3月4日



大人しくハイレゾなど聴いていれば良いのだが
少し
かくなるとが騒ぐ。
なんか
ってみたくなるのだ。



リニアトラックプレーヤーなんてのは、メンテナンスが好きな人間からすると
正に
工夫の宝庫となる。

メカニカルな部分とエレクトリカルな部分が見事に同居
実にやりがいがあるというもんだ。

よっこいしょ、とヤマハ
PX-2を引っ張り出してみると
見事に?まともに動かない。

アームの不作動である。

この個体も手元に来て
10年
幾度かのお手入れと、何よりお師匠の強力なヘルプがあって
今や珍しい完動品。オートプレーもちゃんとこなす所まで
立ち直っていた。

だが、ちょっと
気を抜くとこのザマだ。
せっかくのリニアトラッキングプレーヤーも
アームが動かなけりゃ意味は
い。

今回はアーム駆動系に絞って
徹底メンテナンス。

客観的にみると大したことはないのだが
言うは易く行うは難しでアーム駆動ベルトのスリップなどで
海外のマニアも困っているのが現実。



基本に拘ってのメンテと、ちょっとした工夫
向こう10年の間
手放しで使えるところまで追い込んだ(つもり)。

…が、どうしてPX-2は
あっち向いてホイをしている?

オーナーならわかるがこうした方が
アームの基本的な調整がし易いのだ。
こうして突き詰めて、後で正しい角度にするのである。


3月8日



…と言って喜んでいたら、今度は
モーターがダウン

エレクトリカルとメカニカルと両方楽しめるなんて書いたのが
いけなかったか。

怪しの
原因はなんとなくわかるのだが、PXの事はPXの師匠に泣きつくことにした。

ししょー、よろしくお願い致します〜。


3月9日
で、代打で
PL-50L2登場。

深い意味は無い。
で、当初は
AT-15Eaを使っていたのだが
気分で
AT-33Eを使ってみたら音が出ない…。

怪しいのはPPL-50L2のアームの
接点とみて
クリーニングするが
改善しない

プリは
PRA-2000だったので当然Phono3に繋いでいた。
もしや、と思って
Phono1や2に繋ぐとちゃんと音がる。

結論を言うと
MCヘッドアンプの故障?

しかし左右同時にアウトになるなんてあり得るのか?

目下原因を
特定中だ。

*気分が暗いので写真もモノクロ…


3月10日
さらっと
書いたがPRA-2000の不調にはまされる。
確かに
Phono3のみ不調。

原因の特定に励むのだが、どうもここまで所では
本当にヘッドアンプが不調?
切り分けの結果はそんな感じだが、さて、それにしても
左右が同時にだめになるなんてあるのかな?
このアンプもご多分に洩れず左右はかなり徹底してシンメトリーに
作ってある。

片チャンネルだけ、ならわかるのだが…

策は打ち始めたのでゆっくりやるしかないか。
その辺はこれから公開していきます。

焦っても仕方ないから、と思い
CDをAUXに入れて聴くと
これは大変良いお手前だ。

DV-AX10→PRA-2000→HMA-9500MK2→G7
という組み合わせは初めてではないのだが
ここまでの音で鳴った事は無かった。

こんな時にどうして…と思うが、皮肉なものだ。

しかしこのままでは承服できない。

そこで…




3月11日
頭に来たのでPRA-2000を
もう一台仕入れてきた。

…というのは
真っ赤な嘘で、元から持っている。

このPRA-2000もコンディションは
イマイチなのでメンテ必至。
だが、とりあえずMCも左右出力はしていることを確認。

なのでこの個体からMCヘッドアンプ基板を引っ張り出して
移植することにした。



慣れとは凄いもので、かなりのスピードで基板の入れ替え完了。

これでどうか??

予想通り、
ちゃんとPhono3からも音が出る
やっぱりこの基板が問題なのだ。

怪しい奴が見つかったのは良いが、さて
しかし何が悪い?

