2月2日
使いこなしという世界の沼は深い。
むしろ買い替えの方が話はシンプルだ。
ただ、使いこなしなんて考え方が定着している世界は良心的ともいえる。
なぜなら、それは××が悪いんですわー。これに買い替えれば一発ですぜ〜
とか言う方が業界は潤う。
しかし雑誌などでもしきりに使いこなしが取り上げられる。
まだ買い替えなくても大丈夫だ、みたいなことが当たり前に書かれるのは
立派なもんだ。
景気の良い頃から、オーディオの世界では使いこなしが市民権を持っていた。
景気が傾く頃から一層盛んになったかもしれないが、それは当然で
ホイホイ買い替えられないとなれば今ある物をよりよく使おうと思うだろう。
ただ、これも商売になるといえばなる訳で、俗にいうアクセサリー市場なんてのも成立する。
これについては買える人はどんどん買って、やれる人はどんどんやった方が良い。
経済の活性化に繋がるわけで、世界中がよっしーみたいなやつばかりになったら
あっというまに日本は沈没してしまう。
さて、使いこなしに意味はあるか?
無いと言ったら大変だ。
しかし、ちょっとは疑ってみるもんだ。
我ながらアホだと思うのだがロジャースを久しぶりに引っ張り出してみたくなった。
STAXで楽しんでいれば良いのに、と思うが衝動をこらえきれず、である。
しかし言うは易く、であって事はそう簡単ではない。
まず、第一音は酷い。
だが、妙な懐かしさもこみあげる。
そう、我が家に来て一発目の音が確かこんな感じだった。
もう16年近く前の事だが鮮明に覚えている。
全く鳴らない。
この時の組み合わせはプレーヤーにDV-AX10でこれは後も固定。
プリがPRA-2000でメインがHMA-9500MK2。
しかし16年前ならともかく、この組み合わせで鳴らないのはおかしい。
数年前はちゃんと鳴っていた組み合わせだ。
一応プリ交換。SY-88。
対して変化しない。
やむを得ず?SA3。
さすがに活性化する。かつての黄金の組み合わせだ。
ここで注釈。
散々世話になっておいていうのも何だが、SA3というのはかなり独創的な音がするプリだ。
劇薬的と言っても良いが組み合わせ次第ではチャラチャラキンキンとけたたましい事この上なくなる。
というか大抵の組み合わせでそうなるプリだ。
ただ、鳴らないヤツを突き動かすという能力には長けている。
その程度の思いだったら手放せという説もあるが、個人的にこのアンプにではまだやることが残っている。
それについてはいずれ、という事で。
しかしトータルでの音はイマイチ、イマニ、イマサン。
幾らなんでもちょっと頂けない。
この辺で、それまで間に合わせで使っていたスピーカーケーブルに疑いの目を向ける。
念のためだが僕はあまりケーブルその他で音が変わるという事象を好まない。
理由は簡単で面倒だし金が掛かるからだ。
更に言うとアンプで、あまり音が変わってしまうのも好まない。
”これで無いと…”というのはあまり正常な状態じゃないと思っている。
プリメインでは駄目…なんてスピーカーは蹴とばしてやりたくなる性質だ。
使いこなしに関する過剰な思い入れもしたくない。
”これでは鳴らないよ”なんてのはご免、なのだ。
ポン置きでは鳴らない、などというのは変だと言いたい。そんな物は欠陥商品だ?
だがしかし、目の前で酷い音が出ているとなると、腕を組んで黙っているわけにはいかない。
ここでスピーカーケーブル交換。
と言っても新しいものじゃない。かつて使っていたオーディオクエストの物とISODAケーブルの二本。
出来れば一本で行きたいのだがロジャースLS5/9の後期型はバイワイヤリング対応なのだ。
で、ケーブル交換。
…と書くと超簡単だがここに苦労があった。それについては後程書く。
途中を大幅に省略して書くと、これで音はやっと蘇生。
自己評価で68点くらいまで来た。
ここで満を持してQUADペア登場。
…と書くと簡単だが、実はここにもいくつかの苦労があった。それについてもまた後程。
大変個人的な想いだが、ロジャースはQUADでこそ上手く鳴って欲しいな、という気持ちなのだ。
結果、まずまず。
人によっては”良いですね”と言ってくれるかもしれない音だ。
ただ、個人的には後一押ししたい。
今鳴っているロジャースは割とタイトな鳴り方だ。
もう少し呆けたような鳴り方を希望している。
もっとも、本来ロジャースLS5/9はこういう鳴り方をするスピーカーというのは言える。
それと、ここ最近の僕がSS-G7であるとかぽんせんべいであるとか、そっちばかり聴いていたので
耳がそれに慣れてしまったというのもあるだろう。
さて、ところで何に途中で時間を食われていたか?
2月3日
さて、ところで何に途中で時間を食われていたか?
