3月16日

3月17日
ある時ふと気づいたのである。
50年なのである。
何が?
わたしがオーディオなるものに手を染めてから
今年はちょうど50年目なのだ。
節目の年。
なにか記念に…と思うが、残念ながらこれと言ったものは
浮かばない。
と、思っていたらある日koyamaさんから誘惑光線が放たれた。
Z1系用のSAS針が出とるよ〜とのこと。
いつもながら正鵠を得た?お知らせには脱帽するばかりである。
そんな訳であっという間に届いた針を装着したのが
上の図なのだが、なかなか格好良い。
50年前、僕にとって最初の針がビクターZ1Sだった。
Sはノブがグレイ。針は丸針だった。
(なんて事をちゃんと知るのはもっと後になってだが)
”カートリッジフルテスト”を読みながら、いつかは俺もこれくらいは…と
思いつつ、結局その後10年近くZ1Sのご厄介になった。
要するに金が無かったのだ。
青春のZ1。あるいは一番その音を聴いたのかもしれない。
何しろ暇はあった。
中学生から使い始めて大学も卒業して社会人になった時
さすがに針交換と思った時、まるごとZ1Eと取り換えても
大して価格に差が無いことに気づきZ1Eに取り換えた。
ノブは透き通るオレンジ。楕円針である。
そんな風に最初の10年くらいはたった一つのカートリッジに向かい合った
よっしーだったが、この20年ほどは気がふれた様に蒐集というか
没収?に走り、なんだかんだで100個くらいになった気がする。
Z1も複数所有しているのだが、ひとつ抜けている物がある。
それは末番の無いZ1。そう柴田針のZ1である。
当時で15,000円。
飛び切り高価ではないが、逆に狙う人が居なかったのか
流通量は少な目で、見つかると元値より高くなってしまっている。
そんなわけで縁が無かったのだが柴田を飛び越えてのSAS針の降臨となった。
ノブも透明だしこれで良いか?
いや、待て。音はどうなんだ?
それは…

3月18日
音だ。音だが…
おお、良いじゃないか。バッチリだ。
ヨカイチヨカイチ(古い?)
Z1って、こんなに音良かったっけ?
と失礼な事を思うワタシ…
と、ここで冷静になる。
待てよ、楕円のZ1と本当に違いはあるのか?
ということで楕円針も登場。
するとこれも良い音だ。
充分?
嘘ではない。
無いのだが、では同じかというとやはり違う。
それは内周で歪がとかそんな事ではなく表現である。
やはりSAS針の方が表現に一段深みがあるのだ。
何故と問われてもわからない。
だが針先チップの違いだけではあるまい。
SAS-B針。つまりボロンカンチレバーなのだ、これは。
3月19日
それにしても50年か。凄いもんだ。
半世紀だものね。
もちろん世の中には60年だとか70年だとか色々いらっしゃることだろう。
しかし長さ比べをしても意味は無い。
10年には10年の。100年には100年のそれぞれの歴史やら
重みやらがあるのだから、それぞれ大切にするが良い。
ああ、だが50年。
50年前僕は14歳だったわけか。当たり前だが。
中学二年生。
その頃の思い出話などは”オーディオ想い出話し”
なんて項目に書いた覚えがある。
FMを聴くことがステータスだった時代。
とにかくカセットテープが無ければ夜も日も明けない時代。
そんな頃だった。
ステレオ装置が応接間に鎮座している時代から
中学生や高校生の自室に入り込んで行った時代。
当時と比べると、多少はマシな音がしているのだと思いたいのだが
確証はない。
どうにも表現というのはオーバーになりがちで、500万,1000万と払えば
10万円の1億倍くらい良い音がするような錯覚に陥るが
そんなアホなことはない。ちょっと考えてみればわかる事なのだが。
それでも、ほんのちょっとの差であっても良くなれば小躍りして
喜ぶのがマニアというもので僕もその一人…
と言いたいのだが、案外覚めている方だろう。多分。
ただ、探求心(なんて書くと格好良いが)は豊富というか留まらないというか。
あれをやってみたい、これをやってみなくちゃ、のオンパレードだ。
一例として…と書き始めてみたいのだがキリが無いからやめておく。
3月20日
長い事こうした物を書いていると、音の違いに敏感でシビアな人と誤解されることが出てくるが
当人至って許容量の大きな。つまり適当な人間であり、近年その傾向は強くなる一方である。
ハッキリ言って、オーディオなんていうのは音がちゃんと出ていれば御の字で、それ以上の事をいうのは
全てまとめて、”贅沢”というものだ。
お金を掛けました、などという事は、少なくとも威張っていうことではなく恥ずかしそうに言うもんである。
ただ、そんなこと書いている僕も中学、高校の頃は飢えていた。
特にどこかの誰かの家の音に憧れて…なんて事ではなく、それこそ雑誌から得られる情報を相手に
自分の音は大したことなくて(たぶん本当に大したことは無かったのだと思う)、どこかにスッゴイ音というのがあって
それは良い機材を手にすると得られるんだと信じてやまなかった。
ここでテクニカAT-15Ea登場。

別冊FMfan17号などを読んで、”次はこれだな。これくらいならなんとか買えるな”とか思っていたカートリッジだ。
実際に購入が出来たのは、思ってから10年以上が経過した'94年頃の事だった。
既に150の時代だったが大幅値引きにつられて買った。憧れの君は安売りされていたのだ。
そしてこのカートリッジもやっぱり好い音がする。
太いというかふっくらした佇まい。だがしかし馬鹿力みたいな物も内包している。
3月22日
AT-15Ea/Gと共に手に入れたのがAT-33Eだった。
要するにとぢらも半値に近いバーゲン価格だったので
求めたのだ。
この辺が貧乏人の悲しい性というべきか。
合計したお金でA-33シリーズなら33ML/occでも買えばよい物を…
まあその二本共いまだに手元に残しているんだし
まあ良いか。
次にDL-103SLが加わって、その次にMC-L1000…とか何とか書いていると
それだけで行を喰うし、ダラダラするばかりで読んでいる方は面白くもない?
まあ要するに通算50年の歴史といっても
大人になっての再開は33年くらい前だったということ。
長岡式バックロードを作り、共鳴管を作り…
頑張ったね♪
3月23日

なんとなく、なのだがやっている事の報告というか予告。

わかりにくいと思うので画像一部大写し。
このアーム。パイオニアPA-1000はウエイトが二重構造になっている。
内側の細いウエイト。その外側にさらにウエイト。
それは珍しくないのだが、この個体、その外側のウエイトが失われてしまっている。
要するに内径17ミリのサブウエイトみたいな物をオクで落とせば済むのだが
なんとも面白く無い。
手持ちのプレーヤーやアームからウエイトを外しては検証してを
繰り返すが、そうは問屋が簡単には卸さない。
それでもやっとこ、グレースG-540のウエイトが近似ということで
PA-1000のウエイトを全部取り払って嵌めてみたのが写真。
これだとウエイトはアーム後端に寄ってしまうし
なおかつその状態でも軽めのカートリッジ+シェルしか使えない。
素直にオクで買えばよいのだけどね。