11月4日

子供達を公園で遊ばせていた日々から20年位が経つ。

その頃知り合った人達との付き合いは、細いが今でもいている。

20年の歳月はやはり小さいものではなく、中には具合を悪くしている人もいる。

もちろんこれから快癒に向かうのだろうが、本人もご家族も大変だ。

多少の経験は自分にもあるからわかるのだ。

今も性陣はこまめに会っている。

ある奥さんが、20年近く前に公園でこういたそうだ。

”いつか、ああ、あの公園の日々が本当に幸せだったと思える日が来るんだよ”と。

今僕ら仲間はその言葉を噛みしめている。

それが良いとかどうとか言うことでなく噛みしめている。

生き物である以上体の状態だって永遠に同じではない。
明日が今日の延長であると限らないことだってある。

そんな事を思いながら、今日も僕はこの下らない日記を書いている。


11月7日

慣れない事を書いたら、“何かありましたか?”と心配を頂いてしまった。

いえいえ、僕自身の身体は大丈夫です。

ただ、ちょっとブルーになった…と書いて再び三度気付くが
俺に落ち込む資格無し。
大変なのは俺ではない



さて、目の前のテープの山達。

適当に相手にしてまたしまおうと思う。

よっしーは趣味の物以外はサクサク捨ててしまうから
これしきの物をしまっておくなんてラクショーなのだ。

ちょっと早めに開けてしまったタイムカプセル?

乙姫様がくれた玉手箱を、地上に着く前に海中で開けてしまったような
感がある。

まあ10月は(いや、今も)テープを良く聴いた。

最初は懐かしさが勝っていたのだが
その内になってきた。

まず高校、大学時代の自分の程度の低さに嫌気が差した。

うーん…、なんてアホなんだ、オマエハ。

写真も真実を写すが、テープは、あるいはそれ以上に映す。

なんだかガッカリしてしまった。

若くて良いナー、という気はあまりしない。
自分で自分が許せない感じ。

“こんなのは俺の作品じゃあない!”と言って
作ったばかりの作品をたたき割る陶芸家の気持ちがわかった。

なんて下らない事をやってきたんだろう。
まあ今さら取り返しはつかない。

取り返しがつかないものはつかないのであって
ここでテープを叩き捨ててもどうにもならない。

で、あればムキになって捨てることもない。
ほどほどにめでて上げようではないか。

もしかしてあと二十年くらい経ったら違う気持ちになれるのかもしれない。


そして、思わぬ形でPCオーディオが始まった。
と勝手に思っている。

別にハイレゾだけがPCオーディオではない。
昔の音源を取り込んで、あれこれ料理するのも立派な趣味だ。

PCでオーディオ再生なんて…という気持ちが過去にはあったのだが
こうしてセンターにPCを据えてみると大変便利なのが良くわかる。

なんてたってテープやCDをあっちからこっちから持ってこなくても
ちょいちょいと再生出来るのだから、こりゃ便利だ。
一元管理ってラクチン。

市販されている音源をイコライジングして…なんて事は
全く思わないが(面倒)、大昔に悪いコンディションで録音した物なんかを
聴きやすく弄ってみたりするのは実に楽しい。

あ、そうそう。再生ソフトで音って本当に違うんですね。
やっとそれは理解出来た気がする今日この頃。


11月9日

音声編集ソフトで録音したテープを弄って遊ぶ。

大変楽しいのだが奥が深いし時間も掛かる。

遊びとしては良いのだが、こればっかりやっていてどーするの?
って感じ。

それと、そろそろのオーディオ機器も動かしたいと思う今日この頃。

(書きたいこといっぱいあるけど、もう疲れた…)


11月10日

なんか珍しく音楽を聴いている気がする。

これで正常なのだが、読み物としてのオーディオ日記を構築する上では好ましくない。
読んでいる人には面白くない話しだ。


音声編集ソフトは色々あるのだが、極端に機能が少ないか、多機能かに分かれる傾向がある。

それと、無料なのは良いが異常に重いソフトもある。

色々考えるとStudio One Freeは凄く優秀。
ただ、こちらが使いこなせていない。
適当にやることで慣れるという方法をとってきたが
ここらで真面目に勉強する必要はありそうだ。



