11月2日



休みになると日がな一日部屋に籠もってオーディオ三昧なんてのは
決して健全な生活と言えない。

だからといって、例えばお買い物なんては一番苦手な方だったりする。
時間のロスも甚だしい?


それでも身体を使う事とかは必要だと思うので庭のの木の剪定に乗り出した。

…というのは真っ赤な嘘で、ただ柿を収穫するのに併せて
枝を切りまくっただけだったりする。

お庭に柿があるなんて良いですねー、なんてのは現実を知らない人のいうことだ。

枝は伸びる。葉は落ちるで良いことはない。
おまけに落ちた柿に虫がたかる。虫が湧く。
放っておくと鳥に突かれて枝についたまま中身が無くなる。

ハッキリ言って僕はこの木を無くしたくて仕方ない。
だが、まあの事を考えるとそうはいかない。

ここは一つ前向きに考えて…ということで伐採を楽しむことにした、
秋のある日のこと…



しかし、凄まじい量の枝を切った。
重労働である。

木に登り、その時は手引きのノコで枝を切る。
これも大変だが、本当に大変なのは切り落とした枝を細かく断裁する方だ。

それでも写真にあるようなチェーンソーが今はあるから未だマシ。
それと住んでいる家の向かいに土地があって、そこの片隅に放り込めるから
これは大助かり。
通常であれば束ねるか袋に入れるかして普通ゴミとして出さなくてはいけない。
昔はこれをやっていたのだが、モー大変の一言。

落ち葉もかき集めて空き地に捨てる。

最後にたき火が楽しめると一連の作業も楽しいのだが、近所迷惑この上ないから
やらない。

柿は100個とは言わないが50個以上は採れたので
大収穫というべきか。

ま、散々憎まれ口を書いたが、仕事として果物や野菜を育てる人には
本当に頭が下がる。
きっと大変だと思う。
収穫は喜びだが、育て、それを鳥や虫から守るのが一番大変なんじゃなかろうか?

そうやって手塩に掛けた収穫物が風評被害で出荷出来ないとなったら
悲しみは想像を絶するところがある。

そう考えると庭の柿の伐採程度でブツブツ言ってはいけないのだが
個人的な思いとしてはウチの庭には要らない。

ただ、まあやっぱり良い運動にはなったか?


11月7日



いやー、プロは違う

こんなもん使えたら、そりゃ楽だろう(笑)
ちなみに右に見える車がカットした枝の回収車である。



さて、なるべく身体を動かそう、ということで色々やっている。

部屋も配置に小変更あり。

結果、音も良い方向に変化。

詳しいお話しはまたいつか。


11月12日

オーディオ機器は壁際にあるべし。

というか家具・調度の類は全てそうあるべきだろう。
その方が部屋が広く使える。広く感じられる。

しかし、壁際のオーディオというのはなかなか不便だったりする。

何が、ってオーディオ機器においては背面も非常に重要だからだ。

入出力端子はフツー背面にある。
これは必然である。

テレビだって何だってそうだ。

しかし、これは実に不便でもある。

一回結線したら何年もそのままというのなら
それで良い。
しかし、どこかのよっしーみたいに年がら年中何か弄くっていないと
気が済まない性格だとそうはいかない。
どうしたって背面へのアプローチを考えなくてはいけない。

ここ最近は主立った機材はGTラックに収めている。
GTラック三台が横に並んでいるのだ。

重ねたりしていないのがポイントで、これだと何とか背後に手が回る。

しかし、では完璧かというととんでもない。
これでも不自由なのだ。

背面へのアプローチを考えると
ラックは部屋の真ん中…とは言わないが
壁からは離れていて欲しい。

そこで、という訳でもなかったのだが
ちょっと前に別のラックを引っ張り出してみた。
多分テレオン製のGTラックもどきと言われる物だと思うのだが
それを使ってみた。
(先月のオーディオ日記の最後の方に写真がある)

それは大変頼もしいのだが、ちょっと立派すぎる。
存在感が大きいのだ。
(何しろGTラックよりもちょっと大きいサイズだから)

まあ存在感は家主が我慢すれば良いのだが
音への影響が気になった。
どうも音場を乱す気がする。

そこで、もうちょっと背が低い物…と考えたら
10数年前の自作ラックがあった。



21o厚ラワン合板で作った物。
幅600、高さ342、奥行き450oと
実に自作らしいサイズだ。
板取りの無駄を省くとこうなる。
今作るとしたら幅550位。奥行き430位とするだろう。

まあ、それはさておいて、この上にアナログプレーヤーを置いて
ラックにプリとCDプレーヤーを入れるようにすると
少なくとも使い勝手は大変よろしい。
そしてこれくらいだと壁から離れた所に置かれていても
滅茶苦茶邪魔とは感じない。

それがどうした、と言われるとそれまでだが
やっぱりオーディオ機器というのは簡単に背面にアプローチ出来ないと
大変不自由だ。

今回つくづくそれを再確認した。


11月14日



このような物がウチに来た。

…といっても足はないので勝手に歩いて来た訳ではもちろん無い。

SAECのフォノケーブル
それはわかる。

問題は型番だ?