左右両方とも…というところに解決の糸口があるのだが…



さて、以上はさておき
あの震災から5年となる。

オーディオどころではない状況の人が同じ国の中にいるのに
こんな事ばかりやっている僕はとんでもない奴かもしれない。

しかし、まあこんな僕にも
色々あるわけで、許してほしい。

振り返るとさまざまな事があった五年間だった。
変わらないこと、変わったこと。思いをはせている。

5年前のあの日。そしてその後しばらくの間は
特に
原付。CB50が活躍した事も思い出す。

人一人運ぶには
ミニマムのコストで小回り最高。

その後もご存じのとおり僕は自分
一人で動く時は
CB50
を駆っている。
あるいはせめてもの
贖罪なのかもしれないと思いつつ…


3月12日
しかし、まあこの基板(ヘッドアンプ基板)に問題ありと
特定出来ただけで
十分
ありがたいと思わなくてはいけない。

で、不良になっているのは
どのパーツ

左右共通の部品に絞って考える、で良いのか?
(案外間違っているかもしれない)

だとすると、例えば
TA7179PのICか。
あるいは
2SA8162SC1626ペアのどちらかか?

ここから先はパーツを入れ替えてみるしかない。
だが、
互換品であっても簡単に手に入るのか?

その前に基板の
お掃除点検だが
半田をやり直すだけで治ったりしないかな?と
都合のよい事も考えているアタシ…



3月13日
残念ながら僕は徹底した修理マニアとは
うので
やおら箱からトランジスターやICが出てくるということはない。

せめて、ということで2SA8162SC1626を抜いてみる。
アナログテスターを使った
簡易検査ではオーケー。

もしかしてこれを挿し直すだけで治ったり?

と甘い期待をして基板を入れ替えてみると
なんとPhono3から音が出る(!)

やった!

…と思って
三分くらいしたら音が途切れた。

やはり駄目か…

しかしそれまで全く出なかった物が出たのだから、と
もう一人の容疑者、
ICの足を半田し直してみる。

これでどうよ?

…今度は最初は音が出ず、その内一旦は出るようになり
三分くらいしたら音が出なくなるという結果だった。

がっかりして基板を入れ替える。

とにかく怪しいのはこのヘッドアンプ基板という事だけは
わかる。
そうなると
総点検か。
2SA816と2SC1626を新しくして
(当然代替品番になるのだろうが)
…うーん、ICは見つかるのか??

楽しいのだが
いささか困った展開だ。


3月14日


いつ以来だろう?

シンコー電気のおばちゃんは元気だった。
本当に安心した。

2SA8162SC1626。そしてTA7179Pを探して貰うが
当然
い。
トランジスタは代替えがあって一応オーケーだが
ICは困った。
しかしさすがというか
TA7179Pは無かったが
TA7179Mはあった。
これだけでも凄い。

代替えにはなるようだが(未確認)、
ピンアサインがわからない。
7179Mのデータシートは見られるのだが7179Mのは
い。
どうやら7179はモトローラ
MC1468/1568の亜種らしいが(ホント?)
1468/1568のメタルタイプと7179Mのピンアサインが同じという保証はどこにも
ない
第一そこが原因と決まったわけじゃ
ない

とりあえずトランジスターの方を交換して、その基板に挿して…
と思って考え直した。

そんな事はないのだろうが、このMC基板の修理未熟が原因で他の部分にも
影響を及ぼしたら、と想像したら怖くなった。

そこで!修理過程にある基板はPRA-2000
二号機に戻した。
一号機は現状でちゃんと全て音が出るので温存する。

二号機をテスト機にして、流れでオーバーホールしてしまおうと考えた。



しかしこの二号機、ほったらかしだったからMC以前に
フォノの音が出ない
正確には出なくなった。数日前は歪んではいたが出てはいた。
へそを曲げたようだ。

よし!わかったよ、ということで
二号機のフォノ基板のチェックに突入。
だいたい察しは付いているつもりなのだが…


3月15日
二号機のフォノ基板
をチェック。
だいたい察しは付いているなどと偉そうなことを言ったが
根拠は無かった。
ただ、一号機のフォノの片チャンネルが出なかった不具合の時は
抵抗が一本切れていたのが原因だったので
あるいは?と思っただけ。

ところが
なんと、一号機と同じ抵抗が、
ご丁寧に左右ともおかしくなっていた。

やった!発見。俺は
天才

と思って超スピードで抵抗交換(
39Ω)。

これでどうよ?