で、大したことが出来ている訳ではないのだが
それでもこうやって音を取り込んで弄っていると
なにか能動的なオーディオをやっている気がする。


考えてみるとこれも録音の一種であって、
昔カセットデッキを使って格闘?していた頃を思い出す。


良い音を求めるというのも確かにオーディオの一つの道なのだが
アクティブに動くこと自体が楽しみというのもある。

スピーカーを自作する、なんてのもそうだし、
FM放送をエアチェックするっていうのもそうだ。

生録なんてもあったな、と思う。

野鳥の声に鉄道の音。
すぐ飽きてしまいそうだが、ちょっとやってみたった良いじゃないか。

そういった物をとりまとめるステーションとして
PCは好適ですな。
良い時代だ。


11月12日

ゴミの日にビデオテープやカセットテープが捨てられていることがある。

ビデオテープを出されている家は特定出来ているつもりだ。

近所のおじさんがお二方昨年、一昨年に亡くなられている。
たぶんその方達の残された物だ。

カセットも大体想像は付く。

さすがにそれを拾っては来ない。
ネタに、と言って写真を撮ることも憚られる。


しかし、それらを見るにつけ、あれやこれや残すのも
本当にいかがな物かと思ってしまう。

しかし、必ず物は残る

誰だって、来年死ぬから今年のウチに全部処分しておこう、とは考えない。


だから全部パソコンに移して…というのも意味はない。
それだっていつか邪魔になる。
第一よっぽど暇でない限り、故人の持ち物をしげしげと眺めたりしない。


あれこれ思うと本当に馬鹿らしくなってくる。

(どうも疲れのせいかまともな事が書けない)


11月13日

PCオーディオってなんだ、という話しを何度かした。

一つが高音質(の可能性がある)。

次に管理の良さ(バックアップはしっかりしないと一瞬でパーになるが)。

それと”弄り”の面白さ(苦しさ)。

弄りとは何かというと、今僕がやっているみたいに
音声編集ソフトなんかを使って、元音を弄れるというのもあるし
マルチチャンネルの再生をこなすなんてのもある。

パソコンの中にバーチャルのミキサーやらなにやら備える事が出来るのだから
こりゃ面白いといえば面白い。

ただ、やりすぎると耳の前にめず目が変になる。
実際ここ最近のよっしーがそうだ。
画面とにらめっこはほどほどにしないといけません。

ということで今夜はカセットテープをカセットデッキに入れて聴いている。

なにも考えないで聴く。
これはやっぱりある意味正しい?


11月16日

いかん、ぼやいていたら師匠からお呼びが掛かった。

ありがたい。

行きたい。

しかし土曜日か…

人様と休みのパターンが全然違うのがこーゆー時ネックとなる。

どうにかなるのだろうか??


話しは全然違うのだが、パソコンって言うヤツは
ちゃんと動いている限りは実に従順なもので
“お前、これやっとけ。俺はもう寝るから
と行って放置しておいても、朝までには大抵の事をやり遂げていてくれる。

いや、本当に頭が下がるヤツだ。

しかし適当も度が過ぎると、いつしかファイルがとなって
ハードディスクはいっぱいになってしまう。

いっぱいになするのは勝手だが、結局それはパソコンの動作も鈍くするし
仕事効率も悪くする事に繋がる。




そこで時々だがパソコンの大掃除

あれあれ、いつの間にかこんな所にこんなデッカイフォルダーが…

なんて呟きながら削除削除を繰り返す。

もちろん何でも削除出来る訳ではないのでDVDに焼く作業も入ってくる。

本当は外付けのHDが良いのだろうが、結局いつしかいっぱいになると思うと
使う気になれない。

そしてHDDとDVD。どちらが長年の信用がおけるかというと…

まあどっちもどっちだろう。
ダメになるときはダメになる。

ただ、デジタルの場合、ダメになると本当に全く中を覗くことも出来なくなるから怖い。

対策としては複数コピーを作っておくこと。
それから火事に備えて分散配置?

