9月21日

今年もこの季節がやってきました。

敬老会ですねー。
出し物色々。よっしーはPA担当です。

集合写真の背後。かすかにネッシーのトップパイプが見えるでしょ?

ネッシーが棲む町内会館なんて、日本でもここだけ?(笑)

20畳くらいの大広間で良く通る音を出す。
この目的を果たせるスピーカーってあまり無いんじゃないかな?

町内関係者の皆様にも好評。

「これはアンプのパワーが凄いの?」

「いや…、スピーカーの変換効率が高いというか…」

「秘密があるの?」

「いや、まあ強い磁石と軽いコーンと…。
その代わりキャビネットに工夫をしないと低音が不足しまして…」

昔バックロード、ベニアで作って使っていたんだよ〜」

「ええ?!そ、そーなんですかぁ〜??(汗)」

って感じで推定60〜70代の人達と話しが弾む。

ありがたいもんです。

「レーザーディスクって音悪いよなー。
やっぱりカセットが一番だよ、一番」

「えー、まあそう断定は出来ないのですが、
まあカセットは長寿というか、その後に出た色々なメディアが消えても
残っているというところが凄いですよねー」

なめてはいけない。皆さん音には結構シビアなのだ。
(注文も多い。こちとらボランティアなんですけど…笑)


まあ広い会場をプリメインアンプを使って楽勝でカバー出来るなんてのは
超高能率スピーカーならではですねー。
市販優秀スピーカーをいくら持ってきても
こればかりは難しい。

野生の証明。腕白でも良い、逞しく育って欲しい

「あなた方と同世代の奇才、長岡鉄男という人の設計ですよ」
とはさすがに話さなかった。

そんな一切合切はどうでも良くて、
やっぱり誰かの役に立つオーディオというのはやっていて気持ち良い
自室に籠もってマニア同志でやるのも楽しいが、
それとは違う喜びがここにはある。


9月22日

オーディオ再開に向けて、何もしていないということはないのだが
今やっているのはどちらかというとゴミ捨てだったりする。
私の、では無いのだが)

そうこうする中で、ちょっと懐かしいアンプに久し振りに逢った。



マランツModel#170DCだ。



わざわざ末尾にDCがついてDCアンプを謳うあたりが時代だ。
確か1979年頃の製品だと記憶する。


いかにもマランツらしい、無理矢理な左右シンメトリーのデザインが
僕は好きだ。
そしてパワーメーター
200Wまでスケールがあるけどホント?




背面がまた良い味を出している。
スピーカー端子はプッシュ式でワンタッチ型。
いかにも、という感じの巨大ターミナルよりも
見た目は好きだ。
入力端子の脇にAC/DC入力の切り替えスイッチがある。
もちろんコンデンサーが一つ入るかどうかだけの違いなのだが。




内部構造。
ほどほどに余裕があって良い。

でっかいトランス。比較的大きめのコンデンサー。
基盤は三枚しかない。シンプル。
ヒートシンク裏にあるのがパワー基盤で
トランス傍にあるのが制御系だろう。

こういう風景を見ると、やっぱりセパレートアンプって良いな、と
思ってしまう。
高級プリメインだとここにコントロール系が同居してしまうので
色々無理も生じるし、発熱など考えると心配になってしまうものだ。




小判タイプのトランジスターが片側に四つ。
う〜ん、可愛らしい♪

ヒートシンクが割とコンパクトなのも良い感じ。
ヒートシンクが大きくても良いことはあまりないと思う。
コンパクトなヒートシンクで済む設計なのだろう。このアンプなどは。




さて、残念ながら弟に貸している間にこのアンプは壊れてしまった。

電源を投入すると最初の電流は流れるのだが
(メインフューズは切れていない)
その後リレーが繋がらない

ジッジッジッ…と唸る様な音が、そのリレーからしている。

リレー単体の故障ならやりようもあるが
それ以外だと僕にはどうにもならない。

捨ててしまうには見た目が愛くるし過ぎる?

