今日の主役はアナログプレーヤーではない。 ダストカバーに載っている、黒い物体だ。 なんの事はない、ブチルゴムの小片をサランラップで巻いた物。 ロジャースの下に、既に同じ物が敷いてある。 そしてその下がコンクリブロック。 その下に何故か家具スベールが敷いてあって(笑) 木製のラックに載っている。
先月の日記に登場していた防振ゴムだと、鳴りは良いが 鳴りすぎの感じだった。 ところが奮発してY31PB-1など使ってみると この場合は音が痩せてしまう。 何事もケースバイケースである。 そこで今時あまり使われないブチルの断片登場。 小片4枚重ねを四隅に敷く。 目下のところのよっしーは、適音量再生にいそしんでいるので そこそこの音量で、“どんッ”と来る低音が出るようチューニングしている。 というかしようとしている。 その目的には今回の対策は適っている様だ。 しかし、四枚重ねのブチル小片は、覗いてみれば ロジャースの重みでしっかり潰れている。 その姿を見ると、“これで効いているのだろうか?”と不安にもなる。 そこで今回更に四枚重ねを挟み込んで、都合8枚重ねと してみた次第。 増量後すぐの音は、やっぱりどこか落ち着かない。 気のせいと言われるとそれまでだが、 一晩くらいは置かないとブチルだって落ち着かないとみて 次の日が来るのを待つ事にした。
合計8枚重ねとした直後の音は 気のせいかどこかブルブルした感じ(どんな感じ?)だった。 しかし面白いものでそのまま放置しておくだけで音は変わる。 当たり前だ。何しろブチルゴムである。 スピーカーの重みで次第に潰れていくのである。 音は? なかなか結構。 しかし、これはまあキリのない世界だからこの辺で一時休憩。 6枚重ねだったら?あるいは10枚重ねだと? 金属を併用してみたら?(薄い鉛シートとか) と考え出すと果てしない。
ベストの分量は時間を掛けて探すしかない。 それよりこの汚いコンクリの板を何とかしないと… …と、ここまで来て最近思うことだが ロジャースはやけに敏感に反応しているではないか、ということ。 当たり前でしょ?と言われそうだが 2004年から2005年の時分は、何をどうしようと音に変化が出なくて、 僕はそれを一種の“踊り場状態”と名付けたほどだ。 良く言えば安定。悪く言うと停滞という状態=踊り場状態。 しかし、それが今は随分と… 何故かわからない。しかしこれはオーディオを楽しむには良い状態だと思う。 …と、しかしもう一つ。 僕自身はそれで良いけど、公開されているこの日記を読んでいる人には ここ最近の話題は随分つまらないものに違い無いということ。 読んでいて面白いのは、どちらかというと “こんな機材導入!音が変わって…” みたいなものだと思う。 その意味ではこの日記は失格だろう。 でも仕方ない。 踊り子さん総入れ替えで一気に改革、というのも オーディオという趣味のあり方の一つだと思うが、 こんな風に賽の河原で一つづつ石を積んでいるみたな状態も 同様に趣味のあり方の一つなのだ。 スケールの小さい私をどうか許してください。
いきなり間違えてしまった(汗) 前門にいるのは狼で 後門にいるのが虎である。 …と、まあどちらが前でも後ろでも、 狼でも虎でもどうでもよい。 第一居るのは狼でも虎でもない。 JBL DD66000 Project EVERESTと ハーツフィールドだ。 どうだ、恐れ入ったか? 何?お前が威張るなって? それはごもっとも。 まあ66000とハーツが同居する部屋なんて滅多に観られない。 それでトチ狂っているとご理解頂ければ幸いです。
まさか66000とハーツフィールドで スピーカーマトリックスによるサラウンドをやろうとでも 仰るのか? …そんな訳がない…。 では今流行の5.1chか? もちろんそんな事もないのである。 いつまでもボケをかましていると怒られるのでそろそろ 正気に戻ろう。 66000は取り敢えずまだご自身の持ち物ではないらしい。 プライベートの問題だから詳しくは訊かなかった。 (いや、これは本当のお話) 置き去りにされたのだとすると凄い。 赤ちゃんポストというのは訊いた事があるが JBLポストというのは未だに訊かない。 オーナー様が愛してやまないのはハーツフィールドらしいが JBLがJBLを呼んでこうなったとも言えよう。
すみません。お久しぶりで訪問させて頂きました、 shuksさんでございます。 先日は長々とお邪魔してすみませんでした…と サイトを私信用に使ってはいけないかしら? 圧倒されっぱなしの数時間の報告記のスタート!
