8月2日
いや、ちゃんとオデオもやっています。
マトリックススピーカーについては明日以降…
8月3日
マトリックススピーカーの研究。一体何回目だろう?
やり尽くしたのなら、こんなにいつまでも続けない。
だが、このネタはなかなか終わらない。それだけ色々な要素があるからだ。
ネットでも、過去においてマトリックススピーカーに挑戦したお話しは幾つか読める。
…なのだが、拝読する限りではマトリックススピーカーで大成功、というのはあまり無いようだ。
これはどうした事か?
一つには感じ方の問題がある。
音場を感じ取る力というのは人によって結構差異があるようだ。
マトリックススピーカーの場合、それが尚更顕著に出るのかもしれない。
下手をするとサラウンドどころかモノラルの様に聴こえる事もあり得る。
あるいは”長岡先生の嘘つき”、と言いたくなった人も多いだろう。
しかしオーディオマニアというのは善人が多いので、人を疑わずに自分を疑ってしまう。ありがたい存在だ。
もちろん僕も例外ではない?だから繰り返し試してしまう。
絡む要素はたくさんある。
ソース…は大きい。
装置、も効果が出やすい物と、今一つの物があるだろう。
多くの要素をバラバラには出来ないが、ごっちゃにし過ぎるとカオスになる。
実はカオスになって暫く日記が書けなかった(笑)
ようやく目処がついた(気がする)のでぼちぼちスタート。
(本当に続くのか?)
8月5日
何事もやってみないとわからない。
六本マトリックス実験機。
いきなり段ボールかい。
しかしいきなり木製キャビネットで作って失敗すると
後が困る。
モックアップの意味でも段ボールは正解。
まず出来上がってみて思うのは
これじゃユニットの間隔が広すぎるのではないか(上下の)ということ。
ああ、やっちまった、と思ったが段ボールなら作り直しは容易。
それに本当に駄目かわからない。ユニット相互の干渉の点では
離れているのも一概に悪くない?
それより取りあえず今のまま音を聴いてみることにした。
まず、四本マトリックスの結線で鳴らす。
これはイマイチ。
マトリックス効果以前に、あまりにも低音不足。
無理もない。差信号用ユニットまで含めて仕切り無しのキャビネットに入れて
しかも密閉箱。
しかしあまりにもいただけない。
作り直しに走りたいところだったがグッと堪えて
三本マトリックスの信号配分に変更。
ちなみにそれをやるには8Ωと16Ω両方のユニットの混在が必要。
そんな金は無いので単純に抵抗を入れて調整。
取りあえず正解で、全体にバランス良く鳴る。
三本マトリックスの信号配分だと単純な箱でも低音不足にはなりにくいのだ。
8月7日
莫大な時間が流れて、ようやく痛みが小さくなる。
ただ、忘れ去るという事は無いわけで
この時期この時刻、空を見るとどうしても思い出されることがある。
そして、生きているのは今だから、今やれることをやる。
今年もこの季節。
しかし、暑かった。
そして今も暑いのだが台風直撃なんて場所もあるわけで
何事もないと良いな、と遠くからまた空を見上げる。
ま、オデオも少々という事で細切れにマトリックススピーカー。
取りあえず6ユニットで3本マトリックスの信号配分。
ユニットはこんなに分散させない方が良いよなーと思う反面
偶然のように帯域バランスは良くて、内容積的にはこれくらいが
大変良いみたいだ。
しかし肝心のマトリックススピーカーとしての動作はどうだ?
一つにはソースの呪縛というのがあるので一概には言えない。
守備範囲は広いのだがあまりにもマルチモノラル的な録り方のものだと
当然広がりは不足。
ピュアマルチモノだったら普通のスピーカーを左右に離して使う方が由。
ポピュラー物であっても位相を積極的に弄って拡がりを作って居たりするものは吉。
ぺマイク録音及びそれに準ずる物がベストかというと、そうでもないあたりが面白い。
やはり万能というのは存在しないのか。
そんな事を思いながら、ある事をしてみたら、なんと激…
(続く)
8月9日
あることをしてみたら激変…
一体何をした?
