの件には触れると思うが現状直径2mmのボールで
軸は受けている。
この2mmがかなりきわどい寸法であって、
その内3mmの物に換えてみたいと思う。
ただ、それで音に良いかどうかはやってみないとわからない。
現状で、取りあえず音はまともになった。
プレーヤーというのはフォノモーターだけでも音は出ないし
アームだけでも音は出ない。
相関関係があるので一概にものは言えない訳だが
G-940もやっとまともな仕事ができるようになってお喜びの様子。
腰の据わりは良い。
ただ、真面目さ、正確さでGT-2000+WE407/23も良い。
8月26日
何をやっても半端っぽい感じがして
小休止。
たまには違う事をしようではないかとスマホで
動画を観たり、漫画を読んだりとしてみる。
多少は面白いのだが、変に時間を取られるのが気になる。
やっぱり僕にはオーディオしかないのか?
でも、ちょっとお休み。
8月28日
よしよし、しめしめ、このまま暫く音は出さないぞ、と思っていたら
涼しくなった。
禁酒禁煙があっさり破られるのと同じで
すぐ音を出してしまう辺りが情けない。
こちらマライアキャリーさま。
「ANYTIME YOU NEED A FRIEND」で12インチ物二枚組。
いわゆる12インチシングルで、さぞかし壮絶な音がするだろうと思ったら
予想に反してえらくまともな音作りだ。
盤質も極めて良好。
恐らく買ったけどそんなに聴かれなかったのだろう。
どっぷりCD時代の1994年頃のカット。
それにしてもジャケットのマライや様はいつもにも無く…
いや、いつも以上に可愛らしくお写りになっていらっしゃる。
飾っておいても良い一枚かも。
続いてはこちら。
ストラングラーズの、「BLACK AND WHITE」。
CDの方が今では安いしボーナストラックもいっぱいでお買い得らしいが
あの時代をリアルタイムで感じていた者の一人としては
ここはやっぱりアナログだろう、という事で拾ってきた。
こちらはさぞ聴きこまれて…と思ったら案外盤質は良い。
音はもっと壮絶な物を予想したが、これまたまとも。
ひとつには爆音で聴いていないというのがある。
これはある程度上げて聴かないと失礼かもしれない。
もう一つは、やはり現状の拙宅では守りに入った音しか出ないのでは?という疑念。
この話は、始めると長くなるので今日はやめて置く。
ただ、アナログなのでカートリッジの問題もある。
G-940+DL-103Dだとまとも過ぎるのかもしれない。
8月30日
数日前から背中が痛い…という事を忘れてプレーヤーの入れ替えをしてしまった。
SONY TTS-2500のプレーヤー。
もう少しちゃんと聴くべきだと思っていたら、ついやってしまった。
アームはG-940でカートリッジはDL-103Dという組みあわせをそのまま移行。
慣れとは凄いもので、セッティングも物凄く早くなった。
プレーヤー全体の見た目のごつさに反して音は柔らかく美しい物。
さらさら、そよそよと、衣擦れの様な表現がマッチする。
…と、またしてもやってしまったが
正直床に寝そべって涼しさに酔いしれながらスマホでYOUTUBEなんか見ている方が
遥かに快適だ。
人として正しいのはどちらか。考えるまでもない。
8月31日
昔は31日をもって夏休みが終わった。
つまり31日が最終日。
全くレジャーに縁が無かったよっしー家では
よっしーが子供の頃、この31日に市営プールに出掛けるのが唯一に近い
夏らしいレジャーだった。
ほとんど猿のように、と言ったら猿に失礼なくらい
朝からクローズの時間まで泳ぐのである。
なんともかわいいものである。
それはとても懐かしい。甘美な想い出である。
そして再現が出来ない。
なぜって、よっしーの母はとっくの昔にこの世に居ないからである。
話は変わり、そしてこれがまた実にどうでも良い話なのだが
写真にあるアームレスト。
これはG-940のものでは無い。
確か東京サウンドのST-14の物だ。
その場しのぎで拝借している。
アームレストも考え方は色々で一長一短なのだが
このアームレストは金具でロック、ではないが万が一にも
アームが飛び出してしまうことを防いでいる。
このプレーヤーのダストカバーは、ヒンジがなくて
いわゆる載せるだけのタイプ。
演奏時には取り外して…ということでなかなか男らしいのは良いが
ちょっと不安も残るタイプなのだ。
このような場合、アームレストはしっかりがっちりホールド型が
精神安定上大変好ましい。
ありがたやありがたや。
さておいて音なのだが、ふとSY-88のフォノに繋いでみたらと
(昨夜はHX-10000経由だった)思い立ちやってみた。
すると…
不調に気づく。
SY-88。今度はトランジスターとFETかな?
あるいは半田も全補正。
楽し過ぎる秋の予感だ。