10月1日



ダイヤトーンDS-77HRXり物である。

今更説明するのもなんだが、1988年発売。一本62.000円
59.800円ではないが、このシリーズは62.000円で通している。

先代がD-77HR。これの価格据え置きグレードアップ版がHRX。
重量27s。380W×680H×325D。
ちなみにライバル、オンキョーD-77XD(型番まで似ているから困る)は
重量30s。375W×680H×361D。
販売店で取り違え事故が多発した

…というのは冗談だが、こりゃ本当に間違えそうだ。
D-77→77X→77XX→77XDと四代目。

いずれにしても30sというのは一人で持てる重さとしては上限に近い。40sとなれば相棒が必要になる。

オンキョーがバスレフだったのに対してダイヤトーンは一貫して密閉
25_厚キャビネット。
ウーファーは4.450g。マグネットは140×17_。
アルミハイカムコーンで表面にはアラミッドハイブリッドFRP使用。
スコーカーが1.200g。マグネットは90×15_。
アラミッド繊維とカーボン繊維混繊のFRP。センタードームはSRチタン。
ツイーターが重量930g。マグネットは87×12_。センタードームはボロン化チタン。
ネットワークはコイル4。電解コンデンサー6。
(別冊FMfan59号の長岡先生の記事を参照させて頂きました)

まあ何でも良いが、重さというのは持ってみないと実感出来ないし、ユニットのゴージャスさは実物を見てみないとわからない。

とにかく尋常でないのが触れて、見るだけで伝わってくる。
どこにそんな金があったんだ。そんなにあるなら俺に少し分けてくれればよかったと思わず言いたくなる。





前置きが長くなったがである。

車で運んで来て適当に(失礼!)設置。取るものも取り合わず結線して音出し。

しかし第一音が出た時点で、目がめたというか耳がめたというか、感動してしまった。

こ、これは凄い。こんなスピーカーが幾ら昔とは言え一本6万円位で売られていたなんて間違っているし罰当たりだ。

冴え渡り晴れ渡った音が部屋いっぱいに広がる。音の浸透性が素晴らしいのが一聴してわかる。しかも刺々しさの欠片も無い。

音場感も問題ないとうかある意味広大無限である。

気になる低音に関してだが、とりあえず僕には十分な低音と感じられる。
ただ、いわゆる超低音領域は不足。
これは仕方ない。そもそもそれはこのスピーカーでは再生困難。というか大抵のスピーカーで再生が難しい。
どうしても不足に思うのなら別途スーパーウーファーを用意してバイアンプで鳴らせば良い。
そんな風に思わせるスピーカーだ。

なお、能率だが91dBということで高いのか低いのか良くわからない能率だ。
数値的にどうこうはさておいて、プリのボリューム角は結構上がる。
これは使い易いとも考えられる。


10月3日

S-77ESXは音場感も素晴らしい。
ただ、今のところよっしーはこのスピーカーを後ろの壁から相当して使っていて(というかそこしか置き場が無い)
これが今回は効いている(いつも、どんなスピーカーも壁から離すのがベストとは限らない)と思う。


壁に近づけて設置してしまうとどうなるか?得るものもあれば失われるものもあるだろう。


そして、これを言ってはいけないのだが、やはり往年の598スピーカーは巨大である。

今となっても巨大だが、'80年代でも大きかっただろう。

ただ、当時はまだ"スピーカーとはこういうもの”という受け止め方をして貰えた。
2014年の今、このサイズのスピーカーで音楽を聞こうという人は相当奇特な人扱いされること間違いなし。