どうしたもんだか…


9月23日

敬老会」。じつは「老老会」。

これは僕が言ったのではない。町内会長が言っていた。

正にそんな感じで70代の人間が80代90代の人間に
敬意を表して挨拶している。

そして更にその下、現場で悪戦苦闘しているのは50代、40代。

これぞ正に現代日本社会の縮図である。


生まれついてのひねくれ者で、
近頃の若い者は」と言われると、「近頃の老人は」と
ムキになって言い返していた、小学生の僕でした。

とにかく昔から権威とか立場とか偉そうとかいうのが
本当に嫌いで、批判されたり揶揄されたりすると
ほとんど殴りかからんばかりの勢いで牙をむいていた。

その頃からすると今は非常にマイルドな私だが
今度は「」をやって現役組を慰撫しなさい、とか
シルバーシートだけでなくブルーシートも用意して
老人は今の社会を支えている現役組に席を譲りなさいとか
皮肉る事は忘れない。


なぜ「お年寄りを敬わなくてはいけない」のか?

それはそういうすり込みをしておかないと
群の中で弱者になった者が切り捨てられる危険性があるからだ。

人間の賞味期限というのは案外短い。
本当に活きが良いのはせいぜい50代くらいまでか。

しかしうっかり長生きしてしまった時、「はいそれまでよ」と
姥捨てされたら困る訳で、お年寄りは大事にするように
早くから組織にすり込みをしておく必要が生じる訳だ。

「弱者を大切にする」

これは真面目に必要な事だと思う。

ただ、世の中「本当の弱者」はどんな人なのか
簡単に言えないから話しもややこしい。


まあ敬老会に出席出来るようなお年寄りというのは元気な方なので
憎まれ口の一つもきいて上げたくなるが
本当に大変なのは、こんなところに出て来る事すらままならない
人達だろう。
それこそ励まさないといけないかもしれない。

そうそう、老人とひとくくりにしてはいけないのだ。

ホント、「老人」なんてくくってはいけない。
同時に「若者」なんてくくってもいけない。

そこにいるのは例えば65歳のAさんという人であり
17歳のBさんという人なのだから簡単にまとめてはならない。

老害」をまき散らす人もいれば
「なるほど」と頷かせる人もいる。

ただ、後者は残念ながら少なく、前者が圧倒的に多い。

強者は戦争経験者に多く、60代だと俄然迫力が無くなる。
これは何故か?

やっぱり焼け野原体験組は強いというべきか。

…何を言いたいのかわからなくなってきた(笑)


9月24日

marantzの170DCについて調べたくてネットを徘徊してみた。

するとこんなページを発見

早速サービスマニュアルをダウンロードしてみた。

ありがたいというか素晴らしいというか
世界は繋がっているのですね♪

もちろん見てもわからない事ばかりだ。

しかし眺めているだけでも楽しい

アンプの修理というのは長い間の憧れだ。

そろそろ手を染めてみても良いと思う今日この頃。

それにはこのmarantz170DCなど手も入れやすく
好適な気はする。

(ホントにやるかどうか未定)


9月25日



取り敢えず基盤を一枚外してみる。

これはパワーメーターを管理している基盤であり、
同時にリレーが載っている事から保護回路系を司る物ということになる。
DECのリレーが見える。

基盤は他に二枚しかなく、それはパワー基盤とでも呼ぶべき物で
左右それぞれのヒートシンクの裏に付いている。

戻すとき間違いの無いようにデジカメで撮りながら、
またコネクターにはペンで目印も付けながら基盤を外す。

…というとさも凄そうだが、この基盤を写真に見える金具(台座)から
外すところで一時停止


三本の樹脂製ビスで固定されているのだが…




指の先にある黒いのがそれ。



貫通すると花が開くように広がって抜けなくなる構造。

これはきっと再利用不可で、外すときはぶった切るしかないのかな?

(続く?)


9月26日

基盤は台座から外せた




情けない事を日記に書いていたらKchanさんが知恵を授けて
下さった(感謝!)
このピンはピンセンターの突起を押し込めば
外せるし再度装着も可能
ということで
教えの通りやってみたら無事抜けた。
(Kchanさん本当にありがとうございました)

基盤裏を拝めるようになったので記念撮影。

半田はやせているのかな?

指で示しているところがちょうどリレーのある部分

なんか意味不明の穴も見つかって、??って気分。

まあリレーが駄目と決まった訳でもなんでもないが
取り敢えずこれを外して中を見る事から始めたいと思います。

9月27日



170DC修理の件では色々な方からご助言を頂き
感謝感謝でございます。

しかしありがたい時代というかネットでサービスマニュアル
見られたりするんですよねー。
昔を思うと隔世の感あり、です。



この↑画像は本文と全く関係ありません(註)



9月28日

ホームページの更新というのは一種の麻薬みたいなもので
習慣性がある。

やり始めると止まらない?