残念。音は出たが左右の出力差がひどい。

こうなると
しいところはいっぱい出てくる(涙)

とりあえず抵抗を片っぱしから当たると
他にも二本数値が怪しいのがあった。
たまたまこれも39Ωだったので交換。

今度こそ…

と思ったが
解決せず
次は
トランジスタ。いや、その前にリードリレー

楽しすぎて涙が出てきた。


3月17日
生き物には
自然治癒力というものがある。

にはあるのだろうか?

にある。

PRA-2000
二号機のフォノの音だが
左右
ちゃんと均等に出るようになってしまった。

よっしーは何も
していない
鳴らしている内直ってしまった。
昨日の朝くらいに大分改善されていた。
今朝には完全に直っていた。

なぜかは
わからない
通電が効いたとしか思えない。
各パーツに電気が通って直った。
きっとそうだろう。

逆に言うと
お疲れのパーツが幾つかあるということだ。
これから適当に取り換えて行こうと思う。

電界コンデンサーは消耗品でもあるので交換して罰は当たらない。
既に幾つかは取り換えてある。
一号機を弄った時に多少余分を買って置いたのが活きた。

ただ、不足もあって
新旧が入り混じっている。


画像を見れば、わかる人はわかる。
上の画像で
色いのは新品だ。
手前の
オレンジのと黒いのは交換していない物。
特にこのオレンジの物はPRA-2000の
のひとつという説もある。
黒いのと容量は一緒なのだが
わざわざ異なる物を使っている。
しかもここは無極性なら一つで済む物を
普通のコンデンサーを繋ぎ合わせて
無極性化している。
このコンデンサーを使いたかったからとしか思えない。

劣化した
オリジナルパーツを残しても仕方ないという説もあるが
ちょっと考えてしまう。

ただ、この部分もかなり温度が上がる様で
劣化しやすい。
もう少しトランジスターの放熱に気を配ってくれればと思うが
今さらそれを言っても仕方ない。

一号機では新品に変えてしまってある。
両機で違いがあるかどうか、
その内検証してみたい。
交換はいつだって簡単に出来るしネ。

なお、電解コンデンサーばかり目の敵にしても
仕方ない。

トランジスター抵抗。それらも劣化。あるいは変化はしているのだ。
ま、順を追って、になる。
なお
リードリレーについては後日改めて触れたい。

以上だが、
残念なことにPhono3はやっぱり音が出ない
ヘッドアンプ基板は別途徹底検証が必要だ。
この後やる。


3月19日
おやじ、
やったぞ。俺はやったぞ。

…いや、何がおやじ、なのかわからない(汗)
しかしよっしーはやったのである。

PRA-2000一号機の
MCヘッドアンプ基板。
なんと直せたのである(!)

今確かにPhono3入力を使って音が出ている。
やったのである。
復活なのである。

一体
何が原因だったのか?

…それは
企業秘密である。
簡単には教えられない。






…というのは
真っ赤なウソで、言いふらしたくて仕方ないのでだった。

原因は
やはり東芝のIC、TA7179Pであった。
悪さをしていたのが遂に見つかったのである。

で、
シンコー電気で先日TA7179Mはゲットしてきたという
事は書いた。

これに挿し替えたのだった。

しかし
Pはいわゆるムカデさんの形状。
Mは火星人型円筒形なのである。
そしてネットを徘徊してもMの
ピンアサインの情報はみつからない。

だが、これがどうも
モトローラのMC1468/1568の亜種である事は
わかったのでそのピンアサインと
同じと勝手に判断した。

こうなりゃ駄目もとである。
しかし円筒形のICの足をムカデさん仕様の基板の穴に
収めるのは
一苦労
ぜいぜい、だった。

ま、それは
根気でやった。
問題は電源を入れてアンプが
れないか、だ。

勇気を出して電源オン!