出来れば12畳くらい欲しくなる。


10月4日

DS-77ERXだが、本当に参っている。

こんな凄いスピーカーが6万円(1本)で売られていたというのは奇跡に近い。

十人十色がオーディオの世界だから当然好みに合わない人もいるだろう。

例えばロジャースの音が好きな人は77ERXの音は苦手かもしれない。

だが、僕は両方共好きだ。


刷り込みというのは怖いもので、僕も永い間'80年代の598スピーカーは低音不足で高音が耳に付き易い
ものだと思い込んでいた節がある。


少なくとも今目の前で鳴っているERXはそんな印象ではない。
とってもらかだ。


なるほど高い方が耳に付くという発言も理解は出来る。
しかし、高解像度であると同時に素晴らしく繊細であるというのが僕の感想。

聴いていてしい。

低音不足も感じない。

そもそも低音感というのは音場感と並んで個人差が激しいものだからなんとも言えないが
僕には十分な低音だ。


締まり過ぎといえばその通りなのだが、このあたりは膨らませたら膨らませたで文句が出ること請け合いなので
ユーザーサイドで解決すれば良いのだと思う。


しつこいが音場感も最高。


ワンポイント的なものにも良いが、作られた音場にも良い。

と、思わず絶賛の嵐だが、30年近く前の物でエージングが充分すぎる程進んでいるのも効いているかもしれない。
なおかつ前ユニット共とりあえずまともに働いているのは僥倖というものだろう。

アンプだがPRA-2000+HMA-9500MK2ペアで聴いている。
他のアンプでどうなるか興味はあるが、多分このペア、ERXにとってもマッチしていると想像している。


10月5日

知らなかったのだがDS-77HRXは1988年のダイナミック大賞部門賞を飾っていた。

”このクラスとしては限界に挑戦したハイファイ指向。スケール、切れ込み、
ローエンドののびとトランジェント、エネルギー感といった点では超高級機に敵わないが
買いやすく、使い易いという点では出色。
よい意味での万能型。万人向きではあるが、出来れば筆者推奨の優秀録音盤で鳴らしたい。
本物の良さがわかるはずだ”

とある。



買いやすさ使いやすさは出色、という辺り、さすがお師匠さん、的確である。

ちなみにこの年のダイナミック大賞グランプリはDS-V9000
ペア200万円。重量125s。ダイヤのスピーカーの、あるいは頂点に立つ傑作機だ。
だが、到底万人向けではない。
同じことは5000にも3000にも言える。

超マニアにはそれらが良いが、一般には77HRXで充分

62.000円はバーゲン価格。
サイズ重量とも一個人が取り回せる上限だと思われる。

実際にはこの大きさでも一般人は敬遠し始め、バブル崩壊、長引く不況下では
小型化スリム化がもてはやされた。

当然の流れで止むを得ない。

やがてオーディオは消滅したとしか思えないような有様になった。
市場が小さくなったから当然だが、数少ない製品達はなにかと超高額である。

それもやっぱり異常だろう。

こうなると598スピーカーに無性に肩入れしたくなる。
598.000円ではない。59.800円なのであるゾ。

私、598スピーカーの味方です♪


10月6日

自分にとって好い音が出たのなら素直に喜んでおけば良いのだが
妙に落ち着かないのが馬鹿なところである。

というか、自分は何年間も掛けて何をして来たのだ?と脱力気味だ。

それはまあ、更に細かいことを言えば何か出てくるのだが
大筋においては、もうこれで良いじゃない、という気分だ。

目標を失ったオーディオマニアくらい始末に終えないものはない?