いや、ただマトリックススピーカーを置く位置を40センチくらい後退させてみたのだ。
要するにマトリックススピーカーはリスニングポイント対向の壁まで下がった。
これだけで音場一変。
…は大げさ?
いや、聴くポイントによれば本当に一変。
部屋のあちこちに音が拡がり飛び散る感じ。
もちろんスピーカーを置く位置で色々な物は変化する(しない、と感じられる場合もある)
のだが、今回のは顕著を通り越して劇的変化?
一応念のためだが、スピーカーを遠くに置くと音場が良くなる、なんて単純なものじゃない。
ケースバイケース。で、今回の場合はツボに嵌ったということだ。
元々マトリックススピーカーの場合は、ある程度距離を取った方が良いのかも?
という気はしていた。
長岡先生のMX-20AVの頃の記事を見ると気付かされることも多いのだ。
そう思いながらもこれまで実現が難しかったのだが、軽量段ボールキャビネット、
薄い奥行きという物だったので試す事が出来たのだった。
長岡式マトリックスの原器というべきMX-1も、最初は壁掛けを想定して設計されていた。
設置のしやすさを考えて、という面もあるが、直観的にMXとの距離は少しでも稼いだ方が…と
氏も思われていたのかも?
ただ、所定の位置に壁掛けというのは案外難しいのだ。
長岡先生も結局スタンドの上に載せて使われていたしMX-9、10辺りではスタンドの部分が
ダブルバスレフの第二キャビネットも兼ねていた訳で、この頃は壁掛けの発想は一旦捨てられたと思ってよい。
ということで長年の懸案だった、マトリックススピーカーの良さを引き出す件はある程度達成できたかも?
気の長い話だが、何事も本当の事に到達するには時間が掛かるということ。
こうなると、今度は音像の大きさとか色々な事が気になり始める。
ちゃんと作り直すと良いだろう。サイズは多分縦が20〜25センチで良い。
ユニットは一応現行秋月の8センチフルレンジで固定。
何しろ実勢価格が一本250円なんてのは他にない。
8月10日
さて、六本マトリックスは結線次第で3本マトリックス同等にもなれば
4本マトリックス同等にもなる。
(8Ωと16Ωのユニットを両方用意する必要はあるが)
変幻自在で結構ですね、と思われそうだが
この暑い中、ただでさえ回らない頭で結線ミスしないようにするのが大変。
じゃあやらなきゃ良いのだが、やってしまうあたり我ながら物好きだ。
今度は四本マトリックス等価…というのも詰まらないので
オール16Ω駆動としてみる。
詳しい事は省略するが、これは四本マトリックスの和信号を強化した配分。
これも良く広がる。
ただしワンポイント録音みたいな物じゃないと真価は発揮しにくい。
…と、そんな事は言わずと知れているのでどーでもよくて
驚くのは低音が割と出ること。
もちろん、ブンブン出る訳じゃなし、8センチユニットをこのキャビネットに取り付けての
割には、という意味だが立派なものだ。
8月11日
マトリックススピーカー誕生時の長岡先生自身の驚き、感動する様子は今でもムック等で再読することが出来る。
さてしかし、マトリックススピーカーに意味有りや無しや?と意地の悪い僕は思ってしまう。
これは過去何度となく実験して、その都度思っていた事だ。
いわゆるサラウンド感であればスピーカーマトリックス方式で実現出来るし、効果はわかりやすい。
そして正直ソースさえ良ければフロント二本だけで十二分な音場が得られる。
その現実に行きたると、マトリックススピーカーに、何の意味有りや?と思わずに居られない。
しかもマトリックススピーカーというのは結構な制約のあるスピーカーだ。
基本的に小口径フルレンジが良いとされ(大口径マトリックスは試して居ないので断定はできないのだが)
ウーファーやツイーターの追加も難しい。
故に音色、レンジと言った部分では不利になる。
それらのデメリットを上回るメリットが、21世紀の今日、マトリックススピーカーにあるのか?
