2月1日
突然ももクロ?
いや、ある方からご縁を頂いて昨年末初めてライブにお邪魔した。
正直曲を良く知っている訳でも無く
果たしてどうなるのか?とドキドキしながら入場。
しかし案ずる事は無かった。
さすが今どきのライブ。
デッカイ画面もぶら下がっているので
彼女たちの活躍も良く見えるし、歌詞も全部出て来るので理解は進む。
なるほどなるほど…
ほんのちょっと触れただけで語ったらファンの皆さんに怒られるが
彼女たちが国民的アイドルである理由が良く分かった。
老若男女関係ない。
実にオールラウンド。
客席を見渡せば、幼児?から僕よりも年上に違いないような方達まで。
愛されなければ今のポジションに居ないと言えばそれまでだが
これだけ可愛がられるというのは並大抵のことではない。
さて、仮にもオーマニ。音は気になる。
もちろんライブのPAとオーディオの音とは根本が違う。
だがしかし、これも優秀であった。
大昔のライブみたいに、何が何だかわからない、なんて事は
当然だが無いのである。
スピーカー達もステージの左右にそびえ立つ、なんて事は無く
ステージ上方に位置して、尚且つカーブを描きサービスエリアは広く確保している。
その分ステージ脇まで席を使う事が出来る利点もある。
レンジも広い。
高い方はサチる寸前で寸止め。
一方低い方もしっかり伸ばしているのに驚いた。
これはやはり装置の進歩という物を感じざるを得なかった。
サブソニックフィルターみたいなのでバッサリカットしているんでしょ?
と思うかもしれないが、かなり限界まで引っ張っている。
正直入場するまではイヤーマフみたいなのも借りるべきかと思ったものだが
これならそんな物は要らない。
ま、そんな目(耳?)でこのライブを観ていた人もあんまり居ないだろう。
それで当然。
そんな事は抜きにして、これは応援せずには居られまい
という四人なのである。
しかし、なんだか年頃の娘を見守る親戚のおじさんみたいな立ち位置になっている
自分には驚く。
もっともっと若い頃だったら、違う視点で見られたのか?
こればっかりはどうしようもない問題だが…
2月4日
例えば、スピーカーの下になにか…
なんて事はとっくに面倒に思えてどうでも良い事になってしまっている。
…なのだが、今回珍しくスピーカーとスタンドの間に敷物をした。
いや、コタツの天板の滑り止めとかいう物で
しかも頂き物なのだ。
しばらく放置していたのだが、モッタイナイから試してみた。
すると、これがものすごい粘着力で驚いた。
写真の状態からスピーカーを持ち上げようとすると
よっぽど力を入れないと剥がれないのだ。
それが吉なのか凶なのかわからないのだが
スピーカーがスタンドの上でスリップしてしまう様な状態が
良いわけないと考えると大変な優れものと言える。
これは永らく持ち続けることになるだろう。
2月5日
まだやっている。
コーンはキチンと貼れたようなのでガスケット接着。
接着剤は主にセメダイン スーパーXを使う。
失敗だったとわかった時、剥がせてやり直せる良さがある。
ぎゅっと圧着。
正直ガードなんか無い方が作業は簡単。
しかし無視する訳にはいかない。
2月6日
まだこんなことをやっている。
これじゃあ意味不明だろうがグリルに止めるゴムリングの接着だ。
もう少しすればAST-S1のリペアもひと段落となる。
さて、AST-S1もAST-A10も、よっしーにしては珍しく
自分から探して求めた物達だ。
人任せ、風任せのオーディオライフにしては珍しいことである。
しかし、その相場は皆さんならおわかりの通り
大したことは無い。
AST-S1はエッジが逝ってしまっているのが通例なので
(張り替えた物は少し値が上がるが)
大抵数千円。
AST-A10はカートリッジが無いと一切音が出ないので
通電のみオーケーなんて事になって捨て値で売られている。
なんとも安上がりのオーディオライフ。
そうして手にしたジャンクスピーカーに
これまたお求め易く売られているゴムエッジと
数百円の接着剤。
後は手持ちの綿棒やら爪楊枝やらアセトンやらを持ち出して
シコシコ楽しんでいるのだから〇ビオーディオと言われてもやむを得ない。
だがしかし、たまには真面目な事を書くが、
やはり日本は豊かな国である。
数千円の投資でこれだけの物が揃ってしまい楽しめる。
これを豊かと言わずしてなんという?
