7月28日

やっと夏らしくなった。

夏男としては嬉しいのだが
こう暑いととてもオーディオする気にはなれない。

ハワイにもオーディオマニアというのは存在するのかな?

録音のお話しをしていたのでした。

それにしても面白いのは、やっぱりマイクというのは
高めの位置に置かれる事が多いということだ。

写真は一例だが、マイクというのはかなりの確率で
高見の見物
状態に置かれている。


それは理由があってそうなっているのだろうから
それでよい。

ただ、そうやって録られた音を正しく再生出来てしまうと
これはどーなるのだろう?

一応マイクの位置を耳の位置、と仮定する。

そーするとリスナーはかなり高いところから
音源を見ている形
になる。

その事自体は構わないのだが
ここで“高さ”というのはどういう扱いになるのだろう?


例えば今目の前3bくらいの所に演奏者が立っているとして
それを僕がごく普通の高さのソファーに掛けて聴いているとする。

これは“高さ”に関してフツーの取り扱いになる。

この状態で目をつぶって聴いたとしよう。

奏者が僕の耳より高い位置でカスタネットを叩けば
“あ、高いところでカスタを鳴らしている”、
と感じるだろう。

床をドンっと蹴ったとすると
“あ、低い方で音がした。床でも蹴っ飛ばしたか?
と思うはずだ。

…と、これがいきなり天井近くによっしーが宙づりとなり
同じ演奏を聴いたとして、カスタは高く定位し
床を蹴る音は低く定位するのだろうか?


…と、まあフツーだったら考えない様な事を考えているから
僕は音場とか定位とか言うことを考える時に
いきなり自信を無くしてしまうのである。

“一体この音源、どう聞こえると正常なのだろう?”
と考え出すとどうにも落ち着かず
その結果として音場については考えない様にしよう、
などと弱気な判断をして逃げを打ってしまうのである。


以上、人間考えすぎるとろくな事にならないという一例である。

第一マイクと人間の耳はそう簡単にイコールではない

それとマイクには単一指向性から無指向性まで
色々なタイプがある。

更に、純粋なワンポイント録音というのは
無いわけではないが絶対数としては少数派であり
多数のマイクが絡んでくると話しはますます難しい。

それでも昔話を一つ

合宿の時だったか、民宿の一室にみんなで立ったり座ったりして
ありったけのパーカッションをぶっ叩いて馬鹿騒ぎをした事があった。

その模様をプレスマン(ステレオワンポイントマイク内蔵)で録音してあって
後刻ステレオラジカセで再生してみた。

もう何十年も前のことである。

しかしその時の驚きは今でも覚えている。

音像が三次元的に林立というのはこういうのを言うのかと思った。

高さ、奥行きという表現が見事

各種パーカッションの定位なんか生々しいことこの上なかった。

この時はプレスマンが座卓の上に置かれていた事を覚えている。



ま、もっとも全ての録音がそんな風だったら、
それはそれで落ち着かない事この上ないでしょうね


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