10月7日



…ということで(どういうこと?)ヤマハDSP-A1登板。

深い意味は無い。
ただ、このAVアンプが搭載しているエクストラバスというのを使って
DS-77HRXを鳴らしてみたかっただけ。

ラウドネスの亜流と思えば良いが、低域の、ちょっと低めのところを
心持ちブーストしてくれる仕組み。

HRXのウーファーが、これでどんな反応を示すか興味があったのだ。

結論を言うと、これはやっぱり有効

繰り返しになるが、よっしーは特に77HRXの低域に特に不足は感じない。

ただ、ちょっぴりしかお醤油をつけないよりも
たっぷりつけた方が美味しいじゃないか、という見方もあって
試してみたかったのだ。

正に、"たっぷり”という感じが加味される。

一説によるとヤマハのエクストラバスはNS-1000Mあたりから
豊かな低音を引っ張り出すために考えられたとかなんとか。

真偽のほどはさておいて、こういうアンプとスピーカーの助け合いみたいな
発想は大好きだ。

エクストラバスはさておいても、DSP-A1で77HRXは充分る。

音は全体につるっとした感じになって、ある意味聴きやすい。

呆けた音とは意味が違うので誤解の無いようお願いしたい。

車に例えたらサスペンションが柔らかく、ゆったりした感じということ。

"私、AVアンプの味方です


10月8日

DSP-A1。本当になかなかのものだ。

色々な要素で素晴らしいパフォーマンスを示す。

ただ、やはりちょっとソフトタッチが気になった。

ある意味おおらかで良いのだが、ブヨブヨしているといえばそうも思える。

それでアンプを差し替えて…、なのだが
人間の耳とは勝手なもので、換えたら換えたであの厚みが恋しくなる。

まったくどうにも我侭なヤツだ。

そこで、ということでプリをC-2Xにすることで一応の解決。

PRA-2000と比べると鮮明さ一歩後退なのだが
その分厚みが出るというか描く線がにじみはあっても太くて気持ちよい。

なんとも贅沢でおめでたい事をやっているのだが
別の見方をするとDS-77HRXはそれだけ敏感ということ。

素晴らしいスピーカーだとしみじみ思う。


10月9日

柄にもなくスピーカーケーブルを差し替えて楽しんでいる。

正に柄にも無い。

実はこれまでDS-77HRXには秋葉で買ってきた、超極細
投げやりな?ケーブルを使っていた。
(別に細いから駄目ってもんじゃない)

私見だが、とりあえずその辺に転がっているケーブルである程度の音がしてくれないと
困るのだ。

ただ、さすがに酷いな、と思ってオーディオクエストの物にチェンジ。

これでプリがPRA-2000でも大丈夫な感じになったので
2000を使っている。

DS-77HRX。良い意味で敏感。
大変結構。


10月14日

さすがに疲れがたまってきた。

ところでマトリックススピーカーはどうなった?

…実はDS-77HRXが来る前から、やる気を失っていた。

秋のHMA祭りの頃だったろうか。久しぶりにロジャースを鳴らした。

するとあまりにバランスの良い音に愕然とした。

約一ヶ月、P-610段ボールだのいい加減なマトリックスだのを聞いていたせいもあるが
実に芳醇な低音に支えられた"まともな音”にノックダウンしてしまった。

音場感も大変よい。
これはDS-77HRXも同じ。

するとマトリックススピーカーの存在意義は?

…まるで無いのである。

これを作ってどうなるの?

どうにもならないのだ。


だが、乗りかかった船ということわざがある。
ここまで来て投げても仕方ないので一応やるだけやってから捨てようと、
こう思った。



実は日記に書いていない部分で色々試行錯誤があったのだが大幅に省略。

一応何をやっていたのかというと、柄にもなくバスレフの計算である。


しかし悩んだ末に、自分にはよくわからないという事がよくわかった。





一応ユニットP-650の有効振動版面積の○%と算出して、ユニットが二本だから(和信号の部分)
○の倍…は安直過ぎるので150%とした。


で、ここで止めておけば良いのだが、今回はダブルバスレフに挑戦。


ダブルバスレフが何なのかを説明しても仕方ないので調べる人はググッってください。


ポイントは豊かな低音


なんとも陳腐なテーマだが、音楽を制するためにも、また音場を制するためにも低音は必須。


で、振り返ってみると僕自身はダブルバスレフスピーカーを作ったことがあった…っけ?


もうわからなくなってしまったが自己設計では初だと思う。


ダブルバスレフの最初の考案者が誰なのか、知らないが世に知らしめた人なら知っている。
長岡先生だ。


マトリックススピーカーとダブルバスレフの合体もMX-10にて実現していた。


実は今回それを模した物をと思ったのだが、なかなか上手くいかない。
理由は簡単で手持ちの端材で作ろうとするからだ。


新たに板を買って来るくらいなら最初からそうしている。
ここは徹底して"余り物料理”でいく。
よっしーは頑ななのである。


10月15日

途中はまた大幅に省いて話を進めると、今回は結局写真の様な形になっている。
察しの良い方にはおわかりの通り、マトリックス本体とボディーを繋ぐネックの部分が
ダブルバスレフの第一ダクトになっている。