どうやら壊れないようだ。

はやる気持ちを抑えてPhono3にフォノケーブルを接続。
針先を
ブラッシングしてみると…

おお!音が
出るのである。直っちゃったのである。

PRA-2000の故障事例でもヘッドアンプがダウンというのは
あまり訊かないので、今後どなたかのご参考になればと
思う次第です。

で、その音だが、
気のせいかこれまでよりも
いのだ?

いや、本当に気のせいだろう。
ヘッドアンプ基板の安定化電源の
ICはメタルタイプに限る?
影響あるのか?そんなもん??

コノヤローいい加減な事書きやがって…
と思う方は是非TA7179Mを手に入れて入れ替えてみて欲しい。

しかし
完動のPRA-2000が二台になってしまったわけで
一体どうする?
二つ足してPRA-4000とボケておこうか。


3月20日
いいプリアンプがなかなかない」とは、
今も昔も変わらないオーディオファイルの悩みだろう。
パワーアンプの選択肢の広さに比べて
プリアンプは製品数がうんと少ないのだ。

先生のお言葉だ。

…と言うほどにはプリアンプの数は少なくないと
僕は思うのだが、要するにプリの
決定打に出会うのは
案外難しいという意味に捉えたい。

当然ながらオーディオパーツというのは
どれも大切で
プリだけで音が出るなんて事はない。
だからそれだけを持ち上げるのは理屈に合わない。

ただ、なぜだかプリはシステムの中の
スターみたいな
位置づけにある。
どういうスピーカーを使っているか?よりも
どのプリを使っているかの方がその人を語ってしまうような
所があると言ったら言い過ぎ、考えすぎか。

ところで僕の場合だが、DENON
PRA-2000
カウンターポイント
SA3
QUAD
44
辺りが
常用プリというのが現状。

既にこの辺で
と言えば変。
プリはお嫁さんか恋人かと考えるなら
一夫多妻制の世界である。

しかし仕方ない。プリを入れ替えるというのは
引っ越しをするくらいの一大事なので
不可逆というのは困るのだ。
だからお越しいただいたプリは大変高い確率で
幽閉させて頂くことになる。

上記三つは、
取りあえずこれらがあれば
大抵の変化には対処して貰える
という意味で
僕にとっての
三羽烏みたいな存在だ。

書いていて気付いたが、これらは生産国が
日本アメリカイギリスとバラバラだ。
それぞれの主張が良い
塩梅にバラバラなのは
この点が効いているのだな、きっと。

PRA-2000は日本代表?

これがしかし
冗談抜きでそんな意味合いはある。

とっても
真面目に作られているし
音もその三台の中では最も
ニュートラルな感じである。

付き合いも一番長く、ざっくり
20年くらいの腐れ縁だ。

では、それほど惚れ込んでいるのかというと
案外そうでもない(笑)

だが、
最近本当の良さがわかって来た気がする。

20年掛かりですか?と呆れられるかもしれないが
オーディオなんてそんなもんだと僕は思う。
若い時にはわからなかった…、なんて要素が
誰だってあるでしょう?そーゆーもんだ。

特にPRA-2000については自分で
メンテをしたから
というのもあるが、手を入れたら
鮮度の点で
見事に蘇った感があって惚れ直している。


3月21日


一号機のヘッドアンプ基板を一号機に。
(↑はノーメンテナンスの二号機の基板)



二号機のヘッドアンプ基板を二号機に。
(↑はメンテ済みの一号機の基板)
それぞれ戻した。



↑オリジナル状態。
TA-7179Pが見える。



↑やむを得ず
TA-7179Mに交換した基板。



ワレワレはカセイジンである、という感じの
キャンタイプのIC


3月22日
PRA-2000が
台。

…となると、よせば好いのについつい
聴き比べなど
したくなる。

あまり
意味はない?