いや、今時ならクラウドという手もある。

まあ何でもよろしい。とにかくパソコン自体のHDDは空きをいっぱい作って置くに限る。

そー考えると内蔵HDDの容量は、あまりでかすぎない方が良いのでは?
と思う今日この頃。



11月17日

やっと心が落ち着く時間がやってきました。

いやいや、こんな風にパソコンに向かい、意味のない事を書くのが
一番のストレス発散だったりするのでありました。


しっかし動画の処理というのは本当に時間が掛かる。

それから比べたら音声の方は可愛いもんだ。

いやいや、ビデオカメラで撮った動画ってそのままだとDVDプレーヤーでは
見られないじゃあありませんか。

それで変換とか掛ける訳だけど、これがもう凄い時間が掛かる。

そんな事は先刻ご承知なのですが、改めて呆れる。

まあブルーレイにするとかだと、こんなに時間が掛からないのかもしれませんがね。


それでも今は一台パソコンをそちらに掛かりっきりにさせて居られるから良いけど、
なんともはや…


…という話しはさておいて、すっご〜く久し振りに“買い物”というのをした。


これ



いや、しかし自分の物買うなんていつ以来だろう??
ホントに思い返してしまう自分が悲しい…

まあ良いや、TASCAMDR-05

いわゆる一つのLiner PCM Recorderだ。

しっかし安い!

だから買えたんだけど実勢8千円くらい。

これで96KHz、24bitまで録れてしまうなんて…

買った理由がまた悲しいのだが、DATのTCD-D8が一応使える状態になったのは良かったのだが
どーゆー訳か電池でだと使えない。

これじゃあポータブルとは言えないじゃないか。

修理してくれる所を見つける事も出来るだろうが
今さらこれを直してもどーなるの?

って事でさすがに新しい物に手を出した。

立派なマイクもついてこの値段。

とんでもない時代が来たもんだ。





11月18日

令夫人が家を空けていた。

帰ってきたらびっくりさせてやろうと、台所の掃除に励む。

が、多分気付かない。

よっしーは物陰から手入れするタイプなので、
パッと見わからないこと必至。

でも、日頃絶対に手を入れそうもない所に
結構な汚れがあって、それが綺麗になったので個人的には満足。

洗濯機も三回回した。

あとから考えると一回で間に合った量だった。

子供達と三人で外食でもする事になるのかと思っていたら
一人はバイト。一人は試験前で全然話しにならない。

結局レトルトのカレーを食べたりした。

それは良いのだが、大メシ喰らいのよっっしーはそれじゃあ腹が減ってしまう。
結局夜中にこんな物を食べた。



ダイエットを考えると実によろしくない。

しかし一人居ないと大変だ。

は挙動不審になる。
夜中にゴソゴソしてくれて熟睡出来ない。

そのせいか、夕食後こたつで寝てしまった。

そして夜半頭痛が始まった。

これは珍しいのだが、寝方が悪かったり
何より血糖値の低下があったと思う。

それで冷凍ピザの登場となったのだが
その前にイブなんか呑んでみたりした。
滅多にない事だ。

両者の成果か、今頭痛は無い。

やたらあちこちの部屋の灯りを付けっぱなしにしてしまったり
テレビを付けっぱなしにしてしまったりした。

これは節電という観点からするとよろしくないのだが
人が一人減った家の寒々しさを解消するにはやむを得ない。

誰かが居ない。
それも例えば入院なんかで居ない時の寒々しい感じは
味わった人にしかわからない。
(註:よっしーの妻は入院していません。具合も悪くありません)

灯りや音はそれを埋めてくれるものだ。

何を書いてるのかわからなくなったが
オーディオの事ばかり書いていると時々こんな事を書きたくなる。

そうそう。パソコンの空き容量確保の為の努力は続いている。

動画の変換って本当に時間が掛かる。
一台のノートはそれに掛かりっきり。

パソコンって本当に働き者だ。



11月19日

デジタルデトックス、なんて言葉があるみたいだ。

要するにパソコン断ち、ネット断ちみたいなもんか。

よっしーも家に居る間はほぼパソコン回しっぱなしだ。


最近は多いと台のノートパソコンを回しっぱなしにしてしまう。
ついでにスマホを併せて操ったりする。
都合台?