このスタイルは長岡先生がダックなどで採用したものだ。

遥か昔からこの形にはそそられるものがあったので、今回はこれにした。



(大きく見えるが写真のマジックというかレンズの錯覚というヤツです)

しかし、まあプロトタイプみたいな物だから仕方ないが、キチンと設計済みの物を作るのとは
訳が違うというか面倒というか手間が多いというか、はっきり言って時間が掛かる。


更に言うと製作途中で実験的にを出したりなんだりするからややこしさ倍増、四倍増。


例えばマトリックスの裏板はするかしないかなんて事も迷ったが結局塞いだ。



で、この話しはもっと完成に近づいて、ある程度まとまりが出たところで公開したかったのだが
それも際限の無い話と気づいたし、今日やっとそられしい音が出たからアップすることにしたのだ。



についての話から先にいく。


まずマトリックス効果について。
これはもちろん、ある。
ただ、先にも書いたように、ちゃんとした状態の2chステレオでも充分なサラウンド感は得られるので
それを考えると圧倒的なメリットというのは感じない

ただ、無意味ではない。これについてはおいおい書く。

次にダブルバスレフ

これはなかなか圧倒的だ。

先日までの半完成状態で上部だけ鳴らしていたのとは全く別物

低音が湧き出るというかモリモリ出るというか、パワーをぶち込むと身の危険を感じるくらい出てくる。


そんな事で喜ぶなんて子供みたい、と思われるかもしれないが、なにしろユニットは6.5p×2本なのだ。
よく考えたらとんでもない事だ。


オーディオを知らない人に聞かせたら腰を抜かすこと請け合い。


10月16日

マトリックスについては散々書いたから今度はダブルバスレフのお話

と言ってもその生誕については昔触れているし、今更僕が何かいう必要は無いだろう。

どんな物でもそうだが、絶賛する人もいれば首を傾げる人もいる。

それで良いのだ。全員が同じ方向を無条件で向くくらい怖いことは無いのだから。

さて、今回のマトリックススピーカーを仕上げるに当たって、幾つかの選択肢があったわけだ。

そのまま後面開放で使うというのも手だし、密閉にしてしまうのもある。

実は後ろを開けたり締めたりというのは日記に書いている以上に何度も試した。

一種の音場型として使うとしたら後面開放もありだと思った。

ただ、当然ながらこの方式では低音域はゼロに近い。

そこで次にバスレフ

適当なダクトを作って作動させてみたりもしたが、所詮適当は適当。さっぱり効果を得られない。

こうなると、後考えられるバリエーションとしてはバックロードなどがある。

長岡先生の作にコブラ、なんてのがあった。
FE83二発に長大なスロートを付けて、ボディはスパイラル型ホーンという物だ。

この方式も検討した。

これだと上部のマトリックス部分が中空に浮かぶ感じになり、それはそれで理想的な気がしたからだ。

ただ、多分低音不足になると見てパスした。

残るはダブルバスレフしかない。

たっぷりした低音が欲しいとなったらこれだと信じた。


そしてもう一つ。背圧からユニットを出来るだけフリーにしたいというのがあった。


ある程度大きいキャビネット。そして、ロードだなんだとややこしい空気の動きが無いもの。


以上の欲求を満たすものとしてダブルバスレフを採用。


途中を省いて結果を先に申告すると成功と言って良いだろう。

いわばまぐれ当たりである。


たっぷりとした低音。雄大と言って良いだろう。質がどうとかを放っておけばDS-77HRXよりも伸びとふくらみはある。

そして一番驚くのが、全体的な音のまろやかさだ。

何を掛けても優しくて穏やかな感じで鳴らす。
こういう方向性のスピーカーが一本あっても悪くないと感じさせてくれる。とっても嬉しいまぐれ当たりだ。


10月17日

夏からスピーカー。主にキャビネットサイズ、形式等について語ることが多かった。

念のためだが一切計画性は無い。いつもの通り、気の向くまま足の向くまま?適当である。

ただ、偶然形になっていく、というのはある。

まず、キャビネットサイズだが、まあ単純に言うときい方が良い。
ただ、限界はあるし、その時、その場所で許されるサイズというのがあるから無闇に大きい物ばかり
選べないというのはあるだろう。