だが、やっぱり二台は
びみょーに音がう。

あろうことか、
ノーメンテナンスの方が
上回る部分も
あるのだ。

これはいかがした事か?

しかし、
誤解をされても困るから先に言っておく。

オリジナルのまま。どんなにパーツが劣化していようと
そのままがベストなのだ、などと努々
思われないように。

反面、アンプはやっぱり
繊細で敏感な部分もあるので
パーツの吟味などはしても良いということ。

ここで音が変わる、という
ツボが、回路のどこかにあるわけだ。

メンテ済みの一号機を実験用にして、
ノーメンテの二号機を比較用にする。

…って、そんな
酔狂なことしてどーする??

*ぎょーむ連絡です。
ターボー9さん、メールの返信がどうしても
はねられてしまうみたいで
…(汗)

よろしければ改めてご連絡ください。
お手数お掛けします。すみません。


3月23日
PRA-2000に注力している間に、

ししょーの方でしっかりとPX-2に対してアドバイスをして
下さっていた。

つのIC、つのトランジスター。
そして電解コンデンサー
つも予防で交換済みの
モーター基板の図。


テスト…。

ばっちりである。

アーム駆動の
メカニカルな部分は事前に
整備してあったので、いそいそと盤を載せて
針を落とす。
…というか
オート動作なんだけど。

はじめは
AT-15Ea
これはもちろん悪くない。

だが、
気合い一発ということで次にZYX

さすがにグレードが上がるのがわかる。

PRA-2000はやっぱりヘッドアンプ経由の
Phono3が一段優れているからかもしれない。
とにかくベールを一枚二枚
剥いだような音になるのだ。
楽器の質感もよくわかる。

これで万々歳。

あえて悩みどころを探すと、
AT-15Ea+LT-13でも
ZYX+サエクのセラミックシェルでも重量的にギリギリで、
後退させたアームのウエイトがダストカバーを
擦ってしまう時がある
ということ。

サブウエイトを使えば済む事だが針圧調整が面倒になる。

やっぱりPX-2には
軽いシェル+軽いカートリッジが良いのだろう。

リニアの良さ、について喧伝するつもりもない。
よく言われる
内周歪みだが、元々その点については
鈍感なのだ。
そもそもリニアであろうが無かろうが
LPの
内周は不利だ。
最大の難点は外周から内周へと
ゴミが寄せられて行くので
大抵の場合始まりよりも終わりの方が変になる。
対策はというと途中で針を上げて
クリーニングするのが
一番。

落ち着かないという人はCDを聴くに限る。

だがしかし、リニアの場合
ローリングの問題からは開放されているので
その意味ではやっぱり有利。

ま、そもそも
完動のリニアの実数が少ない?
リニアの泣き所はやっぱりその辺だろう。

そこを何とかして、ちゃんと動く状態を保つのも
リニアユーザーの
しみだ。
安全第一なら、普通のスイングアームの方が良い。



試聴第一弾はこれから。

なぜ?