だからデフレになるのだと言われるとそれまでだが
いつまでも色々な物がばかすか売れる訳が無いので
これは自然の流れでもある。
それよりも、こうした投資で楽しめてしまう事を
豊かだなーと思う事の方が大事だと感じた。
話しはずれるが、僕は良く、「マック行くんだ」
と嬉しそうに昼食に行く変な人と思われているところがある。
失笑を買う事が多いので言うのだが
僕にとってマックはごちそうである。
小学生の頃登場したマックだが、高くておいそれと口にする事など
出来なかった。これは本当だ。
躊躇いも無く口に出来る様になったのは
割と良い歳になってからだ。
ファーストフードとかジャンクフードと
さげすむ様に言われることもあるが
日本も豊かになったものだとつくづく思う。
ま、そんな感覚かな?前述の事例も。
貧乏性の僕には、ちょっとついて行けない事が
世の中にはあるようだ。
2月7日
AST-S1だが一通りのことが終わった。
時間が掛かった割に大した仕事は出来なかった気がするが
まあ良いじゃないか。
で、改めて音を出してみる。
すると…
やはりこれは大した低音再生能力を持っている。
当初は超低音のチェックばかりをしていたが
普通に聴いても立派な物であることを再確認した。
ずっしり、どっしりの重低音。
エンクロージャーがウーファーの反動で後ずさってしまうのでは?
と思えるほどの鳴りっぷり。
しかし動きが鈍いなんて事も無くて
音の固まりがぶっ飛んで来る感じさえある。
床鳴りの表現も見事。
オルガンの、時に風が吹くような感じも出る。
いや、実に立派。
なにしろセッティングも後ろ壁から1メートルは離れた形なので
何の手助けも受けていない。
長い事(30年?)そのポテンシャルを信じて疑わなかった初期ASTだが
予想を上回る好結果をたたき出してくれたことに感謝。
2月8日
AST-A10二号機の、時たま歪む、という症状が今一つ治まらなかった。
どうもASTカートリッジの接触不良では無かったようだ。
底板を外して基板を眺めてみると、心もとない半田が散見された。
ちゃっちゃと半田修正。
一晩置いて冷静になって接続。スイッチオン。
経過観察は必要だが、もしかしたらこれでオーケー?
それよりも、手を入れた二号機の方が一号機よりも
音が良い。
気のせいかもしれないが30歳である。
手を入れて悪い筈がない。
まだ、こんなことをやっている私なのでありました。
2月12日
テスト中。
2月13日
AX-640。
何度も出ては引っ込んでいる?
いや、メインボリュームに不具合を抱えたこの個体。
一旦アルプスの別個体に取り換えたのち
再び純正ボリュームをメンテして装着、は良かったが
やっぱりなかなかうまく行かない。
そこで再びアルプスの別個体に差し替え。
まあ人さまからしたら、どーでも良いことこの上ない事をやっていた。
一つ言えるのはこのアンプのパネル脱着競争でもあったら
かなりの上位に食い込める自信が持てるくらい何度も繰り返したということ。
ますますどーでも良いか、そんなことは。
で、何をしたいかと言えば当然AST-KS1を挿して
AST-S1を鳴らしたいのさ。
AX-640が不遇のアンプである事は何度か書いている。
しかしこのアンプASTスロットを持ったピュアプリメインとしては
ほぼ唯一とも言える存在なのだ。
最初期のAST-A10や同A5は一般スピーカーを鳴らす際も
一般スピーカー用カートリッジを挿しこまないと音が出ないという
恐ろしい設計?だったがAX-640は通常スピーカーは
カートリッジ無しで鳴らせる。
それは良いがスロットにカートリッジを挿して貰えたAX-640なんて
世界で何台あった?