次に背圧とのつきあい。
よっしーはどうも背圧があまり掛かっていない方が好きみたいだ。
このあたりは個人のお好みでどうぞ、だが、そのせいで今回はバックロードは敬遠した。

そして低音の問題。
今回はたっぷり、としたかったのでダブルバスレフ
とりあえず成功。

バックロード、共鳴管も素敵なのだが、どうしてもやせ我慢サウンドになりやすい。
要するに低音の、わかりやすい量感を出しにくいのだ。

特に。特に今よっしーは超小音量再生を目指しているので、ボリュームを絞った状態でも
ダボダボと低音が出てくるくらいで丁度良いのだ。

で、今回はとにかくマイルドエレガントという点では実に良い感じの物が出来上がった。

…出来上がった、は大嘘で実はまだ半完成品なのだが半完成でこれなら充分だろう。
たまにはこんなまぐれもあって良い。


10月20日

これはまぐれにしても大成功と喜んだマトリックススピーカーだが
やっぱり落とし穴というか改善すべき点が見つかる。

まず説明。

アンプなのだが、これまでの試聴はヤマハA-5を使って行ってきた。
深い意味はなく久しぶりに使ってみたかっただけ。

これで良い結果が出たので喜んでいたのを、試しにPRA-2000+HMA-9500に換えてみた。

すると確かに音の品位は上がるのだが低音ははっきり不足

なにしろPRA-2000にはトーンコントロールもラウドネスも無いので仕方ないが
それにしても補正ゼロだとこうまで音が痩せるか?という感じ。


次にHCA-400+HMA-400ペア及びビクターJA-S71を引っ張り出したが、A-5の時のような音がしない。

まあ多少予想はしていた。A-5ではほぼラウンドネスを入れっぱなしだった。

なんだ、それじゃ出て不思議じゃないといわれそうだが、このアンプ前にも書いたがラウドネスを入れないと
ほとんどの場合で音にならない。
入れない状態でスカスカになるのはスピーカーを選ばず、なのだ。

ただ、HCA-2000やJA-S71はラウドネスもトーンコントロールも備えていて、それらを使っても低音イマイチとは
ちょっと想定を超えるものがある。


こうなるとスピーカー自体を疑わないわけにはいかない。

第一ダクト、第二ダクトが大きすぎるのか?と狭めてみたりなんだりするが効果をほぼ感じない。

実はこのスピーカー半完成で側板が一つ外せる状態なのでそんな事が出来る。

ま、くどくど引っ張っても仕方ないので結論を言うと、第一ダクトは多分オーケー

むしろ第一ダクトの生き生きした低音を、その後が殺している感がある。

側板を開放した方がよっぽど低音が出てくる。

ただ、全面開放はどうやらやりすぎ。

これをどれだけ開放するかを音を聴いて調整するしかないと考えている今日この頃。

要するにダブルバスレフの第二ダクトの設定の問題ということか。

カットアンドトライでやるしかない。
っていうかそれをやる前提で半完成でとどめてあるのでございました。



とりあえずこれを書いている時点で
HCA-4500のラウドネスオフ、トーンディフィートの状態でも
充分な低音が出るようになった、の図。


10月21日



いつも思うのだが、上手く行っている話しというのは読む側からすると
大して面白くない。

悩んだりもがいたり苦しんだりしている話の方が読み甲斐があろうというものだ。

書いている本人もちょっとマトリックススピーカーネタにきてきたし、
そろそろ話でも変えて…

なんて思っている時に限ってい音がしてしまう。

今日はアンプに灯を入れない、なんて思って帰宅したのに
ほとんど習い性でスイッチオン。

で、これが大変好い。

一つには側板の開放量がちょうど好いのだろう。
とってもバランスの良い音がする。

それと本当に音がふくよかで柔らかい。

多分HCA-4500+HMA-4500の威力なのだろう。

HMA-4500もお買い得だがHCA-4500の25.000円も破格だと思う。


10月22日

ダブルバスレフは良いけど肝心のマトリックスはどうなんだ?

