5月5日の続き

よっしー自身はJAZZって良くわかっていない。

だが、ここにお邪魔すると、何となくだが
(いや、何となく、というのは多少控え目な言い方なのだが)
“JAZZとはこういう物だ”とわかったような気になるのだ。

これって凄い事では無かろうか?

N先生はクラッシックも理解されているし、
昔はハードロックも聴かれていたともおっしゃる。

だがしかし、N先生にとって音楽とは
圧倒的にJAZZなのである。

まず、JAZZがある
そして次に…と言いたいがほとんど同じくらいの
重要性を持って
、そのJAZZを再生するためのオーディオがある。

それがN先生の人生なのだと
(勝手に)思う。

いや、実際その半生をお訊きすると
正にJAZZと共にあった人生なのだ。

お話しの途中で、ちょこんと出された
雑誌を見てビックリ。

スイングジャーナルなのだが、発行が昭和27年頃から
同35年頃の物
がずらりと保存されていた。

いや、まあページを捲ると
(と言うほどページ数は無いのだが)
出てくる出てくる、後年の著名人の若かりし頃のお姿。

SJ誌の創刊が昭和21年頃の筈だから、
ほとんど創刊直後と言って良い様な時代の物だ。

終戦でそれまで封印されていたJAZZという音楽が
日本という国に溢れ出し市民権を得ていく過程。
それをリアルタイムで体験して来られた方の
再生するJAZZが、他とは一線を画した物であるのは
なるほど考えてみれば当たり前なのだろう。

当たり前…などと敢えて書いたが、
その“当たり前”の方が滅多にいない。

どういう事かと言うと
JAZZが好きだけどそれをオーディオ装置でこれ程までに
表現出来る人がそうは居ない(筈)。

また、オーディオは好きだけど
そこまでJAZZを知り尽くしているという人が
これまたそうたくさんは存在するはずがない(多分)。

やはりN先生のケースは貴重なのだ。


好きな音楽があって、ひたすらそれを表現するために
オーディオをやれるなんて、何て素晴らしい事なのだろうと
心底思った。

N先生のオーディオはJAZZに特化されている。
(クラッシックを掛けたら掛けたで一定以上のクオリティで
鳴るに違いないが)

その為の4343であり、LNP2であり
四台のMC1000なのだ。

実際それらは最良の仕事をここの場所でやってのけている。

問答無用。後はひたすら良いJAZZのソフトを捜して聴き続けるだけ。

そこに至るまでのご苦労はあったにせよ、
何とも羨ましいオーディオライフ、JAZZライフではないか。

防音をしっかり施された専用ルームが
ご自宅の中にある


その事も決定的要因なのだが
こればっかりはなかなかそう簡単にいかない。

いや、そう簡単にいかない事をやってのけてしまう位の情熱

それがあるから人も羨む環境だって存在するわけだ。

最近のわけーもんは本当に仕方ないぞ、よっしー君?


さてさて、N先生宅にお邪魔するたびに
気になって仕方ない物が一つある。

それはCDラックの向こう側に隠れている、
負けじと大老にあるLPレコードなのである。

プレーヤーもSP-10U+FR64がレッドコンソールの
キャビネットに取り付けられた物が保存されている。

それをちょっと棚から下ろせばLP再生も再開出来る…
と言っていつも要らぬちょっかいを出すよっしーなのだが
N先生、頑なに“それだけはご勘弁を
もう今更面倒で仕方ないよ”とおっしゃる(笑)

そう仰られると尚更お薦めしたくなるが
なるほどひたすらJAZZを聴くという事を主眼にした場合
色々な要素が入り込むアナログは
なかなか煩わしいものに違いない。

しまいには怒られそうだから(嘘)
そんな事はもう二度と言いませんので(いや、きっと又言う)
N先生、ひとつ又“神髄のJAZZオーディオ”を
ご教授下さいませ。

(鎌倉オフの章 終わり)




