確かに66000は素晴らしかった。 だがしかし、オーナーが本当に愛しているのは やっぱりハーツフィールドなのだ。
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もちろん66000も美しいのだが“時間の重み”の違いばかりは 簡単に埋められない。 歴史的名器の注釈をするのは気が引けるが一応してみる。 ハーツフィールド=JBL D30085は1954年頃初リリース。 開発者はウイリアムLハーツフィールド氏。 150-4C38pウーファー+375+537-509ツイーター。 N4000またはN500Hネットワーク。 コーナー型ホーン型スピーカー。 1964年には075を付加したシステムも作られたという。 1964年までで製造は打ち切り。
何しろ直前まで66000を拝聴していたのだ。 一聴するとレンジの狭さが気になる。 しかし、はっきり言ってそんな事はどうでも宜しい。 音が“熱い”のである。 聴くのはJAZZ。 shuksさん曰く、“これで音楽を楽しく聴きたいのです”。 ああ、何と素晴らしい言葉だろうか。 音楽を楽しく聴くためのオーディオ。 “それも高次元で”のおまけ付き。 出来そうで出来ないからみんな苦労する。 shuksさんはとうとうたどり着いてしまったのかもしれない。
最初はステレオカートリッジで。 これでも充分熱かったのだが モノラル盤にはモノラルカートリッジを、の鉄則?に従え 差し替えたら、こりゃ凄い。 キリキリ迫る、などという言い方では物足りない。 ほとんど虚空に奏者が“立って”いる(!) 思わず、“ようこそいらっしゃいました”と声を掛けたくなる位だ。 こんな事を毎晩やって楽しめるとしたら、 こりゃもう夢の様なお話しである。
それにしてもJBLは(と限らないが) 物の作り込みが上手い。 改めてそう思う。 例えばハーツフィールドはコーナー型で その巨大さにも拘わらず、割と控えめに見える。 66000にしても巨大ではあるが奥行きはさほどでもない。 奥行きを浅く作るというのは現実の設置を考えると 非常に重要なのだ。 これなら置ける、と思わせてくれないとどうにもならない。 その辺を良くおわかりである。 ただ、純粋なコーナー型となると今の時代なかなか難しい。 何故って、そう都合良く二つもコーナーが空いていると言うことがないからだ。 shuksさんの場合は希なケース、…というかハーツフィールドのために ちゃんと角を二つご用意された。これもなかなか出来ない。
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今回はほぼ省略。 何故って、そういう事はshuksさんのサイトに詳しいし 多岐に渡るので説明しきれないという事もあるからだ。 極めて大雑把に言ってしまうと、66000は レビンソン軍団にドライブされ ハーツフィールドはマッキン主体でドライブされている。 アナログプレーヤーも66000にはオラクルが、 ハーツフィールドにはガラードが宛てられている。 ツボを押さえた棲み分けというべきか。 さてさて、とても書ききれないのでやや消化不良のまま エンディングに向かいつつあるのをお許し下さい。 実は以上の二系統の装置に加え、shukaさん宅には 隠し球とも言える第三の装置がある。 それはブリロンという小型スピーカーをSD-05という デジタルアンプでドライブする系統だ。 その音は時間の関係で少ししか拝聴出来なかったのだが よっしー個人としてはかなり気になる物であった。 オーディオ的快楽は、あるいはこの系統が一番? それでいて基本的にはプリメインアンプ+ミニスピーカーなのである。 これはただ者ではない。 どう素晴らしいかは実際に音を聴いて貰わないとわからないと思う。 アナログプレーヤーとしてSL-10が宛われ 小さなフォノイコが繋がっていた。 SL-10の音は拝聴していないが きっと素晴らしいものなのだろう。
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手作りの棚の様な物があちこちに存在するのだが 非常に機能的で、しかも良い意味でアマチュア工作の良さが 漂っている。 これは大いに見習いたいと思った次第。 shuksさんの隠れ家はどんどん加速度的に”濃く”なっていく。 今回もそれを痛感。 ひとつ気になったのはshuksさんお疲れでは無かったかと… きっと趣味のお誘いも多いのだろう。 たまには隠れ家で日がな一日安眠して頂きたい。 その時は音を出さずに一日静かに…
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