どうでも良いが数々のアンプ、スピーカーがあって困るのは、端子がそれぞれビミョーに違うということだ。
スピーカーで行くとSS-G7はワンタッチ式の端子で、実に細いコードしか入らない。
ぽんせんべいも同様。ま、これは僕がケチって最安値のワンタッチ端子を使っているからなのだが。
ロジャースは先に書いたようにバイワイヤ対応。もちろんどんなケーブルも使えるが
裸線は苦手。一方でバナナにも対応している。
次にアンプだがHMA-9500などは裸線なら大抵オーケー。ただ、時代を反映してなかなか使い勝手は悪い。
もちろんバナナなんか対応していないし、Yラグなんか付けたケーブルは駄目だ。
これがQUAD405-2だとスピーカー端子はバナナ対応のみ。
インプットに至ってはDIN4PIN。
もうややっこしくて仕方ない。
更に言うと、クエストのスピーカーケーブルは細い単線が複数という形式だから
何かで束ねないと使い物にならない。
ISODAは、これは現物を手にしないとわからないが、裸線はすぐにバラバラに、それぞれが明後日の方向を向こうとする
傾向にある。
要するにそれらはなにかで端末処理をしないとどうにもならないということ。
これまでも細いケーブルを継ぎ足したりなんだりと色々やって来たが、遂に我慢の限界に達した。
久々の散財?で、各種端子を買い込んで来た。
さてしかし、オーディオマニアは真面目であるという話をした。
その人たちからすると、この種の端子は失格かもしれない。
端子は直結が最高。それはわかる。
ただ、心線はなんらかの形で圧着というかまとめた方が音にも良いという説もある。
僕もその方が良いと思う。理由は精神安定的な物で、むき出しの端末はどうしても酸化が目立つ。
だから全部のケーブルの端末は処理したいのだが、先に挙げたような理由で叶わない。
では、と譲歩して圧着する形のバナナなどを買い込んだわけ。
これで上から半田付けすると良いのかもしれないが当面それはしない。
それでは不便だからだ。
オーディオの使いこなし方には諸説がある。
全部を素直に聞いていると大変な事になるのは間違いなし。
親子でロバを市場に売りに行く。
まず、子供をロバに乗せていたら通りがかりの人が
「親を歩かせて平気でいるとは親不孝な子供だ」と評する。
そこで子供をロバから降ろし親が乗っていたら、「子供が可哀想だ。虐待だ」
という人がいる。
では、と親子でロバに乗っていたら「ロバを疲れさせると市場で高く売れないぞ」
と忠告する人が出て来た。
結局ロバを棒に括り付け、親子でロバを担いで行った。
イソップにある話だそうだ。僕はひろさちやさんの本で知った。
なんだかオーディオマニアにも当てはまりそうな話だと思い続けて足掛け5年。
まあそういう事だ。
素直な気持ちは結構だが、素直すぎても幸せにはなれないようだ。
もう一つ引用。
長岡先生の「オーディオクリニック」という単行本がある。
別冊FMfanでの連載をまとめて、追記を加えた物だ。
その中から一節。
”筆者の知る限り、一般にオーディオマニアといわれている人たちは、
実に不自然で不便な使い方をしている人が多い。
よい音を聴くためにはいかなる不自由もいとわぬという、その心意気や
装とすべしだが、実際には不自由なオーディオは不自由な音しか出せないのである。
”不自由”という言葉を放送禁止用語に置き換えてみればよくわかるはずだ。
筆者のオーディオはたいへん使いやすくできている。おそらく、使いやすさの点では
トップクラスだろうと思う。
その点ではマニアの風上にも置けぬというわけだ。
マニアのオーディオの一歩前進のためには、ふつうの人に戻ることがたいせつである”
この本、他にも長岡節が満載で、理想は理想。オーディオは現実である”なんて
よっしーとしては痺れまくるお言葉が続出。僕としては大いに共感できるわけだ。
とにかく”正しさ”が溢れるオーディオの世界では、自分の方針も持たないと
ロバを親子で担ぐことにもなりかねないと思う。
2月4日
さて、自分のお話し。
引っ張り出して二日目でロジャースはまともな音になったので、我ながら随分手際が良くなったじゃないか
と思う反面、あと一押しをしたいもんだと考えた。
もう少しおおらかに…
ここでTA-NR1登板。
随分久しぶりだが預かり物の高級パワーアンプをそう酷使できない。
ただ、使わないのもよろしくない。
電源を入れたくなったのだが、ここでスピーカーケーブルの問題が出て来る。
NR1のスピーカー端子は5.5どころか10スクエアーのキャプタイヤでも楽に咥えられる超ド級タイプ。
しかし端末処理されたケーブルは苦手なのである。
ここで予てより考えていたスピーカーケーブル中継端子を制作。
制作といっても端切れの木材に端子を埋めただけだ。
どんなもんか、写真で判定可能だろう。
これぞマニア失格?
しかし現実問題NR1みたいな超重量級アンプはちょっと動かすだけでも大変。
というか不可能に近い。
結局面倒だから使わないというのでは本末転倒。
これでNR1も出番が増える?