あまり無い気がするのが正直なところ。
ただ、センター定位が実像によるところと言うのは依然、通常のフロント二本方式に差を付ける部分かもしれない。
センター定位を抜きにしても、左右一体のアンサンブル型スピーカーにはアンサンブルなりのメリットもある。
その辺含めてほれ込めるかどうかが分かれ目になろう。
今回のスピーカー…というのはちょっとおこがましいか。段ボールキャビネットでありあわせに作った物だから。
しかし今回の作例はマトリックスを抜きにしても良く鳴る物で、その点予想を大きく上回る。
空き箱利用だから設計も何もない。多分秋月のこの8センチの素性が良いのだ。
木製キャビネットにすればもっと良くなる…はず。
腰が上がれば、のお話しだが。
あ、今はHGさんから以前いただいた生録CD-Rを拝聴している。
やはり大変マッチする。
8月15日
軽くひねくれてみたがマトリックススピーカーを目の前にしてマトリックススピーカーを
否定するような事ばかり言っても仕方ない。
さて、マトリックススピーカーの難点?の一つがソースを選ぶということ。
これは難点ではないという説もある。
故にマトリックススピーカーを使う事で、ソースの判定が出来るという側面はあるわけだ。
ただ、観賞用として考えると、あまりにもソースが限定されるのはありがたくない。
ところが六本マトリックスは割と万能であることに気づいた。
ノリとしては四本マトリックスよりも三本マトリックスに近いのだが、全く同じではない。
一応結線を示すと…
4ユニットマトリックスを6ユニットに置き換えた場合
↓
+L(8Ω) +L(16Ω) +R(8Ω)
-R(8Ω) +R(16Ω) -L(8Ω)
3ユニットマトリックスをを6ユニットに置き換えた場合
↓
+L(8Ω) +L(16Ω) +R(8Ω)
-R(16Ω) +R(16Ω) -L(16Ω)
今回の6ユニットマトリックスの場合
+L(16Ω) +L(16Ω) +R(16Ω)
-R(16Ω) +R(16Ω) -L(16Ω)
(*註 これは全部8Ωユニットでも良い)
だがしかしマトリックススピーカーの音は結線だけで決まるものではないだろう。
実験機と付き合ってみて、やはり改良したいのは上下方向のユニットの距離。
これはこんなに離れている必要はない。接近していた方が良いだろう。
どうも音像であるとかその辺が散漫な感じになるのはその影響かもしれない。
左右方向だが、これは多分現状で適当。
ただ、もう少し左右を広げたらどうなるか?という思いはある。
更に言うと角度をつけてみたらどうか?ということもある。
長岡先生の作例でも、初期の物は差信号ユニットは外に向けて角度を付けられていた。
それがテレビ置台兼用の”凱旋門”で角度を付けないでも成功したことから
以降の作例では同一平面にすべてのユニットを配置するようなものが増えた。
これは工作の容易さという面もあってそうなったともいえる。
この先はやはり作ってみて試すしかないのだが言うは易く。
ユニットの穴六つ開けるだけでも結構面倒くさい(汗)
8月17日
お盆休みで家の中も近隣も在宅率が高い。
こんな時はオーディオに不向き。
そこで、という訳でも無いのだがヘルメットのレストア?