スペックの詳細は省略する。 皆さんの方が良くご存知だろう。現代JBLの頂点である。 5sもあるネットを外すとそこには38pウーファーが二発並んでいる。 THEダブルウーファーだ。 その上に10pのコンプレッションドライバーと 2.5pの、これまたコンプレッションドライバーが載る。 重量142s。 正に圧巻である。 早速何枚かのディスクをお聞かせ頂くが ひと言で言うと超ハイファイ。 もちろん使いこなしが容易とは言わないが 歴代JBL名器の中では比較的おつきあいがしやすいタイプとみた。
とにかく何を聴いても破綻しないし嫌みがない。 巨大スピーカーが鳴っているとは思えないくらいだ。 もちろんあっさりこの音が出たとは思えないから shuksさんの手腕によるところも大きいとは思う。 それにしても、これはやっぱり現代のスピーカーだと思った。 JBLと一口に言っても時代によって異なるものなのだろう。 …と、ゲストである自分は客観視が出来るがオーナーとなれば また気分も違う。 「この部屋の倍くらいのスペースがあれば…」と shuksさんは語る。 そうは言ってもshuksさんのお部屋も10畳はあるのだが 左右併せて四発の38pウーファーを鳴らすとなれば 「もっと光を」ならぬ「もっと空間を」との呟きがあっても 仕方ないかもしれない。
真っ先に気になるのが“低音”だ。 まことに低音というのは厄介なもので、足りないと言っては嘆かれ、 出過ぎるといっては暗い顔をされる。 低音に口がきけたら、「勝手な事ばかり言いなさんな」と 言いたいところだろう。 今回みたいなケースだと真っ先に低音過多が 取りざたされる。 なるほど38p×4発の音はなかなか刺激的だ。 だが、“低音が豊かに過ぎると感じるとして、 果たしてそれはスピーカーと部屋との相関関係だけが 原因なのだろうか?” 実はshuksさん宅における66000は、充分まっとうなバランスで鳴っているのでは ないかと、僕には思えてならない。
に感じるに至る他の原因は何か? それはソースだ。 現代の録音においてイコライジングを全くしないソースというのは 希だと思う。 イコライジングと言っても“CDラジカセに合わせました”みたいな 極端な事を指しているのではない。 “ちょっとした味付け”程度のイコライジングを言っている。 それは心地よい音を聴かせるために、ある意味必要不可欠な事だろうから 構わないし、大抵のリスニング環境では吉と出ることなのだと思う。 だがしかし、この66000の様なスピーカーの前では “小さな親切大きなお世話”になりかねないのではないか。 この日は様々なソースを、持ち込ませて頂いた物も含めて たくさんお聴かせ頂いたのだが、 その中にあったオーケストラものなどが 素晴らしいバランスで鳴らされていたのが印象的だった。 単に量感がウエルバランスなどという次元ではなく オケの中の低音楽器が、“いかに奏者が気を配って鳴らし分けているか” “痛いほどにわかる”ような感じだった。 66000というスピーカーは“超ハイファイ”なのではなかろうかと、 それを聴いている時に、強く強く思えたでありました。 註 クラッシックの録音が全てノンイコライジングで ポピュラー系全てがイコライジング過多だとか そんなお話しではありませんので誤解無き様お願い 申し上げまっする。 それにしても短期間でこの化け物スピーカーをここまで鳴らしてしまうなんて 何とも凄い情熱としか言いようがない。
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