7月1日
1970年代、と一口に言うが10年ある訳で、それを一括りには出来ない。
僕が強い興味を持つのは1975年以降の物で、それは自分がその頃オーディオを始めたからに他ならない。
ちょっと話しが逸れるが、オーディオと限らずよっしーが強い思い入れを示す物は、この1975年くらいから1979年くらいの物が
圧倒的に多い。
もっと幅を絞って言うと1976年から1979年の物だ。
現在の愛車CB50JX-1も1976年登場の物だったりする。
他にバイクはZ400FXとCB750Fもあるが、これも1979年に発売された物だ。
JA-S41がCB50JX-1と同じ年の生まれというのも因縁だ。
オーディオもバイクもその後進化をしている筈だ。
ただ、進化したから魅力を感じて貰えるとは限らない。
それでもバイクなんかは相当進化しているので、今さらZ400FXやCB750Fを引っ張り出して乗るのは酔狂としか思えないのだが
はて、オーディオの方はどうだろう?
もちろん遥かにローコストで高品位な物が手に入るようになった…のかな?
果たして技術は伝承されたのか?
ちょっと疑問は持つ。
それはさておき30年以上前の物が本来の性能を発揮しているのか?という疑問は持たれる事だろう。
こればっかりは最高の状態でデッドストックされていた物と比較してみない限りわからない。
ただ、やる気さえあればレストアは可能だ。
(ヤマハのV-FETみたいに肝心の素子そのものが入手困難になると難しいが)
憧れのアンプレストア。
だが、人間己を知ることも大事だ。
自分にどの程度の事が出来るか?見極めておかないとならない。
それと、どこまでやるのかの線引きをしておく事も同様に大事。
CB50なんかは実に見事に最低限の手入れだけで走っている。
言い出せばきりも無く手を入れる所が挙げられるのだが、それはやらないと決めている。
カネと暇をたっぷり注いで…というのはよっしーの趣味じゃないのだ。
この性癖はアンプレストアでも顔を覗かせる。最低限の事しかやりたくない。
では最低限とは何かというと、まずは音が出れば良いと考えること。これが基本。
次にリレーのクリーニング。
これはバイクで言ったらスパークプラグに相当すると思っている。
そして各種スイッチ等の、やはり接点をクリーニングすること。
ただ、まあこれも追い掛け過ぎないようにしている。
各種ボリューム、スイッチは本当は基板から外して洗浄。必要があれば分解クリーニングを施すのが
筋なのだが、取り敢えず搭載したままやるようにしている。
というのも分解組み立て時のミス、トラブルが怖いし、アライグマになってはいかんと思っているからだ。
これは半分冗談。半分本気のお話しだ。過ぎたるは及ばざるヶ如く。不器用な人間がやって良い事と悪いことがある。
まあ最近よく取り上げるJA-S71や41は造りもシンプルだし手が入るスペースがたくさんあるし、と言うことで
よっしーでも手掛けやすいのだ。
世の中には同じ様な事をやるために十倍のネジを外し、二十倍の苦労をしないとならないアンプだってある。
それはそれで良いのだが、よっしーみたいに原付のレストアなら良いけどデッカイバイクは弄りたくない、なんて人には似合わない。
*ところで毎日クリックしているとばれるのかな?と思う。
今では毎日拝読するページもそう多くはなくて…
師匠、SL-7ですがベルト滑ってますかね?多分もう見当つけていらっしゃると思いますが。
7月2日
改めて、だがJA-S41は素晴らしいアンプだ。
それとロジャースととっても相性が良い。素敵な音を聴かせてくれる。
今の時点ではフォノイコライザー基板が不調で、CDオンリーで聴いているのだが、とっても充実した音だ。
1976年発売のJA-S41は、当然CDというメディアは想定していないだろうが長生きはするもんである。
この夏はJA-S41やS71で乗り切ろうと思う。
軽量コンパクト省電力という意味ではデジアンの方が進んでいるのだろうが、僕の場合だとあまり小さすぎると
使いにくいというのがある。
軽すぎるのも同じく使いづらい。
電力消費だが、S41やS71程度なら許されて良いと思う。
発熱もS71はほぼゼロでこれはデジアン並み。S41の方が71よりは熱を持つがそれでも可愛いものだ。
セパレートアンプは仕方ないとして、どうもこの後のプリメインアンプ達の大型化には個人的にはついていけない所がある。
もちろん、音のためにはサイズが大きくなるのもやむを得ないというのはわかっている。
ただ、それでは何のためのプリメインか?と問いたくもなる。
昔からJA-S71の事を持ち上げてきたが、音もさることながらそのプロポーションや温度上昇の無さも大きな要因だった。
このサイズはプリメインとして受け入れられるサイズの上限に近いと思う。
JA-S41になると更にコンパクトで、いわゆるシスコンアンプ並みのサイズだ。
しかし、これがまた格好良い。
発熱も少ないから小さいラックに入れたって大丈夫だ。
物というのはこーゆーのが良いな、と僕は思っている。
もちろん若い頃はそんな事は思っていなかった。年齢がそうさせている部分も大きい。
7月3日
さて、1976年頃のアンプがサイコーで、その後のアンプは大したことがない、などという気は全くない。
(拙宅にも80年代90年代00年代のアンプがたくさんある)
ただ、各社1970年代中盤にはこれくらいの音を達成してしまうと、その後はどうしていたのだろう?