通常であれば被膜に書いてあるのだが、どこを見ても見あたらない。

シースからするとCX-5006A

少なくとも5006Bで無いことは確か。あれはブルーのシース。

一応MM用という事も疑ってみるとCX-8003
しかし、どうも違う。

色々検索する内にCX-8003のType2ではないかと言う気がしてきた。
まあそれも定かではない。

それはさておき、このケーブルはまずルックスがよい。

シースの色が良いし、佇まいも良い。
モールドで赤白のピンというのも素敵だ。
よっしーはモールドのピンプラグが、ルックス的には大好きなのだ。
これは昔から変わらない。

いずれにしても古い物だから相応の汚れもあるが
クリーニングはしない。
まずは音を聴くことだ。

そう思い早速ダイナベクターDV-507に装着。

…なのだが、まず勘合の良さに驚く。
実にカッチリ嵌って遊びがない。

これは凄い。これまでも何種類かのフォノケーブルを使ってきたが、
ここまでしっかり収まるのは経験がない。
SAEC恐るべし?

一応MM用か?ということでカートリッジはAT-15Eaのまま。

音を出すと…

うーん、音もカッチリしている。
その点において満足度は高い。

ただ、低い方のどっぷり感が希薄になる。
あと一歩低音がのたうち回って欲しい。

これはやっぱりMC用?とカートリッジを交換。
MC-L1000の登板だ。

久し振りに聴くL1000だが、さすがに次元が一つ違う。
L-1000の前にL-1000無し。L-1000の後にL-1000無し?

…という話しはさておいて、やっぱり低い方にもうちょっと雄大さが欲しい。

念のため、と思ってそれまで使っていたケーブル。
実はダイナベクター製の物戻すと、
やっぱりバランスはこちらの方が良い。

ダイナベクターのアームだからダイナベクターのトーンアームケーブルの方が良い?

そんな単純な物ではないと思うが
この辺り相性の問題というのは残るようだ。

では…

(続く)


11月15日

では…

アームもSAECにしてみたら?、ということでWE-407/23登場。



このWE-407/23は7年位前にある方から譲渡頂いている。
完全な状態ではない、ということで格安にてお譲り頂いたが
パッとみてわかるのはナイフエッジのカバーが無い事と
カートリッジをクランプする部分のゴムが無くなっていることくらい。

なのだが、どういう訳かあまり出番が無かった。
ある意味罰当たりである。

アームケーブルがSAECになったからアームもSAECというのは
冗談みたいだがケーブルがアームを呼んだということでご理解頂きたい。

さて、SAECといえばダブルナイフ
これについては過去にも散々書いているので詳細は省こう。
手元にWE-308NWE-506/30もある。
また、GT-2000X(まるごとお預かり品)にもWE-407GTが載っている。

アナログ全盛時代にはSAEC以外にも色々と優秀なアームが販売され
各社しのぎを削っていた。

カートリッジもそうなのだが、この世界は一人一党というか
皆さんお気に入りの一本を求めて一生懸命だった。



懐かしい月刊ステレオの82年3月号のベストバイでは
石田先生と斉藤先生がFR-64fxを。
貝山先生がAC-3000MCを。
金子先生がSME3009Series3を。
長岡先生がEPA-100を。
そして藤岡先生がWE-407/23
それぞれベストバイとしているが、
まるで申し合わせた様に?バラバラだ。

偉大なる好みの世界。
もっとも、アームによって得意とするカートリッジは違うのだから
一本だけ選んで事足りるということは本当は無い。



さて、そんな中のWE-407/23
SAECのアーム群の中でも中核的存在。
恐らく一番売れたと思う。
506/30も素晴らしいが、セミロングアームであり
キャビネットを選ぶ難点がある。
その点407/23はショートと言っても良い作りで、コンパクト。
非常に多くのプレーヤーケースにマッチした筈。

実際見ていてもため息の出る格好良さだ。
506/30が爆撃機。308が偵察機だとすると
407/23は間違いなく戦闘機の佇まい。

能書きはさておいてはどうか?
カートリッジはそのままAT-15Eaを使用。

音が出た瞬間、ああ、世界が変わった、と背筋が伸びる。

実にがっしりした音の世界。
揺らぎの無い空間が展開される。

どっしり安定した感じ。
もちろん鈍重とは訳が違う。
音が前後に重なる感じなど秀逸。
低音も、音波、という感じでバッチリ迫る。
迫力だけではない。ゴーストップがキッチリ出るのだ。
それでいてチャーミングな音を描かせたら天下一品。
正直言って、え?AT-15Eaってこんな綺麗な音出せたんだ?
みたいに感じてしまった。


