7月26日
ここでpippinさんの装置自体のお話しに移ろう。
といっても先日もお邪魔したばかりだしそんなに変化は…
…あったのである。
なんとパワーアンプ。それもJEFF ROWJANDのModel501である。
今更説明の必要もないと思うがICEパワーを採用。
所謂デジタルパワーアンプである。
この炎暑に対するpippinさんの回答。それが501なのだ。
というのは半分冗談だが半分真実だからスゴイ。
熱を発しない。当然それは消費電力も少ないアンプが欲しい。
そこで白羽の矢が立ったのが501なのである。
うっとりするようなアルミ削り出しのブロックシャーシにそれは収まり。
更に完全バランス構成。左右独立モノラルアンプと死角なしである。
とどめに内部切り替えスイッチでゲインの切り替えも可能となっており
多種のプリアンプにマッチする。
それで、今回501の導入にあたり501使いの先駆者であるGさん登場。
…というか導入前にご相談をされたということで、晴れてその結果を確かめて頂きたい旨もありの
ご招待となったのだ。
よっしー個人としてもGさん宅にpippinさんを先導出来た思い出もあるから
この様な形で何らかの架け橋のきっかけくらいにはなれたのかと思うと嬉しい。
オーディオも縁である。
そんなわけでミニスピーカー群の拝聴も501で行えた訳だがここから先はJBLである。
なにしろこちらはJBLの館なのである。Gさんも超久しぶりということで期待度MAX?
7月27日

まずは写真にあるように4310から、なのだがこの日は比率的にはかなりの部分を
4310で拝聴した。
そして聴くにはソースが必要な訳だが大部分はアナログディスクでの拝聴であった。
逆にいうとその他もあった訳だがお話を整理するために大幅に割愛。
最初はpippinさんお手持ちのSPU-Aで聴いていた。

これがもう、良く鳴っている。
最近はトランスで昇圧して、プリはPAM2でMM入力でしっかり鳴るから
他のプリやら単体フォノイコの立場も危ういという位の鳴りっぷり。
ただ美しいだけでなく音に勢いがあって躍動感を伴っている。
以上終わり、でも良いのだがこの日はGさんがハイエンドなカートリッジを幾つかご持参下ったので
時ならぬアナログ大会となって行く。
持ち込み第一弾は同じくSPUなのだがトランスを積んだタイプ。
Gさん的にもお気に入りのSPUということで果たしてpipppinさんがどんな感想を持たれるか?
との想いもあっての選択。
トランス内蔵ということでまず重いのだがPL-31E/TSにヤマハYP-800のウエイトという
隠し技でその点も綺麗にクリア。まさにお誂え、であった。
と、まあそんなことはさて置いて音である。
7月29日
直前まで聴いていたのもSPUなので音傾向がガラッと変わたとは
僕には思えなかった。
これはしかし味わいという点で、他のSPUをお持ちの方々こそ
手に入れるべき一本の気がした。
それにしてもSPU畏るべしで、この後幾つかのハイファイカートリッジを
お聞きさせていただくことになるのだが
その中にあっても埋もれる事無く己の立ち位置を堅持してしまうところが、
やっぱり個人的には「伝説の営業部長」なのだなあ…
さて、だがこの日はこれで終わらない。
こちらだが光悦である。
光悦と書いてあるから光悦なのだが光悦というのが又種類が多い。
その光悦の中でもBlack 6Nというタイプ。
ちなみに検索掛けるとBlack 6Nというのはなかなかヒットせず、
BlackであるとかBlack Goldlineとか漆がどうとかいう単語ばかり出て来るが
Gさんが全幅の信頼を寄せるお店様での説明によるものということで
それに従うのが筋だ。
見れば確かにBlack。黒いボディ。
形状としては奇をてらったものはなにもなく、ただの長方形カートリッジである。
自重12gと見てよいだろう。針圧は1,8g程度。出力電圧0,4mVと推定。
どうも光悦というのは情報があるような無いような、不思議なカートリッジだ。
そしてこうした漢字ブランドは海外で評価が高いという偏見?を僕が持っていてよろしくない。
なんでも、「忍者」と付けると西洋人が熱狂する、みたいな図式に近く、
妙な東洋思想を植え付けるサウンドなのではないか?と勝手に思うお馬鹿さん=よっしーである。
だがしかし、今回そうしたアホな妄想は見事に吹き飛ばされた。
7月30日

