5月1日

古いアンプ全般に関するお話しは後日として、A-5に限っていうと十分十二分のクオリティーを持っていることが確認された。

ただ、ADよりCDの方が、現時点では良さそうだ。

それとラウドネスは入れておいた方が良い。
当時の記事を読むと、このアンプのラウドネスの効かせ方は控えめとなっているが、よっしーはそうは思わない。
もっとも、これはスピーカーが違って、聴く音量が変われば感じ方が違っても全く不思議ではない。

とにかくラウドネスを切ると途端に痩せた、詰まらない音になる。
逆に言うとラウドネスを効かせて丁度良い位の音量で聴くのが良いという言い方も出来る。

よっしーは数年前から小音量再生にこだわっているので丁度良いのだ。


…ということでA-5は益々快調。
なるほど、「森のコンサート」あたりを掛けると高さ、幅、奥行きともに随分こぢんまりとするのがわかったりするが
それがどうした?という感じ。
そーゆー事をするアンプではないのだ。

それよりこのイージーハンドリングぶりにすっかり嵌っている。

電源スイッチ一つ押せばオーケー。プリメインアンプって良いナーと思う毎日♪

スイッチも必要十分な物しかついていないのが良い。

例えばトーンコントロールもターンオーバー切り替えなんか無い。この場合そこが良い。
スピーカーも一組しか使えないから切り替えも無し。これは音質的にも絶対良い。

音について欲を言い出すと色々出て来るが、それは野暮というもの。
ただ、しつこい様だがラウドネススイッチはオンにしておきたい。


5月2日

GWいかがお過ごしでしょうか?

季節も良いので、よっしーはお掃除にいそしんでおります。

…といってもオーディオの、なのですが(汗)

例えばA-5もT-5も、それは汚れていた。
無理もない、34年間お風呂無しだったのだから。

そこでクリーニング大作戦。



スイッチなんかこんな感じ。
まあこれは軽傷の方で歯ブラシで擦れば落ちた。



問題はこんな感じに染み込んだ汚れ。
どうやら煙草のヤニも含まれている。



分解して洗うのが一番なのだが、トラブルの元。
そこでティッシュペーパーをマジックリンで貼り付けるような形にしてみる。
いわゆるマジックリンの湿布だ。



これは大変効果があって、右がクリーニング済みで左がこれからの部分。
一目瞭然。

しかし、なんだかオーディオ版”素敵な奥さん”状態だ?



リアの端子達も、写真だとそうでもないがかなりくすんでいた。



写真ではやっぱりわからないが銀は銀。黒は黒、とはっきりさせると美しい。




電源プラグもこんな感じだったので…



ピアノコンパウンドを綿棒に付けてけばこのとおり。

と言うことでA-5もT-5も輝きを取り戻し、
”長生きはするもんだ〜”と語り合っていたとかいなかったとか…。マル!


5月3日



ある日のよっしーの部屋の風景。

NS-100MをPRA-2000+TA-NR1で鳴らしている、の図。

とっても立派な音がしている。
NS-100Mも良いスピーカーだ。

一種独特の清涼感を感じさせる音。
これはやはりツイーターとスコーカーの持ち味だろう。

上手くツボに嵌るとたまらない感じになるが
ちょっと人工甘味料的なところもある。

手の込んだキャビネットでしかもコンパクトサイズという事もあって
音場感も良い。

ただ、小音量で聴いている事もあって、後少し低音が欲しい。

そこで同じヤマハという事でYST-SW45登場。

せっかくNS-100Mの方はTA-NR1で鳴らしているのにアンバランス?

とも思ったが案外いける。
このサブウーファー、コンパクトスピーカーにはとっても相性が良い。

サウンドは俄然リッチな感じになる。

諸説あるがこんな風にサブウーファーで豊かな音が得られるのなら
積極的に使うのもイイナ、と思う。

ファンダメンタルという意味から低音(感)はとても大事だし、
また音場(感)にも影響は大きい。

メインスピーカーのウーファーがなかなか動かないのなら
そこに執着せず援軍を頼むのも良いではないか。

と言うことでNS-100Mも喜んでいたのだが
この使い方は本意ではない。

いや、たまたまGWという事もあって僕はFMを気楽に聴きたいのだ。

いかにもPRA-2000+TA-NR1では
贅沢が過ぎるし電気代もモッタイナイ。

そこでA-5に戻す。

音は3ランクくらい落ちるが、それはそれで良いのだ。
大陸横断をするなら車重300Kgのリッターバイクが良いが
近所のコンビニに行くなら原付の方が良い。
そういう事だと思う。

YST-SW45も外してしまうが、A-5はラウドネスを入れて使うから問題なし。

お陰様で今はとっても平和な気分♪

ただし、NS-100Mの真価を発揮させたければPRA-2000+TA-NR1の方が
断然良い。
アンプというのは幾ら良い物を奢っても、奢って過ぎると言うことは無いのだと痛感もした。


5月4日

人には誰にも死ぬまでに一度はやってみたい事というのがある。
”ああ、一度で良いからやってみたい”という類のものだ。

例えば、”ああ、一度で良いからビックマックセットを3セットまとめて
注文してその場で一人で食べてみたい。出来れば飲み物はMサイズが
良いな…”
とか
”ああ、一度で良いから増田屋の上カツ丼を注文してみたい。
いつもの並800円との600円分の違いはどこにあるのか
この目で確かめてみたい”

とかいう様なものだ。

例えが矮小なのはよっしーという人間のスケールがさいからだ。
そして食いしん坊なのも良くわかる。

ここで話しを食べ物から一旦離そう。

オーディオに関してもそーゆーのはある。

”ああ、一日で良いから自宅にタンノイオートグラフを納めて
アンプはクオードで、それで着る物は和服にして
ヒゲと髪を伸ばして五味先生みたいな風貌にしてそれを聴いて…”

