8月27日

間に合った…とは言い難い
取り合えずギリギリ音が出せる状態には持っていけた?


27日日曜日。すえさんのお導きで
名古屋方面ご一行様にご来訪いただく。

こんな状態でオーディオ仲間に申し訳ない」
と思いつつ、滅多に逢えない皆さんに逢えるのはやっぱり嬉しい。

音で歓待出来ないのは心苦しいと感じていたが
実際オフが始まってしまうと
その想い杞憂であることが知れて一安心

皆さんオーディオを通じて近隣の、あるいは遠方に住む
同好の士と思いっきり交流を楽しまれている。

お題もオーディオにとどまらず
趣味の幅も広い

一言でいうと"大人”なのである。

すぐに打ち解けてオフ突入。

だがしかし、強行軍ゆえ時間は限られている。

だからお題は限定。

この日の主役はLinfof工房さんの手によるスピーカー。

と、ご覧の様にサイズは小さい

250H×140W×140D

搭載されているユニットも8センチ

そして密閉

一種のミニチュアスピーカーであり
これでどんな音が出るのか?

…答えを言うと"凄い音”が出るのである。

秘密はキャビネットにある。

単板で作られている。
しかも今回の物の素材は"”だ。


パッと見ただのミニスピーカー。

しかしその作り込みは普通ではない
これは実際現物を手にしないとわからないと思う。

理屈はさておきロジャースからケーブルを繋ぎ換えて拝聴。

ちなみにしばらくぶりだから念の為紹介すると
装置はプリがSA3。メインはeAR202デジタルパワーアンプ。

CDプレーヤーはCDP-777ESA
ADプレーヤーにGT-2000XSP10MK2+DV507の自作プレーヤー。
フォノイコライザーはHX-10000
カートリッジはDL-103無印を2000Xに。
そしてMC-L1000をSP-10MK2に。


上手く鳴らなかったら恥ずかしいな、と思ったが
取り合えず大丈夫。

いや、大丈夫どころか我が家の装置とも大変よくマッチする。

ボーカルが綺麗だし、ピアノも美しく響く。
が鮮明で良く抜ける。ジャンル不問で良く鳴ってしまうからびっくりする。


どれくらい良く鳴るか、これも体験しないと
本当のところはわからないと思う。

ミニにしては…、という括りをちょっと超えている

いや、達観してしまえばメインスピーカーもこれ一本で
十分行けてしまうに違いない。

というか、実際PC用に、とかサブに、とか言って
買われた方がいつの間にかこればかり聴いているという
現象
が起きているらしい。

それも理解出来る。

小口径フルレンジ一発だから
定位の良さなどは想定内なのだが
それにしても上手く響く

…そう、"良く鳴る”という言い方よりも
上手く響く”という言い方の方がこのスピーカーには合っていると思う。

このままモニターに使えるくらいの高忠実度を持ちながら
どこかしっかりとスピーカー自体も演奏に加わっている

そんな感じのスピーカーなのだ。


8月29日

さて、Linfof栗スピーカー栗バージョンは
基本的には密閉

だがここにバスレフ化された一品も登場。

といっても誰かが勝手に穴を開けてしまったわけではない。

これはLinfofさんがすえさんの要望に応えて作った一品。
れっきとした純正別バージョンだ。

密閉がややクラシック向けであるのに対して
こちらはJAZZなどに強みを発揮するという。

何しろ軽くて小さいから繋ぎ換えも簡単。

さっそく切り替え拝聴。

ソースも最初は密閉で聴いたものと同じものなど使って
違いをわかりやすくする。


そうして聴いてみるとなるほどこれは違う。

すえさんのリクエスト通り。
裾野の広がりというか雄大さが感じられる音作りだ。

鳴りが良いからついついボリュームも上がる。

皆はニコニコしているがLinfofさん一人ユニットを心配してハラハラ…笑)

申し訳ない。聴いていると楽しくて
つい8cm一発のシステムであることを忘れてしまうのであります。

それにしてもこのバスレフポートも凄いのだ。

一見ただの丸だが、それは表面材だけのことで
奥のポートは六角だか八角だかの多角形
素晴らしく凝ったつくりである。

(続く)


8月31日

あらためてLinfofスピーカーのフェイス

僕の写真では伝わりにくいが何とも言えない
柔らかい感じで、これぞ“木質”

合板には合板の優れた点もあるのだが
THE単板の良さがここでは音に効いているに違いない。

見事なり、の勘合部分。

誰かが言っていた、"昔おばあちゃんが使っていた
鰹節削りの台がこんな感じだった
”と。

言いえている。正にその造り。

しかし、より一層精度が高いというか
"手造り”の風味。

とはいってもアマチュアの手造りとは意味が違う。

このスピーカー、純然たる手造りとはちょっと違うが
とても普通にラインで製造とはいかない

何しろ栗の切り株なりから板を切り出すところからスタートするというから
驚く。

お値段は?と訊いたら2万5千円ペアと言われて再度びっくり。

思わず4万8千円にしましょう、と余計な事を言ったが(笑)
"これくらいの価格設定でちょうど良いのです”とおっしゃられた。

さすがである。

それにしても板同士の接合方式の違い
音に効いているはずで、
正にこだわりのミニスピーカー。

どうもミニというのは大きなスピーカーを置けない人のための
代替品みたいに思われ勝ちだが
今の時代そんな考え方も時代遅れかもしれない。

この様な凝った作りこみ。凝った素材の使用なども
小さなスピーカー、小さなユニットだからこそ出来るので
これが10cm用、12cm用、16cm、20cmと大きくなるにつれ
問題も大きくなり価格も上昇する。
第一気軽にはセット出来なくなる。

小さいことも良いことだ、と思った。


小さいこと繋がりでもう一つ。

この日はLinfofスピーカーをデジタルパワーアンプ
eAR202で駆動していた。

ご来訪の皆さんにこれをご紹介出来たのが嬉しかったのだが
このアンプも又小さく軽い

それでいてやっぱり音には貢献してくれていたと思う。

linfofスピーカーをeAR202で鳴らす。
これがトレンド?

…なことはないのだが(笑)コンパクトなCDプレーヤーと
ボリュームボックスだけあれば完結
出来る。

小粋というにはあまりにも粋すぎるアプローチだ。
でも、きっと音は結構良いと思う。

ちなみにlinfofスピーカーはアンプを選ぶ

というか良いアンプを宛がえば宛がうほど良い結果を得られる。

実はこの後デノンのAVアンプではどうかと思って鳴らしたが
かなり鳴り方が変わってしまう。
(これについては又)

写真の様なセッティングで聞くと
コンパクトスピーカーの良さがもろに出て
見晴らしも大変良い感じだ。

もっともコンパクトスピーカーで見晴らしや定位が良いのは
ある意味当たり前。

それらは良いのだけど
展開する世界がどうしてもミニチュアというケースも多い。

linfofスピーカーの場合、コンパクトスピーカーの良さはそのままに
パーっと割と大きめに世界が開ける。

そこが一味違うところだと思う。

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