11月16日

昭和は遠くなりにけり

と言うことで21世紀の今日ハイクオリティのアームを手に入れるのは
困難至極

無い、と言っているのではない。
ただ、およそ非現実的な価格にまでなってしまっているのが実情。

これは無理もないお話で、そもそも全盛期においてすら
アームを売って儲かったとはとても思えない。
内容からすればどれもバーゲンみたいな物だ。

しかし、それでも単売のアームなんて、そう買えるものではなかった。
アーム一本6万円、10万円なんてのは夢の世界だ。

WE-407/23もその中の一本。
そして現在でも評価の高いアームだ。

今回改めてその性能の片鱗に触れた気がする。

敢えて言えば、もう一回り大きな。あるいは野放図な描き方をしてくれると
良いなーと思うのは無い物ねだりだろう。

この辺りがWE-506/30や407GTにはあって、407/23には無い物なのかもしれない。

もっとも、精緻さという点では407/23の方が上を行くとも言えるので
最後は好みや目的に合致する物を選びなさい、という事になるのだろう。


11月17日

レコード再生はキリもなく面白い。

それは確かなのだが、我ながらやっていることに進歩がないと感じるこの頃。

自分で自分に飽きてきた

これはいけませんね。



とか何とか言いつつ、407/23のアームベース(ボード)は
このままじゃまずいよな、とか思ったりしている。

もちろん木製がすなわち悪いとは思わないのだが
ベースはアームの音をも変えてしまうので
一工夫は必要だと思う。

というか、それくらいやらないと、このアームに失礼だと思っている。


11月20日

父帰る、…ではなくてCB50帰る



三週間くらい入院していた勘定か。

毎日乗るとか、そんなものではないから優雅なものだ。

ところで、突然死の原因だが…



図で14となっている小さい部品。
これが割れたのが原因。

ウッドラフキーという名が付いているが、要するに半月型の部品。

大したもので無さそうに見えるが、これがクランクシャフトと
ACジェネレーターの位置決めをしている重要なパーツ
なのだ。

経年劣化でこれが割れて飛んだ。
するとどうなるか?

点火時期が滅茶苦茶になる。

こうなるとエンジンは掛からない。

キャブがある程度まともな状態にあり、
圧縮もまずまずあり、
火花も元気に飛んでいるのにエンジンが掛かろうとしない
となるとこれしかない。
(と言うことをネットで色々見ていて発見した)

予想はピッタリ当たったが、バイク屋さんいわく
“古いバイクでもこれが割れるのはあまり無い”とのこと。

ただ、ネットで見ると、割とある症状らしい。

まあ何でもよろしい。
先月みたいに県の外れの山奥を走っている時でなくて良かった
思うしかない。

30年以上前のバイクとなれば色々ある。
そう割り切るしかない。

なお、CB50のウッドラフキーはスーパーカブと共通部品。
これならいくらでも手に入る?


11月21日



CB50だが、程度の良し悪しは別にして、ほぼノーマルの状態を保っている。
無いのはサイドリフレクター(フロントフォークに付く)と純正ミラー

どちらも簡単に手に入る(オークションで)のだが無精をしてそのままにしている。

無精をして…と書いたが、ミラーについては半分好きこのんで、ということになる。

ルックスを考えると純正ミラーがベストマッチ。

それをどうして装着しない?

今付いているのはナポレオンラディカルミラーという物。

フレキシブルで角度等が自在に変えられるタイプだ。
(写真でラバーブーツに隠れている部分にフレキシブルジョイントがある)

オフロード車に付けるのも良い。転倒時にミラーが畳まれる形になるので
折れることがない。
それからバイク便(昔だとプレスライダーという)にも好まれる。
何故ならすり抜けの時だけミラーを畳むという小技が使えるからだ。



以上、なかなか優れもののミラーなのだが、よっしーは転ぶつもりも
究極のすり抜けをやるつもりもない。

では何故?