というのは冗談だが、やってみたい事というのはある。

恥ずかしい告白だがよっしーは昔からアンプの水洗いというのを
やってみたくて仕方なかった。

いや、もちろん汚れてもいないアンプを洗おうとは思わない。
ところが拙宅には良い具合に汚れているアンプが一台あるのだった。



写真で見る以上に汚いのだ。
、そしてそれをつなぎ止めているのはヤニだろうか?
なんだかわからないがエアーで飛ばしたくらいでは納得出来ない感じだ。

こーゆー汚れをザバザバと水洗いしたら楽しいだろうなー
綺麗になるだろーなー、という思いばかりが募っていた。

あちこち見るとアンプ修理の達人みたいな人は一般人でも
わんさかいて、結構この丸洗いみたいなのをやられている。

夜な夜なiPoneで寝る間際にその種のサイトを閲覧しては、
”ああ、俺もアンプを洗ってみたい”
と夢見ながら就寝する毎日。
(大げさだ)

そんな”募る思い”に抗しきれず、ついにやってしまった、51歳の春。



達人のお薦めはガラスクルーみたいだったが
よっしーはマジックリンにしてみた。

大量のお湯とマジックリン原液。これを投入してみると…



ああ、なんて綺麗なんだろう
まるで100年も若返ったみたいじゃないか、お前♪

…ということで本当に綺麗になる。
基板のパターン、文字まで明瞭に見えるし
抵抗他のパーツもピカピカと光って
やあ47Ωさんや、長生きはするもんじゃのー、38年ぶりじゃのー”
そーじゃのー、220Ωさん。…っていうか液体に浸ったのは生まれて初めてじゃなかったか?”
なんて会話が聞こえてきそうだ。



…一応注釈をつけるが、皆さんは真似をしてはいけない。
これをやってアンプが壊れても、家が燃えても誰も責任を取れない。

どうしてもやりたいという場合も、電源切り立てのアンプに水なんか掛けてはいけない。
コンデンサーの放電とかヒューズを抜くとか色々事前にやるべきだ。

しかし、一方で整備に先立って徹底洗浄というのは正しいとも言える。
何しろこれをやると本当に各パーツの足の状態なんかまで
よーく見える。

ポイントは完全乾燥

今回は自然乾燥→ストーブでの強制乾燥のサイクルを幾度か繰り返した。
自然乾燥の場合一週間以上放置しても良いくらいだ。
というのも、リレーの中など一旦入り込んだ水分はなかなか出ていかないから。

強制乾燥も気をつけないでアンプがアッチッチになるまでやってしまうのは
考え物だが並行して行いたい。
生乾きで長く置くのは錆を招きやすくする。

要するに髪の毛を乾かすのと同じ要領で、
いきなりドライヤーを掛けるのも間違いだが
最後まで使わないのもいただけない、という事だ。



ところで今回の被害者、あるいは果報者はビクターのプリメインJA-S71さん。

1975年の製品。齢38
よっしーの部屋に来たのが2001年だか2002年のことだから
それからでも12年くらいは経つ。

ある方(マニアではない)からお譲り頂いたのだが
その段階で既に大変な汚れで(このアンプはボンネットが通風口だらけ
とりわけ埃が内部に入りやすい構造なのだ)
いつか掃除してやりたいと思っていた。

ただ、一応でも使えている老体に無理はさせたくなかったのだ。
ところが昨年だったか、不調になった。
リレーが時々切れるような症状が出ていた。

そのままお蔵入りにしていたのだが
もしかしたら丸洗いしたら良くなるんじゃないの?
という思いがずーっとあったのだ。


5月5日



1970年代のアンプ達の特徴の一つに
そのしっかりしたスイッチ類がある。

四連ボリュームでアルプス製。
これだけで相当価値があると思わせる。



バランスコントロールやトーンコントロールは一般的な物。
これは仕方ないというかコストに際限がある。



各種セレクタースイッチも部位によってランクが別れるが
なにより良いのは接点が大きく、分解清掃さえすれば
立派に蘇りそうなところが嬉しい。



デッカイトランスと電解コンデンサー。
電解コンデンサーは同じ容量で今ならもっと小さい物で済むようだが
見ているだけで力が沸いていく?この大きさもそれはそれで良い。




このアンプのサイズはこのトランス(ケースサイズ120×120×125_)と
コンデンサー、(15000μFで63Vが二本)
そしてヒートシンクで決まったような感じさえある。

他のパーツはそこまで大きくないので(ザックリ基板が4枚)
空間が大きい。
これはやっぱり良い事だ。
空気もパーツの内」というのは長岡先生のお言葉だが
実際問題中身がぎっしりというのはあまり良い事ではない。
どうしても相互干渉があるだろうし、なにより熱がこもれば
寿命に影響する。

このアンプなんか5LDKに住んでいるのは二人みたいな感じで
余裕綽々。
その上発熱自体がほとんどいと来ている。
唯一注文をつけるとしたら、それなのに放熱口だらけの
ボンネットだ。
鳴きやすいのもあるが埃が入り放題となる。
想像だがJA-S91と共通部品なのかな?


ところで洗ってアンプはどうなった?

火を噴くこともなく電源は入った。
そして何故か不具合も無くなってしまった?

何故かはわからないがアンプの中が汚れていて良い事は一つもないのだから
掃除するのは悪くないということだ。

ただし、皆さんは絶対に真似をしてはいけない
何か起きても誰も責任を取れない。

で、久々に聴くJA-S71の音だが
なかなかにパワフルである。
特に低音はぶっ飛んで来る感じさえあって、オーディオマニアの心をくすぐる。

反面全域に渡ってどうも音にがないというか潤い不足に感じるところがあった。

あった、というのはその後解消されたからなのだが
当初はマジックリンで洗ったから脂っ気が全部落ちちゃったと思って少し焦った。

このアンプのメンテナンスは始まったばかりと言える。
そもそも丸洗いというのは整備のための清掃であって
それ自体は整備でもなんでもない。

次にやってみたいのは各接点の分解整備なのだが
下手をすると弄り壊すだけなので躊躇もする。

多分笑える話しも出て来ると思うので、皆さん乞うご期待?