と思えてくる。
どこをどう弄ると、”もっと良い音”になるのだろう?
僕がその頃入社したエンジニアであれば、平気でそんな事を呟きそうだ。
70年代もこれ以降になると回路技術の発展とか、そんな方向に行ったようだが
それも無理からぬというか、そうでもしないと従来機との違いを打ち出せない。
もうひとつが省エネ。あるいは省コスト。
省エネは世界的課題のひとつだったからそれは良いと思う。
ただ、省コストには限度があるようだ。
回路技術に頼るのも間違いではない。
高級パーツに頼りすぎるよりも現実的で、安定して狙った音を届ける事が出来るというのも
あるだろう。
だが、どうもそれは複雑化に結びついた気もする。
シンプルなほど良い。部品点数が少ないほど良いとは言わない。
そう簡単なものではないだろう。
だが、S71やS41辺りのパーツの少なさを見ると、やはり大変嬉しくなってしまうのも事実。
まともな事をやれば、これだけであれだけの音が得られるんだ、と電気音痴でも唸ってしまう。
特に凄いパーツとやらも使っていない。
そして40年近く経っても手を入れ易くメンテも容易だ。
どうしてこーゆー物だけを供給し続けられないのか?と思うのは門外漢の勝手だ。
メーカーというのはそうは言っていられない存在だ。
”新しい物を作る”というのが最優先でもある。
泳ぎ続ける必要がある。
そんなこんなの1970年代を駆け抜けて、1980年代も傑作アンプはもちろんリリースされる。
当時は景気も良かったから、とんでもない物量投入アンプもどんどん出て来る。
1987年頃の798アンプなんかを一同に集めることが出来たら凄いのかな?
でも、やっぱりその頃のプリメインはちょっと大きいのです。私にとっては。
7月4日
ちょっと立派な事を書きすぎたきらいがあるので、そろそろギャグを噛まさないと。
…というか噛ます気は無かったのだがやってしまいました。
JA-S41なのだがS71をGWにクリーニングした時に上手く行ったものだから
調子に乗ってフロントパネルをマジックリン原液漬けにしてしまった。
お風呂場で、取り外したフロントパネルにたっぷりスプレー♪
で、その間内部接点のクリーニングなんかして、あれこれ上手く行ったなー、なんて気をよくして
お風呂場に行って、最後の仕上げとばかりマジックリンを流し落とすべくシャワーを掛けたと思いなさい。
そ、そしたらー。
な、なんと汚れが落ちるのは良いのだが、汚れと共にレ、レタリングがな、流れて行くではありませんかー。
これはなかなか見ることの出来ない風景で、多分一生に一度だろう。
字、字が流れていく〜…
…ってあなた、笑い事ではないのだけれど、いやー、綺麗さっぱり全部無くなって、JA-S41はのっぺらぼー。
いや、なんとなく麻呂みたいな感じになってしまったでありました。
(ってゆーか、女性が化粧を落としたらのっぺらぼーだった、みたいな…)
しばし呆然としたがどうにもならない。
そーか、JA-S71は刻印というか、文字も掘られていて、そこにインクが落とされている仕上げなのに対して
S41だと単なるレタリングなのね…
さすがコストの違い…なんて呆けている場合じゃない。
さて、どうするか?