店員さんのお奨めに従って、お客さん、このアンプなら
スピーカーはAST-S1ですぜ、と言われてセットで買って帰った人が
そうたくさんいるとも思えない。
ということで(前置きが実に長かった)AX-640+AST-S1という
正に幼い頃生き別れた親子、あるいは兄弟、涙のご対面である。
実に30年の歳月を要したわけだ。
それはさて置き、果たしてAST-A10とAX-640で差が付くのか?
両者の価格は極めて似通っていて、
その意味では同一ランクと言っても良い。
ちなみにAST-A10は1989年発売で5万円。
AX-640は1990年発売。49.800円だ。
ただ、AX-640はその価格の中でフォノイコも積めば各種コントロールも搭載の
プリメインアンプ。
対してAST-A10はASTスピーカーを鳴らす事に徹したプロセッシングアンプ。
ここでコストの掛け処が違ってくるわけで、それは音にも影響するだろう。
…と、再び前置が長くなった。音はどうだったか?
2月14日
さあ、30年越しの兄弟げんか?
結果は如何に?
ひょっとするとAX-640でもAST-S1でも大差無いのでは?と思ったが
やっぱりそうは行かないようだ。
一言でいうと量感はあるのだが形が無い。
大げさに言うと水膨れみたいに、AST-A10との対比でAX-640は思われる。
やはり一種のパワーアンプに徹したAST-A10と
プリメインの立場にあるAX-640では同じにならない?
だが、この勝負、ある意味不公平だと気付いた。
というのもAST-A10にはC-2Xが組み合わされている。
これは卑怯?である。
ではAST-A10にDV-AX10からダイレクト接続、と言いたいのだが
AST-A10のボリュームは極めて使いづらいのである。
ちょっと回すと大音量になってしまう。
グッと絞った所での使用になる訳で
これはあんまり楽しくない。
そこで、かねてよりやりたかったことを試す。
何かというとボリュームボックスの使用である。
あるいはこれが正しい使い方の様な気がしていた。
そこで接続。
これで出て来る音だが、さすがにAX-640をぶっちぎる音である。
一気に純度が上がるというか、実にピュア。
空気が綺麗。正確無比。
その点においてC-2Xを挟むよりも優位なくらいだ。
ただ、人間勝手なもので、こうなるとある種の雑味が欲しくなるのも確か。
一種の押しの様な物は、やっぱりC-2Xを使った方が出るのだ。
どちらが良い、ではなく好みの問題であろう。
しかしこの清涼感は、やっぱり良いな(笑)
2月15日
勝手にやっていて言うのはアホだが
ちょっと疲れた。
そこで、という訳では無いのだが気分転換。
多分よっしーの部屋にこの方が登場するのは初。
それもそのはず、生まれて初めて手にした。
しかも久振りのアナログ再生で上手く行くか自信無し。
針を落として、まず思ったのが、想像よりも声が落ち着いて…
というか年増っぽく聞こえること。
これは驚いた。
録音は、もっと壮絶な物を想像していたが
極めて普通である。
歌は上手いし、演奏も金が掛かっているので文句などない。
なぜこの一枚を選んだかというと、「チェリーブラッサム」が聴きたかったと、ただそれだけ。
それから盤質も大変良かった。
多分、買ってすぐテープに落としてレコードは大切に保管、のパターンであろう。
2月16日
こんなことをやっている。
全体的な音色にちょっと疑問を感じたので
解決の一助になればと思った次第。
しかし、世の中いつもそう簡単に事は進まない。
まあ、そりゃそーだ、と思いながら数時間が経過すると
今日一番良い音になった?
この季節はとにかく機器が温まらない。
真夏は真夏で困るのだが、その逆もまた困るものだ。
もう一つ。良く言われる事だが深夜が近づくと電源が綺麗になるのか?
あれやこれやでこんな時間だ。
まあ、良くなったと感じられたところで眠りにつくのが得策というもんである。
2月17日
寒い。それは間違いないのだが、どこか少し、寒の緩みみたいなものも
感じる様になった今日この頃。
気のせいかな?