何よりも音だが、これはさすがに良く鳴る。
雄大な感じが出て来た。
面白いのだが過去においてNR1でロジャースはあまり上手く鳴ったためしがなかったのだ。
なんというかグズグズのボヨンボヨンみたいで煮過ぎた魚みたいだったのだが今回は違う。
多分もろもろの条件が違うのだろう。
2月5日
さすがペア100万円のモノラルパワーアンプは違う。
しっかり堪能したところでQUADペアに戻す。
深い理由はないのだがロジャースLS5/9にTA-NR1というのは、なんだか行き過ぎている気がする。
一旦QUADに戻す。
改めて聴いてみると、なるほど差は付くのだが十分健闘。これなら大丈夫。
三日目に突入すると寝起きの音でなくなることもあるのだろう。希望が持てるとやる気も加速する。
まず、バイワイヤのたすき掛け。
それまではウーファーにクエスト。ツイーターにISODA。あるいはその逆とやっていたが
たすき掛けにすることで両ケーブルを混ぜこぜにする。
これは良い悪いじゃなくて好みで判断して欲しいが、今回は各ケーブルの癖が少し抑えられる感じで
良さげなのでこれで由とした。
次に電源ケーブル。
言い忘れたが405-2の電源は44のACからとる形にしている。
405-2には電源スイッチが無いので、そうしないと使いにくいことこの上ない。
誰が何と言おうとそうすると決めて、かなり前に自作してあったACメス⇔メスケーブルで接続。
それは固定。
その上でQUAD44とDV-AX10の電源ケーブルを交換。入れ替えた。
これで音がやはり変わる。
僅かな差だが交換した方が良いと判断。
ここまでで大分スピーカーが透けて来た。スピーカーから音が出ている感じが減退した。
後は鳴りの調整。
…なんて書くとまるで達人だがそんなことは無い。この辺はほぼ直観というか当てずっぽうでやっている。
フィーリングカップである。
ちょっと待てよ。お前、沼がどうとか言って使いこなしに否定的ぽい事書いていなかったか?と言われそうだが
大筋は見てからの細かい話しなのだ。
僕が言いたいのは、使いこなしという魔法があって、なんでもかんでも弄って何とかなるってことは無いだろう
という事だから念のため。
慣れた部屋、慣れた装置だから可能というのもある。その意味でロジャースLS5/9なんかは格好の素材だ。
これがG7やぽんせんべいだと話はまた違う。
2月6日
ところでロジャースを引っ張り出した理由の一つに
スピーカースタンドというお題があった。
ロジャース用のスタンドは現用で三つ目。
幅、奥行きがLS5/9にジャストフィットという点は良いが
高さが足りない。
同じロジャースでもSTUDIO 1とかだと良いかもしれないが。
そこで先月だったか年末だったかにお得意の2×4材を60cmに切っておいて
貰った物を使い、簡易型のスタンドを作成した。
足が三本で底板こそあれど天板は無い。
2×4材の上にロジャースの底板が直接載るというけったいな形のものだ。
けったいと言っても市販品に似たようなタイプの物はある。
もちろん、それとは比べるべくもない代物だが。
試作品のポイントは二つ。
一つが高さ。
ところが載せてみると結構圧迫感がある。
スピーカーはツイーターの高さを耳の高さにそろえるべしという
基本からするとこれでも少し低いかもしれないのだが
60センチのスタンドに載ったLS5/9は存在感が思ったよりもある。
これはたまらん、と物の数分で?ひっこめてしまった。
第一音がイマイチだった。
ただ、音が…というのはスタンドというよりもアンプ、ケーブルその他の
対応無しの段階だったからなのは間違いない。
そこで、ある程度鳴るようになったLS5/9をもう一度その即席スタンドに
載せて音を出してみた。
すると、第一音こそ、”こりゃやっぱりダメか”
という感じだったのが、しばらくするとそんなに悪いところばかりじゃないと
成って来た。
どうも慣れのせいだけではないみたいだ。
実にいい加減なスタンドだから、強度云々を言うと失格、落第なのだが
高さの点では教科書通り。
更にスピーカーの底板の下が抜けているというのが良いのか?
(これが狙いの二つ目だった)
あるいは鉄と木の違いか?わからないが常用のスタンドと
比べて一長一短のところまで持ち込んでいる。
カートリッジがシェルの影響を免れない様に
スピーカーも置台と切り離すのは難しい。
特にブックシェルフはスタンド必須なのだ。
ふざけた試作品スタンドでの音の美点だけ取り上げておくと
しなやかで奔放。低音の伸びなんて割と良い。
これは高さが異なる影響かもしれないが。
脇役という事にしておきたいスタンドで大騒ぎはしたくないので
これから真面目にひとつ作る予定。
木製が良いと思っているので、だったら工作の時間である。
乞うご期待?
2月7日
いや、寒い。これはいけない。
あまりの寒さに機能不全。
スタンド製作のための木材も用意してあるが
それを取りに行く気もしないほどだ。
写真はある日のよっしーの部屋の赤裸々な一コマ。
なんだか雑然としているがそこは目をつぶって頂こう。
真ん中にある白木の物がお遊びレベルのスタンド。
今はスピーカーの間に置いて音場調整に役立てている…
というのは真っ赤な嘘で、ま、なんとなく置いてみた。
本家スタンドは従来の物に戻している。
一長一短と言いながら今はこちらの方が良い(当然?)
一応説明すると床にはTAOCのボード。
これは確固たる意志を持って…
ではなくて、たまたまあるので使ってみた。
その上にスチールのラックだが、TAOCとの間には鉛の板をちょっと挟んでいる。
前二点。後ろ三点だ。
そしてスタンドとロジャースの間には黒檀ブロック。
これも前二点。後ろ三点だ。
以上に深い意味はない。ただ、色々音が変わるのは確かで、
数日前にやってみて良かった状態にしてある。
何でも良いが気をつけないと無間地獄だ。
キリがない。
敢えて意思を持ってやったことというと
スタンドの中?の雑誌。
重量増を狙ってみた。
素材や形状の問題と別に、スピーカースタンドの重量をどう考えるか?
