3月3日
この日は晴れることが多いと思うのだが、違うかな?
早いものだ。ちょうど20年目。
あの日も今日と同じように、良く晴れた日だったと記憶する。
土に還る、というのがある意味正しいのだろうが、
空へ還る、という言い方の方が、やっぱり好きだ。
3月4日
別にバイクを写したかったわけじゃない。
3月3日がよく晴れているのは記憶している。
だが、なぜか4日以降はあまり晴れていないのじゃないか?
そんな気がして曇天の感じを記録してみただけ。
色々あってオーディオの方は静かにしている。
そんな中、LDのDVD化に着手。
考えみればLDの方が圧倒的に盤が少ないので
コピーしてしまえばプレーヤーを処分出来ると思い当たった。
3月5日
ここに断言する。
ステレオ誌1月号付録のデジタルアンプ。
それ用のキャビネットとして色々な物が発表されているが
今回よっしーが作った物が一番ダサイ。
というか不細工。
どーやったらこんな酷い物が作れるのか??
しかし、音は良い。相変わらず。
3月8日
デジタルアンプは位相特性に優れているのではないか。
漠然とそう思う。
CDとアナログレコード。
どちらが好きかは人それぞれなのだが、
結局どこに耳を向けるかで判定が違ってくる。
CDが好きだ、という人は、やはり位相を大事にする人ではないかと思う。
3月9日
CD黎明期、その可能性に対する期待を隠さなかった人に傅伸幸さんがいた。
傅さんはその頃、スピーカーをTADからアクースタット、そしてマーチンローガンへと
シフトしていた。
ステレオイメージ、なる言葉を氏が広めたのがこの頃だったと思う。
“昨日までのTADはどこ吹く風で、ホーンがついているのはおかしいとか
スピーカーに箱はいらない、とか言い始めた。
(中略)
やがて気になり始めるのは、清々たる風のような軽やかな音は反面、
ねばり気の強い表現をしないこと。
たとえばゴリっと激しい音が出ないのだ。
(大幅に中略)
これまでの話しを言い換えてみると、ダイナミズムとステレオイメージの表現は
シーソーの両極にあるということだ。
このシーソーが水平にとまらずにどちらかにたおれる。
水平になったとするとどちらも中途半端でおもりそくない。
クラシックがうまく鳴ればジャズはだめでその逆も同様。
というスピーカーの得手不得手を表した言葉は、音色で分類したものだが、
こうした比較に、音とイメージの相対があると思う。
かくしてESLの支持者たるぼくは、「音じゃあありません、イメージですよ。イメージ」
とか
「耳で聴くのではなくて心のひだで感じるのです」
と言ってごまかしてきた。
その時期のまっただ中にONE+ONEが出て来たのである。
音のバランスがどうでもよければONE+ONEでとどめだ。
あのあやしいまでのステレオイメージは音色の良否を超えてしまう。
もしも、ONE+ONEのイメージを保ちつつダイナミズムが加わったならば、
これぞ今ぼくが考える究極の音である”
*以上ステレオサウンド誌80号より引用
3月10日
CDとコンデンサースピーカー。
ステレオイメージを大切にする人には、とても良いアイテムの様な気がする。
CDがアナログに追いつかない部分というのも、未だにあるのかもしれないが
CDで無いと得難い部分というも、やっぱりあり、
そこに目を付けた人はCDを大切にするだろう。
アナログディスクを大切に思う人の目の付け所は
これまた少々違う所にある。
あまりに単純な言い方をするのは考え物だが
ステレオイメージ派のためのCD。
音色派のためのアナログレコード、なんて言ってみることを許されたい。
そして、この事がもしかするとアンプの分野でも
当てはまるとしたら面白いと思う。
ステレオイメージ派のためのデジタルアンプ。
音色派のためのアナログアンプ。
これもちょっと単純化し過ぎだし、短絡的過ぎる気もする。
だが、なんとなくそんな気がする今日この頃。
コンデンサースピーカーをデジタルアンプで鳴らすとどうなのかな?