音だがこれはもうはっきりとしたハイファイサウンド。
これ一本でもやっていけそうな万能感を持っている。
もう少し線の細い神経質な感じを予想していただけに驚きも大きい。
少々高価であっても、これなら仕方ないと思えてしまう。
なんというかバッキングに回っている時の奏者の心の内まで読めてしまうような
そんな気がして来るから怖い。
二文字日本語カートリッジ、畏るべし、であった。
しかし、ここでとどめにEMT降臨。JD-05,
…なんていうと以前から知っていたように聴こえるが、そんなことは無い。
というか全く知らなかった。
知らなくても無理は無いというか、このカートリッジ、EMTとしても当時1/4世紀ぶりに出したという
レア物というか希少な存在。(2020年には発売になっている)
姉妹機にJD-06があるが両者の違いは針先チップの形状のみと思われる。
価格だが税別45万円と、一日レコード片面くらいしか掛けたく無い高価格だ。
出力は1mVということで高い方。ボディはアルミムク材。
自重10g。針圧2,4g。
あ、カンチレバーはボロンです。
…音を…なのだが直前まで聴いていた光悦も相当良かったので期待もあれば違いがどれだけ出るか?
と懐疑的にもなるのも無理もなく…
7月31日
無理もなく…
だが、そこはEMT。違いは描いて来る。
と言っても光悦は光悦で十分スゴイ。
今回はたまたま同一条件下で聴き比べるなんて罰当たりな事になっているから常識外れだ。
JD-05になるとライブ録音で、その時は手を休めている奏者の
心の動きみたいな物が想像出来てしまうから恐ろしい。
そんなのオマエが勝手に思っているだけだろう、と言われたらその通りなのだが
問題はそういう気になれるかどうか、だと思っている。

高いカートリッジを使うと音数が増えるとか
音場が急拡大するとか、そんな事を想像するかもしれない。
もちろん、そうした違いも世の中には存在する。
だが、ある線以上の物達の世界では、
そんな風な違いでは無くなって来る。
それを痛感した一日だった。
この他にも様々な物を拝聴。
DS-E3はもちろんpippinさんご自身の物。
爽やかで今の季節にはうってつけの一本。

他を省略して申し訳ないが、とどめにMC-L1000T/S
(コイルはF1000のもの)。
うーん…、と言葉も無し。
やはりこれなのか、と納得のフィナーレとなった。
単体のフォノイコとしては他にHX-10000もあり。
いつだって大健闘のPAM2。
普通ならこれだけで充分。
しかしこのような方達が隣に控えている…(汗)
後半戦は4341で。
やはり存在意義がある。
しかし同時に4310も大活躍。
実はGさんの興味の中に、
「4341があるのに、どうして4310もあるの?」というものがあった。
使い分け…というのも確かにあるのだろう。
だがしかし、実際この二本は描く世界がやはり異なる。
どちらか片方遺すとしたら?と問われたら
誰も答えられ無いと思う。
↑↓後日501にもファンが宛がわれ、冷却も盤石。
(熱を持たないといっても筐体は密閉なので…)
そして今回もうひとつ唸らせてもらったのは
やはりJEF501のパフォーマンス。
見事なもので、二つのJBLを見事なまでにグリップしている。
というかコントール下においている。
夏用に限定するなんてモッタイナイの一言だが
pippinさん宅にはパワーアンプも各種ご用意があるから
やっぱり夏季限定か?
いや、まあ本日も見事なお点前、pippinさんGさんありがとうございました。
暑い夏は、美味しいトンカツ食べてからの室内でオーディオだよな♪
と、ひとりごちてルンルンで帰路についたよっしーなのであった。
*お写真の幾つかはpippinさんご提供のものです。
**その後LS3/5にも501は使われ、
これまで聴いたことのない音を奏でてくれたようです。