ましてや楽しい趣味。オーディオに関する事を
思いつくまま気の向くままに書いてアップなんてのは
もう快楽としか言いようがない。

しかし、これは一種の現実逃避的要素もあり
こればかりやっていて良いのか?と思うと
我ながら考えてしまう。

だが、「身体は正直だぜ」って事で
始めると結局しばらく止まらないのだ。



さて、マランツ170DC
各方位からのアドバイス、本当にありがとうございます。

取り敢えずいくつかコンデンサーを取り替えてみようという気分になった。

やっぱりコンデンサーは一番の消耗品だもの。

…という前から、一つ怪しいコンデンサーがある。
写真でリレーの手前に見えるヤツだ。
液漏れの気配を感じる。




で、抜いてみた…と言うのは簡単だが
典型的な文系人間のよっしーには半田二カ所取るだけでも
大変な大騒動だ。
同じ時間で400字詰め原稿用紙なら10枚は書ける?

さて、しかしその跡地にはやはり漏洩の後らしきものが…



コンデンサー自体にも液漏れが乾いた様な感じがある。
何であれこれは交換だ。



手持ちにちょうど同じ耐圧、同じ容量の物があったので
使ってみようと思ったのだが、サイズがミスマッチ
脚が浮いてしまう。
これはいくら何でも格好悪い。

コンデンサーを幾つか買ってこなくてはいけない。

16V 47μFが二本(直径8mm 高さ12o)
16V33μF(直径6o 高さ12o)
16V220μF(直径10o 高さ20o)
63V10μF(直径8o 高さ12o)

全て85℃

店行く時間は無いから通販かな?




それより私と遊んでよ…」

「はいはい…」


9月30日

これが年を取ると言うことなのか、
最近気が付くと若いもんに語りかけたい気分の自分がそこにいる。

若い人に大いに趣味を持ってもらいたいと思う。

これから格差が広がるとか高齢化で大変だから趣味なんかやっている場合でないという
説もある。

それはそれで正しい。

Webなんか暇人とお馬鹿さんのやるものだから離れなさい、という意見もある。

それはそれで正しい。

しかし、まあこんな世相だから、尚のこと趣味なんか持った方が良いという気もする。


仕事は人を裏切らない」という言葉がある。
(会社は…ではないところがポイント)

その通りだと思う。これは好きな言葉だ。

しかし仕事以上に人を裏切らないのが趣味ではないかと思う。
(っていうか書いていて今思いついたのだが)

趣味は人を裏切らない」のだ。

色々ある人生だから、趣味を持っておくと良いと思う。


若い衆には趣味を持って欲しい。

お勧めなのがお金の掛からない趣味だ。

以前の日記に書いたかと思うが
最近の若者がお金を使いたがらないのは
今の世の中に対する一種の復讐
だと思っている。

自己保全のため、お金を使おうとしない。
これは極めて自然な反応だ。

物が売れなくて困るのは主におじさん達だ。
勿論若い世代も同様に困るのだが
「そこそこ豊か」を前提としていないだけ
若いもんは強いと言える。
その点おじさんは弱い。

どんどん苦しめてやれ、とおじさんの僕が言うのは変なのだが
どういう訳だか、「豊かでない」事を前提に生きてきたひねくれ者だから
仕方ない。


お金を掛けなくても趣味は楽しめる

もちろん、お金を持っている人には趣味をやる際も
大いにお金をつぎ込んで欲しいが、
そうでない人はお金なんか使わずに楽しんで欲しい。

オーディオなんかも良い趣味だ。

もちろん世界の名器や往年の名器を揃えて悦に入りたいという
場合はお金が掛かる。

しかし別にそんな事をしなくてもオーディオは楽しめる。
僕なんかゴミ置き場から回収してきたオーディオ装置で
一組〜二組装置が組める。だから大丈夫?だ。

目下楽しんでいるのはご覧の通り壊れたアンプだ。
特に歴史的名器でも何でもないが直せたらどんな気分かと
想像するだけでワクワク
する。
想像するだけなら一銭も掛からないから非常に安上がりだ。

…なんて言ってもオーディオを趣味にしようという若い人はあまり
いないだろうが、取り敢えずやり方一つでこれほどお金を掛けずに
楽しめる物はない
とだけは言って上げたい。
(余計なお世話だな、こりゃ)

ああー理屈っぽい。アンタも歳を取ったわね!


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