3月13日




3月14日

DENONはMMカートリッジもたくさんあるが、これはその中のひとつ。

DL-109D

登場は
1978年

よっしーが花も恥じらう?高校生の頃か。
考えたら
古いカートリッジだ。

当時
22,000円
DL-103が二万円しなかった時代のこと。
故に
MCより高いMMカートリッジと揶揄されたとか…

そのスタイルはどこか…というか明らかにDL-109を意識したもの。
というか
103にオーバーフェンダー付けて幅を効かせようとしたようなルックス。

あまり美しいとは思えないが、これ以上それは言わない。

全高が低いというのも103と共通。107とも共通。

107といえば109の先代は107か。

あちらは更に古いので、7と9の間には随分な隔たりがある。

だが
円板型マグネットの採用など共通の所はある。

独特なのは片チャンネル当たり
6枚。両チャンネル合計で12枚のポールピースを持つ点。

これによってどのような振動に対しても
正比例した出力が得られる。

自重7.5g。出力インピーダンス2,9kΩ。針は特殊楕円針(Dの場合)。

さておいて、
はどうよ??


3月15日

音はどうよ…、は良いがその前に
シェルだ。

無意味にカートリッジが多い家だからシェルはいつもギリギリなのだ。

…と、見まわしたら
サエクのセラミックがあった。
昨春ZYXを取り外してそのままになっていた。

ちょうど良い…、かどうかわからないが装着してみる。

ただし重量は相当な物になるのでEPA-100だといい加減なサブウエイトを付けて、
尚且つウエイトが後端ギリギリまで下がって
やっとこバランスする。

それではいけないという説もあるが、まあまずは音出しだ。

音だが、これがなかなか良い。

パリッと鳴る。そして品もある。

元気なだけのカートリッジではなく大人の
やさしさを持っている。

考えてみたら当たり前なのかもしれない。
当時の2万円台は
激戦区だ。

誰もがカートリッジひとつに3万、4万と払う訳じゃない。
そして3〜4万円台ほどのコストも掛けられない価格帯。それがこの2万円前半というヤツだろう。

ただ、装置によって、組み合わせによっては、ちょっと元気
過多に聴こえるかもしれない。
その辺は仕方ないのだが
DL-103よりこっちが好きだという人もきっといる。


3月16日

あんまり細かい事は言わないのだがシェル込
26gくらいというのは
EPA-100向きではない気がしていた。

そこで
WE-407/23がマウントされているGT-2000を使う。

きっとこういう風に鳴る、と思っていた通りの音が
一発目から出てしまうのもどうかと思ったが、
思った通り。いや、思った以上に
カッチリとした鳴り方だ。



フワッとたたずむ、というのではなく、
おりゃ、
ここに居るぜぃ、という感じの鳴り方。

多分こっちの方が、より
DL-109D的な鳴り方なのだと思う。

出力高目で物事をはっきり言いたいタイプ。

ただ、粗雑ではない。

ひとつ言えるのはカートリッジにとってシェルは非常に
重要な要素だということ。

今更だが改めて。

今回のサエク18gセラミックシェルが常に優れているかどうかは
わからないし、DL-109Dにとってベストかどうかはわからない。

ただ、やっぱり
優れたシェルの一つだとは思った。

そしてそれらを支えるアーム。

EPA-100も良いし、WE-407/23も良い。

特に
重めの組みあわせを委ねる時の407/23の信頼感は
素晴らしい物がある。





そんなわけでDL-109Dも素晴らしいカートリッジのひとつだったのだが
案外ネットでも書かれている事が少ない。

多分カートリッジ自体の
知名度の問題なのだろう。


3月17日



話しは突然変わるがPeerlessのTA6FD00-04というユニットを突然買った。

口径
2,5インチ

手に取ると実に可愛らしいスピーカーユニットだ。

いや、ただ単に
GTO師匠とお揃いっていうだけで
買ってしまったのだ(笑)

で、これが昔作ったエンクロージャーに装着できるんじゃないか?
と思ってやってみたら見事に着いた。

その前は
ダイソーの300円スピーカーのユニットだったし、
更にその前は
スキャンピークの5cmだった。

それにしてもユニット到着からエンクロージャーに付けての音出しが
これほど早かったことはこれまでに無い。

さて、音は…?



3月18日

たった一個の。
それもこれだけ
適当なエンクロージャーをもってして
ユニットに
ついて語ってはいけない。

それは充分承知した上でいうのだが、今回の作例は
なかなか興味深い結果をもたらしている。

どうしたらこれだけ
中庸中の中庸みたいな音がするのだろう?

まず、突出したなにかを感じる事がほぼ無い。

めくような…、とか。ドスの効いた…。みたいな要素はどこにもない。

しかしながら
バランスはとっても良い。

低域が豊富なわけでは無いのだが
不足でもない。

f特がフラットというよりも
音質的にフラットなのだと思う。

パワーも思ったよりは入る。

ただ、本領発揮するのはやはり小音量〜中音量。

その意味で
BGMに最高なのだが
いわゆる呆けた音だとイライラしてBGMにならないわけで、
その意味でも、この音は
非凡の中の平凡というべきか、
あるいは
平凡の中の非凡というべきか、
よくわからないのだが、生まれそうでいて狙ったら生まれない、みたいな、
不思議なサウンドとよっしーには思えるのだった。


3月21日



しばらくTA6FD00-04を聴いていて、それはそれだがということで
試しに
スキャンピークGTOスペシャルを聴いてみたら次元の違う音がして驚いた。


改めてGTOスペシャルに惚れ直した形だが
それにしてもここまで良かったか

こんな風に
化けるというのがオーディオの。
特にスピーカーの面白いところだが
あれれ?という感じ。

備忘録替わりに自分のために書いて置くと
CDプレーヤーが
DP-1001Gでアンプが907MOSだ。

たしかこの組み合わせてでこの間も鳴らしたはずなのだが…?