これについてはもう少し研究の余地がある。

ただ、とにかくユニット四本のピュアマトリックススピーカーは
極端にソースを選ぶというのもあって
そう簡単に広がってはくれない面もある。

しかし、センター定位が実像によるものであるという強みを忘れてはいけない。

ちょっと前に"オーディオマニはなぜそんなに音場に拘るのだ?”
的なブログを拝読して、大いに頷いたという話をしたと思う。

オーディオマニア云々は抜きにしても、現在のステレオは
肝心なセンターが虚像によるものであるというのが
問題といえば問題。

それに対する解決策にも、マトリックススピーカーというのはなっていると思う。

ただ、もしも音楽ファンがマトリックススピーカーを作るなら
ユニット三本のタイプの方が色々な意味で良いとは思う。


10月25日

HCA-4500のフォノを使っていないことに気づいた。
そこで早速お試し。

LINEは良いけどさすがにフォノはキツイかな?と思ってセットしたが
とんでもゴザイマセン。

立派なモンである。

いくらなんでもこれが2万5千円というのは完全に間違っている。
担当者のその後が案じられてきた。
でも、40年近く前のことを案じてもいまさら…

まあ今は自作マトリックススピーカーを鳴らしている訳で
相手が変われば不利にもなるのかもしれないがそれにしても…

知る限りこれ以上安いプリは無かったと思うんですけど…



話は変わりソフトの話題。



といっても今更の感のある富田さんの惑星

マトリックスとなると外せない一枚だがこれもまた
良くぞあの時代にこれだけの物を作ったものだと驚くしかない。

多くを語る必要の無い傑作だからもう何も言わないが
録音時間が長いのにも驚かされる。
CDなら驚かないが、アナログ盤なのである。


10月26日

ところでHMA-4500には二組スピーカーを繋げることを思い出した。
そこでDS-77HRXも接続。

HCA-4500+HMA-4500ペアで充分鳴る。

小さい音で適当に聴いているから違いが出ないのだろうと言われるとその通りかもしれないが
それにしてもHCA/HMA4500ペアは充分な音を聴かせる。

もちろん、秋のHMA祭りで検証したように、残念ながら上級機と同列に並べてしまえば差は出るのだ。
そこは間違えてはいけない。

ただ、二つ合わせて7万円くらいのセパレートアンプということを加味すると
やっぱり持ち上げたくもなろうというものだ。

シスコンにセパレートアンプなんて馬鹿げた風潮だ、と中学生の頃の僕も思っていたが
セパレートかどうかは抜きにして、これは十分な実力機だったと、今更ながらごめんなさいの
心境である。



今なら7万円も出さないでもデジアンでもっと簡単に小型で良い音が得られるのかもしれないが
それが本当だとしても大して嬉しくない

手のひらに載るアンプと比較すればHCA/HMAは確かに大きいが、音楽を聴くための道具として
これくらいの大きさはあったって良いじゃないか、と言いたくなる。

利便性利便性と、そればかり言っていると、結果的に軽んじられる存在になってしまう。
それは結局供給側にとってもユーザーサイドにとっても良いことじゃないのだ。

一応補足するとフォノを聴くにあたってはGT-2000に真鍮製ターンテーブル(15s)
アームはYSA-1にDL-103SLを付けた物。そして脚はY31-PB1でターンテーブルシートは同じく
Y31さんの砲金シートという事でHCA-4500にしてみると両家のお嬢さんと突然組まされたみたいな
感じかもしれないが、ちゃんと受け止めてそれだけの音を出しているんだから文句無いだろう。



なお103SLはMCだからデンオンの昇圧トランスは使っている。
だからと言ってそれで音が良いわけじゃないので念のため、です。


10月29日



こういうカートリッジの方が合うレコードも少なからずある。


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