5月8日









5月9日

大人って嫌だな。やってみたいことを先延ばしにして…

そう反省して、ちょっとだけ弾けている私。

突然現れた38センチウーファー。

皆さんの目に触れるのは初めてだが、これもざっと10年近く前から
秘蔵されていた物。

JBLのD130…だと良いのだが、そんな立派な物がよっしーの部屋に登場する
はずがない。

ヤマハの物で型番も消えかかっているが
どうやらJA3812
ベースアンプのユニットらしい。
これも捨てられ掛けていた物を捕獲してきた物だ。

なんでまた保護する気になったかというと
38センチという事もあるが、このダイキャストの立派なフレームに
れたというのがある

なんと堂々たるフレーム。
それだけで思わず持って帰る、と言ってしまったのだ。
でも、気持ちはわかるでしょ?

以来10年。
いつかこれを活かした事をしてみたいと思い続けていた。

れの38センチ。
これをどう料理するか?

キャビネットに収めようとすれば、当然巨大な物が必要になる。
とてもじゃないがそんな物は用意出来ない。
第一相手は幾ら見かけが立派でも正体不明というか得体の知れない代物。
使い物にならなかったら笑い話にもならない。
また、コストも馬鹿にならない。

となると選択肢はつ。平面バッフルである。
それなら投資費用は最低限。失敗したら解体も容易。
それしかない。

プレーンな平面バッフルに38センチ。となると岩崎先生を連想する。
1メーター四方のバッフルにD130と075をマウントしたシステムとも言えないような
システム。それをパイプくわえたまま転がす様に移動する
岩崎先生の勇姿は、単純に好きである。




5月10日

note1 人は大口径スピーカーに何を求めるか?



大型スピーカー。
正しくは大口径ユニットに、人は何を求めるのか?

古来より大型ユニットを擁したスピーカーは憧れの的である。

いや、正確には”あった”と言った方が良いのだろう。
昨今大型スピーカーはマニアでも敬遠する人が居る。

昔だと”小型でも良い音がする”、だったのが
小型で良い音がするのは当たり前。スピーカーはサイズではない、
になってしまった。

これはいわば進歩というものであり、立派な事ではある。

アンプだって手のひらに載るようなデジタルアンプで
立派な音が鳴るようになった。
それはそれで良いのである。

しかし、では巨大スピーカーは無くなるのか?その存在意義
完全に無くなったのか?

…そんな事はないから未だに大きなスピーカーはあり続ける。

それはわかった。では、改めて大型スピーカー。大口径スピーカーの
意味はなんだ?


オーディオにおいて音はスピーカーの振動板が前後する事により
起こされる疎密波である。

単純にその面積が大きければ、動かされる空気の量は大きくなる。

中高音域においてそれはあまり意味がないのだが
こと低音となると面積が大きい事には意味がある。

バンっと叩きつけるような。音波そのものを感じるような
音の出方は、やはり大口径振動板ならではのものと言えるだろう。

もちろんスピーカーの口径が小さくてもエンクロージャーや
ネットワークの工夫で豊かな低音を味わう事は可能なのだが
それとはやはりうから大口径大型スピーカーに存在理由があるのだ。


5月11日

note2 正体不明のユニットの素性を探るには平面バッフルから



なーんて、わかったような事を言っているが、本当だろうか?

それを実証してみたくて今回の試みとなった。

それにしても38センチはさすがにデカイ

DS-301のウーファーも30センチ級で、数値で言えば直系で8センチくらいの差でしかないのだが
面積で見るとやはり圧倒的な違いだ。

さすが、なのだがこのユニット、一体どんな音を奏でてくれるのか?

何しろベースアンプ用のユニットなのだ。
そしてスペックも何もわからない。

取り敢えずへこたれなさそうなコーン。強靱なフレーム。
そして直径180_と存在感のあるマグネット。
これからして素性は悪くないと(勝手に)信じる。

勝手に信じた上で、取り敢えず平面バッフルで鳴らしてみることにする。
正体不明のユニットを試すにはこれに限る。

で、久し振りのスピーカー工作。


5月12日

note3 ネットワークレスで2Wayを作ってしまう



ということで久々のスピーカー工作。

板を買いに行く。

多少悩んだがコスト最優先でコンパネ。つまり12_の合板とした。

38aウーファーを支えるのには明らかに不足だが、なにしろ実験だからこれで良い(事にした)

これをほぼ三分割の形でカットして貰って、一枚あたりが900H×600Wとする。

で、工作と言ってもユニットの穴を空けるだけなのだが360_強の円をくり抜くのは一苦労
何より腹立たしいのが、せっかくの板の5分の1位の面積が無駄になる事で、ドケチのよっしーとしてはが出そうに悔しい。

…冗談はさておいて穴を空けたらあとはユニットをつけるだけ。
固定のためのネジ穴は8つということでさすがである。

さあ、結線してすぐ鳴らせる。

アンプはJA-S71が出ていたのでそれをそのまま使う。
それにこのプリメイン、トーンコントロール、ラウドネス、ハイフィルター、サブソニックフィルター、
モードスイッチ(ステレオ、リバース、モノ、右のみ、左のみ)有りと多機能で助かるのだ。
更にプリアウト、メインインまである。拡張性があるのも立派。

で、鳴らしてみる。ソースはFMCD


…なのだが一発目の音を聴くと笑える。
ロボット喋っているような、とはこの事で、酷いもんだ。



だが、落ち着いて聴くとウーファーにしては高い方まで綺麗に出ている。
これは何とかいけるんじゃないか?と、ここでツイーターをすぐ追加。さすがに最低2Wayにはしないとダメなのはわかり切っている。

ここでツイーターに075登場。
れっきとしたJBLだ。

正体不明のベースアンプのユニットに組み合わせるには贅沢?
だがこれしかない、と最初から思っていた。

この075を、アンプにダイレクトに結線。
コンデンサーもアッテネーターも省略
とにかく音を聴いてみる構えだ。

*念のためだがツイーターにコンデンサーを噛ませないで音量再生などやったら大変な事になるので
皆さんはこんな事をしてはいけない。
あくまでもこれは冗談企画だ。

これでどうよ?