というほどのもんじゃないが、古のメットの内装を直す。
子供が生まれてバイクをお休みしていた間に、加水分解で中のウレタンが全滅。
ハンズでウレタンを買って来て、地味に両面テープで貼り付ける。
ちなみにこのヘルメット、アライのレーシングベントというもの。
当時上から二番目くらいに高いフルフェイスで30年前に4万円。
ただ、検索しても出てこない位だから幻に近い。
知っているという人が居たら、相当のヘルメット通である。
8月18日
オーディオも休み休み…なのだが続いている。
実にいい加減な作りなのだが、今回のマトリックススピーカーは
音が良い(その割には、という注釈は付くが)。
最初は音がどう拡がるか?と、そればかり気にしていたのだが
そういった事を超えて音が良い。
バランスが良いなー(計算など一切していないので本当に偶然)とは
思っていたが、日増しに切れも良くなり、なんだか素晴らしいことになっている?
音質向上はスピーカー(新品)ユニットがこなれて来たからだろうか。
懐かしい優秀録音盤の「CALAMUS」なんかも楽々こなすし(大音量は保証しない)
「COSI LONTANO…QUASI DENTRO」(ECM JOOJ20286)の持つ
人工的ではあるが何とも言えない拡がりや抜けの良さなども
見事に描く。
そもそも、暑い夏には38センチよりも8センチ、みたいなノリで
作ったのだが、製作費1.500円と考えると
暴力的に。いや、耄碌的に?音が良い。
白状すると、箱はヤマハのプリメインアンプの空き箱である。
8月20日
少し前に写真だけアップしたけど、今年も町内会のお祭りはあったわけで、
またぞろPAの役を仰せつかった。
それは良いのだがカセットデッキが軒並み不調。
DD-5もTC-K75も今ひとつ。
無理もないのだ。日頃町内会館に幽閉されて
出番はと言えば年二回がせいぜい。
これでは駄目にもなろうというもの。
それで急遽自宅からTC-D5Mを持ちだしたら、これが輪を掛けて不調。
幾らなんでも一台くらいまともじゃないと困るということで
急遽メンテ。
重篤だったら困るな、と思ったが、結果はベルトの伸びだけだったようで
一応基本動作は出来ている。一安心。
録音機には手を出さない、を信条としているが
本当は弄るとこれまた楽しいのも確か。
メカとエレクトロニクスの合体ということで
日本の家電メーカーが最も得意とした分野。
手元にはろくなテープが無いのだがランニングテストを兼ねて再生中。
ソースがソースなので音について語れないが
ある時代を思い出してほのぼのしている。
例えそれが手持ちのレコードからのダビングであっても
録音という行為にはひとつの積極性があった。
少しでも良い音で…という気概みたいなのが確かにあった。
今は良い音が当たり前である。
やることも高尚になって、ケーブルが、とか、セッティングが、とか
凄い進歩。
それも一つの積極的行為だろうが、立派過ぎて僕なんかついて行けない様に感じるのも確か。
素晴らしいお料理を前に蘊蓄述べるのも趣味なのだろうが
とんでもないなりに録音をしてみたり、スピーカーを(アンプでも良いが)作ってみるとか
そんな方向の方が僕などには合っているようだ。
8月21日
自分では使わないのだが町内会の為ならエンヤコーラ♪
…というわけで無いのだがDD-5に手をいれることにした。
症状としては早送り巻き戻しは出来るが再生が出来ないというもの。
しかしネット時代というのはありがたいというか凄いというか。
モーター制御基板の、このコンデンサーを交換すべし、という事がわかるから素晴らしい。
この基板でオレンジのフィルムコンデンサーというのは一つしかないから
おわかり頂けると思う。
C11というコンデンサーが諸悪の根源である。
これで終わりの筈が、チョンボして動かず。
上の↑写真は間違い。
ソレノイドの所のCリングみたいなのの向きが上の写真と異なっているのがわかるだろうか。
この↑写真が正解。
…というか、それ以前にソレノイドのリンク部分に金具がちゃんと差し込まれていないというミスをして、
その後ソレノイドの芯の向きを間違えるという風にミス連発をしたのだった。
実はこのミス、僕だけでなく同じ失敗をアップしている人もいる。
諸悪の根源は基板をずらすとソレノイドの芯が抜け落ちてしまうという
作りにある気がするが、今更言っても仕方ないし、そもそもエンドユーザーが
やって良い事ではない。
もう一つの鬼門が、ピンセットの先にあるバネ。
これは実体験しないと意味がわからないと思うが
このバネの端が写真の様に金属パーツにちゃんと引っ掛かっていないと
場合によってはイジェクトが出来なくなるのだ。
バネの、これっぱっちの端っこが、これまた冗談の様にちんけな金属の突起に
引っ掛かる事で機構が完結しているというのはある意味凄い。
悪くすると何かの弾みで外れてしまう事もあり得るので
僕は今回瞬間接着剤で固定を補強してしまった。
(註;写真ではチェックのためパーツを半田面側から差しています)
さてさて、実はコンデンサーとかソレノイドとかバネが外れてイジェクト出来ないなんてのは
ネットを掘れば出て来るお話し。
僕の場合、今回全く想定外の事象に出くわした。
なにか?