5月7日

人様宅の事はさておいて、
君はこの頃何をしているのかな?と問われると
模様替えでございます。

作業の途中で撮った写真だから
あちこち散らかっているのはご容赦を。

まあこれは割と最終形に近い所の写真だけど
ここに至るまでに様々なパターンを模索した。

テーマ…は特にない。

オーディオ的にどうこうというよりも
部屋を少しでも効率良く使いたかったと言うのが
敢えて言えば主題みたいなものか。

写真の配置とはまるで違うパターン
様々に作っては壊した。

結局あんまり変わっていない様に思われるかも知れないですね。

作業途中の写真を全部撮って置いたら面白かったかもしれないけれど
やっている間は鬼の形相なので(笑)
写真なんてとても撮っていられなかったのでありました。


スピーカーの位置は大して変えられなかった。

それでもスピーカー間にあった二台のオーディオラックが
脇に退いた
事は大きい。

視覚的にやや広すぎ(左右のスピーカーの間隔が)かな?と
思い続けていたのだが、ラックがある限りは身動きが取れなかった。

今後はもう少し自由にスピーカーを弄れる。

その代わり、というか行き場を無くしたTVが
スピーカーセンターに来ている。

このパターンはあまり良くないとも言われるが
良くない”と言われる事を試してみたいと思うあたりが
よっしーがへそ曲がりと言われる所以である?


念のためだがTVと言ってもプラズマでも
液晶でもない。
ブラウン管だが29インチとかではない。

シャープのCZ801DSとかいう15インチ程度の物。
ラベルも剥がれてしまったが確か'83年製である。

これくらいなら邪魔にならないか?
あるいはやっぱり駄目か?

ちょっと様子を見たい

5月8日

で、そのTVの台だが
TV台にするには勿体ないような立派なオーディオラックだ。
(テレオン製のGTラックもどき?)
なのでいたずら心を起こしてこんな物を入れてみた。

デノンのAVアンプAVC-2870登場。

こんな物が一体どこから出てきたのか、
面倒だから説明は省略。
とにかくあった物はあったのである。

これに組み合わせる相手だが
ビデオデッキはビクターHR-S5000
(ラックの上にこれを置いて、その上にTVが直に載っている形)
S-VHS機の二世代目か。
'88年製だが3度か4度のOHを受けて、
今なお現役である。

このご時勢に、DVDレコーダーでもHDレコーダーでもない。
VHSビデオデッキ。

といっても最近はビデオデッキとしてではなく
もっぱらTVチューナーとして活躍しているようだが。

ここにDVD-S10Aが加わる。
S10AがやっとDVDを映す日が来たのである。
(今までごめん)

さて、スピーカーはどうする?

本当はロジャースシステムでTVの音を賄って貰いたい気持ちもある。

装置はせっせと使ってナンボだと常々思っているからだ。

ただ、家人にしてみれば却って迷惑に違いない。

だからピュアオーディオ系と
ビジュアル系は完全に棲み分けさせる事に決定。

なぜか又ティファニーのスピーカーが登場。

実はこれ、教室に新しく追加されたレッスン室の中で
使うべく新たに用意したもの。

ただ、セットアップまでしばし時間が要る様なので
今だけ自宅で拝借


さてさて、何しろ初めてAVアンプを使う。

まず結線を理解するのに一苦労。

続いて操作を把握するのに二苦労。

すっかり老眼になってしまったよっしーには辛い作業だった。

それでも音が出ると感激

これは良い、と一人でニコニコしてしまう。

セットアップは家人が出掛けている間にやったわけだが
しばらく画に見入り(滅多に画面みないもので物珍しい)
音に耳をそばだててしまう。


それで驚いたのが音場感

取り敢えずと言うことでフロントに一組のスピーカーを
繋いだだけ
なのだが
何と立派にサラウンド…は言い過ぎかも知れないが
音は広がるのである。

これは何かの間違いで、知らない内にバーチャルサラウンドモードにでも
してしまったか?と見直すがそうではない。

単なるステレオモードなのだがソースによって
リアまでは回らないにしても耳をくすぐる位の所までは
音が前進してきたりもするのだ。

よっしーは隠れAV党であり
長岡先生には遙かに及ばないにしても
TVの音声をステレオ装置に引っ張り込む試みは
かなり前から休み休みだが継続してきたクチである。

だからサラウンドもあれこれ試してきたのだが
単なるステレオのモードでこれだけ自然体
音が広がるのは初めて経験した。

一体何なのか?

一つにはソースの側の進歩

これはあると思うが、別室で(今年のお正月くらいに実験した)は
同じ様な放送、ソースでもこうはならなかった。

仮にも本格AVアンプを使うとこの様な効果を得る事が出来るのか?

ま、どっちの理由でも良い。
結果オーライでよっしーはご機嫌である。


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