ちょっと悩んでいる。
しかし寒い。いい加減暖かい部屋に移ろう。
ここは寒すぎる。
2月8日
使いこなしの沼に嵌らぬように、と言いながら
例えばかないまるさんのページにハーベス繋がりで飛ぶと
ついあれこれ始めたくなるのだから我ながら仕方ない。
そこをぐっと堪えて。
更に言うと更新もやめて…と思った今宵だったが
SY-88+TA-NR1で鳴らすロジャースって
やっぱり良くねえ?と感じた途端にソフトを立ち上げているんだから
始末に負えない。
可哀想なのがSA3で、最近撃沈続きだ。仕方ない。
英国ペアも良いが、さすが東芝、ソニーが本気だった頃の製品は
一方の凄さを持っていると痛感。
2月9日
雪。
…はとりあえず降っていない。
日中は大変寒く感じたのだが、自宅自室では思ったほどでない。
これは日頃よりファンヒーターの騒音を嫌って極寒に耐えて来た成果だろう(←馬鹿)。
お陰で割と体が動くのでスピーカーの位置、角度など弄って遊んでいる。
あまり深く考えない。前に後ろに。角度も変えて。
自由度はそんなに無い。
と言っても部屋の真ん中までスピーカーを持って来ても許されるのは
随分恵まれているのか。
大抵壁際にしか置けない。
スピーカーをあっちにこっちにと言われても
それは叶わないケースが多い筈だ。
もっとも、あまり自由でも悩みが深くなるので
今の状況が良いのかどうかわからない。
2月11日
寒い!
…のは構わないのだがファンヒーターの騒音を嫌って
暖房無し(正確には足元に電気ストーブはある)で
オーディオをやるのは間違っている。
なにより、これだけ部屋が冷えていると装置がまともな働きをしない。
大いに反省。
小手先の作業に移る。
…といっても説明なしだと何のこっちゃ?だがQUAD405-2の小メンテナンス。
トランスの固定をちゃんとしたり
配線を整理したり、だ。
純正トランスではなくなったその日から
美しいQUADの内部配線は崩壊している。
ただ、実は理屈で行くと今の方が理にかなっている。
純正配線は、その美しさと引き換えに
電源関係の配線と信号関係の配線がいっしょくたになっていたりする。
上の写真は、ぱっと見不細工だが、その辺の整理はされているのだ。
この際、もう少し配線を切り詰めるともう少し美しくなる。
後はスピーカー端子が変わっている。
オリジナルの端子はバナナ専用。
取り換えても、この狭いスペースでは結局バナナになるだろう。
だがしかし、万一の時に普通の端末が使えないのは
本当に困る。
今回の端子はバナナオンリーではない。
やっと一歩前進。
もう少しで405の方のお手入れは終わる。
そうしたら44の方を開けてみたい。
2月12日
昔々は右と左で音が分かれて聴こえることが大事だった。
セパレーションなんて言葉は昨今オーディオマニアの間では聞かれない。
ま、そんな物は良くて当たり前の物になってしまったからなのだろうが
そういう事で喜んだり目を見張ったりしていた頃が懐かしいし
それは案外大切なポイントなんじゃないかと思った。
低音がブルンっと言ったら凄くて、
高域がシャ〜ンと美しく響いたら感動した。
そんな気持ちを大切にしたい。
深く考えるのは止めようシリーズ。
ということでロジャースLS5/9にRITのツイーターを載せてみた。
このツイーター。能率も適当であり、尚且つ小器用な台(僕が作ったのではない)
に載って、コンデンサーや端子も機能的にまとまっているので実に使いやすい。
深く考えるのは止めようシリーズなので、細かい事は言わないが
少なくとも悪くはなっていない。
隠し味よりは、はっきり追加がわかるが
「こ、これは酷い」という事も無い。
そして低音の明瞭度が、なぜかアップする、と
如何にもオーディオマニアらしい事も書いてしまうが
ツイーターはツイーターで、「ハイが伸びて嬉しい」と
言っておけばよいんじゃ!と自分で突っ込んでおく。
あ、アンプはQUADペアにしてある。
2月13日
…とはいう物の、これはいささか行き過ぎな所もあるという事で
さっそく固定抵抗で即席のアッテネーター。3dBほど落としてみる。
すると一聴して、音量、というよりも音質が落ちるのでびっくりドンキー。
これはいけない、と今度はコンデンサー交換。
元々1μFらしき物が付いていて、クロスオーバーが
いささか低い。
これを手持ちの0.47に交換。
抵抗は外してスルーに戻す。
これでも隠し味とは言えないが
(そもそもツイーターが4Ωで94dB位あるはず)
いかんいかん、遊びだったじゃないか、と反省して
そのままにして聴くことにする。
…こんなことばかりやっていると疲れるので二階でテレビ鑑賞も。
布団に転がって暖かくして過ごす。
人としてこっちの方が正しい。
AVマニアの人が観たらなんというか知らないが
最近は50インチ越えでも画質が荒いなんてこともなく、
仮にそんなことがあったとしても
大きい画面の説得力の前には負けるかも。
オーディオの方もそれくらいおおらかに楽しめれば良いのに、
と自分で自分を笑ってしまうのであった。
2月14日
世の中には「気のせい」という言葉がある。
暗示の世界というのもある。
スーパーツイーターなんかは下手をすると「気のせい」の世界に迷い込む。
ON、OFFテストは簡単?