なんと修理を終えた(つもり)で電源を入れたら、香しい匂いがして
煙が一筋…
慌てて電源を切ったが、当然デッキとしての動作はしないし
電源トランスの唸りも聴こえて来た。
本当の事をいうと、ここで”やぁ〜めたー”、
と思った。
馬鹿らしい。
このデッキ、買うなら1.000円でも買える。
元をただせば拾った物だし、特に思い入れは無い。
…ただ、なんとなく悔しい。
そもそも修理というのは割に合うものじゃない。
修理なんてのはしない方が良い。
冗談抜きに、何でも長くは使わず2〜3年で交換してしまう方が効率的なのだ。
僕が修理を良くするのは、それが趣味というか
生まれた時からの性癖みたいなものだからだ。
壊れると、メラメラと闘志が沸いてしまうのだから始末におえない?
とにかく電源を入れただけで発煙しているのだから
そのすぐ後が怪しい。
(フューズは入っていない)
で、整流回路から…と見てみれば、案の定ダイオードが一つ逝ってしまっている。
外皮に亀裂。こりゃ駄目だ。
1A200Vの物ということで代替品を山盛り買ってくる。
本当はこのダイオードがイカレた原因を特定しないといけない?
だが、素人の悲しさ。まず差し替えてみないと先へ進めない。
交換してみて、恐々として電源オン。
…大丈夫。匂いも煙も無い!
そして再生だが、無事何事も無かった様に出来るようになったのだった。
目出度し目出度し。
しばらくテストして町内会館に戻ってもらおう。
8月24日
この夏はオーディオは停滞…
…なんて事は無くて書いている事以外に色々あるのだが
水面下の出来事という事にしている。
多分その内また色々ばらすと思うのだが今は止めて置く。
リアルタイムでアップしないなんて、自分らしくない事をするが
お盆の頃、お墓参りは久しぶりにCB50で。
往復だとおおよそ150キロくらいか。
延々7時間は走っていた勘定。
お尻と背中、腰が痛くなる。
我ながら良くやるよ、というところ。
大雑把に言って街を走るバイクの数は減り続けている。
というか80年前後が異常だったのだろう。
よくもまああれだけ大勢の人がバイクに乗ったものだと思う。
オーディオもあの頃がピークだったか?
DD-5なんか見ていると、お前本当に良い時代に生まれたんだなー
と言いたくなる。
8月25日
正に備忘録の写真をアップしただけなので許してね。
8月26日
いつ以来だろう?カセットの録音というのをやってみた。
というかやってみたかった。
DD-5、一応ちゃんと動作するようにはなったが、果たして正しい働きをしているのか?
