6月10日

ところで拙宅にはもう一つ8pユニットを備えた
小型スピーカーがある。

そう、linfof工房さん栗スピーカーだ。

勝手にこんな事やって良いかどうか疑問もあったが
「ミッドナイト」と栗スピーカーの聞き比べなんかやってしまった。

結論を言うと双方の良さ、個性がわかり、
興味深かった。

やっぱり単体の拝聴よりAB聞き比べの方が
わかる事が多いというのはある。

プリのボリューム位置一定で確認したが
能率は「ミッドナイト」の方がやや高い。

肝心の音傾向だが、
ひと言で言うと栗スピーカーは“ナチュラル

対して「ミッドナイト」は“ハッピー

栗スピーカーを基準にすると
「ミッドナイト」は高低にアクセントが付く感じ。

これが特に極小音量で聴く場合に効いてくるというか
小型サイズの大型フロアースピーカー”みたいな?
味わいを見せる。
聴いている側が、思わず“ウッホッホ”と喜んでしまう感じだ。

栗スピーカーはというと実に真面目な鳴り方で
脈拍数一定で聴ける安心感、安定感がある。

ごく普通のソフトに対してもスピーカーだと
悪い印象は持たないでいられる。
ハーモニカの音の美しさなんか絶品で
思わず聞き惚れる。

その点「ミッドナイト」はソフトに敏感
良い録音のものだとハッピーさが増すが、
そうでもない録音の物までは救わない

「ミッドナイト」では音が飛び跳ねる感じがあるが
栗スピーカーでは綺麗に拡散していく感じがある。

…ということで、これはもうどっちに転んでも美味しい事この上ない。

こんな楽しい思いをさせて頂いて申し訳ない様な気持ちになる。

勝手に鳴らし比べてしまって申し訳ないが
最初に書いたように単体で聴いているだけではわからないことが
良くわかり、充分意義があったと個人的には思っている。

いや〜、しかしスピーカーって面白いものですね♪


6月12日

ダイヤトーンDS-301登場。


6月15日

ダイヤトーンDS-301

1970年登場。

当時好評を博していたAR-3aに対抗すべく
国内各社からブックシェルフが多数発売されたが
DS-301もその内の一つと思って間違いない。

30数年前に7万5千円のプライスが付いていたのだから
今だと幾らになるのか?
大変高価なスピーカーだった事は間違いない。

30pウーファー(PW-3020CM)
5pスコーカー(DM-2210CMX)
3pツイーター(DH-2201CM)
3pスーパーツイーター(TW-3301AM)
の4Way。

それだけでも凄そうだが、何と以上のユニットはオールアルニコタイプ
と言うから驚く。
随分お金の掛かった物だ。

インピーダンスは。再生周波数帯は30〜25.000Hz。
出力音圧レベルは96dB/VA。
クロスオーバーは、各1.500、6.000、10.000Hz。

外形寸法は360W×585H×286D
妥当な幅、高さに加えて奥行きが極力抑えられているので
設置はし易い方だ。
板厚も厚く、重量は23Kgと充分重い。

密閉型のキャビネットで、AR同様アコースティックエアーサスペンション方式
採用しているためキャビは強靱にならざるを得ない。
一台一台入念にパテ仕上げを施しているというから手間も掛かっている。
天然材ウオールナット使用4面仕上げ。
バッフル板はレザー貼り。前面グリルは二重ネット

ところでいったい何故突然DS-301が?

事の始まりは昨年暮れのみゆきさん宅訪問にある。

みゆきさんのメインスピーカーはDS-3000

それはそれとして、大のダイヤ党のみゆきさんは
その他にもダイヤを飼われている。

その中の一つにDS-301があった。

オフの最後にこれをお聞かせ頂いたのだが
その音には一同唖然

色々なファクターでDS-3000には及ばないかもしれないが
音の熱さでは上回りかねない。

しかも価格差は…と考えると超ハイCPだ。

いくら良いな、と思ってもよっしーの部屋にDS-3000は
収まらないが、301なら何とかいける。

入れ替えなどと大げさな事は考えなくても
たまにはロジャース以外のスピーカーをリファレンス席に
据えても良いではないか。

そんな気持ちになって早半年。
重い腰をよっこらしょ、と上げて今回お試しの始まりとなった。


6月16日

さて、さっそく設置したDS-301の音はどうか?

音が出た瞬間、あれ?と思った。

何故か?

わざわざスピーカーを置き換えた筈なのに
普段と同じ音がしている。

これにはかなり当惑した。

なぜDS-301とLS5/9が同じ音で鳴るのか?

お前の耳が腐っているからだと言われるとそれまでだが
一概にそうも言い切れない。

駆動系装置や部屋に相当ながあるのか?