もちろんソースはデジタルで、と妄想するだけは超ラクチンだな
と、ドケチは想像してはニヤニヤしているのだった。
3月12日
ステレオイメージ派のためのデジタルアンプ。
音色派のためのアナログアンプ。
という言い回し。実は個人的に気に入っている。
この2つは、相まみえる事がないかもしれない。
CD+デジタルアンプという組み合わせと
AD+アナログアンプという組み合わせ。
あるいは装置ワンセットではダメで、
上記二種を部屋まで分けて設置する必要があるのかも?
そうそう、それはさておき、アナログもディスク、テープをごっちゃで
語るのは危険な気がする。
一般にアナログ党と言えばアナログディスク再生を意味する様だが
同じアナログでもディスクとテープでは違うはずだ。
アナログディスクのややっこしさの一つが
インサイドフォース他、外周と内周の差。
音溝への針先のコンタクトの危うさにあるとすると、
テープにはそれがない。
もちろん、テープにはテープの問題があるのだが
外周、内周という問題はない。
だから、もしかするとCDとアナログテープ(やっぱりオープンか)+デジアン。
という系統と、
AD+アナログアンプという系統に分けると正解か?
…いかんいかん。どうも疲労が酷いようで、
限りなく妄想の世界に入っていく。
取り敢えずステレオ誌付録のデジアンも立派なもので、
お陰様でセッティングのアラとか良くわかる。
それが幸せかどうかはわからないが
取り敢えずこれを基準に各装置を改めて動かしてみようかと、
そんな気になっている。
3月13日
それでも、ということでPX-2にAT-15Eaを付けて、
C-2Xをフォノイコ替わりにして、REC OUTからデジアンに導いて
アナログを聴いてみた。
うーん、これはやっぱり立派なものだ。
欲を言えばキリがないが、いや、凄い。
立派立派だ。
3月15日
ライアーという楽器がある。
ライアーについて、そしてリラコスモスというグループ。
そして同グループのCDについては以前取り上げさせて頂いた事がある。
リラコスモスは現在二枚のCDを出されていて、セカンドアルバムは
再プレスが掛かったということで大変素晴らしい。
リラコスモスさんのホームページはこちら。
そして日々の記録はこちらでご覧頂ける。
さて、上の画像はその市販されたCDとは別物。
5年ほど前の収録で、まだリラコスモスという名前ではなく、
港南台ライアーの会とクレジットされている。
リラコスモスのセカンドアルバムは小川洋さんが録音された、
ということで縁とは面白いものだと感じているのだが、
このCD-Rはどなたが録音されたのかは不明。
録音場所は東京文化会館の音楽資料室となっているが
わかるのはそこまで。
で、このCD-Rだがポンっと再生するとギョッとすること請け合い。
なぜか?
とにかく低音ノイズが凄いのだ。
これをどう表現したら良いのか?
ゴウゴウ?ブーブー?
16トラック全てに、ずーっと入っている。
息苦しくなる位なのだが、これがもの凄い臨場感を創出しているのも間違いない。
オーディオマニアにはたまらない一枚?
とにかく空調ノイズにしても凄すぎるのだが、車の音ともちょっと違う。
謎である。
ライアーという楽器自体の音は大変可憐で音量も小さなものなので
より一層ノイズが際立つ。
で、実はこのCD-Rは16曲で終わりではなく、
この後17〜25トラックは、別メンバーの別の場所での録音が収録されている。
こちらは録音した人の名前も記載されている。
17トラック以降はパッタリ低音ノイズが消えるのだが
もしかすると16トラックまではメンバー自らが録音機材を回して録ったのかもしれない。
演奏者自体と知り合いなので、質問をすればどういう状況だったのかは
判るはずだが、それは将来のお楽しみに取っておこう。
繰り返しになるが、可憐なるライアーの音と
ウーファーをざわめかす低音ノイズの対比はオーマニ心をくすぐる。
時々再生しては楽しみたいものだ。
*このCD-Rについては純然たる私家版でしょうから
入手は無理だと思います。はい。
3月19日
デジアン+コンデンサースピーカーは当分実現しそうにないので
立体的アナログを目指してリニアトラッキングプレーヤーで頑張るの図。
しかし発想が単純…
でも、PX-2も頑張ってくれている。
ただ、やはり経年劣化している部分もあるのが気になるところ。
3月20日
どうにも気がかりなので分解。
6年前に拙宅に来た時点で既にアームの動きに問題を感じたが、
今回久々に引っ張り出して使っていたら
いよいよアームがエンコしたりとやばい現象が起きてきた。
こりゃ使い物にならない?