興味が沸いた。
なにせ一年に二度くらいの登板で、相手にするテープも
それはそれは凄い録音の物ばかりなので
たまにはちゃんと自己録再をやって確かめてみようと思った。
確かテープの買い置きがあったと思ったら、あった。
MAXELLのUR。
どれほどの物か知らないが100均のテープよりは良かろう。
というよりこれしかブランクテープは手元に無い。
元ネタはCDで、先日来お気に入りの
「COSI LONTANO…QUASI DENTRO」(ECM JOOJ20286)
決して生易しいソースでは無いが、これくらいの物は使わないと
何がなんだかわからなくなる。
久々に録音レベル合わせなんかやったが実に懐かしい行為だ。
音だが、今プレイバックしてみて、十分という感じ。
もっとも、小音量で、段ボール8センチマトリックスじゃあ何もわからないと
言われるかもしれないが、それで差が露骨に出る様では失格。
そこまでの落差は無いという事で合格、と判断。
(かなり無理がある?)
シビアに、とやり始めるとキリも無いが、そもそも持っているCDをカセットに録音して
音が良いも悪いも無い。嫌ならCDのまま聴けば良いのじゃ。
そう考えるとカセットのテストなんて不毛というかなんというか。
ある程度のクオリティに達していれば4〜6万円位ので十分と思える。
録音機に本当の価値を見出すのなら、やはりマイクを立てての生録しかない。
ただ、そんな事をやる人も、DD-5の頃より、あまり居なかったと思う。
主にレコードからの録音(レコード保護の観点から)かFMエアチェックだろう。
そう思うと高級カセットに走るなんてのは本当に高尚な趣味だ。
悪く言っているのではない。それぞ趣味というものではないか?
ただ、ちょっとした虚しさがそこに在るのも確かか。
8月27日
備忘録の一部。
半田するにも事前の手間が欠かせない。
鬼門のチップを抜いてみる。
もはや入手困難。
8月28日
せっかく接続したのだからもう一枚くらい録ってみようと思った。
手持ちのCDの録音だから極めて気楽なもの。
失敗したらやり直せば良い。
…と言いながら、やり始めると妙に力が入る。
しかし昔々FMを録音なんて時は、こんなのとは比べ物にならないくらい
気合が入っていた。
目の端が吊り上がっていたに違いない。
それはもう真剣そのもの。
40年近く昔の出来事なのだが、物凄いリアリティを持って甦る。
しかし、気づいたら”カセットな夏”になっているな?
ま、どーでも良いが。
8月29日
カセットな夏。それはそれで良いじゃないか。
ただ、僕みたいに録音機に弱い人間が多くを語るのは危険。
何しろカセットの沼も深いので、首まで浸かった経験のある人からすると
ちゃんちゃらおかしいやい、のレベルだと思う。
ま、その辺は大目に見てもらうという事で…
で、DD-5の音だけ聴いてもなんとも言えんということで
TC-D5Mも使ってみることにした。
先日ベルトを取り換えて、一応走行系は動く…
…筈だったが、なんと録音レバーが降りない(!)
これには驚いた。
消去防止の穴を検知する所でもおかしくなったかと思ったが
そうでもない。
なんだよ、また分解か?と暗くなったのだが
ダメ元で力を込めて録音レバーを押したら、なんと下がった。
(ガンっとやってはいけない。あくまでもジワリと、だ)
固着の一種だろう。本当は分解して古いグリスを除去して新しいグリス…
とやるのだろうが、今回はやめておく。
取りあえず使える事が大事。
DD-5も、だが録音ボリュームにガリなんか出ていたら嫌だな、と思ったのが
それは無かったので神様に感謝。
で、音だが取りあえずはパッとしない(笑)
何かの間違いかと思ってDD-5に差し替えると
やはりこちらの方がちゃんとしている。
といってD5Mに駄目判定を出すもんじゃない。
一つはストレッチというかとにかく稼働させる事だろう。
その上でまたトライしないといけない。
それよりなにより録音再生が出来ることが確認できた喜びが大きい。