そう思ってもみたが、普段このラインナップで
色々な物を切り替え拝聴してる経験からすると
それなりに違いは出す装置だ、と思い返した。

お陰で悩みは解消されないし深くなる一方だ。

さてさて…


6月17日

6月の第三日曜と言えば父の日だそうだ。

母の日だけ作って父の日を作らないと
お父さん達がストライキを起こすから父の日も
想定された?

もしくはデパートの陰謀か。
バレンタインデーに対抗するホワイトデイみたいなものかも。

…とひとしきり憎まれ口をきいたところで
久し振りにソフトのお話しである。

写真は浜田省吾さんのシングルCDで
タイトルは「I am a father

もう二年くらい前の作品だろう。


この曲を初めて聴いたのは仕事中
車の中でだったと思う。

FMで掛かったのだが、出演していたのは
時任三郎さん。
番組名は失念したが、時任さんがゲストで
時任さんのリクエストでこの曲が掛けられた訳だ。

時任さんと浜省さんが仲良しなのは知っているから不思議には思わなかったが
曲は聴いてびっくり

いやいや、これは思いっきり浜田省吾である。

このご時世に、思いっきり熱いを通り越してアチッ!だ。

運転中にのけぞりそうになってしまった。

番組司会者(男性)も同感だった様で、曲が終わった瞬間
いやー浜省さん、熱いですねー」
と唸っていた。
司会者が心から唸るというシーンも久し振りに見た(聴いた)
気がする。

“額が床に付くくらい、頭を下げ毎日働いてる

家族の明日を案じて 子供達に未来を託して

傷ついてる暇なんかない 前だけ見て進む

スーパーマンじゃない

ヒーローでもない

疲れたどり着いた家 窓の明かりまるでダイヤモンド
I am a Father

TVニュース見るたびに 子供達が巻き込まれた事件

ドアの外すぐそこまで近づいてること感じて眠れない

嘆いてる暇なんか無い 命がけで守る

チャンピオンじゃない

リーダーでもない

妻と今日一日を無事に過ごせたことを祈ってる
I am a Father



全文引用はまずいかも、なので続きはCDを買ってからどうぞ。

歌詞だけ読んでいてもかなり熱いが
これを浜省ががなると説得力は1000倍だ?

こういう唄というのは馬鹿にするのも簡単だ。

「君がいつまでもそうやって労働から逃れられないのは
Iクワドランドの住人だからです。
金持ちはお金のために働かない。お金に働かせるのです。
詳しくは金持ち父さん貧乏父さんを読んで…」
ということもできる。

結局あなたはマイホームパパの領域から逃れられないのよ」
ということもできる。

「そんなあなたのことを、子供達は案外尊敬していないよ」
ということもできるだろう。

しかし、そういうことを言っている人と
この場合の浜省さんと、どっちが“格好良い”だろう?

考えるまでもない。


実はYouTUBEでこの曲のブロモ?映像も観た。

何と主演は時任さんだったのね(笑)

主人公の勤め先で仕事上のトラブル発生。
冷ややかな目で見る取引先担当者に
深々と頭を下げるシーンが印象的だった。

主人公の子供も登場するが
この短い映像のテーマは“深々としたおじぎ”ではないかという位
頭を下げるシーンが続出する。

最後付近では取引先担当者にも想いが通じたのか
笑って許してはくれないのだが手を貸してくれる様にさえなる。
時任さん、今度はお詫びのおじぎではなく、
感謝のおじぎだ。

エエ話しやないか”、と僕なんか思ってしまう。

いざという時、深々と頭を下げられる男こそ格好良い。

“仕事なんてさ、そんな綺麗事ばかりじゃ無いんだぜ”と
伝えておく事は大事だろう。
父から息子へ。

もちろん娘にも教えておかないといけない。
“頭を下げられる男の価値”を
わからん様な娘に育ててしまうと
将来良い男を捕ま損なう危険があるからだ。

“ムービースターじゃない

ロックスターでもない

明日は今日よりも良い日になることを信じてる

I am a father

かつて夢見る少年だったこの俺も
今ではFather.



6月19日

どうしてDS-301とロジャースが同じ感じで鳴るンだい〜」

と、犬もとっぷして悩んでいる。

…訳がない。

何故かこうして片方の後ろ足を投げ出して寝るコーギーは
多いようだ。

それは良いが、我が家は犬におお甘
人間の布団に載っても怒らない。

お陰で毎日が海の家みたいな状態で
布団はザラザラしているのだった。

いや、それもどうでも良い。

とはいえ聴き進むとさすがに全く同じではない事に気が付く。
(当たり前)

これはこれから楽しみである。

が、このDS-301、一つ問題を抱えている。

それは…

ウーファーのエッジの一部が剥離してしまっているのだ。

これを接着しないといけないのだった。


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