レタリングを自分で貼る?
あるいは転写シートでS71から必要なところだけ写し取る?
色々考えたが面倒臭いしコストもそこそこ掛かる。
そこで…!
7月5日
そこで…!
そーだ、もう一台S41のジャンクを手に入れて、ニコイチにすれば良い!
…ってことでS41は晴れて二台になってしまったのでした(笑)
(着くなり解体の憂き目に遭っているJA-S41二個目)
到着したJA-S41二台目。
これがなかなか凄い感じだった。
試しに音を出してみようとすると、バリバリドッカン!と音がする。
なんだ、またボリュームのガリか。この機種ってどれもこーなるのね?
なんて感じでせっせとボリュームその他を洗浄。
しかし、今回はそれでは一向に収まらない?
ん?、こ、これはもしかすると違う要因?
ボリュームに関係なくバリバリ言っているということは、初段等のトランジスターが不良の可能性が高い
とネットに書いてある。
トランジスターかー、嫌だナー。
と思うのだが、どうも炭化して黒くなった脚をクリーニングすれば良いと訊いて俄然やる気になる。
それくらいなら出来そうではないか。
そして基板を見れば、その手のトランジスターの数なんかたかが知れている。
片っ端から外して磨いても大したことはない。
こーゆー時、シンプルなアンプはやっぱり強い。
で、取り敢えずはやりやすい所からと言うことで、ボリュームが載っている基板にあるトランジスターを
外して見る。
おおーなるほど脚が黒い…
これを精密ドライバーの先っぽでコリコリとこそげ落とすと綺麗な銀色が戻ってくる。
よしよし、ということで基板に戻して半田して、電源を入れてみると…
なんと、一発で直ってしまった…(汗)
不幸の後にラッキーあり?
7月6日
手初めてにと当たったトランジスターが犯人だったのか。こりゃびっくり。
ドラマで言ったら開始10分で事件が解決してしまったかの如くだ。
この際に他のもと思ったが、せっかくラッキーだったのに余計な事やって壊したら馬鹿らしいということでストップ。
なんでも良いけどこの個体も聴ける事にはなったんだからと音を出してみると
これまたとっても良い(笑)
これでは部品取りにならない。
かくしてJA-S41は二台ともよっしーの部屋に居座る事になってしまった。
なんだかなー。
こーなる事は目に見えていたのだが、まー、しょーがない。
で、この二台。微妙に音が違う。
と言ってもどちらも良い音なのは間違いないのだが、ちょっと異なる。
何が違うのかというと、一台目の方が低音出過ぎなのだ。
これはこの一台目だけ聴いている時から感じていた事だ。
なんというか、ソースによってはロジャースが音圧で後退してしまうのではあるまいか?
という位遠慮無い低音が出て来る。
それと比べると、二台目の方はフラットという事になる。
もちろん二台目の方が痩せているとかそんな事はなくて、量感も伸びも充分あるのだ。
そーするとやっぱり一台目の方が過多ということになるのだが、これはどうしたことか?
なんとなく、トーンアンプ辺りを弄ってみたくなるのだが、調子に乗るとロクな事にならないので
自粛しています。
それともうひとつ。もしかしたらこの一台目、ダイヤトーンのDS-301に使ったらちょうど良い感じになるかも?
と妙な目論見も持った。
動きやすいとは思えないウーファーに渇を入れるのに最適?
そこでロジャースとDS-301を交代してみることに…
7月7日
JA-S41でDS-301をドライブするの図。
JA-S41が二台の図。
下のが一台目。
上のが二台目。
低音過多ではないかと思われる下のJA-S41でDS-301をドライブ中。
で、上手く行ったのか?というとちょっと疑問。
ただ、結論を出すにはちょっと早い?