リニアトラックアームアッセンブリー。
平ゴムベルトの上にアームユニットが乗っているのがわかる。
このゴムのテンションが下がってしまうと中だるみ現象となり、
特にアームが中間地点に来たときに動きが悪くなる(と想像する)。
ゴムベルトのジョイント部がわかるだろうか?
切れ目を繋ぐのはスプリング一本。
海外のサイトなど見るとこのスプリング部分に手を入れて
ゴムベルト全体のテンションを上げる、という事をしている例に行き着く。
今回よっしーは写真右に見える、ゴムベルトのポスト自体を
(写真で見て)右方向に少しずらして止めるという裏技を使って
テンションを上げることに成功?した。
良く指摘されるPX-2の問題点。
アームが載ったベルトを動かすのはモーターが一つ。
このモーターは良いとして、それをベルトに伝えるのがCDプレーヤーの
トレイ開閉ベルト並の輪ゴム一つというのは如何なものか?
この輪ゴムも手持ちの物に交換してみたが
あるいはもっとテンションの高い物。且つスリップと縁遠い物に交換する必要が
あるのかもしれない。
このあたり上位機種のPX-1ではギア駆動だし、後発のPX-3では小改良が成されていた筈だ。
アームユニットが取り外されたPX-2の図。
天地逆さにしないと出来ない作業なので、結構神経を使う。
さて、結果は??
3月22日
ちょっと時間が出来たので某ハンズに材料を調達に行った。
スプリング。
35o長の物と50o長の物を買ったが
50o長は不要だった。
35o長を使う。
使う場所はここ。
写真はノーマルのスプリング。
このスプリングで、アームベースが乗っかっている
平ゴムベルトのテンションが保たれている。
しかし不思議なのは、鳩目が打たれている左右の穴が使われず
センターの一点のみにスプリングが掛かっていること。
一体なぜ?
センターの純正スプリングはそのまま、左右に買ってきた35oスプリングを掛ける。
これでどうだ?
手応えはバッチリで、テンションが強化されたのがわかるが…
結果を言うとベルトのテンションは改善された様で
右に左にとスムーズにアームは移動する。
しかし、これで終わりではない。
次に交換すべきはこの怪しい光を放つパーツ。
フォトインタラプタって言うんでしたっけ?
発光はオーケーっぽいが、問題は受光部。
これを差し替えたいが規格がわからん。
何とかしたいところだ。
3月23日
しかしPX-2と限らないが、リニアというのは
ヒジョーにビミョーな釣り合いの上に成り立っている物だと
改めて思う。
仕掛けは凄そうに思えて、案外チープ。
そして一筋縄ではいかない。
メカフェチには良い素材だが、電気も絡む。
やれやれ…。
3月24日
PXと限らないが、この種のプレーヤーのファンは
日本より海外の方が多い様だ。
検索を掛けると国内サイトの情報はあまり出てこない。
海外のマニアの方が、PXがいかに良いプレーヤーか語っている。
面白いものだ。
さて、いよいよよっしーも気がふれてPX-2をひっくり返してしまった?
いえいえ、違います。こうしてから裏蓋を外さないと、出来ない事がたくさんあるのです。
アームユニットを抜かない場合はダストカバーは外さなくても大丈夫。
もちろん、ターンテーブルとカートリッジは外しますよ。
それからクッションなどの上でひっくり返す。
この時、アームが右から左に暴走してしまわない様に
ひっくり返す向きには注意。
これが内部。
大きな基板は二枚。
写真で左がモーターコントロール基板で右がその他のコントロール基板(だと思う)
割と大らかな基板で微笑ましい。
見たことはないが、PX-1になると基板もぎっしりで発熱の問題も抱えるようだ。
その右側の基板のアップ。
テストピンが出ている。
ここにテスターを繋ぐ。
右の方にVR2と書かれた半固定ボリュームがあり、これを使ってアームの左右の角度調整を行う。
(VR2ではアームがアップの状態の時の角度調整を行う。
ダウンしている時の調整は別の半固定ボリュームを使う)
それは良いが基板にアクセスするのはプレーヤー下部から。
…ということでご覧のような置き方をしなくてはいけない。
ボディーの縁ギリギリで接触することになるので気も遣う。
(ギリギリで無いと内部のパーツと台が干渉してよろしくない)
ちなみにPXの足=インシュレーターは裏板(鉄板)にねじ込む仕掛けなので
裏板を外せばインシュレーターは共にお隠れになってしまう。
更にいうとこの時水平バランス(特に左右方向)はしっかり取らないと
アームの調整は出来ないのだから更に更に気を遣う。
調整時指定のカートリッジは、なぜかシュアーのM75系。
ヤマハは70年代、プレーヤー標準装備のカートリッジとして
これを使っていたからかな?