単純だから気温が上がると活動的になる。
と言って大したことはやらない。言うまでも無いが。
ちょっとした思い付きでプリ交換。
カウンターポイントSA3を引っ張り出してみた。
久しぶりの登板ということで、最初はただ鳴らすだけ。
しかし、これが予想を覆して緩めの音だ。
暫くは待ったのだが、これは合わない、と判断。
ラックの中から呼ぶ声が聞こえたので?SY-88を引っ張り出す。
合う時は合うもので、これはマッチした。
大変マッシブで、その点でC-2Xと双璧の感じ。
だからどうした、と言われるとどうもしないが
平和って良いな、と一人呟くよっしーなのであった。
2月18日
時々自分の安上がりっぷりに呆れてしまう。
AST-S1にしてもAST-A10にしても、
またSY-88にしても公表しかねるような値段で手に入れている。
それでニコニコと楽しめているのだから
お目出度いことこの上ない。
ただ、一応お手入れはしているのよ、と言っておきたいが。
SY-88だが、もう説明はしないが高音質プリの先駆けの様な存在だ。
とは言え、現代では通用しまいという説もあるのだが
あいにく最新のハイエンドプリとは縁が無いので比べ様が無い。
それで良いのである。世の中知って不幸になる事はいっぱいある。
知らないのが吉なのである。
皮肉った上で言うと、多分この種の'70年代終わりから'80年代のアンプは
今でも充分使える。
しかしお手入れはした方が良い。
このSY-88も完璧とは言えない状態であって
今回持ち出して、最大のメンテナンスポイントは(この個体は)
メインボリュームだとハッキリわかった。
となると、またボリューム分解してのメンテナンスか。
実は前にもやろうとしたが、このアンプの場合、ボディの補強で入っている
ビームの様な物が邪魔をするので、それらを取っ払わないと
手が入れられないのである。
いよいよ今回は手を付けなくてはいけない。
2月19日
SY88をメンテするという事でPRA-2000登板。
プリを換えると音が変わるというのは当然なのでそれはこの際ポイントではない。
それより何より思ったのは、このプリはメンテナンスをした機械の音がする、ということ。
つまりちゃんとしているのだ。それで当たり前なのだが。
この写真ではわからないがSY-88は超正攻法で、音に良さそうな事は徹底的にやっている。
生産性とか利便性は後に回して作ってしまいました、の一台。
しかし一般人が手を入れるとなると88シリーズが限界で
99になると開けたら二度と元に戻らない気がする。
2月20日
さて、プリアンプというのはトーンアームと並んで
よっしーの大好物だ。
ただ、いわゆる高級機は持っていない。
面白いもので、図ったかのように20万円クラスの物ばかり所有している。
これはその時代、それ位の価格帯のプリが多かったというのがある。
当時で40〜50万円級となるとハイエンドと言っても間違いなかった。
その後’90年代に掛けてプリの価格は上昇の一途。
80万円〜100万円クラスでないと一人前扱いされなくなった?
これは何故か?
一つには売れなくなったというのがあると思う。
別にプリアンプだけではなく、バブル後の不景気でオーディオも不況であった。
ブームも遠のき、セパレートアンプを部屋に構えようなどという
奇特な人自体が減って行った。
数が望めない以上単価と利幅で勝負するしかない。
必然である。
それと、CD時代となってフォノイコライザーの存在感が薄れると
プリアンプは必要なのか懐疑的な流れもあった。
そんなこんなで100万円も出さないとプリは買えなくなった?
誰が買うんだ、そんなもん、ということで
よっしーの部屋には相変わらずハイエンドプリは登場しないのであった。
しかし、それで良いと思っている(思っているから上記の物は来ない)。
セパレートアンプだというだけで贅沢だというのがひとつ。
次に、あんまり立派過ぎる物だと自分で手を入れるなんて事が
恐れ多くて出来なくなるというのがひとつ。
なにより、僕の脳みそは1979年付近で停止してしまっている。
乗り物でもなんでも、その辺の物で好みが確定してしまっているのであった。
SY-88だが、やっぱり時間が掛かる…
2月21日
そんな訳なんで10年一日の如く40年前のミドルクラスで
楽しんでいるヤツと蔑んでください。
(ホントに蔑むなヨ。(笑)
改めてPRA-2000だが大変レンジが広い。
あるいは広く聴こえる。
見晴らしが良くて音場が広く(広く聴こえる、のかもしれない)
音像が引き締まって動きが軽く音が活き活き聴こえる。
以上は好きな人には長所だし、逆もまた真なり、である。
ライバルと目されるSY-88のメンテナンス後の音も楽しみだ。
しかし、専念も許されないのでなかなか進まないのだが写真を一枚。
薄い筐体に左右独立トランス。
…と、そこではなくて、その右に見える電源ケーブル。
この時代だから特に凝った物が使われているとか
そんな事は無いのだが、その取り回しに目を向ける。
サービスコンセントが一つだけ。
電源ケーブルはそこに半田付けされ、同じ太さのケーブルが電源トランス一次側へと
繋がれている。
それがどうした?