それより気付いたのが、アンプを重ねると今ひとつ音が良くないということ。
気のせいかもしれないが、だから写真の時と違い、今は重ねないで使っている。
その方が音が素直。
やっぱりアンプは重ねてはいけない?
それとこの位置だと二台重ねると上のアンプがスピーカーから出る音を
微妙に蹴っ飛ばしている気もする。
オーディオはやっぱりビミョーだ。
7月8日
二台のJA-S41共なのだが、フォノがいかれていた。
フォノポジションにすると、バリバリドッカンと音がする。
アンタはアンプ会のカミナリ族かい!と突っ込みを入れたくなった。
しかし突っ込みを入れても自体は好転しない。
だから又はんだごてを握るハメになる。
(赤で囲んだところがフォノ基板)
結論を言おう。
二台目の方のフォノ基板は全部のFETを外して足を磨いたが
まだ時々バリバリ言う。
一台目の方はなんと最初に当たったFETの足を磨いただけで
直ってしまった??
(しかも全然炭化しているように見えない)
世の中不公平である。
取り敢えずその直った(と思われる)方でレコードを聴いてみる。
今のところは大変良いあんばいだ。
このまま何事もないと良いナーと思う。
ただ、何しろフォノは扱う信号が微少な分回路もなかなか敏感。
油断大敵。
フォノを捨ててしまうという選択肢もあって、
LINEアンプとしてならその方が一段と良い結果を生む気もする。
しかし、この時代のアンプからフォノを間引きしてしまうというのも
いささかセンスのない話しのような…
ま、音が出るなら耳を傾けたいではないか。
あ、カートリッジだけど、とーぜんビクターZ1である。
旧友再会の趣がそこにはある(かどうか知らないが)
7月9日
Z1E+JA-S41+結局はロジャース、で聴くアナログだが大変結構。
なんてたって高温多湿な今日この頃にはZ1の、ちょっと乾いた感じの音が良く似合う。
エアコン、なんて使ってはいけませんよ。窓を閉めてあっつーい状態で聴くこと。
なぜって1976年当時はエアコンなんて大して普及していなかったんだから
その時代を再現してみている。
おかげで?とっても良い感じ?
*個人の感想です。同じ事をやって熱中症になっても私は責任を取りませんから〜(笑)
7月10日
ずっとS41というのも何なんで、兄貴分に出て来て貰う。
他は一切同じでアンプのみJA-S71に換えてみる。
やはりこれはHifiというべきで、色々な要素で41を上回るのがわかる。
それは例えばセパレーション(死語?)の良さであったり
分解能の高さからくる見晴らしの良さだったりとかだ。
ところが、聴いて楽しいのはS41の方だったりする。
…といっても両者の違いはそんな大げさなものではないのだが
両方あるとそういう判断を下さざるを得ない。
なんというか、S41だと無理無駄が無いというか
実に有機的にアンプが働いているように見受けられる。
対してS71の場合、ビミョーにロスをしている所がある気がする。
要するにポテンシャルを100%活かしきれないでいるような印象になるのだ。
この辺りがオーディオの難しいところだ。
7月11日
わかったような事を書きやがって…と思う人もきっと…
いないかな?何しろ35年位前の製品について語っている訳だから。
これが現行商品だとなにかと問題も多いだろうが。
やはり、ということでS71からS41に戻して聴いている。
こちらの方が有機的に聞こえる。
さて、僕は製造業に携わった事がないのだが、アンプの最終的な“決め”というのは
どうやって行われるのだろう?
お偉いさんのゴーサインが出ないとダメなのかな?
良くわかりません。
アンプひとつだって、一個人の意のままに最後まで作られるとは到底思えない。
試作機と製造ラインに乗った物で音が違っちゃった、なんて事も充分起こりえる。
この辺が、冷蔵庫だったらそんな事は問題にもならないのだろうが、音響機器はやっかいだ。
結局出来上がってみるまで。店頭に並ぶまでわからない、というのがオーディオ機器なのではあるまいかと思う。
更にそれを聴き手がどう使うか。どう感じるかで評価が変わってしまう。
なんとも怪しい世界だ。
S41は、その意味で割と作り手の意のままに作られた類なのではあるまいか?と想像を逞しくしてしまう。
S71も優れたアンプだが、二点ほど気になるところがある。
ひとつがセパレート端子。
リアにプリメインとセパレートの切り分けスイッチがあるのだが、それがためにパネル寄りの基板から
リアパネルまで、配線が一往復するハメになっている。
お陰で利便性は素晴らしいのだが、セパレートアンプに例えたら、プリとメインの間にとてつもなくいい加減な
ケーブルを使っているのと等価になっているのと違うか?
