11月3日
FMを聴いていると三連休という単語がやたら出てくる。
どこの国の話しだろう?と思ったら日本だった。
軽く驚く。
ところで久しぶりにSA3登場。
PRA-2000がオーバーホールでパリッとした音を出すようになった事もあって
しばらく隠居をしていて貰ったがそろそろ真空管にも良いシーズンということもある。
それとDS-77HRXと組むとどうなるか?と言う想いもあった。
メインはHMA-9500で、それは良いのだがまずゲインの高さは相変わらず。
そこにカウンターポイントらしさがあると言えばあるのだが
ちょっと困ると言えば困る。
だから自作減衰機を、やっぱり使う。
これでちょっとだけボリュームを操作し易くなる。
それと、SA3のフォノイコライザーを使ってみたかった。
SA3はMM対応でMCには対応していないので
永らくこのプリアンプのフォノイコは不遇な状態にあった。
過去においてはPRA-2000をフォノイコ代わりにしたり
HX-10000を介在させてレコード再生をしていた。
考えてみるとモッタイナイ話しである。
真空管二つは無意味に光り続けるばかりだ。
先だってデンオンのトランスAU-300LCが手に入ったこともあって
晴れてMCをSA3で使うことが出来る様になった。
それで、という事で試聴開始。
カートリッジはDL-103でプレーヤーはGT-2000X+WE-407GT+YGT-1+YOP-1+Y31PB-1
という罰当たりな組み合わせ。
音はどうか?というと結構聴き易い音だ。
トランスの性格もあるだろうし、減衰機も影響しているのかもしれない。
11月4日
結構聴き易い音だ…
それはそれで良いけれど、どうも何かが違う?
なんか猫を被っているのがミエミエな音だ。
減衰器を付けたり外したりしてみるがあまり変わらない?
AU-300LCがいかんのか?とDL-103をダイレクトにSA3に繋ぐがイマイチ。
そこで、というか薄々感じてはいたのだがMMカートリッジ登場。
SA3にはこれが一番と感じた。
ここでAT-15Ea登場。
これで駄目なら今夜は寝ましょう、と思っていたが
予想通り?大ヒットである♪
よっしーの部屋で鳴る音はこうでなくてはいけない。
見事に音が蘇った。
まだ問題を感じるところもあるが一応納得と言うことで眠りにつけるのであった。
11月5日
一応納得、で止めておけば良いのだがそうはいかないのが
馬鹿の馬鹿たるゆえんである。
AT-15Ea、充分好ましいのだが、ちょっとダボダボ系である。
もう一歩引き締めたい。
という事でとりあえずカートリッジを換えてみる。
我が家でMMというとエースはAT-15Ea。そして隠れキャラが
知る人ぞ知る、横浜光学のコンダクトポイント5だ。
40年以上前の名器。
繊細でチャーミングな点では15Eaを含むほかのカートリッジの追従を許さない。
あまりにモッタイナイので滅多に登板させないという
正に深窓の令嬢扱いの一品だ。
これを引っ張り出すと、果たして色々な意味で15Eaを上回る。
だが、もうちょっと締りが欲しい。口が開きっぱなしみたいな下品さが付いて回る。
令嬢がこれでは困るではないか。
勘が働く時は働くものでアームコードに目がいく。
日頃DL-103を使っているのでケーブルもMC用(と思われる)
SAECの型番不詳の物を使っていてそれをそのままにしていたのだ。
これを同じSAECだが遥かに古いMM用(らしき物)に交換してみる。
これが正解で、音がキュッとしまって大変見通しが良くなる。
負荷の問題なのか、なんなのか?僕としてはあまりこの辺りの細かいことに関わりたくないのだが
MMとジャンルを限定して集中すると見えてくるものもあろうというもの。
秋の夜長、よっしーの部屋のターンテーブルは回り続けるのであった。
11月6日
フォノケーブルで音が変わる。
世間の常識と言えばそれまでだが
これまでなるべく無頓着を決めていた当方としては由々しき問題だ。
古めかしいSAECのフォノケーブルについてはどこかで見たぞ、と検索掛けてみたら
自分のページが出た。
アホ臭い話だ。
SAECのCX-8003 Type2。
低抵抗低容量のMM用ケーブル。
音は素晴らしい。感触、ルックスもよっしー好み。
ただ、敢て言うと低音が引き締まりすぎるきらいがある。
これもどこかで読んだぞ、と思ったら自分で昔書いていた…
記憶力が無いと人生が二度も三度も楽しめて、これはなかなかハイCP?
