1月5日
多分このページを本当の意味で読んでくれている人は
世界で(インターネットだから海外も含めよう)およそ100人位だと想像する。
僕としてははその100名様を相手に、いつも書いているつもりです。
今年もよろしくお願いいたします。
ところでカフェイン中毒とかニコチン中毒とかはあるが
せんべい中毒というのはあるのだろうか?
ぽんせんべいに、かなりやられた12月。
年が明けたら夢が醒めて…と思っていたら、それも無いみたいだ。
一富士二鷹、三ぽんせんべい?
とにかくこの音に親しむと、他のスピーカーの音が
どうにもかったくる聴こえる。
縛りの無い世界というのがこんなにも素敵な物だとは…
改めて思い知らされた感じ。
ゲテモノサウンド…、と最初は作った本人が思っていたのだが
とんでもない。
更に日に日に成長も遂げて、クオリティアップ。
却って困ってしまう。
新しい隠れ場所を見つけて、お喜びの
ルーさんの図。
1月8日
もう昨日の事だがJRが止まってしまって難儀した。
振り替え路線に行くべきか悩んだが本屋に駆け込んだ。
良い雑誌に巡り合えて良かったのだが、考え込んでしまった。
更に今日、渋谷陽一さんの番組を聴きながら
もっと考え込んでしまった…
1月9日
いや、まあ考え込んだって言ったって大した事じゃないのだが。
まず「レコードコレクターズ」
ダウンロードだ配信だという時代に背を向けて、
というか、そんな物はこの世に無いくらいの勢いで、
完全に独自の路線を突き進む。
これは凄い、というより超然としている。
現実問題、未だにディスクじゃないと手に入らないものも
わんさかあるのだ。
そして何より、ここでは音楽について、
ミュージシャンについて熱く語られている。
当たり前かもしれないが、日頃音を聴いても音楽を聴かない
と言わんばかりのよっしーにとっては滅茶苦茶新鮮であった。
いや、まあ昔は僕もそういうフツーの人だったのだが…
こういう雑誌を片手に、気になるディスクを手に入れて、
解説を片手に音楽を聴く。
出来ればヘッドフォンとかの方が良いのかな?
ああ、そんなの良いじゃないか、と思わず呟いた。
そしてこの”解説”というのが又良いというか大事だ。
別にそんな物は無くても音楽は聴けるのだが
ガイダンスがあったほうがより一層楽しめる。
そう思っていた翌日、渋谷さんの番組に出くわして
(FM付けていたらたまたまその番組が始まった)
これまたDJ渋谷のお喋りを交えながらロックを聴くことの
何と楽しいことよ。
40年位前ヤングジョッキーを、同じ思いで聴いていたことを
思い出してタイムスリップ感覚も味わった。
で、その後もクラッシック番組で同じ様な経験をしてノックダウン。
そうだよ、こういう所が大事で、ただ曲を垂れ流すだけの
番組じゃあ味わえないもんじゃん、みたいな感じで
原点に帰った気分。
どうも日頃自分がやっている事が馬鹿らしく思えた。
ああ、しかし人の使える時間には限りがあり…
よっしーは又きっと元のスタンスに戻るのであろう、
多分。
1月14日
風邪を引いた遠因は、あのJRの遅延にあったのじゃないかと思う今日この頃。
皆さんは元気ですか?