おおー、ロボットがアンドロイドくらいにはなったか?(←なにが違うんじゃい?!)
人の声がなんとかそれらしくなってきた。

しかしトータルでは酷いハイ上がりで低音不足だ。

取り敢えずネットワークという事は考えないで、アンプのコントロールで対処してみる。
(ネットワークは絶対考えなくてはならない。念のため)

結局ラウドネスオンにして、トーンコントロールのローを大幅ブースト。ハイを大幅に下げて
やっとまともな世界に近づく。


いや、こりゃ凄いもんだが想定内と言えば想定内。
次なる手だても考えてある。

そこでデジタルパライコ登場。ヤマハのYDP-2006だ。

荒れ狂うスピーカーを、これでなだめすかしてみようという作戦。

果たしてどうなったかというと、画像をご覧あれ。



大幅にローブーストして、ハイを急峻にカットしてみた図。
(念のために言うけど、大雑把ですよ)

いや、これは凄いもんだ。当たり前だけどね、ユニット二つテキトーに板に付けて
ネットワーク無しなんだから…


5月13日

note4 ネットワークを急造する


いや、これは凄いもんだ。当たり前だけどね、ユニット二つテキトーに板に付けて
ネットワーク無しなんだから…


しかし、ちょっとガッカリだったのが、超低域はさっぱりだったこと。
ブーストで解決出来る事ではないのだ。

ベースアンプ用のユニットだからf0がそんなに低いわけがない。
そして平面バッフルだからユニットのの性質が出ている。
これだと低音増強用のサブウーファーなら良いが、超低域用のスーパーウーファーには向かない?

将来的にそんな目論見もあっての実験機だっただけに落胆


…と、ここで日は変わりツイーターにコンデンサーとアッテネーターくらいは入れてみようと相成った。

そーは言う物のコンデンサーの手持ちでツイーターに使えそうな物というと0.471.0しかない。

この場合は少しでも低い方からツイーターを鳴らしたいということで1,0を選択。
アッテネーターは、えーっと、どこのだったっけ?とにかく20年位前からあるヤツだ。

これでどうよ??



結果、なのだが…


5月14日

結果、なのだが、何と!

実に良い感じで鳴る!

これまでとはまるで別物だ。

シー、シャー、と言っていた075が突然お嬢様になった。

面白かったのがアッテネーターを全然絞らない状態でバランスしていること。

恐らく-10位絞ってちょうど良いのでは?と思っていたのに予想外。
コンデンサーカットだけでウエルバランス?
もっとも、絞っていないアッテネーターでも外してしまえば又音は変わるのだろうが。


note5 超高能率スピーカーの傾向と対策 その1

で、唐突に話しが一旦変わるが、このユニット達、かなり高能率
075はスペックでも110dBと超高能率なのはわかっているが、ウーファーも能率が高い。
ウーファーにあるまじき高能率とも言って良いと思う。やはりこれはベースアンプ用ユニットだからというのもあるのだろう。


高能率スピーカーはし振りだが、やはり独特の世界がある。

なにより特徴的なのが、”敏感”ということ。

ちょっとした接触不良みたいな物も、遠慮なく暴き立ててくる。


更に、高能率スピーカーを小音量で使う場合、いつも以上にアンプはボリュームをった状態で
使われる事になるから、本当に手が抜けない事になる。

このあたりが、各種テストやチェックには高能率スピーカーが向いているとも言われる所存だ。


所存なのは良いが、ここでJA-S71が一旦板となる。

このアンプ、まだ本調子では無いわけで、それがこの高能率スピーカーの元では良くわかってしまって辛い。




また登場してもらうとして、代打はヤマハA-5

ふざけているわけではない。セパレートアンプも良いけどスピーカー自体がチェック中の身なので
複雑な要素は一つだって少ない方が良いのだ。だからプリメインアンプを使いたい。

で、A-5にしてあれこれ聴くのだが、(ここから先は書くのが憚られるが)
本当に良い音がしている…。

いや、自画自賛はよっしーの常とも言えるが、これは本当にビックリする位ちゃんとした音だ。

随分永いことオーディオをやっているが、ビックリ度過去ナンバーワンに近い驚き。

やった事というと、前述の通り、ツイーターに1.0のコンデンサーと(全く絞っていない)アッテネーターを挿入しただけ。
それだけなのだが当初とはスピーカーは別物に変身。

呆れかえるくらいちゃんとした音が出ている。

これは何かの間違いだと言いたいのだが、とにかく聞き惚れてしまっている。


5月15日

世の中には何十件に一度みたいな間違いがある。
悪い間違いは困るのだが、良い間違いも困る。というか困惑してしまうというもの。

奇跡的間違いで、正体不明の38センチウーファー+JBL075ツイーター平面バッフルは
もの凄く良い音を奏でてしまった。

念のために言うが、別に圧倒的大音量再生で鳴らしているわけじゃない。
オーディオマニア的にいうとの鳴くような音なのだが、それで凄く良い音なのだ。
要するに大迫力とかいう話しじゃなくて繊細微妙なニュアンスもバッチリ描けているということ。

嘘か誠か、楽器なんか涙が出るくらい良い音。
女性ボーカルなんかもビューティフル。

そして音場感がもの凄く良い。

至近距離にでっかいバッフルが立っているのに、音はそれを透かして音場を展開する。
目を開けていると違和感に耐えられなくなる?

これは一体何なのか?


…これは一体何なのか?