これが案外そうでもない。
暫く聞いていないとわからない事もある。
もっとも今回みたいなのは、まだわかり易い方か。
俄かに鳴っているかどうかわからない。しかし外すとなんだか寂しい
なんてのは難しい。
もう一つは音量の問題がある。
小音量で聴いていてオーケーと思って少々音量を上げてみたら
破たんするなんてのもある。
これはスーパーウーファーにも言える。
その内何が何だかわからなくなって疲れ果て、
無くて済むならそれで良い、となって無用の長物と化す。
それがスーパーツイーター、スーパーウーファーだ。
だいたいスーパーとついて常用というのはおかしい。
スーパーカーはコンビニに行くのには向かない。
あ、もっとも、スーパーマーケットなんてのはしょっちゅう行くか?
だからやめて置けば良いのだが、ここで配線変更。
いつものよっしーの部屋らしく、今回のスーパーツイーターにも
適当な配線を使用していた。
これを、多分インターフォンとかに使う物だと思うが
昔サラウンドの実験でもやろうかという時に買っておいた物があったので
それに交換。
捻くれての登板ではない。
実はちょっと前にロジャースを即席バイワイヤした時に使って
なんともか細いが、しかし妙に綺麗な音がしたので
これなら!と思って採用。
音は激変?
とは言わない。
ただ、やっぱり粒子が細かくなる感はある。
ことほど左様にスーパー君は要求する物は多い。
コンデンサーなんかも怪しいものだ。
(それでもフォステクスのUΣを使っているのだが)
散々気を持たせて、広帯域の内ほんの一部しか
再生しない。
やっぱり貧乏性にはスーパー○○は向かないのだろう。
2月15日
使いこなしを揶揄するような?事を書いておきながら
自らが無間地獄に嵌っている気がするのは私だけ??
今日も今日とてあれやこれや…
どこまで書いたか忘れて自分の日記を読み返す大馬鹿野郎は私です。
ツイーターだが、RITは能率が高いし、なんて思って選手交代。
ここで松下のESA5TH100C登板。
二年前に一度登場しているが、カーステレオ用のプラスツイーターだ。
しかしそこは天下の松下電器。なめたらあかん。
実にいい加減な設置なのだが、おおよそ24時間経過して
塩梅はなかなかよろしい。
RITを貶めているのではない。アッテネーターを使いたくない
ということでの選択。しかしこれは正解のよう。
だがしかし、この辺の事は短気なよっしーには実に不適なお題と
思い知る日々。
市販スピーカーにスーパーツイーターを載せる場合は
その瞬間良くなったか、ではなく、それで嫌な事にならないか
暫く時間を掛けて様子を見る。
その上で取り外した時にどう感じるかで判断しないとならない。多分。
この辺はプロでも難しいと思う。
そしてスタンド造りも並行して行う。
これについては未だ発表の段階に無い。
*使い倒したZソーの歯を換えた。
…と、いいつつ、いつの間にかふっくらした感じが失われている気がして来た(馬鹿)
これはツイーターのせいではない、と直感。
取りあえずタオックのボードを撤去。
在って圧倒的に良くなった場合は別にして、
そうでもないと思ったら撤去。
その上でウルトラスーパーいい加減なピンポイントブロック…
…ブロックではないな。
木の破片に3.5cm長のビスを貫通させてスパイク代わりにした。
あまりの適当さに、自分で自分が嫌になったが、作ったのだから、と
黒檀ブロックを外して、それをスピーカーと天板の間に入れる。
で、最初は失敗したかと思ったが、なんと悪化はしていない。
取りあえずスピーカー全体を自由に鳴らしてしまおうという方向で
今回はよろしいようだ。
何より音像がしっかりしたのには驚いた。
ちょっとやそっとこちらが動いても揺るがない定位。
まぐれ当たりにしては良い結果だ。
寒いのだが着実に日は長くなっている。
綺麗な夕暮れ。輝く一番星。
2月16日
一芸という言葉があるが今の時点でロジャースが秀でている物があるとすると
定位であり音場であり音像であろう。
そんなの当たり前じゃん、なんて言わないで欲しい(涙)
音が目に見える様な鳴り方だ。
これはこれで良い。
あと一歩、ぼってりした鳴り方が加わると90点ではないか。
それにしても暫く忘れていたというか、久々にステージの床が見えたり
奏者の手が、身体の揺らぎが見えた気がする。
そういう物をここの所の僕自身が求めていなかったというのもあるし
そういう鳴り方を久しく見て(聴いて)いなかったというのもある。
今回ここに至ったのは、全くの偶然であるし
あるいは神様のお導きというヤツだろう。
ただし、ここで一つ付け加えておく。
こういう音。あるいはこういう世界に全く興味がない人もいるということ。
それは趣味の違いというものでどうにもならない。
音場への関心度あいは人によってかなり違う。
まあそれは良い。とにかく今鳴っている音は不気味だ。
書き忘れたが昨日からアンプはSY-88+H,A-9500MK2の組み合わせに変わっている。
2月17日
まぐれの神様が舞い降りた翌日はとっても不安になる。
あれは幻覚、幻聴だったのではあるまいか?と。
急いで帰って聴いてみるが、大丈夫だったようだ。
こういう時は一切動かしてはいけない。
変更もダメだ。
過去何度も失敗している。
更に、と欲張って台無しにしてしまう。
もちろん永遠というのは無いのでどこかで一旦崩すが
数日は継続しようと思う。
こんな酷いスパイクもどきで良いわけがない。
そう思うから近日取り換えるが、あるいはこれが今回の音の秘訣だったら
どうしよう?
