6月2日

某月某日久々にEPA-100を取り出して
SP-10MK2のプレーヤーに載せる。

カートリッジは悩みつつもコンダクトポイント5を選択。

これで音を出してみると
果たせるかな酷く呆けた音だ。

無理もない。どれも最近使っていなかったから。

…と我慢して何枚かレコードを掛けるが
到底承服しかねる音がする。

う〜ん…というところで時間切れ


そのどうにも気になって活動再開。

まずHX-10000→プリ間のケーブルを交換。

というか最近はCD主体で過ごして来たので
主力ケーブルがCDの方に行っていた。

これがいかんのではないか、という事で差し替え

次にEPA-100から出ているフォノケーブルを交換。

これも普通の市販品から
とあるケーブル(訳あって銘柄は書けないのだが)
に特別に5Pのジャックを付けて貰った物に交換。

そんな物あるなら出し惜しみせずに使えと言われそうだが
実はアース線のハンダが取れてしまい
盛大なハムノイズが出てしまうので使うのを遠慮していたのでした。

しかし、もう四の五の言っていられない。
ハンダが苦手なよっしーが
夜の夜中に難しいハンダ付けに挑戦。

なんと、取り敢えずは上手く付いたではないか。

良かった良かったと、最後に何故かカートリッジを
エラック455にしてハムノイズチェック。

OK、OK。

安心して眠りに就く。

もちろんフォノイコやアンプの電源は入れっぱなしにして
翌朝を迎える事にする。

あ、そうだ、eAR202のACケーブルもお手製の物に取り替えたんだった。

(続く)


6月7日

う〜ん…素晴らしく忙しい…

ま、そんな話しはさておいて、
某月某日の翌朝のお話し。


そして翌朝、僕はレコード盤にを降ろした。

…といっても要するに出勤の準備をしながら
その間約30分の間にながら聴きをしようという
涙ぐましい状況。

…なのだがネクタイなんか締めながら
そっぽを向いていたのが“ギョっ”って感じで
思わずスピーカーの方に向き直ってしまった。

あれ?このレコードにこんな音って入っていたっけ?”
なんて半信半疑モード。

ノイズ?”なんて呆けた事を思ったりもしたが
それこそ勘違い。

なんとなんと、今まで気づかなかった音に気がつくという
“あの”モードに入ってしまったのです。

これは一体何ですかい?

まだ夢の続きでもみているの?アタシ…?

というのが某月某日の翌朝のお話し。

(続く)


6月10日

それから数日が経ったが
その音は消えていない。

良かった。どうやら
幻ではなかったみたい。

何が今回の立役者なのか、わからない。

一遍に色々変わってしまっているから
わかりようがない。

それで良いのだ。

どれが…なんて一個一個やっていたら夏が来てしまう。


取り敢えずMMの名器は伊達じゃないと
まず思った。

エラック(本当はエレクトロアコースティック)STS-455

拝借した物のレポートは中途で終わってしまっていたと思う。

今回登場の個体は自前の物=拾い物。

それでどの程度の音が…なんて想像して失礼しました。

見事です。そしてアナログカートリッジは丈夫なのだと実感した。


STS-455Eは当時好評を博し
MMの中の一つのスタンダードでもあったから説明は
不要とも思われる。

元祖MMエラックの(その時点での)中核商品。

オーソドックスに徹し、サスペンションワイヤー無し
ジュラルミンパイプカンチレバーに
0.2o径円柱ソリッドダイヤの楕円針。

針圧は0.75gから使える事になっているが
今回は1.5gで使用。

音について言えば別冊FMfan17号の長岡先生のレポートとは
随分違うと感じる。

実はこういう事はカートリッジに関しては特に多い。

カートリッジは特に個体差ばらつきが多いから、というのが一つ。

また、アーム、シェルその他が変わると音はころころ変わってしまう。

写真で見ると17号のテスト時STS-455Eにはテクニクスの?シェルが
使われている。
今回僕の方はLT-13二代目。
これだけでも音が変わるには充分だ。


6月13日

“きょ〜お鎌倉へ行って来ましたぁ〜♪”


オーディオ引き籠もり
月に一度はOFFに参加。

今月もPippinさんのお力添えで実現出来た。


今年二回目の鎌倉オフは、まずこれ、
eAR1001のその後、というお話しからスタート


5月のお話しだから記憶に留めて頂けている方も多いだろう。

話題?のデジタルアンプ、eAR1001と202がPippinさん宅に
密かに…というのは冗談だが持ち込まれたわけだ。

デジタルアンプで鳴らすJBL4343

大いに期待もされたが、結果はというと残念なものに終わっていた。

なんというかギアが噛み合わないとしか言いようが無く、
鳴るも鳴らないもあったものでないというのがその日の感想。


さてさて、前回の立ち会いは(Pippinさんとよっしーを除いて)
Y31さん

今回はというとhiroshinさんとShuksさん

で、結論はというと、前回とは打って変わって“鳴って”いるのである。


これはもちろん大変嬉しい事なのだが
思わずキョトンとしてしまうのも事実。

一体この一ヶ月の間に何があったのか?

ところがこれが何にもないのである。

接続が、位相が、という様々な要素は既に前回訪問後
Pippinさんが万策を果たしていた。

それにもかかわらず鳴らなかった4343が
今回はちゃんと鳴っている。

いやいや、これは何としたことか…


だがしかし、驚きはしたが口あんぐりではない。

それなりの期間オーディオをやっていると
こーゆー事があり得る事だと言うことも又
理屈は抜きにしてわかっているからだ。
(と言いつつ驚いたが。笑)

まずアンプ単体でのエージング効果というものも
考えられる。

夢のデジタルアンプ。
エージングは要らないかというとそんな事はない。
あるいは予想外に長期に渡るエージングが必要?

あながち嘘でもあるまい。

そして“馴染み”の問題。

どれだけ個々の機械が優秀だとしても
コンポーネントパーツは単体では音が出ない。
互いが“摺り合わせ”をする時間が必要。

どうも今回はこの“馴染み”に予想を遙かに上回る時間
掛かったケースのようだ。 
というかそうとしか言いようがない。



とにかくeAR1001でJBL4343はちゃんと鳴っている。

そして、これは時間をもう少々掛けたら
更に更に、もっともっと鳴る様な予感がする。

きっとまだお腹いっぱいではない

だがしかし、eAR1001+JBL4343というのは
この日のOFFのお題の中の全てでは無かったのである。

(続く)


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