まず1μFのコンデンサー一発でツイーター075とヤマハのウーファーが繋がってしまったのは
まぐれ、偶然、奇跡だろう。

厳密には更に追い込みが必要ということになるのだろうが、現時点でも十分いけているし
弄ってこれより良い状態に出来る自信はない。


次に音場感だが、一つには前述の通り偶発的に上手いこと2Wayが成り立ってしまったこと。
これがあると思う。

更に効いているのが多分、平面バッフル

平面バッフルには二つの意味がある。

ひとつが背圧ゼロの良さ。ここに高能率が加わって微少信号が徹底的に拾い上げられ
結果的に音場再生にもプラスになっているということ。(想像)

もうひとつが、双指向性であるということ。

スピーカーの前面と背面では基本的に同じ音がしている(位相は逆)。
エンクロージャーで囲ってしまえば背面の音は閉じこめられるが(特に密閉の場合)
今回の様なバッフルというか単なる板でしきっただけの場合、スピーカー後方にも盛大に音は放たれ
これも聴くことで一種のDSP的効果が得られてしまう。(想像)

以上二つの相乗効果と考えられるが、理屈はさておき目の前についたての如くスピーカーが
立ちふさがっているにもかかわらず、まるでバッフルが透けて見えるかのような音場が展開している事は事実であり
文句のつけようが無い


5月16日

今回の場合、理屈は後追いだ。何より音の出方が良い。
抑圧された感じが全くない。それでいて下品でも無い。
音とは本来こういうものだよ、とスピーカーが優しい眼差しを向けてくるが如くだ。


なんとなく、上手く鳴っているバックロードホーンの音を思い出させる。

想像を逞しくすると、このユニットでバックロードを作ったら面白そうだ。



…ということで良いことづくめなのだが、低音の量感は後一歩欲しい。

なにしろ仮にも38pのウーファーなのだ。それでいて低音不足とは変だろう。


平面バッフルならではの良さを活かしながら38pウーファーらしい鳴りっぷりを得るためには?


もっともシンプルなのが電気的補正。

要するにアンプ側でローブーストをして上げれば良いという事になる。


ヤマハA-5にはラウドネスもトーンコントロールもついているのだからこれを活用?

…するのだが、残念効き目が薄い

これは何故か?

次々アンプを換えてしまうとわけがわからなくなるので、敢えてアンプを固定したまま
パライコを挿入。

…するのだが、やっぱりあまり上手くない。

結論をいうと、いかに高能率型ユニットといっても38pを駆動するにはA-5ではいささか役不足であったということ。

残念。

だがその後アンプを換えてみると良くわかるのだが、A-5の音のしさは格段で、
(ただ、やはり人口甘味料的なところは耳につくのだが)それはA-5の名誉のために言っておく。

ここでJA-S71。…と行きたかったのだがあいにく分解整備中(詳しくは後で)。
そこで、意外感たっぷりだがデノンのAVアンプ、AVC-2870登板。

ふざけたのではなくて理由もある。

それはこのアンプのゲイン可変コントロール方式が気になったから。

高能率スピーカーを小音量で鳴らす時にノイズレベルの低さは有利ではなかろうか?と想像した。

だが、結論をいうとやはり役不足。

音は出ている。だがそれだけ、という感じ。
ボリュームを上げれば音量は上がる。トーンコントロールでバスブーストも出来る。

しかし笛吹けど踊らずとはこの事とでも言わんがばかりにスピーカーは動かない

得意先に研修で挨拶に言って一生懸命マニュアル通り喋るのだが鼻で笑われている新入社員のOLさんみたいな
状態だ。

やっぱりJA-S71の登板が待たれるが、まだバラック状態(詳しくはまた改めて)。

そこでステレオ誌付録のデジアン登場。


5月17日

そこでステレオ誌付録のデジアン登場。

これはこれで、鳴らすという役割は果たした。
何しろ手のひらに載るような基盤一枚だけのアンプだ。それを考えたら立派というか
A-5よりもAVC-2870よりも駆動力は高いのがわかる。

しかしなんのコントロールもついていないので補正には別途パライコが必要。
これが案外面倒な上に、どうもSN比の点で今回は今一歩。

何より設定を詰めている時間が惜しいところでJA-S71のお手入れが終わったので取り敢えずチェンジである。


数日ぶりに聴くJA-S71の音やいかに?


…うーん、これは強烈。

はっきり言ってA-5やAVC-2870とは別物別格

明らかに38pウーファーが仕事をしている。

ラウドネスを入れて更に低音増強もオーケー。

一応書いておくが幾らブーストする機構が付いていても、本体の電源が軟弱だったりすると
スピーカーの背中を押すことは出来ないのだ。

音は豪快と言える物。身の危険を感じる位の押し出しもあって、こりゃ本当に凄い。

ただ、どうしても繊細さであと一歩二歩
時に耳が痛い音も出て来る。

どうもアンプとスピーカーが喧嘩しているような所もなきにしもあらず。
この辺がオーディオの難しいところだ。


5月18日

どうもアンプとスピーカーが喧嘩しているような所もなきにしもあらず。
この辺がオーディオの難しいところだ。


残念だが降板。

となると後はセパレートに移行か。


ここでC-2X+HMA-9500MK1登場。


これでどうだ!?

…なんだか出来レースをみているみたで嫌なのだが、ぎょっとするくらい音が違う。

ここへ来てやっとアンプがスピーカーをコントロールしている感じになった。
ドライブ、とはこういう時に使う言葉だ。

それでいて荒れた所は一つもない…と言いたいが、まだスピーカー側を追い込む必要は残る。

それでも、取り敢えずは良い音だと言いたい。
と言うか、セパレートアンプを持ってしてやっとスタートラインにつけたという事だろう。


トータルでは、やや低音の量感不足なのだがC-2Xのトーンコントロールで上手く補えるのでオーケー。
平面バッフルにはこの種のブーストが効果的なのが通説。

ただし超低音域は不足
パライコで猛烈にブーストしても無駄だろう。コーンがレスポンスしていない感じになる。

これは無理もないというか、そもそもがベースアンプ用のユニットなのだから超低音の再生には向かない。




以下は今後の展開というか妄想になるのでそのつもりで。

超低域の再生は別途考えるとするとスーパーウーファーをしなくてはいけない。
市販品でも良いのだが多分色々な意味で無理があると思う。
となると自作だが、20pくらいのフルレンジを使った物を想定している。