”やるせない想いを胸に 友達は去りました♪”
という訳ではないのだが、同期のM君が退社してから
丸15年が経ってしまった。
当時貴重なオーディオ仲間でもあった彼。
今思えば彼のためにもっと色々なことが出来たのだ。
悔やまれてならない。
僕が今こうしてオーディオ趣味に返り咲いたのも
彼のお陰だ。
以前にも何回か書いているが、ある時彼が
使っていたアンプが壊れたから、直して使うなら上げる
といって譲ってくれた。
それが引き金となって、僕のオーディオ狂いが再発してしまったのだ。
そのアンプが、これ。
マランツのPM-94。
考えてみたら、随分気前の良い話しだった。
1月16日
僕も彼も昭和60年頃の入社。
入社1〜2年目なんてのは貰いは少ないが
可処分所得は多い方で、僕はバイクを買い、
彼はマランツを買った訳だ。
当時このアンプが24万円弱した訳で、かなりのお買い物だ。
彼はこのアンプを、買ったお店から手で持って帰ったという。
気持ちはわかる。
で、約8年使って壊れたのでくれた訳だが
太っ腹だと思う。
で、僕はそれをマランツに出して直してもらった。
詳しくは書かないが、このアンプというか
このシリーズ、というか、この種の造り方をするアンプの
弱点みたいなもので、まあ壊れるだろう。
もっとも、このアンプはクオーターAということで
A級アンプ並みに高熱になるので仕方ないといえば仕方ないのだ。
それにしても贅沢なプリメインアンプだ。
もちろん上には上があるから35万円級、40万円超のプリメインから
見たら下という事だろうが、別にそんな事はどうでもよろしい。
こんな時代だから往年のアンプ達の中身なんか
簡単に覗けてしまうしパーツや仕事の善し悪しも
暴露し放題。
それらを見てみると、同じマランツのこのシリーズでも
84以下の機種とははっきり差をつけているのが94だ。
実機を見てもその頑張りが良くわかる。
銅板を多用というか、ほとんどがそれで出来ているシャーシ。
でっかい電源トランス。ブロックコンデンサー。
強靭そのもののヒートシンク。
コントロールアンプ類も手抜きなしで、フォノも大きな基板に綺麗に収まる。
トーンコンロトール基板もフロントパネルの向こう側にしっかりした物が設えてある。
ジャンボプリメインの泣き所は、強烈な電源と、微弱な信号。
特にフォノを同居させる難しさだが、教科書どおりのコンストラクションで
困難に立ち向かっている。
ボディ右側にフォノ他の基板が入るので、片側のヒートシンクが
内側に追いやられ、放熱の点で不利だが止むを得ない。
…という話はさておいて、大分寝かせてしまったので
ちょっとお手入れが必要になったのでした。
(続く)
1月18日
なんでもそうだが、分解して眺めてみると
それぞれの品物の品位というかクオリティーというか
金の掛かり方だとか、作る側の想いとかが透けて見えてしまう。
もうひと頑張りして欲しかったなー、なんて思うことは多々あるのだが
それは仕方ない。コストの壁という物があるのだ。
その点マランツPM-94なんか立派なものである。
実に真面目に作られている。
こういう物というのは手直ししながら使う価値がある、
と思わせる。
また、直せる様に作られている。
痛ましい事故が起きていて
もちろん原因については予断を許さないのだが
過度な価格競争が遠因にあり、
そのためのコストの制約が事故に結びついたとしたら
この際僕も含め世を挙げて(密かに、でも良いから)反省すべきだろう。
良い仕事をするためにはコストも掛かるのだ。
そういう発言もしなくちゃいけない。
マランツPM-94だが、なんというか
これは僕が彼に託された物みたいな存在だ。
なかなか逢うことは叶わない訳だが
還暦の頃にでも会えたなら、
”おい、あのアンプな。今も元気にしているぞ”
と話してやりたいじゃないか。
そこでちょっとだけお手入れをする。
1月19日
どんなに優れた機械も劣化する。
これは止むを得ない。
オーディオアンプで言うと、素子も劣化はする。
トランジスター、FET、コンデンサー、抵抗等々だ。
他に劣化するのが接点だ。
リレー、スイッチ、ボリュームというところ。
ま、これを全部拾っているとパーツの多数交換ということになる。
PM-94もそれら全部やってもバチは当たらない年齢になっている。
だが、今回はいきなり大げさにしたくないという思いもあり
操作していて疑問を感じる部分を先行でお手当てとすることにした。
上の写真はトーンディフィートスイッチ。
マランツの伝統で?ディフィートがONでトーンコントロールが
パスされるという、あれだ。
どうもここの劣化を感じたのでメンテナンスした。
と、書くと簡単だが、休み休み大変な時間が掛かっている。
まず、スイッチにアクセスするまでが大変。
ネジは一体何本外すだろう?という感じ。
間違いを犯さぬよう、写真もたくさん撮りながら進めるから
亀の歩みである。
更に、ネジの紛失を防ぐために、
よっしーの場合は抜いたネジを元のネジ穴にねじ込んで置くという
馬鹿な方法を取る。
正に遠回りだ。
そんなこんなで、更に基板からスイッチを外すのも楽じゃない。
外れたら外れたで、それを分解して清掃して
元通り組んでというのも滅茶苦茶面倒。
もしも業者だったら、これだけで何万円か頂戴したい
難儀な仕事だ。
この際に他のスイッチも軒並み外して分解して…
とも思わなくなかったが、途中で気持ちが折れそうな気がしたので
止めた。いつかやるなら又その時で充分だ。
実際問題、今は問題を感じない。
(正しくはテスターで抵抗値を計測してみればよいのだ)
この辺の引き際も考えないと
修理の達人ならぬ修理の凡人であるよっしーの場合
大変なことになる。
後はボリューム。
よくある話でガリが出て来ている。
ALPSの二連で、所謂27タイプの特注だろう。
シンプルで、バランスコントロールが噛んだりしていないので
付き合い易い方だ。
シャフトの後部をプッシュナットでカシメているタイプなので
分解するとなると気合が要る。
ほどほどのところで今回は退散。
あるいは下手に分解するよりも27の新品を買って
シャフトの長さや形状をアンプに合わせる方が
現実的かもしれない。
いずれにしても、こうしてみると価格を裏切らないパーツ選びと
無理の無い設計を感じる。
1月20日
と、ここまでやったところで組み上げて元に戻す。
あまり日数が掛かると記憶が薄れてミスを招く。
こちとらプロじゃないのだ。
リレーのクリーニングが残っているが後のお楽しみ。
どうやら弄り壊すことは無かったようで動作は正常。
音を聞こうではないか。
いや、PM-94を引っ張り出したのには軽いわけがあった。
スピーカー。特にG7が、”もっと電気を”と叫んでいる気がしたのだ。
非論理的な話しだが、もっと電力消費をするアンプの方が
合っているのかと思った。
…というアホな話しはどうでも良くて、PM-94を聴く。
音、なのだが一体これ以上何を望むのよ?