3月22日

突然どうした?

いや、別にどうもしない。
ただこの↓雑誌を手に入れたものだから。



FMfan臨時増刊で’83と銘打っているということは
'82年刊行だろう。

正に
CDが世に出たばかり。

その割にはハードの方は居並んだ感じだがソフトはこれから
といか言い様が無い段階。

その辺の話しも好きなのだが始めるとキリが無いので別の機会に譲りたい。

今回は
これ



長岡先生のリスニングルーム。
もちろん
母屋時代。

あの時代を生きたマニアには懐かしいだろうし
長岡ファンには見慣れた構図か。

ただ、この
'82年秋の風景というのは色々な点でレアな点も含むし、
レア出ないところも含む。

まずスピーカーだが
D-7MK2

ある意味長岡先生の全盛期というか、オーディオ
業界が頂点にあった時期というか。
その時主役を張っていたのがこのD-7MK2。

サイズ板厚板取りの経済性。色々な点でベストバイだった気がする。

のっぺりとしたルックスだけ残念だったが、その辺はD-7MK3などで解決されている。
ツイーター、スーパーツイーターは無印D7の頃から継承されているもの。

隣に
R-8が鎮座しているのもあの時代ならでは。
そしてそれは
レコードラックに載せられているのだが
これらが無いと色々なメーカーが自社のスピーカーを
置いてくれと言って来てしまうのでそれを
防ぐ意味があったとか無かったとか。

ラック18ミリ合板時代のもので背後に補強が入っているのだが
奥行きの深い器材を納めるのには邪魔になる。

ただ、上手いことサイズにバリエーションがつけられていて
実にお見事と言いたくなる。

トップに乗っているアナログプレーヤーは右が
Lo-DのTU-1000
左が自作で積層合板だがキャビネットは
SP-10MK2時代のもので
そこにそのままSP-10
MK3が納まっている。

アームは
EPA-100初代で直後にEPA-100MK2が出るのだから
この組み合わせはやはり短い期間限定のものだ。

ちなみにカートリッジは
MC-L10

そしていよいよラックの中だが左側の最上段にプリ
PRA-2000
これに
鉛板が載せられている。

プリの下は
L-02Tチューナーで02Tの大きさが良く分かる。

メインアンプは
HMA-9500MK2だが目を惹くのは鉛板

まだ一個で重いインゴットが無かったのか?
たくさんの鉛を積み上げている。

足の下には硬質ゴム。
そして底板をゴムでダンプしていると思われる。

面白いのはその下段に
オンキヨーの309ペアが
納まっている点。

これは長岡先生の評価も高かったので
リファレンスになっていてもおかしくないと思うのだが
そうはならず、一応ラックに入れて貰えている、の図。

そして右だが中段上がCDプレーヤーで
CDP-101と思われるのだが
その下がプリ
SY-88Λ2

これもリファレンスに
なりそうでならなかった

とどめにその下に
ビクターの10ペアがいる。
これも高い音楽性を買われながら
テストをするための装置としては不適格ということで
リファレンスにはならずこうして
画だけ残したのだ。

ま、そんな事がわかっても偉くもなんともないけど、
泣きたくなるくらい輝かしい時代の残像に乾杯!

僕はこの写真だけで一時間くらい話しをして
酒を呑む自信がある?(笑)


3月23日



そう言えば
DL-109だった…ということで今一度109。

なのだがやはりサエク
18gシェルはちょっと重すぎるか?

物は試しに
HT-500MK2にAT-3100系カートリッジという組み合わせで
同じ盤を聴いてみると
活き活き感でそっちの方が勝って聴こえる。

これはいけない、と
DL-109Dのシェル交換。

本物かどうか知らないがテクニクス系のシェルに交換。

やっぱりこうした方が
活発になる。

ただ、どこか
荒れる気もする。

この辺が真にアナログディスク再生のややっこしいところ。

11g〜13g位の重さで相性の良いシェルを見つけるに限る?

あるいは他にもやることはある。



3月24日

ちょっと前から症状は出ていたのだが
PRA-2000ダウン

入力のところでリレーが繋がらないみたいな感じだ。

当然音は出ない。

そこでPRA-2000二号機に留守宅を預ける…と考えたが、
それも詰まらない。

久しぶりに
SY-88にご登場いただいた。

PRA-2000にSY-88。どちらも
ある時代を駆け抜けた名器達だ。



何度も書くがSY-88も
Λが付くかつかないかで音はやはり違う筈で、
僕の見立てでは
初代無印88が、一族の中では元気のある部類ではないかと思う。

それでも、キャピキャピとした
やぎという点でPRA-2000に軍配が上がってしまうのは確かで
SY-88はもう少し
地味になる。

ただ、
押し出し。特に低音の押し出しなんかを見るとSY-88の方が強いわけで、
これはもう両者一長一短としか言いようがない。




もうひとつ話しは変わるがカウンターが150万を超えた。

これはindexページを踏んで入って来る人の数なので
総ページビューアーみたいなのはまた別だ。

後二週間くらいで
23年目に突入なのだが
やっぱり見てくれている人が居るから続けられるわけで
この場を借りて皆様には
御礼申し上げます




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