38pウーファーの更に下の音域をフルレンジで再生というのは変に思われるかも知れないが
本当に低い領域をレスポンス良く再生するにはウーファーでは難しい部分もあるのだ。
ある程度強い磁気回路を持ったフルレンジをハイカット、ローブーストして使ってみる。
フィルターはイコライザーでしてアンプはバイアンプでやる。これしかないと思う。

後はメインスピーカーが平面バッフルのままで良いかどうか?という事になる。
これは前述の”妄想”スーパーウーファーをどの辺の帯域でどう動作させるかに関わってくる。

スーパーウーファーは最低音域だけを再生するとなると、平面バッフルにマウントされた38pは別途
ローブーストが必要。
これをプリアンプでするのが妥当なのだが、そうするとスーパーウーファーは二重のブーストを掛けられることになってしまう。
それを加味したさじ加減を、スーパーウーファー用のイコライザーでやれば良いのだが
なんだか面倒臭い気もする。

しかし、ではメインスピーカーを平面バッフルではない形にするかというと
それは実は想定していない。
今の時点では平面バッフルにしびれてしまっているので、エンクロージャーを作りたくないのだ。
(実はお金が無いだけ…)
良くて後面開放?

しかしこの男の事だから、いつ何時前言撤回するかはわかったもんじゃないが(汗


5月19日

ここで一応マニアでない人(つまりまともな人)がこのページを読んでいる事も想定して一応補足をしておこう。
38pものウーファーを使って低音不足とは何事だ?と思っているかもしれない。

38pウーファーと一口に言っても中身は様々だということ。

特に今回のウーファーは能率が高い。
現在のオーディオ界の常識からすると超が付く高能率といっても良いだろう。

高能率ユニット及びそれを使ったスピーカーシステムというのはどうしても低音不足に成りがちなのだ。

正確には低音が出ないのではなくて、それ以上に中高音が出てしまう。それが超高能率ユニットの泣き所だ。

それに見合った低音を再生するためにはエンクロージャー側の工夫(バスレフ、バックロードなど)、
あるいは電気的なブーストが必要になる。

そうまでして高能率ユニットを使わなければ良いではないか、と言うのは実は正論で
使わないという解決策もある。

しかし超高能率ユニットの魅力というのは確かにあって、その張りのあるレスポンスの良い音に一回嵌ってしまうと
しばらくは低能率スピーカーに戻れなくなってしまう。一種の麻薬的なところを高能率スピーカーは持っている。

ただ、知る限りにおいて昨今この様な野放図なウーファーもあまり無い。
今でもJBLのD130(一応フルレンジだが)などに人気があるのは、その後継となるユニットがあまり存在しないからだ。


更にもうひとつ一般の方向けに注釈を書いておくと、超高能率スピーカーの魅力の一つに
小音量再生時にもアドバンテージがあるという点があって見逃せない。


5月20日

高能率ユニットというのは大きな音を得やすいスピーカーだ、というのはその通りなのだが
一方でアンプのボリュームをった時もレスポンス良い音を聴かせてくれるスピーカーだという事が言える。

実際よっしーはこの38p2Wayをの無く様な音で鳴らしている。
だが楽しいのである。

力な磁気回路。りのあるコーン。あるいはホーンから放たれる音はボリュームを絞っても浸透力がある。
だからむしろ小音量再生に向いているのだ。


…ということで又しても能書きをほざいてしまったが、超効率ユニットで夜間〜深夜音楽鑑賞をするのには
ちょっと工夫が必要な事も確か。

何故かというと、超が付くくらい高能率になると、アンプのボリュームを絞った位では減衰が足りない事が多々あるからだ。

もうアンプのボリュームをこれ以上絞れない位のところで使う可能性が高い。
いかな高級アンプもそれくらいの領域だと左右のアンバランスも起きるし、第一使いにくくてしかたない。

そこで減衰器の登場と今回は相成った。

大した物ではない。単なるステレオボリュームだ。
これでCDやチューナーからの信号をプリアンプに入る前に減衰させてしまう。

音質劣化云々を言う方もいるだろうが、現実問題これがないともうシステム全体が使い物にならない。
現在必需品になってしまっている。

もちろん減衰器はプリ→メインの間に入れても良い(パワーアンプにボリュームが付いていればそれでも済む)し
可変抵抗ではなくて固定抵抗でももちろん良い。

ただ、これまでの自身の研究と体験では、プリに入る前に減衰させてしまう方が音には良いし、
またどうせなら可変抵抗の方が細かい調整が出来て断然使いやすい事がわかっている。

この可変抵抗器とプリのボリュームの加減で、実に丁度良い音量を生み出す事が出来るのである。


5月21日

我ながら久々に熱心にオーディオしているなー、と思う。

まあそれだけ今回の出会いはインパクトがあったということで…

さてさて、皆さんも経験があると思うが、そんな時はついつい突っ走り勝ちだ。

よっしーも爆走して、今はドライブ側がPRA-2000+HMA-9500×2まで来た。

要するにバイアンプだ。

別にバイアンプがやりたかったのではなく、こうすればウーファー側のみパライコを噛まして
ハイカットだ、ローブーストだのとやりたい放題と思ってやってみた。

結論じみた事を言うのには未だ早いのだが、どうもこのシステム現状ではウーファーはスルーで。
つまり妙にカットしたりなんだりしないで使った方が良いみたいだ。

そしてバイアンプは確かに効果が無いとは言わないが、よっしーの感覚でいうと
ちょっとオーバー

いささかせっかちに、ここまで走った感があるが頭を冷やすタイミングに来たかな?