いや、PX-2のチェックはこれから始めると
国会で決まっているのだ。


3月24日



ちょっとわかりにくいかもしれないが、
PX-2
YPB-1を使ってみた、の図。

PXのインシュレーターはGTシリーズにも
通じるタイプなのだ。
故に、外せば
簡単にYPB-1が使えると睨んだ。

本当はこの使い方には問題もある。
PX-2の場合、
底板(鉄板)を止める役もインシュレーターが
一役買っているのだから。

だが、こうして見ると、
実に格好良いし決まっている。

にもプラス?
基本的にアナログプレーヤーで、動いて良いのは
カートリッジ及びそれを支えるアームだけ、なので
ふら付き防止の為にもこのやり方は良いはずだ。

更に調子に乗って
砲金シートY31-ST1GMも載せている。
(写真ではわかりにくい)
これも悪い筈が無いが一旦外した。

何故かというとテーパー付き砲金シートでは必須の
ディスクスタビライザーを使うとダストカバーに当たってしまうのだ。

…以上、で楽しんで居たのだが、ししょー曰く
パーツ交換直後が、いわゆる初期不良が起きうる時期だから
お気をつけなされ、とのこと。

なるほど、マン万が一誤作動があると、ダイレクトドライブの
モーターの
暴走もあり得る。
いわゆる
超ハイスピード回転という奴で、カートリッジも危険になる。

DDモーターの暴走はどのメーカーの物でもあっておかしくはないが
割と目に付くのが
デンオンのとビクターのだ。
PX-2のモーター関連はビクターの息が掛っているのであった。

ヘタレの僕は取りあえず
Z-1にカートリッジを取り換えて
ロングランテストをしている。
これはこれで良い音だ。



3月26日


あっちへ行ったりこっちへ行ったりしている。
PRA-2000一号機でやり残していた事のひとつ。

電源基板の半固定抵抗を交換した。
写真は交換前の物。

古い半固定抵抗はうっかり回すとトラブルの元なので
交換。

これでやっと
電圧の調整が出来る。

ということで早速調整。

きちんと整えると心なしか
左右のバランス
きちんと合った気がするから面白い。

市販品の天板を開ける事は基本的には
ご法度
何かあったら自己責任。

ただ、これはバイクで言ったらタイヤの
空気圧調整みたいな物で
ほったらかしにして許されることではない。

古い機材を良い調子に保つのは
密かな喜びというもんだが
興味が無い人に取ってはどうでも良い話。

ただ、なかなか楽しいし、音は自社比で
3%くらい向上
それで良いのだ。


3月30日


ステレオ時代最新号発売。

ダイヤトーン大特集ということで
我らが
みゆきさんが巻頭グラビアに…

…は、載っていないが
深く関わっている。

全員書店へ向かうのだ!


3月31日

期の終わり
という奴だ。

ところで
3月30日の日曜日〜♪
という歌があったが、あれはなんだったのか?
フランシーヌの場合はあまりにもおバカさんとは
一体なんなのか?

いや、実は
どうでも良いのだが、子供の頃は本当に首をひねった。
ブルーシャトー♪もわからなかった。
世の中訳のわからん事が多い。これは今でもそう思う。

そんな事はどうでもよくて、3月も終わる。
なんだか
半田とお友達な一カ月だった。
時々そういうパターンになる。

不動になった物を無事立ち直らせるというのは
一つの趣味だがオーディオの全てではない。
ただ、なにかと
勉強になるのは確か。

ただ、人には勧めない。
バイクもそうだが、僕の場合ちょっと古い。
いや、
かなり古くないと気が済まない
これは性分というもので、どうにもならない。

ということで
レストアネタはまだまだあるのだが一応月の締めくくり。



PX-2だが実に格好良い。
造形が見事だし、色合いというか風味というかが素晴らしい。
観ていて惚れ惚れしてしまう。

あるいは
今回やっと完全動作になったのかもしれない。
トラブルなく動いている。

だが、これも素晴らしい
リニアだからなんだからという事を抜きにして好い音だ。

それと
不思議なくらいカートリッジの違いが出る。

誰かがそんな事を言っていたな、と思って調べたら
昔自分で言っていた(汗)
おめでたいったらありゃしない。

しかし本当にカートリッジ次第という感じが強い。
不思議なものだ。

そうそう。リニアはカートリッジ交換がやりにくくて仕方ない物も多いが
PX-2の場合は
比較的容易だ。これも大きい。
ユニバーサルアーム的感覚で差し替えが出来る。

ただ、
シェル込み重量の制限がかなり大きい。
これだけが痛い。玉にきずという奴だ。

ま、なんでもよい。
三月は終わるのだ。


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