冗談はさておき、今回も前回も印象が変わらないと言うことは
さすがにこれはそういう傾向のケーブルなのだろう。
この辺をもう少し緩めた、更に丁度按配の良いのは無いか?と思って手持ちを漁る。
するとROKSANのがあった。
余談だがアームケーブルのテストでもするならWE-407GTは最高だ。
何しろケーブの差込が横に出ている。
これ以上の物は無い。あるとしたらダイナベクターDV-505だ。
という事でSAEC CX-8003Type2→ROKSANの型番不詳と差し替え。
パッと聴くと低音量感アップ。重心が下がる。
しかし、どうにも呆けて切れの無い音だ。
我慢がならずCX-8003Type2に戻してしまった。
やはりこれが良い。
だがしかし、MCカートリッジとなれば当然違う結果が出るんですよね?
出てくれないと困る。
なにせ前記ROKSANも昔散々使っていた。
その時はその時で特に過不足を感じなかったのだが…
興味津々だが結果が怖い。
11月7日
フォノケーブルをCX-8003 Type2にするとAT-15Eaの音場感も向上する。
当たり前なんですかね?
ちょっと困る気もしますが。
11月10日
PCオーディオでも楽しもうと思ってそれ用に古いパソコンを宛がう準備をしていたら
なんとメインのパソコンがいかれてしまった(涙)
ハードディスククラッシュではないので不幸中の幸いと言いたいが
ちょっと困ってしまう。
(本当はだいぶ困る)
それでも良い時代だと思うのだが、こうしてサブのパソコンで更新を試すことが出来る。
メールもWebメールに飛ばしているから見られる。
一昔前だったら真っ青である。
スマホもあるから大助かりだがストレスは大きい。
しっかししろよ○○○。
しかし、まあ自分がいかにパソコン漬けになっているかも知れる。
11月11日
一日経ったらメインのパソコンの電源が入った。
しかし、もう信用はならないので手を打たなくてはいけない。
こう考えると久しぶりにディスクトップに戻りたくもなるが
もしそうだとしたらキーボードからディスプレイまでワイヤレスでお願いしたい。
オーディオ的には平和な日々だ。
DS-77HRXばかり鳴らしているが、本当に過不足なし。
今はプリがSA3でメインがHMA-9500だが、多分どんなアンプでも一定のクオリティの音がするはず。
さて、「紙の月」。
いつも書くがCDはさっぱり買わないくせに本だけは馬鹿みたいに買う。
ただ99%は100円の古本で新刊は滅多に買わない。
たまには…ということで買った「紙の月」
世評は確立しているしドラマ化、映画化ということで僕が言う事は特に無い。
一般的なことは世の中の多くの方にお任せする。
個人的に面白かったのが、物語の背景が'90年代。もちろんバブル崩壊後だったこと。
それはそうで、バブル期を背景にあの物語ではちょっとおかしい。
かといって2000年代(に最後は差し掛かっているのだが)がバックグランドでもイマイチ。
1993年頃からの10年弱だから良いのだ。
さて、オーディオ。
バブル崩壊後の1990年代もオーディオは今考えるとまだ元気だった。
1970〜1980年代の勢いはもう無かったとしても、だ。
僕のオーディオが復活したのも1990年代になってからだった。
今以上にお金は無かったが充分すぎるくらい楽しめていた。
お金と言うのはあって悪い事は無いし、無くて良いというのは嘘だ。
ただ、豊かさというのを全てお金に直結してしまうと、それも変なことになる。
豊かさというのはお金が無いと手に入らないものなのか?
「紙の月」の登場人物の一人はそう問いかける。
もちろんそんな事は無い。お金と豊かさは直結していない。
だが、そう言っても納まらないケースもある。
「紙の月」で主たる役を果たすのは30代40代の女性たちだ。
それくらいの年齢の女性に、"お金じゃないよ”と言ってもまず始まらない。
そういうものなのだ。
ゴミに出されていたコンポや人から貰ったコンポを繋いだってこれだけの音なら出るんだ、
素晴らしいじゃないか、と言っても伝わらない。
だから女は駄目なんだ、とかそんな話じゃない。ただ、そういうものなのだ。
ま、世の中が右も左も貧乏だと平和なものである。
夏が暑くても、それはみんな同じだから仕方ないとなればそれで終わる。
しかし隣の家にはクーラーがあって、とか言う事が始めるともう駄目だ。
贅沢はいつか当たり前となる。
奇跡を日常に、というが笑ってしまう。そうなったら奇跡と感じてもらえなくなる。
人はすぐに勘違いを始めてしまう生き物なのだ。
11月30日
DS-77HRXのスピーカー端子を外してみた、の図。
ネジ四つで簡単に外れる。というか後ろにずらせる。
目下この状態の音を楽しんでいる。
説明不要でしょうが一種のバスレフです。