(あり得ないけどね)
2月18日
不気味な状態は続いている。
良かった。
音を聴くというよりも観る感じ。
凄く面白い。
ただ、アンプのヒートアップの差なども出る様で
しっかり温まった時と、そうで無い時では随分違う。
こういうのはあまり歓迎しないが、今回みたいなケースだと
やむを得ないかな?とも思ってしまう。
2月19日
知る人は知っている。
当たり前?
「カメルーンのオペラ」
A級外盤だ。
元々はもちろんアナログレコード。
行方不明だったマスターテープが見つかってSACD化された。
これは二つの意味で朗報だ。
一つは多くの人が聴く事が可能になった。
もう一つはLPレコードの価格高騰が抑えられる。
A級外盤は三冊300枚が紹介されているが
本当の意味で評判が高いのは一巻〜二巻収録の物。
特に第一巻は名盤目白押しの感がある。
「カメルーン…」ももちろん一巻で紹介されている。
音だが、もちろん悪いはずがない。
ただ、今目の前にあるシステムでは本来の音の80%位しか
再生出来ていない気がする。
当座はそれで良い。
万能というのはなかなか難しいのだ。
もうひとつ。アナログでも聴きたいと思った。
優劣の問題じゃなくて単なる興味だ。
これは「森のコンサート」なんかにも言える。
2月20日
少し前にスーパーツイーターをロジャースに載せたが、果たして必要なものだろうか?
これについては結論を急がない方が良いと判断した。
さて、スーパーツイーターと来たらスーパーウーファーも無いと不公平?
しかしスーパーウーファーは必要か?
これは簡単に断ずることが出来ない。
人によって、装置によって、ソースによって必要。あるいはあった方が良いだろうし
人によっては不要としか言いようがないだろう。
スーパーウーファーの根は深い。
スーパーツイーターだったら追加も簡単。撤去も簡単。
しかしスーパーウーファーはそうもいかない。
追加も大変、撤去も大変だ。
スーパーウーファーネタ。超低音ネタも定期的にやってくるので説明は省略したいが
取りあえずここで言う所のスーパーウーファーは30Hz以下を再生するスピーカーの事ということにしたい。
いわゆるプラスウーファー程度の物なら市販品でも色々出ている。
しかし、本当の超低音を、ハイスピードで、十分な音量を持って再生出来る物は簡単に手に入らない。
だからこそ超低音はマニアの最後の夢とも言われるわけだ。
簡単じゃないから燃える。マニアとはそう言うものだ。
さて、スーパーウーファーの問題点。
その一は置き場所。
小型のエンクロージャーにユニットを押し込んで、フィルター内蔵のアンプで猛烈にブーストする
という形ならある程度小型化は可能だが、これは音質に限界がある。
限界が無い物は大抵凄い値段がする。
結論を言うと、どうしても大きくなる。それを何処に置いたら良いか?
その二はレスポンス。
大口径ウーファーは振動板面積という点では良いし短いストロークで音波を発生するから
それを使えば良い?
そうなのだがウーファーは振動板が重い。マグネットを強化し過ぎると低音が出ずらい。
キャビネットも、例えば38cmウーファー使用となれば相当大きくなる。
というか大きくしないと駄目だ。
なかなか悩ましい問題がそこにはある。
ここで20cm以下のフルレンジユニットを使うという方法が考えられる。
レスポンスは良い。
ただ、エンクロージャーには工夫が必要かつ、これ又どうしても大きくなる。
その三はハイカット。
スーパーウーファーには超低音域だけ受け持ってもらいたい。
となるとそれ以外の帯域は不要。
いわゆるハイカットにもいくつかの方法がある。
一つはアコースティックフィルター。
長岡先生のASWやDRWはこれにあたる。
特にDRWはフィルター効果も高いので、上手くやればコイルも不要。使うとしても最小限のコイルで済みそうだ。
そしてトータルインピーダンス等にもよるが専用アンプも不要になる。これはメリットにもなるしデメリットにもなるのだが
他の方式では専用アンプ必須となるので、不要という選択肢を持つのは貴重。
時代は変わり、昨今はデジタルイコライザーなども安価で高性能。専用パワーアンプでバイアンプとなるが
マニアの部屋には余っているアンプなんか何台でもあるだろう。
ただ、機材は少ない方が好きなのだ、という場合は心に引っ掛かるだろう。
理屈はさておき、これまで色々やって来たので、試していないDRW等に、本当は挑戦したかった。
2月21日
