3月1日
ikeda9 REX。

1997年のステレオサウンド誌に記事が載っているということで
その頃の発売と見たい。
第四世代ダンパーというのだが、これを世代順に並べて解説出来る人がいるのだろうか?
236,250円で当時5%の税込み。専用シェル付きだと+5,250円。
自重が16gとなっているが専用シェル込みだと30gは超えるだろう。
針圧1,5gと標準的。
とにかく見た目が凄いというか平凡のような非凡のような。
地味と言えば地味で、その点ではFR-7などの方が遥かに目立つ。
さて、そんなことより神経質で名を馳せるikedaを上手く使えるかなのだが…
3月2日
ikeda9をikedaのアームに取り付ける。
考えたみたら贅沢なお話しだ。
収まりの良さは当然ながら抜群。名刀鞘に収まりておめでとうという感じ。
悩んでいても仕方ないので針圧とオーバーハングを見ていざ、針を下ろす。
すると、これがなんとも悠然として落ち着いた音である。
そう見せかけてキュユキュルとタイヤをスリップさせるような挙動を起こすんじゃないかと
気を緩めることなく聴いているのだが何も起きない。
いや、何も起きなくて良いのだが拍子抜けする。
音は、”どうだ、これがダイレクトだ!”と肩を怒らせるようなところの無いナチュラルサウンドだ。
だが、質感の高さは超A級。
もしかすると本物以上に高い質感で楽器を鳴らしていないか?と疑いたくなるような高品位。
これはやはり大人のダイレクトカップルだ。
SPUも良かったがikedaにはikedaなのか、伝説の営業部長から伝説の経理部長にバトンタッチ?

3月3日
それにしてもikedaが簡単になり過ぎではあるまいか?
と妙な疑問を持つ。
これはどうしたことか?
いや、別に普通に鳴って悩むのも変な話しなのだが。
ひとつ思うのはアームだ。
IT-407。
これを使っているからではあるまいか?
多分これは当たっていると思う。
メルセデスが自分たちの車の中で死者を出さないと固く誓うのと同様に
このアームに取り付けた限りは嫌な音は出させない。
そんな意思をアームから感じるのである。
これは大変なことである。
だとしたらここまで強固な意志を持ったアームに
これまで当たった事が無い。
同時に、ひょっとするとこのアームを使う限り
どんなカートリッジも、その支配下に置かれるのではないか。
そんな事を思い始めてしまった。

3月5日
次から次へ…
と行きたいのだ後ちょっとだけikedaに支えられたikedaを楽しみたい気分。
弄って、今出ている音が消えてしまったら…と思うと怖くて何も出来ない。
こんな時が、たまには在っても良い。
3月6日
ikeda+ikedaは崩したくない。
だから別のところへMC-L1000改を挿す。
(一部ではMC-L1000/TSという名称を振られている。
要するにプリントコイルの代わりにフィデリックスのF1000のコイルを
装着して貰ったモデル)
このL1000は家宝扱いだから、もう滅多に使わない。
久し振りに出して変になっていたらどうしよう?
と思ったが杞憂に終わる。
さすがダイレクトの鑑。
と言いたいが頭の中にあるL1000よりは少し大人しい。
あるいはそうかな?と思っていたが
要するによっしーの部屋の現状は辛口というよりは
甘口。大人の音というか若さが遠のいたというか。
理由の一つがプリ。SY99の音傾向。
そしてスピーカー群がどれもかみつき型ではない。
これはこれで良い事にしておきたい。