回しっぱなしのパソコンは回しっぱなしなだけで
別に触れないなら構わないじゃないか、という説もあるが
黙って動かしていてもビミョーにストレスになるもんだ。

ここ数日みたいに何かを変換させたり焼いたりというのも
どこか気になるものだ。

ということで今日は一台しか立ち上げていない。

で、これを打っているのだが、実はキーボードを打つというのも
案外ストレス。

タイピングというのは手書きの10倍くらいのスピードで
文が書けるので今さら手書きには戻れる筈もないが
実は手書きの方が心は遙かに落ち着く。

でも今さら手書きには戻れないか。

限られた時間にたくさんの物を詰め込もうとさえ思わなければ
手書きが楽しめるんだろうけど…


11月26日

自分を癒す時間がやって参りました。

この時だけ無我の境地?

それはさておきTASCAMのレコーダー、DR-05を購入しておきながら
その後話題にしていなかった。



高性能ハンディーレコーダー。

これを使ってかみさんの教室のイベント(教室内での弾き合い会)を
録音してみた。

といってものんびりセッティングなんかしている時間は無いので
適当な棚の上に置いてオートレベルでレコーディング。

で、それを今聴いていたのだが(DR-05をUSB接続してiTunesで再生)
なかなか良い

場所も良かったのだろう、ピアノの音もごく自然に録れている。

そして国道を走る車の暗騒音なんかも生々しい。
時たま入るドアの開閉音とか椅子を動かす音なんかもリアル。

…って、演奏以外のノイズに感動するあたりが
マニアというか変態というか…

とにかく良い音が簡単に録れて取り込める。
24bi/44Khzの設定だが十二分と言える。
更に高いレートで同じ物を録って比較すると良いのだろうが
それは別の機会に譲ろう。

映像のない、音だけの世界も素晴らしいと思うのだが
今や傍流も傍流。

ま、だからこそやって楽しいとも言えるのだが。



*防音室の壁の一部と天井を外した図。
肉体労働でした。

11月27日

ということで、また訪れました、癒しの時間。

ハンディーレコーダーで録った音がなかなか好ましいので今日も聴いていた。

やっぱり良い音だ。

もちろん抜群に良いというのとは違う。

しかし音のバランスが良いし、やっぱり生々しい面白さというのはある。

喜んで聴いていたのだが、その内なにか記憶に引っ掛かる物があった。

えーと…

という事で思い出したのがこれ。



gulillemets 004

いわば私家版とでもいうべきCD。正式にはCD-Rなのだが
晩年の長岡先生がダイナミックソフトで取り上げた事で有名になった。

コントラバスの録音で、DATがマスター

これとよっしーの録音と一緒にしてはいけないが
どこか相通じる物があるのは確か。

なんというか、やはりこれは音場そのまま丸録りの世界。

それと音のバランスがとっても良い。

加工を施した(それが悪いという意味ではなく)商業録音とは
ちょっと違うのだ。

もっとも、これについては同じパソコンに同じように取り込んで
同じパワーアンプ内蔵DACで再生しているからという事情も絡んでいるかもしれない。

PCオーディオの音はどっちのスピーカーから出しているんだっけ?
と考えたらDS-301

この組み合わせで、拙宅では“ちょっと優しいけど底力のある音”となっている。

大変聴きやすくて和める音だ。


11月29日



CDシングルをPCに取り込んでみたかった。


理由は簡単で、聴くのに楽だと思ったから。

しかし、懐かしいというか古いというか。

1989年〜1990年代前半の物ばかりが目に付く。

逆に言うとその頃はまだCDシングルを買う余裕があったということだ。


よく知らなかったのだがCDシングルの売り上げはバブル崩壊後
1990年代中頃が頂点だったらしい。

それを買って歌を覚えてカラオケで歌う、というのが流行だったのだ。

今思うと微笑ましいし、業界としてはもう一度そんな風になってくれたらと
思わざるを得ない流れだ。

しかしCDシングルを買うっていうのは
ある意味アルバムを買うよりもリッチな話しなわけで
そんな事がこの時代に再び起きるわけがない?

、やってみて思ったこと。


便利この上無いのだが、飛ばし聴きをしてしまうことが多くなった。

CDシングル盤で聴く分には、”せっかくセットしたのだし”
とか、”そんでもって二曲しか入っていないんだし”
という心理からかちゃんと聴くのだが
iTunesなんかだとクリック一つですっ飛ばしてしまう。

利便性は上がったが、なんか音楽に申し訳ない様な聴き方だ。

まあそれを言えばLPやカセットの方がCDよりじっくり聴くというのは
太古からあったお話しだが。


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