理屈はさておき、これまで色々やって来たので、試していないDRW等に、本当は挑戦したかった。
ただ、やはりデカい。DRW-3辺りでも30cm×30cm×180cmくらいになる。
コーナーに置く前提だから、実際にはスペースファクター最高。
でも、それでも大きい。
専用アンプや、グライコ、複雑なネットワーク無しでも使えるという魅力は大きいが
物は試しで作ってみるにはお金、労力共に掛かり過ぎる。
ここで話はちょっと変わる。
もう9年くらい前だろうか、よっしーの部屋を子供たちに明け渡していた時にシロアリが出たことがある。
今リスニングポイントとなっている所の背後にある壁に、シロアリ出現。
これは由々しき問題で、やむを得ず僕は部分的に壁を剥がしてシロアリ退治とその後の経過観察を出来るようにした。
で、その後幸いシロアリ被害は出ず(9年近く経てば経過観察も十分だろう)、良かった良かった。
…なのだが剥がした壁の化粧板は剥がされ下地の合板がむき出しのまま。
最終的には何とかするつもりだが、折角のむき出しの壁。ひとつ試してみたいことが以前からあった。
それは何かというと、壁にスピーカーを埋め込むことだ。
一種の無限大平面バッフルであり、巨大密閉箱スピーカーだ。
普通そんなことはやらない。何の問題もない壁に穴を開けてスピーカーを埋め込むなんて事は
どれだけ頭の逝かれたマニアでも実行しない。僕だってやらない。
ただ、訳あって壊した壁なら話はちょっと違う。
一生に一回くらいやってみても良いじゃないか。
2月22日
ただ、訳あって壊した壁なら話はちょっと違う。
一生に一回くらいやってみても良いじゃないか。
という構想。実は相当前からあるはあった。
なぜ実施しなかったかというと、やはりさすがにためらいがあったのと、ユニット取り付けが
スペース的に無理だと思っていたからだ。
壁の向こうには補強桟なども走っていて、それを切ってしまうのはさすがに良くない。
それに、すぐ(10cm少々先)浴室の壁が立ちはだかっている。
(ユニットバスとかシステムバスと呼ばれるタイプではないので
コンクリの壁が待っている)
よって取り付け困難、とずっと思っていた。
しかし数日前にやっと閃いた。ユニットを前後逆に取り付けたらどうか?
マグネットの側がこちらに突き出す形だ。
それなら壁の向こうの奥行きが足りなくても一向にかまわない。
計測してみると、こちら側へのマグネットの出っ張りも、なんとか邪魔にならない程度に収まる。
そうわかったら居ても立っても居られない。
壁の解体が始まる。
普通だったら大事だが、経過観察できるようにと合板はねじ止めに変更などしてあったので簡単。
後はユニットに適合する穴を開ける。そして壁板は元に戻す。
その上からユニットの取り付けられた板をねじ止め。完成だ。
壁自体の構造体は9mm厚。ユニットの取り付けられたコンパネが12mm厚。
これでも足りない気がするが実験だからさっさとやる。
ま、書くと簡単だが、休み休み何時間かは掛かる。
書き忘れたがユニットは例の38センチ。ヤマハJA-3812。
38cm無限大バッフル?いや、巨大密閉箱?
壁の向こうには一見大したスペースは無い。
しかし見上げると二階の床方面まで空間は広がっているし空気容量としては莫大。いや、無限か。
可能性を感じるが音が出てみないとなんとも言えない。
当然バイアンプ。パワーアンプはHMA-9500MK1。SY−88はプリアウトが二つあるので接続は簡単。
一方をヤマハのパライコYDP-2006経由でHMAに送り込む。
これがまた久しぶりに引っ張り出したパライコなので設定に四苦八苦。
業務用なので取説なんかみても何も役に立たないのじゃ。
それでも何とかハイカットして、且つ超低音域をブースト。
これでどうよ?
…どうよ?は良かったが思った以上に低音が出るというか出過ぎだ。
壁が、置いてある物達が、家じゅうがびりつく。
パライコには単独でボリュームが付いているのでゲインの調整は容易。
ただ、適正レベルを探すのには少々時間が必要。
ある意味モンスターみたいなスーパーウーファーだから、効かせ過ぎると実に頂けない。
かといって丸っきり効果が感じられないのも、それはそれで詰まらない。
ロジャース単体でも十分低音は出ているし伸びているのでスーパーウーファーが担当するのは
暗騒音や足音みたいな領域と思っている。
ソフトを聴きながらの調整だからその辺は厳選する。
例えばクラプトンの「アンプラグド」。
足踏みの音がどう再生されるか?