これがまずひとつ。
次にこの時代のアンプとは思えない位立派なACコードを採用しておきながら、
アンプ内部に入った途端に拍子抜けするほどいい加減な線で繋いでいる箇所がある。
これが二つ目。
S41だと、セパレートにする端子なんか無いからシンプルそのもの。
そしてACケーブル自体は71と比べると細い物が使われているのだが
内部のワイヤリングは71よりよっぽど良い。
この二点に手を加えるだけで、S71がS41を大きく引き離す可能性はある?
しかし30数年前の兄弟機同志を張り合わせても仕方ないと言えばこれほど仕方のない事もない…
(だからアンプは重ねて使っちゃダメ!)
7月19日
夏風邪なんかひいたの何年ぶり?
やっぱりエアコンに頼りすぎるのって良くないのね。
小学五年生?いや、六年生の時だったか
夏休みに水疱瘡になった。
真夏に寝ているのって地獄でんがな。
その時は隣のお姉さんがごっそり漫画雑誌を差し入れてくれたっけ。
とーぜん少女誌なのだが、よっしーは当時ウルトラ漫画マニアだったから
なんだって受け入れたのだった。
なんでも良いけど今回も辛かった。
大人しく寝てばかりも居られないので、枕元にはオーディオ誌が山積み。
写真はJA-S41が取り上げられている物。
1976年物ですね。
7月21日
JA-S41の音は相変わらず素晴らしいのだが
そんな事ばかり延々と聞かされてもどーにもならんと言われそうだ。
なので話しを変えるが、↓はエアコン室外機の基板。
最近半田つけづいていて、こんなもんまで引っ張り出した。
ある意味オーディオ以上に危険なので本当は弄らない方が良い。
上手く行ったら続報を書きたいが、ダメだったら黙っていようと思う。
それにしても、室外機の基板くらい過酷な環境にある基板も無いのでは?
これに比べたらオーディオ機器なんてのは本当に深窓の令嬢だ。
7月28日
やっぱり暑さはこたえる訳で、知らず知らずに体力を消耗している。
どうにもやる気が起きない今日この頃。
グダグダ過ごすのもおつな物だが、ちょっと書き落としていた事に気がついた。
いや、厳密には書き落としてはいないのだがアンプの接点のお話し。
何しろ片手で部品を押さえながら近距離で撮るのでピンぼけも酷いが
その点はお許しを。
それより許せないのがこの接点の汚れ。
あの手この手でなんとか磨いたのがこちら↑
これでも85点くらいかもしれないが、深追いもまた危険。
とにかくアンプの中を見るとこのようにか細い接点がたくさんある。
そこがこのように汚れると…、音に良いわけがない。
しかし繰り返すが深追い禁止。
腕のある人は話が別だが。
さて、相当立派なアンプでもスイッチの接点なんてのは
そんなにデカイものではない。
あちこちお金を掛けても、信号の通路がこんなんじゃあどうなのか?
そこで接点はやっぱり徹底的にクリーニングという事になるのだが
どうやっても綺麗にするに限界があると思うと暗い気持ちになる。
色々考えると、いっそのことスイッチを無視してしまうのがベストだ。
バランスコントロールも、ラウドネスも、トーンコントロールもジャンプ!
モードスイッチも無視。スピーカー切り替えも飛ばす。
インプットセレクターも不要。
テープ入力1と2だけ活かして、そこだけ使えば良い?
実際そんな事も出来ない訳じゃない。
大して使わない機能だったら効かなくても良いのだ。
(もちろんトーンアンプとかはそー簡単に無視する訳にはいかないが)
自分専用と思えばそれは可能。
まあそこまでやらないのがフツーだが、
究極の接点対策はそれに違いない。
ついでに言うとフォノは使わないのなら本当は基板を抜いてしまうのが
良いのかもしれない。
最低でもショートピンは挿しておくべきだと
今回あれこれ弄って、日頃巷で言われている事が正しいと理解出来ました。
7月29日
接点について考えようシリーズ
…というのは冗談だが、上の画像をご覧頂きたい。
なんだ、これは?