それは純正ミラーの後方視界の悪さを知っているからだ。

どう調整してもライダーの身体が、かなりの面積で写ってしまい
肝心の後ろが見づらいことこの上ない。

余談だが、当時そういう純正ミラーは少なくない。
どうもルックス優先になってしまうのか、交換したくなってしまうような物ばかりだった。

ところがこのミラーだと、さすがラディカルと謳っているだけのことはあって
調整自由自在



写真ではわかりづらいと思うが、現状でも左右のミラーの傾け方は
対称ではなく右と左でビミョーに違うのだ。

無精も手伝って、付いていたこのミラーのままだが
まあその内純正も装着してみたいと思っている。

その方が見栄えはバッチリだが、後ろは見えないんだよねー…


11月22日



ところでバッテリーの状態がよろしくない。
エンジンオフでメインキーをオンにした時3.9V



この状態でストップランプを点灯させると3.25V。

これではいけない。



バッテリーの劣化だけならそんなに問題にならないのだが
発電不良だと困る。
と、エンジンを掛けて回転を上げると6Vを越えて、
なおかつ7Vとか8Vにはならない。

これでは正式なテストと言えないのだが
取り敢えず発電は行われ、なおかつレギュレーターもちゃんと
作動していると推測出来る。

ということでバッテリーを充電することにした。

なお、ここ最近充電がちゃんと成されていなかった気がするのだが
これが前記ウッドラフキー破損の前兆で、ジェネレーターが
空回り
気味だったとか、そんな事はあるのかな

これについては今のところ良くわからない。


11月24日



取り敢えずバッテリー復活

エンジンを掛けない状態でも、ちゃんとウインカーが明滅する。
こーでなくてはいけない。

エンジンを掛け、ライトを点け、ブレーキランプを点けた状態でも
ウインカーはちゃんと作動する。
こーでなくてはいけない。

あとはこの状態が継続出来るかどうかだ。



しかし、本当にミニマムな仕掛けでこのバイクは走る。
バッテリーはちっちゃいし、そもそも6ボルト電装なんて笑ってしまう。

ヘッドライトなんか、実に暗い。

というかバッテリーはヘッドライトに関係無い。ついでにエンジンの点火にも関係ない。
主たる電気はフライホイールマグネットーで発電され、それを使っている。
6ボルトバッテリーは、ウインカーとか、ストップランプとか
最低限の灯火用にしかすぎない。

それで良いのだ。
バッテリーが上がると始動すら出来ない、なんて事は無い。

燃料系も至ってシンプル。

ガソリンコックを開けば自然とガソリンはキャブレターに流れる。

まあキャブレター自体は精密部品と言って良いのだが
それでもシンプル。
ジェットが二つ。スクリューが二つ。
シングルキャブレターは、やっぱり良いなー。
二つ以上付いていると厄介だし、負圧コックだなんだというと
これまたややこしい。

ブレーキも単純。

これもそれも排気量が小さく、車体も小さく軽い(と言ってもCB50はライバルよりも重いが)からだ。

何でもそうだがパワーを求めると全てが重く、大きく、大げさになる。
いたちごっこだ。

ということで近年の僕は、このちっちゃいバイクをこよなく愛している。



時は
バイク乗りにとって厳しい季節。

僕も寒いのは嫌いだ。

だが、一方で、この時期にバイクに乗るのが嫌いではない。

というか、無性に懐かしい気持ちになる。

一つには乗り始めたのが冬、12月だった、ということがある。
原体験って、何事においても影響があるんですね。

バイクって寒いんだなー、と思いながら走っていたのだ。

冬の夜なんか、例えようもなく寒い。
それでも当時の高校生はせっせと乗っていた。

他に移動手段が無かったから、と言えばそれまでだが
みんな本当によく乗っていた。

冬の空気の澄んだ感じ。大人になったのか、今は愛せるようになった。

同時に、この空気を嗅ぐと、母が。そして色々な人が元気だった
あの頃をとても懐かしく思い出す。



移動。というよりタイムスリップマシーンと化している今日のこの頃…


11月28日













オーディオの方はちょっとご無沙汰?

というか滅茶苦茶やっている。

スクラップ&ビルドという言葉があるが
弄り壊す勢い?

言葉でも写真でも伝えきれず、上の写真もごく一部

ま、時にはハメを外さないと、というところだが
そろそろ普通に戻る(予定)。


11月29日

なんとなく色々と引っ張り出してみたくなった。



最初はこれ。
PIONEER MU-41

説明の必要もないだろうがベルトドライブ・ターンテーブルの名器の一つとされる。
1960年代末の製品。

ウチに来たのが8年前。
生まれたのは40年以上前?

PIONEERのロゴも旧式。
もっとも、このターンテーブルは横浜光学のOEMと言われる。
横浜光学はとっくに無い会社だが、そこから独立してSAECが発祥したともされる。



ウルトラシンプルなベルトドライブ。

だが、久し振りにセッティングしてみたところ
ウンともスンとも言わない?

さすがに壊れたか…と淋しい気持ちにもなる。
放っておいた俺が悪いんだけどね…



と、いじいじしていたら思い出したようにターンテーブルが回り始めた。

この辺りが、正にアナログだ。

レトロな電源ランプがポワ〜と灯ると、もうそれだけで良い気がしてしまう。


続きはこちらです

ひとつ前の日記に戻る

日記のMENUへ

表紙へ