自社のじゃない所が面白い。
それをPX純正のシェルに取り付けて
アームをまずUPの状態に。
この時左右にぶれていては意味がないので慎重に真っ直ぐにする。
(ちなみにカートリッジを付ける時、オーバーハングはどれくらいだっけ?
と馬鹿な事を考えたのは私です。汗)
で、テスターの値が0±50mVに収まる様調整。
次にアームをダウンして、アーム移動ベルトの陰に隠れている基板上にある
VR4で同じ様に調整。
しかし、こりゃ滅茶苦茶やりにくい位置にある。
ちなみにこの調整、アームが左端か右端にあってはダメ。
ある程度内側にあって、尚かつVR4にアクセスすることが出来るポジションで止める。
それは良いがアームが右端から離れれば、勝手にターンテーブルが回る。
これは好ましくない?
そこでスイッチをガムテープで固定。
こんな事して良いのかどうかわからんが…
ま、これでターンテーブルは回転しなくなる。
一応の事が終わったので、この際に、と裏板の掃除。
何しろ鉄なので、CRC556を塗布しながら掃除。
錆防止にもなるから良いかな?
多分30数年ぶりで掃除して貰えたと裏板が喜んでいた?
3月25日
入念な調整の結果、PX-2は見違えるような音を聴かせた…
…かどうか知らない。
まず、アームの様子を見ていると、確かに以前よりも盤に対する直角度が
増している気がする。
しかし、完璧に90度なのか?というと怪しいものがある。
でも、今のところこれ以上は深追いしない。
そもそもリニアトラッキングとはいうものの、アームは尺取り運動をしているので
常に溝に対して90度というものではないのだ。
そんな事よりも、つくづく面白い物をヤマハは、というか時代は作ったな、と思う。
精密な電子制御で、説明を読んでいると凄いのだが
アームの駆動など、どこか笑えるところが残っていて
そこが可愛い。
リニアは基本的にショートアームしか使えない。
また、シェルやカートリッジも軽量級のがマッチする。
ロングアームが使えないのは、お尻がつっかえてしまうからだ。
実際AT-15Ea+アルミ削りだしシェルだと、既にお尻がダストカバーに抵触してしまうので
カバーを閉められない。
このあたりもビミョーで面白い。
オート機能も満載なのだが、よっしーの個体は
30p、25p、17pのボタンを押しても勝手にプレイしてはくれない。
また、盤が終わってのオートアップが効かない。
まだ、チェックするべき箇所が残るが、修理調整は一時停止。
いささか疲れた。
でも、このスッチのでかさは好きだ。
というか絶妙のデザイン。
やっぱりヤマハは凄い。
ボディも木材は使えず、5o厚の音響用アルミダイキャストが採用されている。
これは内部のくりぬきが多い為に木では重量不足になるので
そうなったのだと思うが重さ、強度共充分なものがある。
また、底板もど鉄で重い。
重量を稼ぐためそうしたのだろう。ボトムが重くて悪いことは一つもないし。
ダストカバーも5o厚でゴージャス。
音にもデザインにも配慮が凄い。
総重量17sと言うことで、GTプレーヤーあたりと比較すると軽いが
一般的には充分重い。
あれだけ電子回路に場所を取られてのこの重量は立派のひとこと。
アルミボディ故だろう。
ただし、このアルミボディは汚れや埃が付着すると、一向に綺麗にならない。
ピアノのつや消し黒が一旦汚れ始めると始末に悪いのと同じ様なものだ。
改めて見るとデッカイのだが、一見そうは感じさせないところは立派。
でも、デカイ(笑)
奥行き約43センチはGTプレーヤーよりも5センチくらい大きい。
(その分幅はGTプレーヤーより小さいが)
金額18万円は、考えてみるとGT-2000の13万8千円より4万2千円も高い。
随分高額なプレーヤーだったのだな、これが。
プレステージモデルのPX-1の48万円と比べれば半値以下だが
当時どれくらい売れたのだろう?