いえいえ、よっしー愛用のシェーバーの中身です。
1.580円もした高級品(爆)で単三電池二本で駆動する物。
これが時々動きがおかしくなる。
電池が枯れてくるともちろんそうなるのだが
新品を投入してもダメとなるとこれは故障だ。
だが、シェーバーなんて物はそもそもそんな複雑な造りはしていない。
それでなにかおかしくなるとしたら接触不良しか考えられない。
一見すると何でもないが、目視でわかるようでは相当だ。
綿棒とコンパウンドを使って電池の接点四カ所とON/OFFのスイッチの接点を
徹底クリーニング。
これだけだと今ひとつだったけど、とどめにCRC556を拭いたら改善。
もの凄いパワーで、ヒゲを通り越して肌まで削れそうな勢い。
これが本来の性能だったのだろう。
さて、冗談抜きに接点は大事で、そして怖い。
今回のシェーバーなんてそんなに複雑な所はない。
電池から発せられる3Vの電圧がキッチリとモーター(マブチモーターみたいなもんだ)
に伝わるかどうかで全て決まる。
で、一見すると異常は無いのだ。
写真は磨いた後の状態だが、磨く前だって
何十年も経ったアンプのプロテクトリレー辺りに比べると綺麗なもんだ。
だが、磨くと磨かないでは大変な違いなのだ。
こんな事を体験すると、やっぱりアンプの内部接点などは疑いの目で
見てしまう。
多少劣化していても音は出ている。
しかし電気の通り方は正常では無いことが考えられる。
嫌なのはステレオだと左右という問題があること。
左と右で接触不良の仕方が異なるのはこれまた困る。
僕は潔癖な性格とも言えないし、アンプについて多くを語れるタイプでもない。
だが、接点のメンテナンスはどうも大事な気がする今日この頃。
前に書いたがアライグマになってはいけないと思う。
だが、新品だって一年も使うと各種接点の汚れが感じられるのでは?
と考えると、他の事なんかどーでも良いから、
リレー接点を磨いたらどうだ?という気がしてくる。
スパークプラグだって、とんでも無い時間メンテナンスフリーな時代だから
固いことを言っても仕方ないのだろうが。
7月30日
考えてみるとちょうど一年前のこの頃、大変な目に遭っていたんだなー。
(註、仕事関係です)
まあ歳も重ねて吹っ切るスピードも随分速くなっているから良いのだが、
ちょっとだけ恰好付けていうと、見事に乗り切ってこの夏を迎えている訳だから
少しは自分を誉めて上げよう♪
そんな話しに関係なく、今日はアナログを聴いた。
ちょっと前からアナログ聴きたいモードに入っていたのだが
JA-S41のフォノイコは二台とも不調なので諦めていた。
で、S71の方を使う。こちらはフォノイコも生きている。
プレーヤーは、やはり夏だから?フルオート。
SL-7登板。
ベルトが滑ったりとか少しご機嫌斜めだったのを解消。
ただ、最初の内はどうにも??な音だった。
理由は色々あるが、少しずつ解消していって、後少し、という所まで追い込んで
その結果が上の写真。
いや、ふざけた音がした原因の一つが、例によってアンプの上にSL-7を置いたこと。
やっぱりこんなふざけた事はしてはいけません。
大いに反省して全部撤去してSL-7様をラック天板に。JA-S71はラック内にと置いたが
まだご機嫌が直らない。
…
そーですか…
ということで純正インシュレーター傍四カ所に黒檀ブロックを挟んで設置。
結果、ご機嫌は直った様で、その後のサウンドは素晴らしかった。
そして夜はCB50JX-1でコンビニまで買い出しに。
原付にはこーゆー使い方が良く似合う。
何より暑苦しさが無いのが良い。
夏はフルオートプレーヤーと原付を使うことと、法律で決まっているのである(嘘)
続きはこちらです。
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