改めて、この偶然の産物スピーカーの現時点での最大の美点は、スピーカーから音が出ているという
感覚がまるでない…、が言い過ぎなら極めて希薄であるということ。


急ぎすぎてその長所を損なうような事はするもんじゃないと反省。

ただ、ほんのちょっとの低域のアクセントがあれば、尚結構。

とういことでパライコはプリに並列に入れて色々試してみる事にする。
(TAPE OUT→パライコ→TAPE IN と挿入すれば良いのです)

失われる物もあれば補われる物もあるだろう。
ボチボチ検証しようではないか。


5月22日

勝手に舞い上がって邁進して疲れたもなにも無いもんだが
疲れた

日記に書いている以上の事をやったが、取り敢えず
プリメインアンプA-5一台のみに戻して今FMを聴いている。

今後どうするか?

ネットワークの研究をしたい気もするが
今日日チャンデバも恐ろしく安価で買えることを考えると
下手にコイルだ抵抗だと買っているより安上がりだ。

もしかするとそういう方向に行くかも知れないが
とにかく一旦お休み。

疲れてしまいました。


5月23日

一旦気持ちと耳のリセットである。

いい加減に作ったスピーカーから予想外に良い音が出たので
舞い上がった。

それは良いが急いては事をし損じるとはこの事で
妙なスパイラルに陥り掛けた。

取り敢えず現状を聴くのも大事。

上が下が。音質が、も良いが
今回一番驚いて喜んだのがその音場感。

スピーカーが眼前にあるのに、スピーカーから音が出ている気がしない。
その世界を楽しむ事を忘れていた気がする。

とかなんとか言いつつ書きたい事は山ほどあるのだが
止めておく。


5月24日

しかしスピーカーというのも面白いものだと思った。

いや、今回のは2Wayなのだが、ウーファーのみ。ツイーターのみで鳴らしてみると
とても酷いものだ。(当たり前)

ところがこの二つが合わさるとちゃんとした音に聞こえる。

いや、それは当たり前なのだがウーファーのみ、ツイーターのみの音を聴いてみると
なんだかされている様な気になる。

なにしろツイーターなんか、シーっとか、チーっとか、シャーっとかして言っていない。
こんなもんがウーファーと手を組むとまともな音になる。
これはおかしいではないか。

ネットワークというのもおかしい。

なんだ。あのコンデンサーとかいうヤツは。
コイルなんてのも怪しい。なんだ、とぐろなんか巻きやがって。



そんなもんを考えて、しかも組み合わせると色々な事が出来ることに最初に気付いたヤツは
変態に違いない。

しかし面白いナー。


スピーカー自作というのは時々やっぱり楽しい。

アンプ自作も楽しいのだろうが、これはよっしーの手に負えない。
アンプに関してはレストアの方がよっしーライクで良い。どこかバイクレストアと似ているからだ。

あと、生録なんかもやっぱり経験しておくと良い。

楽器演奏が出来たり、生演奏を聴く機会が多いのも良いが
スピーカー自作と生録を経験する方がオーディオには役立つと個人的には思っている。

念のために言っておくが、偉いとか偉くないとかそーゆー事ではない。
やっておくと楽しさが増すし、時々やるととてもハッピーになる。そんな感じだ。


5月25日


アンプをA-5からJA-S71に差し替えた。

元気に鳴っている。

それなりに数が出たアンプだろうが、現在元気で活躍しているのは何台くらいあるのかな?

さて、S71に差し替えた理由は音とは別にもうひとつある。

A-5ではSPは一系統のみしか使えない。

シンプルイズベストで、これはこれで良い。
対してS71では二系統が繋げる。
1975年当時のアンプは多機能を競っていた部分もあってこれがフツー。

A、B、A+Bと鳴らす事が出来る。

それで、A38p平面バッフルを。そしてBロジャースLS5/9を繋いだ。

なんと言うか一つの音だけ聴いていると迷子になる可能性もあるからだ。

両者はもちろん対称的。そこに意味がある。

久々にLS5/9を聴いたら音が寝ているのではないかと思えた(笑)

しかししばらくそのまま聴いていると、その音が本当で、平面バッフルがおかしいのだ、とさえ思える様になる。

このあたりが人間の感覚の面白いというかいい加減というか興味深いところだ。

ただ、S71はロジャースにとってベストのアンプではない。

でも、A、B二系統一発で切り替えられるのはとっても便利で楽しい♪



5月26日

大人ぶったことも書くけど、実際はせっかちであわてん坊だ。

だから思ったような音が出ないとすぐ顔がるし
何か手を打ちたくなる。

JA-S71で38p平面バッフルを鳴らすと
元気は良いのだけど、実に大雑把な音がする。

これはアンプがお疲れなのもあるのだろうと思い
分解掃除(詳しくはその内)を施したりもした。

しかし、相変わらず音はひとつ。

「…」

こうなると直ぐにでもアンプを又差し替えたくなる。


でも、まてよ、と今日は我慢。

知らん顔で鳴らしけた。

結果。

20分経過くらいから随分音が変わる。

うーん、やっぱりウオーミングアップは大切か。


あったり前だろ、と言われるだろうが
よっしーはせっかちなんで、電源投直後からある程度の音がしないと
イライラしてしまうのだ。

真面目な話し一晩通電しておかないとまともな音がしない
なんてのは許せない。

だが、せっかちも程度問題と反省した。

やっぱり30分くらいは待って上げないといけないんですね。

ひとつにはJA-S71の場合全然発熱がないというのがある。
だからあんまりウオーミングアップに敏感ではないのでは?
なんて思っていたのだが大間違い。

逆に言うとこのアンプなんかずっと通電しておいたって
熱が出ないのだから常時電源オンでもよいのだ。

それにしても、なのだが超高能率スピーカーというのはたちが悪い。

今の僕はこの種の敏感さはあまり歓迎していない。

だが、色々な事に敏捷に反応するのも面白いと言えば面白い。

長岡先生がリファレンスは高能率スピーカーで終生通したのもわかる。
検聴には最高?