あるいは海外の方が売れたのかもしれない。
リニアは日本のマニア(あるいは評論家諸氏)には受けが悪く
外国の方が高く評価してくれた気がする。
純粋で真面目な?日本人には、アームベースがゆらゆら動くリニアは
評価されなかった感がある。
しかし、リニアはそんなに悪いのか?
弄る方が優先で、PX-2の音を本気で聴いていなかったし、
レコードももっとたくさん掛けないと本当のところは判らない。
しかし、繊細さもあるし、迫力もある。
これについてはこの後もっと検証したいのでちょっとお待ちを。
いずれにしても、ヤマハだけ見てもPX以前にはDシリーズがあり
これはGTの始祖とも言える内容だった。
途中にPXが入り、82年にはGTシリーズが登場、ということで
PXの系譜は途絶えた。
つまり、堂々たるターンテーブル。重量級キャビネット。
ユニバーサルアームという路線に戻って、そして終わったのだが
PXがあった、という事実は記憶されて良いと思う。
GTシリーズが優れたプレーヤーなのはわかるが
PXにも別の意味でのメーカーの気合いを感じるのだ。
何より見ていて愛くるしい。
“私、リニアの味方です♪”
3月26日
PXの情報を求めてネットサーフィン(死語!)を繰り返す日々。
まあ色々なやり取りが出て来て面白いの一言。
実は日本にも一つだけ、PX-2と3の事なら任せておけ、のサイトがあったのだが
今は見ることが叶わない。
それは?というと、もちろんボロンさんのサイトだ。
それも何とか、ウエブアーカイブを使って拾ってみた。
世界中のPX-2、3ユーザー共通の悩みは、フォトインタラプタ
(フォトカプラともいう)が手に入らない事。
いや、フォトインタラプタ自体は幾らでも売っているのだが
PXに合う規格の物がどれなのかわからないのだ。
一説によるとGP1A52、あるいは53(共にシャープ製)がマッチするとかいう
情報もあるが真偽はわからない。
適当なインタラプタを使って、マッチさせるという手法も紹介されているが
よっしーにはちょっとハードルが高い。
eBAyなど見れば、この部分のリペアや、PX-2や3のトーンアーム全体のリペアを
有料で引き受けてくれるところも見つかる。
実績もありそうだし、依然円高の今、いっそ頼んでしまうのも一考かと思われる。
まあ、フォトインタラプタ自体はオート機構に関与するのみなので
マニュアルで使えているなら、もうそれで良い気もするのだが
調べること自体が楽しいとなると、これはもうどんどん深みに嵌ってしまう。
さて、AT-15EaをLT-13に付けた物を使ってきたが
重量的にはPXにミスマッチ?
な、事はないが、軽量級のシェルに、重すぎないカートリッジを、
ということで幾つか聴いてみた。
まずシュアーM75Mk2+ヤマハの穴あきシェル(SMEもどき)。
良いけどさすがにちょっと荒さが目立つ。
そこでエラックSTS-455をPX-2純正シェルに取り付けて聴いたのが上の図。
ここまで来るとかなり軽いので、カウンターウエイトも目一杯前進してくる。
まあ、それで正しいのだが。
この時の音は、やはりSTS-455の特色がバッチリ出て、独特の物。
軽めのMMを続けて、ということでオルトフォンFF150Mk2も聴く。
シュアーM75と良い勝負だと思うのだが
こちらの方が断然上品。さすがオルトフォン?
ということで各カートリッジの違いをキチンと出す、PX-2は優秀なヤツなのだ。
MCも聴きたくて、とどめに一発、再生ZYXだ。
シェルこそ18gだが本体が2gくらいなのだからオーケー。
音はさすがに次元が違うもので素晴らしかった。