実は外部からの配線は、この様にサービスコンセントの一つに、まず繋がれることが多い。
問題はその後で、複数のサービスコンセントに、そこから実にか細い線で
橋渡しが成され、あろうことかその末端に電源トランス行きのケーブルが繋がれている
ケースもあるのだ。
このあたり、真面目に作ると上の図の様になり、利便性と生産性を優先すると
違った形にもなるということか。
まあ、もっともサービスコンセントなんて、そもそもつけなくて良いと思うのだが
まあ、さすがにそうもいかないのだろう。
2月22日
エクステンションの抜け止めCリングを外す。
(厄介)
継ぎ手のネジを緩める。
エクステンション抜ける。
スプリングに注意。
以上を四回繰り返して、11mm対角のねじを緩めてワッシャーごと抜いてから
上の赤線で囲んだパネルをずらす。
(ああ、面倒くさい)
ここでやっとボリュームを引き抜くことが出来る。
(ああ、面倒臭い)
2月24日
お尻にはプッシュナット。
分解しては組み立てるを繰り返しておく。
後で混乱しないように。
それから並べてみる。
パーツクリーナーと綿棒でクリーニング。」
汚れは極めて少なかった。
摺動子は(ピンボケでわかりにくいが)それなりに汚れていた。
こちらの方が問題だったのだろう。
分かりにくいだろうが輝いた。
使ったのはパーツクリーナーと綿棒のみ。
怖くて特殊な物は使えません(汗)
2月25日
リレーはもちろん交換した方が良いのだが手に入らない者は仕方ない。
クリーニングに励む。
しかし思ったよりは遥かに綺麗だった(目視の限り)
銅箔というより銅板と言った趣のパターンは、この88から始まった。
となると応援も必要で、100Wの鏝を買い足した。
先端が重いのでコントロールが難しい。
そして先端は常に磨かなければならない。
ま、仕方ない。
2月27日
プッシュナット装着。内径2.6mm。
ある意味手抜き作業なのかもしれないが、このセンタービームみたいな部材を
取り外すのは大変。
そこで隙間からの半田作業となる。
これが難物。
残り半分(全部で6ピン)はビームから少しだけどずれてくれているので
助かる。
しかし一番往生したのは例のブラケットの再装着。
これは難しい、と30分くらい悩んだが、側板を緩めてずらす事で解決することに
思い至った。
と、文章で書かれても何のことやら?だろうが
今後同じ作業をやる人は、上の二行を読み返すと意味がわかると思う。
2月28日
第一幕の終わりという事で壊すことなくSY-88復帰。
時間を掛けた割に、やった事と言えばボリュームの分解清掃と
リレーのクリーニングだけとはお釈迦様でも気づくまい?
当然だが、わずかにあったガリは消える。気持ち良い。
もう一つ不思議だったのだが、この個体、プリアウトスイッチが効かない状態だったのが
直った?
つまりプリアウトスイッチでプリアウトがカットできるようになったのだ。
これが何故なのか?
考えられるのはリレーの着脱で半田をし直したことになるので
それが功を奏したのか。
分厚い銅箔にしっかりと半田付けされているように見えても
42年の歳月は確実にアンプを蝕んでいるのか。
そうであっても不思議ではない。
しかし、このアンプの半田を全部やり直すとなると、かなりげんなりする。
で、音はどうか?というと、流石に激変は感じない。
そりゃそうだ。
このアンプはこういう音、という見方もあるが、各種トランジスタと電解コンデンサー類くらいは
総取り換えをしておかしくないお年頃である。