という気がする。
これで足りないという方が頭がおかしい?
いや、マニアだからおかしいのだが、
それにしても立派な音だ。
足るを知れ、とはこのことをいう。
音についてはまた後日詳しく、というところだが
しかし寒い。
冬だから当たり前だが、僕の部屋は特に寒いので
夏だったらあっちっちのこのアンプが何時間経っても
ひんやりしたままだ。
多分アンプのためにはその方がよいのだろう。
この手のアンプは基本冬向けである。
1月26日
記録的寒波だとか。
それからすると大したこと無いのかもしれないが
我が家はある意味いつでも寒波である。
寒い。本当に寒い。
外が寒いのはまだ耐えられるが
帰宅して部屋がシンとしているのは
いたたまれない気持ちになる。
よっしーの部屋は寒い我が家でも最も寒い位置にある。
とてもオーディオどころじゃない。
そこで遂に別室に退避。
二階は下より暖かい。当たり前だが。
そこにはテレビがある。
とても小さいテレビだ。
この音声を引っ張り出して
サラウンドを楽しむことにした。
アンプはデノンPMA-390RE。
実はNR365をこの部屋でのサラウンド用にと
思って導入したのだが、思った以上に音が良かったので
それは止めにしてしまった経由がある。
ということだからサラウンドも5.1とかではなく
最もシンプルなマトリックス4chとなる。
スピーカーだがフロントにコンコルド105。
リアに栗スピーカーにした。
深くは考えない。
とにかく暖かい部屋で過ごせれば良いのだ。
ソースはテレビ番組。
特にDVDやら何やらを繋ぐ予定は今のところなし。
これでどうよ?
結論を言うと大変結構。
何度も書いているがテレビはサラウンドで楽しめれば
それに越したことはない。
サラウンドの海に溺れて、まったりと過ごせれば
それで良い。ああ快適。
1月27日
暖かいとは言わないが、一階と比べたら極楽。
そして楽しきかなサラウンド♪
これで良いのだ。
ただ、サラウンドというのはなにかと配線が邪魔臭いのが
難点。
特にリアスピーカーのケーブルは厄介。
今回は和室ということでこんな手を思いついた。
畳の下にケーブルを通したの図。
そしてケーブルは最安値と細さを買って
インターフォン用のものを使用。
この手法は和室ならでは。
あるいは絨毯敷きの洋間でも使えるか。
しかし、ああ極楽。
1月28日
20数年前オーディオを復活した頃
幼い子供を含め三人で(後に四人で)
一つ部屋で過ごしていた。
馬鹿なお父さんはいきなりD-55を作り
スーパースワンを作り、オーディオ装置を次々持ち込み
…としていたが、同時に29インチモニターを中心にした
サラウンドもやっていた。
このうち家族に一番というか唯一というか
喜ばれたのがテレビのサラウンドだった。
29インチモニターには外部スピーカー端子があったから
そこに四つのスピーカーを繋いで完結。
テレビのスイッチを入れればそれだけで済むので
それも良かった。
しかし、今にして思えば、その頃だったら
バックロードだ、アナログだ、セパレートアンプだというよりも
プリメインアンプ一発に、どうせスピーカーを作るなら
AV対応として専らサラウンドを楽しめばよかったのだ。
まあ気づくのが20年以上遅かったか…
(あ、作りませんから…念のため)
1月31日
良い事がいっぱいの二階生活。
…なのだが一つ難点が。
それは、寝てしまうということ。
布団に包まって…
ってやっていたら、そりゃ寝ますわな。
変な時間に寝てしまいトータル睡眠不足では
どーにもしまらない。
二階禁止令?が出てオーディオルームへ。
考えてみると変な話だ?
たぶん、これは磨いて終わりになると思う。
しかしかなり磨き甲斐がありそうだ。
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