ただしリスニングとなると一概に歓迎ばかりはしていられない。

でも、やっぱりなかなか楽しい♪


5月27日


スピーカーは面白い。

特に自作は面白い。

もちろん興味の無い人にお勧めするつもりは全くない。

しかし面白い。

今回のみたいにユニットの正体が知れないのなんか更に面白い。

自慢じゃないがよっしーはネットワークの計算なんか出来ない

それでも見よう見まねの感覚で今回もコンデンサーなんか買ってきたりした。

ツイーターに何μFのコンデンサーを入れるかで当然音は変わる。

面白半分にやるから、0.47の次にいきなり4.7なんて設定をしてみたりして
その結果にいてたりする。
熟練の皆さんから見たら単なるアホである。

しかし、それも又良いではないか。誰に迷惑が掛かるわけでもない。

0.47、1、2.2、3,3、4.7と用意して、更にそれらを直列で混ぜ合わせるか
並列で混ぜ合わせるかで当然結果が違うわけで、これはもう実に楽しい。

…というのは半分ホントで半分嘘で、わけがわからなくなって頭がくなった。

それでも、まあ楽しいじゃないか。



実際、ツイーターに入れるコンデンサーの容量で、低音まで支配されるというのは
こうやって体感してみないとわからない。

そんな事は知っている、と言うのと、やったことがある、と言うのでは偉い違いだ。

でもって、ツイーターにどんなネットワークを入れるかというのは、ホントはウーファーに入れるネットワークと
込みで考えるべきだから、これがまたややこしい。

しかし幸いなるかなコイルの買い置きは無いし、買う金も無いのでそっちはいじれずにいる。
大変興味はあるのだが仕方ない。

ここで頓挫か、と言う気もしたが、あるいはそれも良いかも?と思った。

というのは頭がこんがらがるだけの可能性があるからだ。

それが理由の一つ。

そして、もう一度冷静になって聴いてみると、このスピーカー、そんなに無茶苦茶な音なわけではない。

高域に荒れたところがあって気になったが、それはコンデンサーやアッテネーターの加減でなんとか解決しそうだ。

後は低音不足

これはある意味仕方なくて、平面バッフルではこうなって当然(サイズに限界がある)なのだ。

アンプの側でラウドネスなど入れれば十分補える範囲なので、そう割り切れば割り切れないこともない。

ネットワークが完成すればその方が良いのかも知れないが、得られる物もあれば失われる物もあるかもしれない。
だったら現状の使い方をしていれば良いという事になる。

ただ、手持ちのプリにはトーンコントロールもラウドネスも無い物もある。
そうすると不便なので、気持ちの落ち着いた所でJA-S71にヤマハのパライコを繋いで
改めて設定をしてみる。
JA-S71のラウドネスを入れた時と同じくらいの効かせ方というのを一つの目安にした。
それで割と上手く行くようになった。


5月28日


あー、猛烈にれた…

それでも一つだけ。

ツイーターに入れるコンデンサーだが、結局1.0μF
つまり元の値くらいが丁度良い?

なんだかなー

でも、まあ色々試さないと結論にはたどり着けない。

そしてウーファーのハイをカットする、
なんて事になればツイーターのコンデンサーの値もまた変わる。

ただ、現状で良い気もしている。


5月29日

スピーカーは面白い。(しつこい?)

例えばツイーターの結線を解いてウーファーだけ鳴らしてみると
これはもう酷いもんだ。

ウーファーの結線を外してツイーターだけ鳴らしてみると、
これはまたえる。

ところがこの二つが協力すると、一応それらしい音が出る。

当たり前?

でも、この経験をしてみると、実に変な気持ちになる。

なんというか、スピーカーというのは偉大なるだまし画なのでは?
と思ってしまう。

もっともらしい顔をしているが、実はおちょくりの世界ではないのか。

すなわちオーディオはやっぱり壮大なるだまし画ではあるまいか。

そんな気がする。

まあこれはロジャースあたりでもツイーターだけ、
あるいはウーファーだけを鳴らしてみることで同じ体験ができて、
その時から似たような事を考え続けていたのだが。


さて、しかし我がスピーカー。
どうも使い始めよりも音がこなれてきた感じで
低音もかさを増してきた。
それとツイーターの鳴らし方にもやっと慣れたみたいで
バランスも取れてきた。
(簡単に言うとアッテネーターを大分った状態でウエルバランスとなっている)

結局ネットワークはツイーターにコンデンサー一個となっていて
これが正しいのかどうかわからないが下手に弄らない方が良いみたいだ。


ところでLCネットワークとマルチアンプとどっちが良いのか?
みたいな事も考えるのだが
取り敢えずはネットワークで行きたいと思った。

こー言ってはなんだが、アンプは10Wayマルチだって出来る位たくさんあるし
チャンデバだって今では1万円しないで買えるので
マルチアンプで遊んだって良いのだ。

だが、いかにも面倒臭い。

プリアンプ一台、メインアンプ一台だって電源入れるのが面倒で
プリメインが良いな、とか言っているヤツにはマルチは無理だ?

それともうひとつ、スピーカーユニットというのは
案外LCネットワークを入れる事も考えて作られているのでは?
と思うから、というのもある。

例えは変だが、アナログ録音の時代は、オーバーダビングで
音質が変化する事を見越して元の音を作る、なんて話しもあった。
サバを読む、というのだが、スピーカーユニットにも実はこれがあるのでは?
と最近思う。

パワーアンプとユニットを直結にすれば良い結果が出るとは言い切れないのでは
ないだろうか?

市販スピーカーというのは、その意味でも非常によく考えられていると思う。
(これに気付くためにも自作は有効)
よく考えられただまし画。その最たる物が市販スピーカーなのでは、
と思う。


5月30日

いい加減話しを変えないと読んでいる方が飽きる。



フロントパネルを外すのにネジを幾つ緩めるのか?



リレー接点
左が磨いている途中。右は未処理。




ロータリースイッチ
本当は基板から外すのが正解だが
なんでもばらせば良いってもんじゃない。
(腕に自信が無いから)
これは接点磨き途中か。



スイッチの分解は良いが、ホントに気をつけないと惨事になる。
これはリアにある、インテグレート、セパレートの選択スイッチ。



接点はこんな物。
これは磨いた後だろう。


5月31日

パラってみた。


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