踏み鳴らされる床の振動が微妙なディレイを伴って空気を揺らす。
量も大事だがレスポンスが悪いと、その辺が混濁してしまう。
そしてカーボーイジャンキーズ。
あるいはこのソフトの冒頭がうまく再生出来ればスーパーウーファーは合格。
暗騒音なのだが、これが伸びも凄いが揺れも凄い。
レスポンス良くないと駄目だ。
ダクトの力も借りず、共鳴管でもないこのウーファーでどうなるかと思ったが
充分いける事が確認された。
ただ、一般性は無い。
巨大密閉箱に取り付けられた38cmウーファー二発。
こんなのは普通じゃない。
更に上を目指すなら、バッフルに当たる壁をもっと厚く、重量のなる物にしてみる。
あるいは家の躯体に強固に固定してしまうなど色々あるが、まあ後の楽しみにしよう。
それにしてもスーパーウーファーは、やっぱり贅沢な世界だ。
これだけの投資をして、それでいて稼働しているのが明らかにわかるようではいけない訳で
ドケチのよっしーにはあるまじき領域。
色々やっての結論をいうとスーパーウーファーも、スーパーツイーターも無くて大丈夫。
ただ、あって悪いということは無い。うまく処理できれば、だが。
ごくごく一部のソフトではスーパーウーファーあると無しでは違いが出る。
しかし無くては禁断症状が出るかというと、僕の場合それはなさそうだ。
その前に、基本となる眼前のスピーカーが正しく鳴ること。それが大事。
詰まらない結論だが、それに尽きる。
2月23日
オーディオには、というか趣味にはキリがないので
ある意味どこで止(と)めるか?が大事。
ただ、腹いっぱい食べてみないと腹八分も理解できない訳で
これは致し方ない。
拡散、自制、縮小、そしてまた拡散、みたいなことの繰り返しか。
憧れやグレードアップも大事だし楽しい。
なんというか、憧れ感みたいなのは大事だ。
でも、気づいたら青い鳥はとっくに自分の部屋に居たりして。
しかたない。人はそれを確かめるために外をさまようのだ。
2月25日
しこしこ働いて帰ってきて、夜な夜な小さい音でシステムを鳴らす私は
やっぱり小市民です。
いいじゃないの、幸せならば?
こんな小さい音の時にスーパーウーファーを鳴らすなんて
勿体ないと切っておくと、やっぱり何故か音が寂しいというか
貧しいというか…
これもプラシーボってヤツですね。きっと。
ところでスーパーウーファー用のアンプはスーパーウーファーの傍。
そうしたい、のではなく目の前にはパワーアンプは一つだけと
心に決めてしまったのでそうなった。
となると前方からスーパーウーファー用のアンプまで
ケーブルを引っ張らないといけない。
やがてはパライコもラックから出してスーパーウーファー用の
パワーアンプの傍に置きたいが、いずれにしても長いピンケーブルが必要。
そこで自作。
といってもピンジャックは50円くらいの最低価格品。
ケーブルは、昨年アキバで20メートルくらい大人買いをしておいた物。
といってもメーター60円くらいだったか。
とにかく細い物。
音で選んだというよりも細さで選んだ。
太くて固いケーブルはとにかく扱いにくくて嫌。
2月27日
良い音を聴くためにはケチでなければいけない。
と説いたのはもちろん長岡先生だ。
ひとつの真実だと思う。
ロジャース用のスパイクを作り直した、の図。
前回のはあまりにいい加減過ぎた。
といって、今回のも基本設計は変わらず。
木材の切れ端にネジを打ってスパイクとした。
ただ、ちゃんとセンターを出して、なるべくまっすぐネジが入るようにしただけ。
後は底板側に100均の滑り止めマットの端切れを貼った。
接着にはフローマット接着用の両面テープを使っている。
全て既存の物の端切れというか一部というかを使ったので
実質的なコストはゼロである。
余り物の食材で良い料理が出来ました♪
いや、まあどれほどのクオリティか保証の限りで無い。
取りあえずきちんと固定は出来た。ふらつきゼロ。
その点は良かった。
ところで、良い音を聴くためにはケチに徹する方が良いのか?
解釈は色々だが、大切な事の一つは”頭を使ってね”という事だろう。
2月28日
2月が終わるという事は今年に入って二か月が
既に過ぎてしまったわけで、あっと驚くハイスピード。
恐れ入りました。
さて、スピーカーのセッティング。
基本の一つが高さ。
ツイーターなど最高音を受け持つユニットが耳の高さに来るようにする。
これが基本とされるが守られている例がほとんどないと
読者訪問をたくさんなさった長岡先生も嘆かれていた。
なぜこんな単純な事が守られない?
ひとつには、それを実現するとスピーカーに見降ろされている感が
出て来るケースが多いからだろう。
特にスピーカーとの距離が近いと、その感が強くなる。
それで、という訳でもないが僕のところでも
スピーカーを近接して(要するに前に出して)聴く時は
低めに構える事が多い。現在のロジャースもそうだ。
しかしいかにも低いだろうということで
スタンド自作をやっているのだが、途中で迷い道に行ってしまい
進まない。
そこで、という訳でもないのだが製作途中のスピーカースタンドの上部だけを
既存のスタンドの上に載せてみた。
これで床からロジャースの底板までの高さがちょうど50cm位。
低からず高からずというところか。
実際ロジャースのツイーターを耳に合わせようとしたら
ここから更に20cm位高くしないといけないが、想像しただけで変な感じだ。
それで音は…という以前に、見た目の問題でこれくらいの高さは
あった方が良いし、これ以上持ち上げない方が良いのではないかという感じ。
それよりも変わるのが中低域から下の太さというか伸びだ。
実は、そうなるんじゃないか?という読みがあってスタンドを作っているのだが
今回のスタンドにはいわゆる天板が無く、ロの字型の台座の上にロジャースが
載る形だ。
スピーカーの下を塞がずに解放しようという狙い。
もちろん、そういったスタンドは市販でも存在するし
ハーベスなどはそのスタンドがベストとする人もいる。
果たしてそんなことで音がどれほど変わるもんか?とも思ったが
なるほど、今回スピーカーの下10cm位を開放したら随分音が違う。
とっても太く、そして滑らかである。